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われら、芝居中毒コミュの芝居雑感 YOUKIプロデュース vol.4独り芝居・芸人列伝 第四伝『贋作・一条さゆり』

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「愛してると憎たらしいは、嘘の中からほんとがちょっと顔を出しているだけなんや。
ほんとがちょっと顔を出しすぎただけなんや。」

一条さゆり

その波乱万丈な生涯は、幼い時に微かに覚えている。伝説のストリッパ‐でその生き様は衝撃的だった。時代も混沌としたエネルギーに溢れていた時代だった。

今回は秋山さんの芸人シリーズの第4段。主人公を我らがわかみほさんが演じるとあってかなり前から期待していた。

(ストーリー)
 1974年、大阪地検にて一世を風靡して人気ストリッパー一条さゆりに「猥褻罪」の実刑判決が出た。懲役一ヶ月と、執行猶予中だった分を入れ、翌年2月22日に和歌山刑務所に入り、同年8月12日に出所。それからの彼女は大阪で様々な男達を愛し、騙され、騙し、付き合った男が自殺したり、彼女自身も自殺未遂をし、ガソリンをかけられ全身火傷、生活保護を受けながら、嘘をつきながら生きている街、釜ヶ崎にて60歳で死去する。

見事な構成と演出の素晴らしい舞台だった。

回想シーン、刑事との取り調べ室とのやり取り。様々な男との出逢いと別れ。
泣いたり、叫んだり激しく罵ったり、全てを許す観音様のような優しい笑顔。
一条さゆりが乗り移ったような、見事な芝居でした。

後半でわかみほさんの目が涙でいっぱいになってきたのを見て、堰を切ったように胸が苦しくなってきました。

何度も酷い目にあっても、這い上がってきて…。後半は有り得ない全身火傷の重傷に。凄まじい女の生き様を淡々と描いて、そこには余りに哀しい女の生き様が…。あまりに無知でお人好しのまさに天使のような優しすぎる女性の人生を作者は暖かく見守っていて…。心底踊る事が好きだったんだろうなぁ。と思わせる。

あまりに悲しくて切なくて、ただそんな中を、それでも踊り続けるわかみほさんの堂々とした踊りに、なんとも言葉にできない感動に最後は涙、涙の舞台でした。こんな感動はトニー谷以来。ミスワカナを見逃したのが悔やまる。

芝居は一期一会。

11月の再演が今から楽しみです。

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