【出演者その3】DE DE MOUSE (JPN)
昨年のハロウィンに続き、今年もELECTRONIC TRIBEの夜を色鮮やかに彩る新世代のエレクトロニック・マエストロ。織り重なり合う、計算しつくされたメロディと再構築された「歌」としてのカットアップ・サンプリングボイス。流麗に進む和音構成と相交わりから聞こえてくる煌びやかで影のある極上のポップ・ソング。沁み渡るような浮遊感と孤独感が彼の楽曲には共存している。近年ではFUJI ROCK FESTIVALやTAICOCLUB、RISING SUN ROCK FESTIVALにSonarSound Tokyoなど多くの国内ビッグフェスに出演し、ヨーロッパへの海外遠征も盛んに行っている。主催イベント“not”や即日完売が恒例となっているプラネタリウムを舞台にした公演も自ら展開。演出も含めた完成度の高さが各方面から多くの注目を受けている。ファッションやアニメ、ゲームなど他ジャンルからの支持も強く、作品、グッズ、イベントに至る全てのプロデュースを手がけている。2012年にnot recordsを始動し、10月にはアートワークのラフから執筆、PVのディレクションまで自身でこなした約2年半ぶり4枚目のオリジナル・アルバム『sky was dark』が発表される。
【出演者その5】
THE BANG GANG DEEJAYS (Modular/AUS)
オーストラリアのエレクトロ・レーベルBANG GANGから生まれたDJクリエイティヴ集団。いまやフランスのKITSUNEと並ぶ人気となったシドニーのレーベルModularから2007年にリリースしたミックスCD『Light Sound Dance』が大ヒットを記録し、狂気的なダンス・グルーヴで世界中のパーティ・フリーク達を虜にした。そのスタイルはオーストラリアの2 Many DJsとも形容され、ここ日本でも“Summer Sonic”へ出演するなど圧倒的な人気を得ている。2008年にリリースしたミックスCD『D Is For Disco E Is For Dancing』では、ハウス、エレクトロ、ロック、ヒップホップ、フィジェットを縦横無尽に繋ぎ、当時のミクスチャーな音楽シーンを映し出した完璧なエンターテイメント・ショウ・ケースを表現。また音楽シーンのみならず人気ファッション・ブランドKSUBIのメンバーとしても活躍し、世界のストリート・カルチャーに刺激を与え続けている。今回の来日はGus Da HoodratとFranklin Furterによるデュオ・スタイル。CSMNT61などとの流動的ユニットMotorik!名義でテクノ寄りの作品もリリースしている2人はメンバーの中でも幅広い感性を持っており、オーストラリアのトレンドを創りだす存在だ。その豊潤な音楽的背景を存分に生かしたハロウィン仕様の強烈なマッシュアップ・サウンドを響かせてくれることだろう。
【出演者その6】
DJ BAKU (POPGROUP/JPN)
ヒップホップを基盤にしながらも、常に新しいダンス・ミュージックを提案するDJ/プロデューサー。2005年には自身と深い繋がりを持つアーティスト達との交流を描いた音楽ドキュメンタリー映画『KAIKOO/邂逅』の監修と音楽を自らつとめ、若い世代を中心に大きなムーブメントとなった。2006年に待望の1stアルバム『SPINHEDDZ』を、2008年には2ndアルバム『DHARMA DANCE』をPOPGROUP Recordingsより発表。その後、日本人によるヒップホップ名盤を中心にミックスした『JAPADAPTA』、ILL-BOSSTINO、Shing02などの日本を代表する12人のラッパー達をフィーチャーした『THE 12JAPS』をリリースし、ジャパニーズ・ヒップホップ・シーンのトピックスとして話題となった。2010年には自身が発起人の“KAIKOO POPWAVE FESTIVAL”を野外で開催し、2日間で1万人以上を動員。さらにDJとしてバンド・サウンドに挑戦するべくDJ BAKU HYBRID DHARMA BANDを結成。近年ではWRENCHや相対性理論のやくしまるえつこへのリミックス提供もおこない、新たなジャンルへ積極的にアプローチを続けている。その活動は自身のテーマであるKAIKOO/邂逅を様々な方法で実践していると言えるだろう。
【出演者その7】
DJ WILDPARTY (OL Killer/Maltine Records/JPN)
1988年神奈川県生まれ。18歳でキャリアをスタートさせ、ネット・レーベルMaltine Recordsや秋葉原のDJ BAR MOGRAなどを拠点に活動、2010年のDOMMUNE出演時にハードコア、ブレイクコア、エレクトロ、ヒップホップから、アイドル・ポップ、アニソン、ゲーム音楽、歌謡まで貪り尽くす極めてボーダーレスなDJを披露し一躍注目を集める。2012年3月にメジャー・リリースとなる『MOGRA MIX VOL.1 mixed by DJ WILDPARTY』を発表。秋葉原の文化とダンス・ミュージックの距離を感じさせない究極のポップ・ダンス・ミックスとしてシーンに大きな衝撃を与えた。その後、アメリカはL.A.で開催された“ANIME EXPO 2012”のアフター・パーティーにヘッドライナーとして出演。満員のフロアは日本からの新鋭が繰りなす変幻自在のミックスに、その夜一番の盛り上がりを見せた。国内では自身も参加するユニットのOL Killerとして“FUJI ROCK FESTIVAL”などの大型フェスティバルに出演。国内外でDJ WILDPARTYの名を轟かせている。ソーシャル時代に生まれた突然変異とも言える脅威のアーティスト。その活躍は新たな日本文化の伝道師となるのかもしれない。
【出演者その10】
dot i/o a.k.a mito (clammbon/JPN)
clammbonのミトによるソロ・プロジェクト。clammbonではベース、ギター、キーボードを担当し、ほとんどの楽曲をプロデュースしている。また木村カエラの2ndアルバムのサウンド・プロデュースを担当、YUKIやBonnie Pink、おおはた雄一の楽曲プロデュース、toeのリミックス・アルバムに参加するなど、clammbonには留まらない幅広さでプロデューサー/ミックス・エンジニアとしての才能を遺憾なく発揮している。2006年から“mito solo project”として3つの名義で活動をスタート。その中でもエレクトロニック・ミュージックを主体としアシッド・テクノ、エレクトロ、インダストリアル色を濃く出したプロジェクトがdot i/oである。これまでにCANのIrmin Schmidtとの共同プロデュースで挑戦的なタイトルのアルバム『Declaration of the Independence of the imagination and the Rights of Man to His Own Madness ?』をリリースしている。clammbonにミトが持ち込んでいる何より魅力的な要素であるポップとエクスペリメンタルのせめぎ合いが堪能できる必聴盤だ。その後、2008年からライヴ・セットも始動。ヤマハのTENORI-ONを駆使した光をも操るパフォーマンスはハロウィンの夜を煌びやかに彩るだろう。
【出演者その12】
SO IN THE HOUSE (JPN)
1999年よりVJとしてのキャリアをスタート。“Drum & Bass Sessions”のVJとして様々なアーティストたちとの歴史的なセッションを繰り広げている。音楽からインスパイアされるイメージを瞬時にセレクトし、一晩という長いタイムラインで様々なストーリーを展開する。PioneerのDVJを3台同時に操りながら、緻密なグルーヴを生み出す独自のプレイスタイルで音の細部まで即興的に視覚化し、国内外問わず支持を集めている。これまでに、Laurent Garnier、Gilles Peterson、MALA、DJ KRUSH、GOLDIE、Underworldなど音楽のジャンルを超えて数多くのアーティストと共演。