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フクボンの消化器講義(看護)。コミュの食道の疾患(その他)

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食道静脈瘤
「肝細胞癌(肝硬変でも可)による食道静脈瘤破裂だ」
この台詞だけ覚えましょう。
             @加治隆介の議 ・・・何巻だったっけ?

食道下部には、粘膜下に静脈叢が発達しているが、ここは肝硬変などで肝臓への血流が悪くなると(門脈圧亢進)、門脈の血液が迂回してくる箇所である。
これは、本来肝臓へ向かうはずの血液が左胃静脈を経て、上大静脈へ注ぐ奇静脈、半奇静脈に逃げるためである。
もともと太い血管ではないので、大量の血液で血管が破れやすい状況になる。
食道静脈瘤の治療
止める(圧迫止血) S-B tube 1日限定その場しのぎ
しばる       EVL 輪ゴムでしばる
固める       EO・AS 併用法



機能異常
胃食道逆流症≒逆流性食道炎
胃から分泌される胃酸が、食道に逆流することで食道の粘膜を刺激し傷つけることで起こる炎症。
症状はあっても炎症の所見が見られないことがあることから、近年では胃食道逆流症(Gastroesophageal Reflux Disease:GERD)という概念で捉えられることが多い。
症状:胸焼け heartburnがみぞおちや上胸部痛などが起こる
食事中・後、横になったとき、前屈したときに喉や口に胃酸が逆流する
咽頭部・喉の痛み、違和感、不快感、肋間神経痛様の胸痛 (よく狭心症とまちがわれる)
嗄声(声枯れ)
原因:ストレス、過飲過食、飲酒による胃酸過多
食後すぐに横になる、前屈するなど
食道下部括約筋 Lower oesophageal sphincter: LES の一時的あるいは慢性的な弛緩、喫煙や加齢による機能低下.
食道裂孔ヘルニア Hiatus hernia
食道の機能低下
妊娠、肥満、便秘による腹圧の上昇、腹圧を高める衣服の着用
非ステロイド系鎮痛剤 NSAID 服用による軽微な炎症の悪化




アカラシア
食道の機能障害の一種である。食道噴門部の開閉障害もしくは食道蠕動運動の障害(あるいはその両方)により、飲食物の食道通過が困難となる疾患である。
げっぷ、胸焼け、胸のつかえ、嘔吐、食物が食道を通過しないことが原因のため、嘔吐物に胃液は含まれておらず、食物は咀嚼したままの形状で吐き出され、悪臭もない。
また、口臭の悪化も伴わない。
逆流性胃腸炎等との違いは、この点で明確に判断することが出来る。
食道内・口腔内pH検査:アカラシアは胃液の逆流がないのが特徴であり、外形的な症状に反し、食道内及び口腔内pHは正常値になる。
食道内視鏡検査:アカラシアは運動障害であるため、初期〜中期の段階は、内視鏡で異常が見られないのが特徴である。
症状が重度となると、食道の拡張、異常蛇行が生じ、更に悪化すると潰瘍、腫瘍、食道癌の併発が見られる。




バレット食道
逆流性食道炎の合併症として重要なものにバレット食道がある。
食道腺癌の前癌状態とされ、無治療では高確率で食道癌が発生する。




特発性食道破裂 ブールハーフェ (Boerhaave) 症候群
食道内圧の亢進による全層性の食道破裂をいう。男性の下部食道(左側)に好発する。
マロリーワイス症候群とは、症候上の違いはあるが、根本的に同類の疾患。
嘔吐後に激しい心窩部痛を訴え、数時間後にショックに陥る。
発症後12時間以上が経過している症例は高率に膿胸を合併しているため、
原則として外科手術(破裂創の閉鎖、漏出物の除去、食道切除など)。
保存的治療  胸腔ドレナージ




Marolly Weiss 症候群(マロリー ワイス)
嘔吐などによって腹腔内圧および食道内圧が上昇し、その結果として食道下端に粘膜の縱走裂傷を来たし、出血を呈する病態をいう。 アルコール過飲がもとにあることが多い。
大部分が自然治癒する。止血しない場合も輸液や内視鏡的クリッピングなどの保存的治療で軽快する。



正文集

食道静脈瘤と門脈圧亢進
□ 食道静脈瘤からの出血は肝硬変による場合が多い。
 ほとんど、です。

□ 食道静脈瘤は門脈圧亢進による副血行路の1つとして発症してくる。
 あとは痔・腹部の血管の怒張(「メデューサの頭」, caput Medusae)

□ 肝硬変では門脈が上昇するため、門脈から体循環へ向かう血流量がふえる。

□ 門脈圧亢進症状には側副血行路の拡張(食道静脈瘤など)、腹水、脾腫、貧血などがある。

□ 肝硬変患者の死因として、上部消化管出血(食道静脈瘤破裂)、肝細胞癌、肝性脳症がある。

□ 肝硬変では肝細胞壊死とびまん性に線維の増殖があり、肝血流が障害される。

□ 非代償期肝硬変では尿量、腹囲の測定を行い食塩の摂取を控えさせる。

□ SBチューブ挿入中は嚥下ができないので、唾液は吐き出させるか吸引する。

□ 食道静脈瘤では内視鏡下で硬化剤を注入し静脈瘤を閉塞させる。

□ 食道静脈瘤の治療法では、遠位脾腎静脈吻合による門脈圧の減圧手術を行う。

□ 門脈圧亢進症に対して脾臓摘出術を行うのは、門脈の血流量を減少させるのが目的。

□ アカラシアではアウエルバッハ神経細胞の欠損が原因で、食物の通過障害がおこる。

□ 逆流性食道炎は食道粘膜が酸、ペプシン、胆汁酸などに弱いためにおこってくる。

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