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F1初心者の会☆コミュの2010ドイツGPレースレポート(決勝結果あり)

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こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

皆さん、ドイツGPご覧になりましたか?
今回は・・・皆さんも色々なことを考えさせられ、色々なことを感じたレースだったと思います。
そのドイツGP決勝の内容を振り返っていきたいと思います。



ドイツGP決勝結果
1位:フェルナンド・アロンソ「フェラーリ」/25ポイント
2位:フェリペ・マッサ「フェラーリ」/18ポイント
3位:セバスチャン・ベッテル「レッドブル」/15ポイント
4位:ルイス・ハミルトン「マクラーレン」/12ポイント
5位:ジェンソン・バトン「マクラーレン」/10ポイント
6位:マーク・ウェーバー「レッドブル」/8ポイント
7位:ロバート・クビサ「ルノー」/6ポイント
8位:ニコ・ロズベルグ「メルセデスGP」/4ポイント
9位:ミハエル・シューマッハ「メルセデスGP」/2ポイント
10位:ビタリー・ペトロフ「ルノー」/1ポイント
〜〜〜〜以上ポイント獲得〜〜〜〜
11位:小林可夢偉「ザウバー」
12位:ルーベンス・バリチェロ「ウィリアムズ」
13位:ニコ・ヒュルケンベルグ「ウィリアムズ」
14位:ペドロ・デ・ラ・ロサ「ザウバー」
15位:ハイメ・アルグエルスアリ「トロ・ロッソ」
16位:ビタントニオ・リウッツィ「フォースインディア」
17位:エイドリアン・スーティル「フォースインディア」
18位:ティモ・グロック「ヴァージン」
19位:ブルーノ・セナ「HRT」
〜〜〜〜以上、完走19台〜〜〜〜




【母国のベッテル、またしてもスタート失敗】
金曜日から雨絡みの中で走行が続いていた今年のドイツGP。決勝が行われた日曜日は晴れのコンディションとなりました。前日の予選では0.002秒という大接戦に競り勝ったセバスチャン・ベッテルがポールポジション(予選1位)を獲得。レッドブルチームとしては今季10回目、ベッテル自身にとっては母国ドイツで初のポールポジションとなりました。

2位は0.002秒差で負けたフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、3位はフェリペ・マッサ(フェラーリ)が入り、ベッテル包囲網を形成して、決勝レースに挑みます。

母国初勝利に向けて、一番良いポジションからのスタートを決めたベッテル。スタートを“しっかり決めて”1位で1コーナーを通過できれば、母国初勝利がさらに近づくことになったのですが・・・


★★ここがポイント(1)「ベッテルの弱点“スタートダッシュ”」★★
前回イギリスGPでもポールポジションからスタートしたベッテル。しかしスタートで失敗し、それが原因でハミルトンと接触→タイヤパンクという、最悪の流れが始まっていきました。
「スタートさえミスしなければ」
レース後、ベッテルはこう悔やんでいたと思います。

そして、今回のドイツGP、注目のスタート!なんと、またしてもベッテルのスタートダッシュが上手く決まらず、アロンソとマッサに抜かれ3位に後退してしまいます。
金曜日のフリー走行から好調だったフェラーリチーム。ペース的にもレッドブル勢を上回る走りを見せていたため、一度前に出られてしまうと、逆転するのが非常に困難になるのは、レース前から予想がついていました。

そんな中、フタを開けてみると「またしてもベッテルのスタート失敗」で、フェラーリに先行を許すことになり、後手後手の展開が“また”始まっていってしまったのです。




【久しぶりのフェラーリ1−2独占のレース。そこに待っていた衝撃の展開】
レッドブルvsマクラーレンの2強対決が注目を集めている2010年のF1。そんな中、フェラーリチームが久しぶりに1位と2位を独占するレースとなりました。
1位はロケットスタートを決めたマッサ。このまま1位でゴールすれば、2008年の“1ポイント差でチャンピオンを逃した”ブラジルGP以来の優勝となります。そして、ちょうど1年前の7月25日。2009ハンガリーGP予選で、他車から外れた鉄製のパーツがマッサのヘルメットを直撃する大クラッシュに見舞われ、一命は取り留めたものの2009シーズンの後半戦離脱を余儀なくされるアクシデントがありました。

あれから1年。どんなに悔しいことがあっても、どんなに辛いことがあって「再びF1勝つため」に戻ってきたマッサが、事故からちょうど1年経ったレースで“僚友アロンソを従えて”1位を走行していました。


このまま行けば、マッサの今季初優勝も見え始めた49周目。事件は起きました・・・。



1位マッサ、2位アロンソとの間隔は1秒差。編隊状態で走行中の49周目、追い抜きポイントのターン6の出口で、突然マッサのマシンがスローダウンします。これによりアロンソが1位、マッサ2位と順位が入れ替わります。

一瞬「マッサのマシンにトラブル発生?」と思われた方も多かったと思います。
しかし、その後マッサのペースは“まるで何事もなかったかのように”元に戻り、アロンソとほぼ同じペースで走り出します。

こうして順位が入れ替わったまま、1位アロンソ、2位マッサの順でチェッカーを受け、ゴールとなりました。


あの「マッサの一時的な失速はなんだったのか?」


最近になってF1を観始めた方は、なかなかピンと来なかったかもしれません。あれが、「F1では禁止されている“チームオーダー”」なのです。


★★ここがポイント(2)「チームオーダーって何?」★★
チームオーダーは、もちろんルール上で禁止されている項目なので、その言葉自体あまり使われなくなり、最近からF1を見始めた人には「何のこと?」と混乱された方も多かったと思います。
そこで、ちょっと“チームオーダー”ということについて、ご紹介したいと思います。

■チームオーダーって何?
チームオーダーとは、チーム側の指示により、実力ではなく“わざと”同じチームのドライバーの順位を入れ替えたり、一方のドライバーが有利に働くような行為のことです。


■なぜ順位を入れ替えるの?
一般的に「チームオーダー=順位を入れ替える」という意味で使われることが多いです。順位を入れ替える理由は、その状況に応じて色々あります。
・一方のドライバーがチャンピオン争いをしていて「1ポイントでも多く獲得しなければいけない」という時に、チームメイトが一つ上の順位を走っていたら、「チャンピオン争い優先」ということで順位を譲ってあげる
・2人が編隊走行をしていて、後ろにいるドライバーの方が“明らかにペースが速い”ということが分かっており、そのドライバーを前に行かせるほうが、より良い順位を期待できると判断した時
・チームメイト同士の「無用な接触・クラッシュ」を避けるために“前のチームメイトを抜こうとするな!”という指示が出る場合もあります。

もちろん、これ以外にも色々な理由があります。

■なぜ禁止されているのか?
禁止されるきっかけになったのは、2002年のオーストリアGP。奇しくも問題を起こしたのは“同じフェラーリチーム”でした。1位ルーベンス・バリチェロ、2位ミハエル・シューマッハという形でレースが進んでいました。当時「世界最強の皇帝」と言われ始めたミハエル・シューマッハ。そのシューマッハのサポート役として起用されていたバリチェロ。「全てにおいてミハエルが最優先される」というチーム環境。しかしバリチェロにとっては自身2勝目と2002シーズン初勝利がかかった大事なレース。王座争いを考えてもシューマッハはすでに大量リードを獲得し、シーズン前半ということもありバリチェロ、シューマッハの順でゴールするだろうと誰もが思いました。
しかし、最終コーナー通過のゴール100m手前でバリチェロが“わざ”とスローダウンし、シューマッハを前に行かせたのです。

これも2周前にチームからバリチェロに対し「ゴール手前でシューマッハを前に行かせろ!より多くのポイントを稼がせるんだ!」という指示が出ていたのです。


「チャンピオン争いを考えた上での決断」ではあるものの、スポーツマンシップに反する行為に相当することは間違いありません。レース後、マシンを降りた2人に待っていたのは「観客からの“激しいブーイング”でした」

この事態を重く見たFIA(国際自動車連盟)は、フェラーリチームに多額(確か100億円)の罰金を請求。翌2003年のF1競技レギュレーション(規則)から正式に「レース結果を左右するチームオーダーを禁止する」という項目を追加しました。


F1界を大激震を走らせたフェラーリのチームオーダー。あれから8年経った今でも、ファンの間では語り継がれている事件です。



【マッサ、アロンソ、フェラーリチームの“チームオーダー”を振り返り】
それでは、今回のチームオーダー。一体何が起こっていたのか?一部始終を振り返っていきたいと思います。

■チームオーダー発令の瞬間
レースも後半に差し掛かった時、マッサの担当エンジニア、ロブ・スメドレーからマッサへ1本の無線が飛びます。

「フェルナンド(アロンソ)は、君(マッサ)より速いペースで走っている。この“メッセージ”が理解できるよね?」

つまり、直接的な指示にはなっていませんが、「アロンソの方がペースが速いんだから、先に行かせない(順位を入れ替えなさい)」という指示だったのではないかと言われています。


■49周目、ターン6出口
そして問題の瞬間です。49周目のターン6出口でマッサがスローダウン。アロンソが1位になります。もしマッサのマシンがトラブルだったのであれば、このままペースが落ちていくはずなのですが、上のグラフを見ていただいても分かるように、数周後にはアロンソを同じペースで走っているのです。

[上の写真]
マッサとアロンソのタイム比較(35周目〜67周目)


つまり、「マッサは“マシントラブル”で失速したのではなく、“わざと”アクセルと緩めていたのです」



■なぜチームオーダーが必要だったのか?
おそらく、皆さんが一番気になっている事だと思います。「なぜアロンソを1位にしなければいけなかったのか?」これについては、もちろんフェラーリ側も両ドライバーもコメントは避けていますし、F1関係者の間でも色々な憶測が飛んでいます


・チャンピオン争いで“アロンソを優先”させたかったから
現在、ランク首位のハミルトンやマクラーレンチームに大きく遅れを取っているフェラーリの2人。ここで高ポイントを獲得して「チャンピオン争い復帰の可能性を高くしたい」という意図があったのではないか、というのが一番考えられる理由です。
しかし、チームランクの場合は、順位を入れ替えたところで、フェラーリ2人による1−2位独占という結果は変わらず、それで“チームとして”獲得できる43ポイント(1位25+2位18)も変わることはないので、順位を入れ替えるメリットはありません。

ドライバーズランキングで見ても、レース前は5位アロンソ(98ポイント)と8位マッサ(90ポイント)でした。
これが、今回の結果により
アロンソ:98+25=123ポイント(首位ハミルトンに34ポイント差の5位)
マッサ :90+18=85ポイント(首位ハミルトン72ポイント差の8位)

もしこれが「1位マッサ、2位アロンソだった場合」
アロンソ:98+18=116ポイント(首位ハミルトンに41ポイント差の5位)
マッサ :90+25=115ポイント(首位ハミルトン42ポイント差の6位)

確かに「アロンソを優先」という考えを重視すれば、1ポイントでも多く獲得するに越したことはないので、7ポイント多く取れたことは良かったかもしれません。しかしそれによりランキングの順位が変わるわけでもなく、むしろマッサが優勝していた方がマッサのランキングアップにつながっていたのです。


・3位ベッテルに追いつかれて「フェラーリ1−2体制が崩されること」を懸念したため
また一説では「3位ベッテルが近づいてきたから“被害を最小限に食い止めるために”ペースの速いアロンソを1位にして、アロンソだけでも逃がすため」という理由があったのではないかとも言われています。

本当にそうだったのでしょうか??


<<42周目〜48周目までの3人の周回タイム比較>>

42周目:マッサ1分17秒347  アロンソ1分17秒378  ベッテル1分17秒242
43周目:マッサ1分17秒248  アロンソ1分17秒265  ベッテル1分17秒170
44周目:マッサ1分17秒462  アロンソ1分17秒261  ベッテル1分17秒122
45周目:マッサ1分17秒346  アロンソ1分17秒436  ベッテル1分17秒251
46周目:マッサ1分17秒560  アロンソ1分17秒660  ベッテル1分17秒224
47周目:マッサ1分17秒166  アロンソ1分17秒017  ベッテル1分17秒127
48周目:マッサ1分17秒329  アロンソ1分17秒279  ベッテル1分17秒291
49周目:『チームオーダー敢行』

また間隔も、42周目〜48周目の間は、以下の通りです
マッサ→ 約1秒 → アロンソ → 約5秒 → ベッテル

特にベッテルに追い詰められている状態ではなく、「チームオーダーを発令してアロンソを逃がす必要性」は、そこまで高くありませんでした。




では、なぜ?マッサとアロンソの順位を入れ替えたのか?
真実が判明するまでには、少し時間がかかりそうですね。





★★今日一番のポイント!!「チームオーダーが出した答えとは?」★★
このチームオーダー事件。ルール上でも禁止されている(2010F1競技レギュレーション:第39条1項)ため、FIAもレース後に調査を開始。表彰式後すぐにフェラーリチームの首脳陣をはじめとした関係者全員を呼び出し徹底的に事情聴取を行いました。

その結果、現時点で決定している処罰は、
『フェラーリチームは競技レギュレーション第39条1項の項目を違反したため、10万ドル(約875万円)の罰金を課す。なお、同件は世界モータースポーツ評議会(F1競技の違反に関する処罰を最終決定する裁判所)にて、さらなる審議を行う』

との発表をしており、正式結果は上記の結果のように「今のところは」1位アロンソ、2位マッサのままとなっております。


FIA側としても、本腰を入れて捜査を継続したいところですが、来週には第12戦ハンガリーGPも控えているため、世界モータースポーツ評議会で「時間をかけて」じっくり審議が行われていくようです。



私個人の意見としては、チームオーダーというものは、非常に取り扱いの難しい“デリケートなもの”だと思っています。

時には、2002年オーストリアGPや今回のように多くのファンから非難を浴びる「悪のもの」になりますし、時にはチャンピオン争いで1ポイントを争う終盤戦。チームが1人の“チャンピオン候補”のドライバーのために総力戦で挑む時の「一つアイテム」になる時もありますし、その行為が“時と場合によって”シーズンのハイライトになる可能性を秘めているものだとも思います。

※もちろん、現在はルールで禁止されているので、チームオーダーがOKだった『昔の話』です。

なので、昔は「チームオーダー」があったから、よりチャンピオン争いが面白くなったこともありましたし、それを含めた上でライバル達が「レース戦略をどうするか?」を知恵を絞っていたこともあります。


非常に難しいのですが、チームオーダーという事について「正しい答え」は・・・ないと思いますし、答えは一つではないと思います。


ただ、今回・・・皆さんの中で、色々感じたと思います。
「49周目のターン6を見て、どう思ったか?」「レース後の表彰式、複雑な表情を浮かべるマッサとアロンソを見て、どう感じたか?」

その、皆さんが感じたこと、思ったことが・・・「答え」だと思います。



おそらく「嬉しい!」「感動した!」「凄かった!!」という感想を持っていらっしゃる人は、少ないと思います。


だからこそ、今のF1では「チームオーダー」が禁止されているのです。







いかがだったでしょうか??
今回は「フェラーリのチームオーダー事件」がメインのレポートとなり、さらに“ちゃんとした答え”も出ないままで、申し訳ありません。
ただ、今は闇雲に「フェラーリ批判」を行うのではなく、「なぜ彼らは順位を入れ替える必要があったのか?」という真実を突き止め、それを議論した上で、意見を述べるのが、一番最適だと思っています。

また、この件に関しては、今後も出来る限り続報をご紹介していきたいと思います。


また分からないことがありましたら、お気軽にご質問ください☆

コメント(6)

なんかすっきりしなくてねむれなーい
チームオーダー(´・ω・`)
なんだか残念です。
私の中で今までで1番後味の悪いレースでした…。
今年になってから見始めた、ホントに初心者ですが、
これまでのレースはおもしろいって思わせられるものばっかりだったのに、
今回はなんか残念。。。
こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

レースレポート更新しました!!
皆さんのドイツGPの復習としてお使いください☆



>あッピ´з`カムイさん、ひーさーさん、ゆかりんごさん、なっちゃんさん
コメントありがとうございます☆

皆さん、同じ意見ですねあせあせ
自分も今まで色んなレースを見てきましたし、これ以上に残念なレースを見てきたこともあります。
F1は素晴らしい競技ですが、決して「毎回感動できるレース」ではないというのも事実ですし、それを少し証明したレースになったのかと思います。

次回以降は、今まで以上に素晴らしいレースを期待したいですね!!


>水元の猫パンチさん
コメントありがとうございます☆
見逃してしまいましたかあせあせもし録画映像があれば、じっくり観ていただければと思いますし、もしなければ、このレースレポートで「何があったのか?」を把握していただければと思います☆

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