インドの聖者・スンダル･シングコミュの霊界の黙示　霊の世界

ある時話し合っている中に、聖徒等がこのような事を私に言った。
「死後、全ての人の魂は霊の世界に入り、各自霊的発達の程度に従い、
彼自身の心と性質とに似通った霊と共に、或は暗黒の中に、或は栄光の輝きの中に住む。
キリスト及び、僅かの聖徒の肉体が栄光の体に変化されて入った外は、
誰も肉体を以て霊界に入り得ぬ事は確かである。
しかしある者には、未だ世界に住んでいる中から、霊の世界及び天そのものを見る事を許されたのである。
コリント人への第２の手紙１２章２節の如く、彼らがパラダイスに入ったのは体のままであったか、私は知らない。
体を離れてであったかそれも知らない、神がご存知である。」

この会話のあと、これらの聖徒は私を連れてあたりを案内し、多くの驚くべき物や場所を見せた。

私は、各方面から幾千また幾千の霊魂が皆、天使に守られ、常に霊界に到達するのを見た。

善き霊魂は、天使及び善き霊らのみが共にあって、彼らの死の床より護衛したのである。

悪霊らは彼らに近づく事を許されず、遥かに立って見つめるのみである。

私はまた、真に悪い人の魂と共に、
一人の善い霊だに居らず、その死の床に悪霊が集まり来たって、彼を悩ましているのを見た。

しかし同時に天使らもまた傍に立って、
悪霊らが彼らの悪意を以て、邪悪な業を悠になして、彼を悩ますのを防いでいるのを見た。

悪霊らは殆ど直ぐに、それらの魂を暗黒の中に導き去ってしまう。

それは彼らが肉に在った日に、絶えず悪霊が悪い感化を与える事を許し、
総ての悪の種類を以て誘う事を、喜んで許容したからである。

そは天使といえども、決して如何なる人間の自由意志にも、干渉する事が出来ないからである。

私はまた、天使がするように、悪霊または善霊にかしずかれて、近く霊の世界に入り来った魂を見た。

しかし遠くない中に、彼らの生涯には根本的な差別が起こり始め、自ら互いに別れるのである。

品性の善いものは善の方向へ、悪いものは悪の方向へと進んで行く。