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Billy Cobhamコミュの知ったかヒストリー19(80’〜81’その?)

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Billy Cobham 知ったかぶりヒストリー(80‘−81’)

こちらは個人的見解たっぷりの超私的読み物Billy Cobham 知ったかぶりヒストリーです。(あくまでも知ったかぶって書いています)

前回は現在音源が手に入りにくくなった「B.C.」についてお話をしました。
このコロンビア(CBS)での最後のアルバムについては後日蛇足的なお話を付け加える予定です。(期待しないでください)

さて今回は「B.C.」の後、と言う事になるのですが前回でもお話ししたように、ここから師匠の消息が途絶えてしまいます。あくまでも日本でのお話ですが・・・
次のリーダーアルバムObservation&が発表されるまで、日本でのプロモーションはほとんど行われませんでした。

実は、師匠は33年間住んで来たニューヨークに(3歳の頃移住して来たようなので・・・)別れを告げ、スイスのチューリッヒに移住をしてしまいます。師匠の真意はわかりかねます・・・残念ながら
(アメリカ人は早くからリタイアの事を考えているので、その辺かも知れません)
後年CDとなって日本でも発売されましたが、1980年に「Billy Cobham LIVE Flight Time」(写真?)がドイツのレーベルinakustik(読み方、全くわかりません)から発売されました。
内容はこの年に行われたヨーロッパツアーのライブレコーディングのようです。ツアースケジュールついては全くわかりません。
マスタリングについてはこの年の6月との記載があります。

メンバーは
Billy Cobham   dr
Don Grolnick   key
Barry Finnerty  g
Tim Landers   b

キーボードのドン・グロルニックは、ニューヨークで活躍する有名なセッションプレイヤー兼作曲家で、リンダ・ロンシュタットや、ジェームス・テイラー、ロバータ・フラッグ、カーリー・サイモン、ベット・ミドラーなどに参加しています。
実は、およそ10年前の1971年、ドリームスのセカンドアルバム「Imagine my surprise」でグロルニックは師匠と一緒になっていました。
グロルニックは、師匠と仲のよいブレッカー兄弟の作品に多く顔を出していますので、そのつながりで参加したというのが濃厚のようです。

ギターのバリー・フィナティーはニューヨークのスタジオミュージシャンです。
フィナティーもまたブレッカー兄弟やクルセダーズのアルバムに参加しているので、グロルニックの紹介かもしれません。
1981年にはマイルス・デイヴィスの復活作「Man with the horn」に参加しています。

ベースのティム・ランダースは1980年2月の行われた、ギル・エヴァンスの「Live at the Public Theater in New York」で一緒になったのがきっかけのようです。(現在このCDは入手困難となっています)ランダースはその頃、新進気鋭のベーシストとして売り出し中でした。その年にはアルディメオラのソロアルバム「スプレンディドホテル」にも参加しています。
この後、師匠のリーダーアルバムにしばらくの間参加する事になるのです。

1. Flight Time (6:48) [Billy Cobham]
2. Antares (5:19) [Billy Cobham]
3. 6 Persimmons (6:45) [Don Grolnick]
4. Day Grace (4:43) [Billy Cobham]
5. The Whisperer (6:44) [Don Grolnick]
6. Princess (7:51) [Billy Cobham]
7. Jackhammer (8:48) [Barry Finnerty]

1981年レーベルはおなじinakustikで、最初の「Glassmenagerie」(写真?)がレコーディングされます。

レコーディングに関しては、ロンドンのCBSスタジオで3月に行われた事が記載されています。
Billy Cobham   dr
Mike Stern    g
Gil Goldstein   key
Tim Landers   b
Michal Urbaniak  viol, lyricon

もうお気づきでしょうが、ギターにマイク・スターンが入っています。ちょうどこの年に、かのマイルス・デイヴィスの復活アルバム「Man with the horn」に前述のバリー・フィナティーとともに参加。

以前師匠はあるインタビューでこんな事を語っていました。
「尊敬するミュージシャンとしてまず、マイルス・デイヴィスをあげるよ。マイルスは、音楽業界に埋もれている新しい逸材を見つけ、世に送り出して来た。僕もそんな存在になりたい・・・」

マイルス→マクラフリン→師匠
こんな伝達経路ではなかったのではないでしょうか?
事実、マイルス・デイヴィスの復帰作「Man with the horn」でサックスをプレイしているビル・エヴァンスは、前作のサックスプレーヤー、デイブ・リーブマンの紹介で参加しました。(聞くところによると、デイブ・リーブマンのご近所さんだったようです)

マイク・スターンは見事、1982年のマイルスのバンドメンバーとして全世界ツアーに参加しています。
私も1982年のマイルスのツアーを偶然見ました。まだ都庁が出来ていない西新宿の空き地の特設ステージで見た事を、未だ鮮烈に覚えています。(オープニングのブザーの代わりに教会の鐘の音で始りました。)

マイク・スターンは1976年にBS&T、ブラッドスエット&ティアーズに在籍。アルバム「More Than Ever and Brand New Day」に参加後、師匠と合流しました。
やはり師匠が、コロンビアと太いパイプを持っている事が伺われます。

メンバーについて、ここで謎の人物が2名
ひとりは、この後ランダースとともに第2期グラスメナジェリーまでキーボードを担当するギル・ゴルドスタイン。
どうやら、1980年にギル・エヴァンスの所にいた方の様で詳しい経歴が全くありません。

そしてもうひとりは、マイケル・アーバニャック。1943年ポーランドのワルシャワ生まれ、高校時代からヴァイオリンを選考。1960年代からジャズバンドを結成しヨーロッパのジャズフェスティヴァルや世界ツアーを行い、1973年にアメリカに移住。翌年にはコロンビアレコードと契約、ポーランド音楽とジャズフュージョンのヴァイオリンとサックスのプレイヤーとして活躍してきました。


さて第1期グラスメナジェリーのアルバム曲は
1. Drum-Solo Intro / Stratus (4:36) [Billy Cobham]
2. AC/DC (3:59) [Billy Cobham]
3. Kasia (4:08) [Michal Urbaniak]
4. All Hallows Eve (3:17) [Tim Landers]
5. Wrapped in A Cloud (6:25) [Gil Goldstein]
6. Drum-Solo (3:26) [Billy Cobham]
7. Total Eclipse (4:11) [Billy Cobham]
8. Brooze (3:52) [Mike Stern]

残念ながら師匠のオリジナル曲はすべて焼き直しのものとなっています。
「Stratus」は、ソロアルバム1枚目の「Spectrum」からの焼き直し。
「AC/DC」はご存知のようにアルバム「Magic」から、「Total Eclipse」は同名タイトルのアルバム「Total Eclipse」からそれぞれリメイクされました。

この第1期グラスメナジェリーはDVD(写真?)も発売されています。1981年のスイスのテレビ局用に収録されたライブ映像で、画質もとても綺麗です。
師匠の頭上に鏡が装着されていて、師匠のテクニックが俯瞰(上から)で見るカットがあるのでなかなか楽しい映像です。

このDVDの購入を考えている方もいると思いますので、内容もお知らせしたいと思います。
収録は、1981年の3月。スイスのRiazzinoとなっています。それがどこかは未確認です。

メンバーは
第1期のグラスメナジェリー
Billy Cobham   dr
Mike Stern    g
Gil Goldstein   key
Tim Landers   b
Michal Urbaniak  viol, lyricon

曲目は
Moon germs
A.L.D.L
Flight Time
Vanessa
Crosswind
All Hallows Eve
Total Eclipse
Mendocino
Wrapped in A Cloud
Brooze

面白いのは、アルバム「BC」の1曲目だった「Mendcino」が、歌なしのインスツメンタルで演奏されているところ。残念ながらアルバムでの迫力は再現できていませんが、アルバム「BC」をご存じない方には知るよい機会かと思います。

師匠にとって1980年は一つの転機になったようです。
スイスへの移住、ロックバンドへの参加(次号で書きますが)、テレビへの進出など、時代が変化して行くのと同様に師匠の動向も変化して行きました。

次回は、ジャック・ブルース、ボブ.ウエアたちロックアーティストとの出会いとスイスでの生活をお送りする予定です。

あくまで予定です・・・

あくまで・・・

コメント(1)

Flight Timeは、オリジナル盤では冒頭で、ゲップが嫌いなドイツのオーディエンスの前で思い切りやってしまっている音が入っていると聞いたのですが、本当なんですかね。。?

移住の背景ですが、ドラムマガジン09.1月号のTerry Bozzioとの対談によると・・・
・70年代の終わり頃からレーザーディスク関連のスタジオ仕事がトロントから来るようになった。
・アメリカでもジングルの仕事が来るようになったが心に響かなかった
・北米を去る時が来たと思った。ヨーロッパで勉強し自分の演奏の源になっているものを歴史的な観点で理解すればもっと上手くなれると思った。
・最初は2〜3週間の予定だったが、それ以来戻っていない。
とのこと。

ちなみに2004年には故郷パナマに50年ぶりの帰郷を果たし感慨深かったそうです。

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