自由律すぎる短歌道場コミュの旧年１２月の作品総括～家元よりありがたい御言葉～

諸君、なんだかんだ戯事を投稿してくれて
ありがとう。
おおいに慈しんだり、げんなりしたり
トホホってなったりしたさ。
まったくもって感無量。
当コミュは安穏な船出とあいなった。
さっそく第一期の選評をおもっきり
ざっくり行います。
それぞれの同人がそれぞれの持ち味を充分に発揮した中で
秀作を拾ってみた。

■父のことが最近誇らしい

家鴨くんの作ですね。気骨ある彼の親父。その背中を見つめる彼の人間的成長が家族愛とともに浮かびあがる佳品。

■中古で買ったドラクエ3
　ルイーダの店にレベル3止まりの商人「はたけ」
　勇者の名前は「つんく」

家鴨くんの作。彼本来のセキズイズムがゾウマとともに咆哮する雄編。

■世を捨てたはずなのに
　拾われた

まつへーさんの作。ここで描かれるワビシズムは団塊ジュニアにとても優しい。

■初夢前に初夢精

まつへーさん。若い迸る想いのたけがまざまざと散って行く姿。
市ヶ谷の三島の最期を彷彿とさせますね。

■深夜に反復横跳び

ハットリ管理人の作。ナニが彼をそうさせたのか？深遠な都市の闇がひろがる不気味な一品。

■なにも残ってない
　本当にないのだ

愛人さんの作。虚無がこれほどまでシンプルな言葉で言い表せられたことは長い言語史上でも稀。稀有な作品です。

■街に女子高生が少ない気がするブルセラショップは消えたのか

個人的にとても気になる問題提起だとおもいます。

■もう
　やだ

家元私の奇跡のごとく燦然と耀く不滅の金字塔的名品ですね。
突如として恋焦がれた相手が、クリスマスにダイヤモンドを贈られちゃうようなセリブリティで、あっさり身を引く決意を強いられたときのような絶望感がひしひし伝わってきますね。

で、うだうだ言いましたけど、
今期のＭＶＰは、
コミュに入ってくれたユーリちゃんに決まり！