未熟なシネマコミュの悪人

静かな

だけど、様々な立場の人たちの愛する者への思い、そこに善人・悪人の界は無く、それだけにやるせない何かが胸に

の小骨のように残り、何となく心を熱くする作品でした。
ヒロインの深津も良いけど、私は妻夫木の演技に拍手です。
不器用で、自分を誰も信じてはくれない。それは、母との別れ、いつか母が迎えに来てくれると信じ、しかしその母は完全に自分を見捨てていることを知っている。そんな切なさが、彼を自分を語らない人間にした。やはり深津も、同じように境遇だが、愛されたことから強くて愛を求め、一時だと知りながら逃避行へと妻夫木を導く。
圧巻は、エンディングの逮捕のシーンですが、そこに妻夫木の深津への深い思いが伝わって涙がとまりませんでした。
お薦めの作品です。