今日の読売新聞、医療ルネサンスの記事からです。
今年１月米国にて薬液をスポイトで計量する
日本にはない形態の風邪薬で、
過剰投与により咳止め薬を飲んだ
１歳未満児の死亡例
３件の報告があったとの事。
その後小児科医らの働きかけにより
１０月米食品医薬品局（ＦＤＡ）の
小児医療に関する諮問委員会は、
ドラッグストアなどで
医師の処方なしで買える風邪薬や咳止め薬を、
6歳未満の子供に使用するべきではないとFDAに勧告した。
これに対し日本大衆薬工業協会は
「日本のシロップ剤は濃度が
米国製品の１０〜２０分の１で重大な事故は
起きていないが、用法、容量の厳守を」
と呼びかけた。
国内でも市販の風邪薬による肺炎、肝炎、呼吸困難などの
重い副作用は昨年１２９件報告されている。
医薬ビジランスセンターの浜六郎医師のコメント
「日本の風邪薬にも米国と同様の成分が使われており
小児への効果の裏づけが無く、
副作用の恐れがあるのは同じだ。」
「医師が処方する風邪薬は成分が市販薬の
１,５〜２倍多く含まれ、副作用の危険はより大きい。
市販薬、処方薬とも６歳未満は禁止にすべきだ。」
との事。
米国では勧告を受けＦＤＡは小児への
使用規制を行うか検討しており、
厚生労働省は米当局の対応を見守りたいとの姿勢。
・・・市販薬の規制をいきなり
医師の処方薬にまで飛躍させる論点に
先ず唖然としたのですが、
コメントしたのがあの浜六郎氏と言う事で
僕の目に若干のバイアスがかかっている事もあり、
皆さんにご意見を伺いたく思います。
浜六郎氏の意見に今回は一理あると見るべきでしょうか？
今年１月米国にて薬液をスポイトで計量する
日本にはない形態の風邪薬で、
過剰投与により咳止め薬を飲んだ
１歳未満児の死亡例
３件の報告があったとの事。
その後小児科医らの働きかけにより
１０月米食品医薬品局（ＦＤＡ）の
小児医療に関する諮問委員会は、
ドラッグストアなどで
医師の処方なしで買える風邪薬や咳止め薬を、
6歳未満の子供に使用するべきではないとFDAに勧告した。
これに対し日本大衆薬工業協会は
「日本のシロップ剤は濃度が
米国製品の１０〜２０分の１で重大な事故は
起きていないが、用法、容量の厳守を」
と呼びかけた。
国内でも市販の風邪薬による肺炎、肝炎、呼吸困難などの
重い副作用は昨年１２９件報告されている。
医薬ビジランスセンターの浜六郎医師のコメント
「日本の風邪薬にも米国と同様の成分が使われており
小児への効果の裏づけが無く、
副作用の恐れがあるのは同じだ。」
「医師が処方する風邪薬は成分が市販薬の
１,５〜２倍多く含まれ、副作用の危険はより大きい。
市販薬、処方薬とも６歳未満は禁止にすべきだ。」
との事。
米国では勧告を受けＦＤＡは小児への
使用規制を行うか検討しており、
厚生労働省は米当局の対応を見守りたいとの姿勢。
・・・市販薬の規制をいきなり
医師の処方薬にまで飛躍させる論点に
先ず唖然としたのですが、
コメントしたのがあの浜六郎氏と言う事で
僕の目に若干のバイアスがかかっている事もあり、
皆さんにご意見を伺いたく思います。
浜六郎氏の意見に今回は一理あると見るべきでしょうか？
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コメント(35)
＞１,５〜２倍多く含まれ、副作用の危険はより大きい。
この程度で問題が生じるのはリドカインやジゴキシンなどの、鋭すぎる薬物くらいかと…
というか、この程度の差は消化酵素の活性や剤形でいくらでもひっくり返るんじゃ？
薬物、こと市販されている物については多少の増減があったとしても中毒は(疫学的に有意には)起きないものが採用されます。極端な例だと桁一つ違っても平気なものもあります。
この辺はアメリカと日本の薬物含有量の違いを見ても分かりますね。
ただ、小児に対する投与は慎重さを忘れるなって意味で解釈するならいいんじゃないかと。
特に今は小児医療の受け皿があまり整っているとは言えない(という世間の評判も一部ある)ので。
この程度で問題が生じるのはリドカインやジゴキシンなどの、鋭すぎる薬物くらいかと…
というか、この程度の差は消化酵素の活性や剤形でいくらでもひっくり返るんじゃ？
薬物、こと市販されている物については多少の増減があったとしても中毒は(疫学的に有意には)起きないものが採用されます。極端な例だと桁一つ違っても平気なものもあります。
この辺はアメリカと日本の薬物含有量の違いを見ても分かりますね。
ただ、小児に対する投与は慎重さを忘れるなって意味で解釈するならいいんじゃないかと。
特に今は小児医療の受け皿があまり整っているとは言えない(という世間の評判も一部ある)ので。
へんなおじさん＞
みーやんさん＞
コメント有難うございます。
タミフルの備蓄中止勧告など
過激な発言が多い浜氏の発言ゆえに、
始めは僕も記事を真面目に
読む気無くしました。
ぬびさん＞
コメントありがとうございます。
実は今回一番コメント頂きたかった方でした。
小児への風邪薬処方については
2歳未満への咳止めと風邪薬投与に注意
日経メディカルより
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200701/502289.html
等でも取り上げられていますが、
未だエビデンスが十分とは言い難く、
子供の風邪の症状を和らげるよりも
親の不安を和らげる為に
風邪の薬を処方されるケースもあるように思われます。
＞５の夜外さんの指摘されるとおり、
小児への風邪薬の内服投与への慎重さを求める提言と解釈すれば、
一理あるかな、とも思えたので
あえてトピック立てしてみました。
番長さん＞
コメント頂けて光栄です。
「Changes in Antihypertensive Prescribing During US Outpatient Visits for Uncomplicated Hypertension Between 1993 and 2004」
にあるように、利尿薬での降圧で良いとする意味と解釈して良いでしょうか？
みーやんさん＞
コメント有難うございます。
タミフルの備蓄中止勧告など
過激な発言が多い浜氏の発言ゆえに、
始めは僕も記事を真面目に
読む気無くしました。
ぬびさん＞
コメントありがとうございます。
実は今回一番コメント頂きたかった方でした。
小児への風邪薬処方については
2歳未満への咳止めと風邪薬投与に注意
日経メディカルより
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/int/200701/502289.html
等でも取り上げられていますが、
未だエビデンスが十分とは言い難く、
子供の風邪の症状を和らげるよりも
親の不安を和らげる為に
風邪の薬を処方されるケースもあるように思われます。
＞５の夜外さんの指摘されるとおり、
小児への風邪薬の内服投与への慎重さを求める提言と解釈すれば、
一理あるかな、とも思えたので
あえてトピック立てしてみました。
番長さん＞
コメント頂けて光栄です。
「Changes in Antihypertensive Prescribing During US Outpatient Visits for Uncomplicated Hypertension Between 1993 and 2004」
にあるように、利尿薬での降圧で良いとする意味と解釈して良いでしょうか？
この浜六郎さんがどのくらい狂っている奴だかはしりませんがだからといって市販薬は副作用の恐れは心配ないというのはおかしいと思います。副作用の心配しなくていい薬なんてあるんでしょうか？ 酸素だってヤバいじゃないですか。まあ咳の薬そのものがあんまり効くものではないしまたとくにアメリカではバカな親が多いので咳がとまらんとグビグビ飲ませられる子供達が危ないわけです。もしevidence-based medicineの鬼の様に対応するのが医師の仕事だとしたら咳止めを２歳以下どころか６歳以下の子供にあげるのは的外れではないでしょうか？ 知ってる限りではこのage group にたいしてのefficacyを裏付ける文献はないとおもいます。だいたい咳を和らげる事が早期回復につながるのかという素朴な質問も浮かんできます。
＞＞実は今回一番コメント頂きたかった方でした。
アメリカのラーメン屋の親父に何がわかるんだ、知ったかぶりするんじゃねえよとかいうメールが殺到していますがその辺の研修医よりはよくしってますぜ。ファンメールも同じ位頂いているのであまり傷つきませんでしたが。
＞＞実は今回一番コメント頂きたかった方でした。
アメリカのラーメン屋の親父に何がわかるんだ、知ったかぶりするんじゃねえよとかいうメールが殺到していますがその辺の研修医よりはよくしってますぜ。ファンメールも同じ位頂いているのであまり傷つきませんでしたが。
ぬびさん＞
とても小児救急に詳しいラーメン屋店長さん、
密かに僕もファンだったりします。
子供の風邪に処方される抗ヒスタミン薬、
咳止め薬については僕も疑問を感じています。
病原体を排除する働きを逆に押さえ込んでしまう
訳ですからね・・・
へんなおじさん＞
確かに今回のＦＤＡの勧告は
咳止め薬、くしゃみ、鼻水を押さえる
抗ヒスタミン剤を含む風邪薬に限定しています。
僕もアセトアミノフェン等の解熱鎮痛薬は
投与時期を誤らなければ有効な薬剤ですし、
細菌感染による肺炎に抗生剤の処方は
必要であると考えています。
浜氏の提言を全て良しとした訳ではありません。
アメリカは抗生剤もドラッグストアで買えますからね。
流石自己責任の国ってところでしょうか。
とても小児救急に詳しいラーメン屋店長さん、
密かに僕もファンだったりします。
子供の風邪に処方される抗ヒスタミン薬、
咳止め薬については僕も疑問を感じています。
病原体を排除する働きを逆に押さえ込んでしまう
訳ですからね・・・
へんなおじさん＞
確かに今回のＦＤＡの勧告は
咳止め薬、くしゃみ、鼻水を押さえる
抗ヒスタミン剤を含む風邪薬に限定しています。
僕もアセトアミノフェン等の解熱鎮痛薬は
投与時期を誤らなければ有効な薬剤ですし、
細菌感染による肺炎に抗生剤の処方は
必要であると考えています。
浜氏の提言を全て良しとした訳ではありません。
アメリカは抗生剤もドラッグストアで買えますからね。
流石自己責任の国ってところでしょうか。
濱六郎さんは、確信犯として、善意で、様々な医薬の副作用による害をなくそうと努めている人のようです。
一般人と専門家、相手によって語り方を変えていますし、一理ある部分も確かにある。
一般向けにはかなり極論を語るけど、専門家に対しては妥当で反論しにくい内容を論理的に述べられる。
実際本人を見ると、７０過ぎとは思えないほど若々しく、堅苦しい学者に比べて、人間的魅力もあるのよねん。
底の浅いトンデモさんに過ぎないという認識で見ると、足下をすくわれます。
今年の５月２０日に開催された、 日本薬剤疫学会主催、「インフルエンザ罹患後の異常行動と薬剤疫学」という特別シンポジウムのレポートです。
http://www.blwisdom.com/blog/shikano/archives/2007/07/post_105.html
一般人と専門家、相手によって語り方を変えていますし、一理ある部分も確かにある。
一般向けにはかなり極論を語るけど、専門家に対しては妥当で反論しにくい内容を論理的に述べられる。
実際本人を見ると、７０過ぎとは思えないほど若々しく、堅苦しい学者に比べて、人間的魅力もあるのよねん。
底の浅いトンデモさんに過ぎないという認識で見ると、足下をすくわれます。
今年の５月２０日に開催された、 日本薬剤疫学会主催、「インフルエンザ罹患後の異常行動と薬剤疫学」という特別シンポジウムのレポートです。
http://www.blwisdom.com/blog/shikano/archives/2007/07/post_105.html
- mixiユーザー
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