自治市民‘９３mixi部会コミュの【報告】　第4回福島を忘れない！全国シンポジウム

第4回福島を忘れない！全国シンポジウムと福島現地見学に参加してきました。
ごく簡単な報告をしたいと思います。

※内容はかなり省略されています。（要約もしています）

（写真については左から、飯館村役場前、浪江町請戸浜、浪江町請戸浜から見た東京電力福島第一原発の一部（うっすら棒状に見える部分です。））

●●8/20(土)　第4回福島を忘れない！全国シンポジウム●●

【講演】
■「福島第一原発事故　その時浪江町は」　馬場有　浪江町長

現在、”風化”と”風評”の2つの風が吹いているとのこと。
人口は減少している一方、世帯数は増えている。これは世帯が分裂したためと町の現状について話してくれました。

また、それまで大した用事がないのに東電が頻繁にやってきたりしたが、事故時は一切連絡がなかったことや役場を4回移転するなど（個人で多い人は14回移転）、当時の状況について説明。

防災としては、当時無線は生きていたので、情報を得るために無線や衛星電話や、広域の受け入れ態勢が必要とのこと。

【報告】
■「避難解除地区の現状は」　菅野清一　川俣町議会議員
山木屋地区は避難解除地区となっており、2018年3月慰謝料が打ち切られてしまう。
議会としてはこのままの解除はあり得ないと要望書を提出など、議会の対応や司法の対応を報告。

■「原発立地の町村は」　小川貴永　避難者訴訟原告団事務局次長（双葉町）
元々養蜂業を営んでいて、避難時や避難後の行政の対応などの経験から、
”個人の権利”をどこが守ってくれるか疑問に感じていたが、どこも守ってくれないことや、失業や親の認知症などから、訴訟に踏み切った。

■「避難解除の村は」　志田篤　川内村村議会議員
いち早く帰村宣言したため、風化している点や賠償の格差の問題を指摘。

高齢者が多いので、避難の延長を要望するのかどうか迷っている。
他にも以下のような課題がある。
・仮設でそのまま暮らしたいという人も多いがどうするか
・義援金の扱いをどうするか
・PTSD
・山菜の被害額はわからない。（山菜の状況は今でも改善されていない）

村は焦っていないが、県が補助打ち切りと突っ走っている。
結論としては、出るか出ないかは被害者に決めさせてほしい。

■「避難解除後の町は」　金井直子　避難者訴訟原告団事務局長（楢葉町）
避難解除されたが帰還率は8.7%。（多い世代は65～69歳と高齢でかつ、自分で車を運転できる世代）
状況は浪江町と同じだが、第二原発立地自治体であり、第二原発はどうなるのかわからない状況。
世帯が分散したため、世帯数は増えている。

楢葉町自体が帰れる状況になっても、周りの自治体が成り立たないと成り立たない。

■「大熊町の現状」　木幡ますみ　大熊町議会議員
主に中間貯蔵施設の問題について報告。

・中間貯蔵施設の用地取得の値段交渉が、他の公共事業に比べて低い。
・最終処分場になったら、他の原発から持ち込まれるのではないかと懸念。
・中央省庁は、積極的には地権者の下に行っていない。（進むわけがない）

他には、空間線量は計測しているが、土壌の調査を行っていないので要求していきたいとのこと。

【記念イベント】
「ふくしまの今」　脱原発お笑いコンビ「おしどり」マコ＆ケン
この問題に興味を持ったきっかけから、今までの経緯を紹介。

話を聞いたのは2回目となりますが、学者などがこっそり教えてくれた話などを交えつつ、
軽妙に話を進めてくれるので、今回もためになってかつ、楽しめました。

●●8/12（日）　福島現地見学●●
ホテル～飯館村役場～浪江町請戸浜～浪江町役場～四倉（休憩）～東京へというルートでした。

■飯館村役場
当時や復興に関する説明がありました。

介護施設の職員不足や幼稚園～中学校を1つの学校とするなどの話がありました。

■浪江町請戸浜
主に避難時の話が中心でした。

「次の日には戻れるだろう」と思っていたが、それっきりとなった。
400戸の約1割が亡くなった。がれきは山のふもとまで持っていかれた。

請戸小学校は、テレビが映っていて、大津波警報を見て、親に子どもを渡さずにまとめて逃げた。
そのため、生き残れた。

将来的には、緑地帯となる予定。

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このシンポジウムなどについては、反原発自体議員・市民連盟のブログもご覧ください。
http://ameblo.jp/nomorenukes8/entry-12192199897.html