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Billy Cobhamコミュの知ったかヒストリー16(’78)

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知ったかヒストリー16(‘78)
と言う事で超個人的憶測推測飛び交う自己満足的読み物Billy Cobham知ったかぶりヒストリーの始まり始まり!

1977年10月我らがBilly師匠は日本のTAMAドラムの保証宣伝を始めました。そして「ザ・スパーワークショップ」題したドラムクリニックがアメリカで行われ途中日本にも来る事となったのです。(そりゃ当たり前ですよねぇ。だってTAMAドラムの本社は日本だもの)

今までの師匠のセットは透明なファイブスやノースドラムなど少し変わったメーカー(メーカーの人に怒られるかな)の物を使用してきました。その真意は分かりかねますが、とにかくこの辺りから日本のドラムに海外からの注目が集まり出して来た事は事実です。スティーブ・ガッドがYAMAHAの保証宣伝をしたり、ジェフ・ポーカロがYAMAHAやパールを使ったりしています。
それまで日本のドラムは品質上なかなか理解されませんでした。

さて本題に戻りましょう。

師匠はワークショップをニューヨーク、フィラデルフィア、オハイオと回り日本にやって来たのが、1978年の4月6日木曜日
会場になったのは東京一ツ橋にある日本教育会館のコジンマリとしたホールでした。とはいえ500人くらいは居たように思います。僕が会場に座ったのは前から5列目くらい・・・モロです。低いステージの上にはドラムセットが2セット。後はキーボードセットとアンプ類。ステージに向かって左側にはブルーシルバーのセットが組まれ6‘8’10‘〜15’16‘までのコンサートタムが付いた2バスのセット、そして右側にはナチュラルウッドの「TAMAスーパースター」のセット、こちらが師匠の物だと言う事はすぐに感じ取りました。もちろん左側のものはトミー・スナイダーのものでした。

師匠のセットは2バスでタムタムが不思議な並び、右から13’12‘13’14‘15’
そして今まで見た事もないような太い水道管のような透明なタムタムが8本、ハイハットの横にセットされていました。これが師匠も開発に携わった「オクタバン」。世界的に有名な日本人パーカッショニスト ツトム・ヤマシタのアイデアから生まれたと言います。
その他には師匠が前のセットから使用していた(もちろんTAMAに変わったが)ゴングバス。ちょうど20‘のバスドラムのコンサートタム風とでも言うのかヘッドは片側だけで、16’18‘のバスタムの上に来るようにセットされていました。

プログラムには3バス3スネア4タム2バスタム2ゴングバスとありますが、実際使用したかどうかは不明です。(写真1)

初めて見た私がそのセットで困惑したのがハイハット側に20 ‘のライドシンバル(ミディアムライド)と22’のチャイナシンバル(スウィッシュ)がセットされていた事でした。
それまで一度も師匠を見た事がなかったので、左手で刻んでいるとは知らなかった物ですから・・・(本物を目にしたときの驚きようと行ったら)

プログラムが始まると
本来のアメリカならば師匠のバンドがサポートするはずでしたが、予算の都合か、メンバーが「そんな遠い国に行くのはヤダ」と言ったか、日本のミュージシャンがサポートしていました。(写真2)

ギター 渡辺香津美
キーボード ミッキー吉野
ベース スティーブフォックス
ドラム トミースナイダー
ただ私が見たこのとき、渡辺香津美は出ていなかったように思います。
うっすらとした記憶ですが・・・私の友人が「渡辺香津美来ていないんだって」と行った記憶があるからです。(興奮していたので細かい事を忘れています)

最初はゴダイゴが1、2曲演奏しました。
そして
アナウンス(通訳の人?)に促され師匠の登場です。「今日は楽しんで行ってください」的な挨拶があり、2、3曲演奏しました。ドラムソロもはいっています。
何の曲をやったか・・・この時はまだフリークになっていなかったので残念ながら覚えていないのです。本当にスイマセン。「テープでも隠し撮りしておけば良かった」と思う今日この頃です。

とにかく若造の私に取っては衝撃的でした。

さっきも言いましたが、まずハイハットを刻むとき腕が交差していない!
そうです、左手でハイハットを刻むのでスネアとハイハットの高さが非常に近いのです。そこですぐに解ったのが基本的なビートを刻みながらそのビートを崩さずにタムタムのアクセントを入れられること。腕を交差してハイハットを刻むのは既成概念だとして、それを壊せば非常に合理的な世界が生まれる。そんなたいそうな事を感じた訳ではありませんが、カルチャーショックだった事は確かでした。

そしてドラムソロ・・・何をやっているか解らない・・・とにかくパラディドルと3連符の嵐でした・・・それ以外解りませんでした。
さらに驚いたのはソロをしながら落ちてくる自分の眼鏡を中指で鼻の上に押し上げる仕草がはいる事。(ちなみにその時の眼鏡はポルシェデザインのサングラスに度付きのレンズをはめ込んだ物。グラスメナジェリーのライブのジャケットに出ている物と同じ)

一通り演奏が終わるとステージのセンターにスネアドラムとスローンが用意されました。
すると師匠がマイクを用意してきて、そこに座り今度はスネアでベーシックメソッドのはじまり。これがまた驚きで、まずシングルストローク(一つ打ち)はだんだん早くし打ちながら最後はプッシュロールにしか聞こえないほどまで。
シングルの4連、6連、8連、10連・・・
シングルアクセントの3連、5連、7連、11連・・・すごい早さで見せてくれました。
ダブルストローク(2つ打ち)も一緒。さらにダブルストロークではアクセントをどこにでも入れられる事。ダブルあるいは頭でアクセントを入れるのはもちろん、
LL`RRLL`RRLL`RRLL`RR
LLRR`LLRR`LLRR`LLRR`
とまあこんな感じで最後はランダムに入れまくっていました・・・やはりすごい早さで。
そしてトリプルストローク。これもプッシュロールくらいまで近づきます。
パラディドルも圧巻でした。
これもとことん早く、そして好きな場所にアクセントがはいりました。

師匠は一つ一つ解説してくれました。
しかし、師匠が言う言葉は耳に入ってきません。
そうです!若造だった私はとことん打ちのめされたのです。奈落に突き落とされた感じです。(あ〜・・・と言いながら落ちてく感じ)

そして質問コーナーになると
どうしてそんなに早いのか?と言う傾向の質問が多くその度に師匠は「練習するしかない」と言っては再度そのテクニックを見せてくれました。
そのとき驚いたのは
「なぜ左右どちらでも叩けるのですか?」と言う問いに「表現が多彩になるから・・・」と答え、マッチドグリップで右左さらにレギュラーグリップでも右左両方使える事を証明してくれました。ちなみにティンパニーグリップも見せてくれました。

そして最後また演奏をしてくれました。たしかトミー・スナイダーとのドラムバトルがありましたが、ちょっとトミーさんかわいそうでした差が歴然と出てしまって・・・でもゴダイゴはこの年TVドラマ西遊記の音楽をやる事になるのですが、その時は確実にうまくなっていました(素人にこんな事言われたくないでしょうけど)。師匠の影響は多大だったという訳です。

最後はアンコールもなく終わったのですが、師匠降臨、と言う感じでした。
このワークショップを見て、私を含め何人ものドラマー達が既成概念を壊して行ったに違いありません。

と言う事で次回また・・・

コメント(4)

伝説のドラム・クリニック!
良くぞ再現してくださった!多謝!!

同じ時期のクリニックの模様がYouTubeにアップされてますね。
内容は↑に比べて地味ですが。。
http://www.youtube.com/watch?v=S4bGS8Kybv4

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