ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

F1初心者の会☆コミュの2010ピット戦略特集(給油なしのピット戦略はこうなる?)

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
こんにちは☆管理人のケロックです☆
いつもF1初心者の会☆にご参加いただきありがとうございます☆

さぁ!いよいよ開幕まで2週間前となってきました☆

今回の特集は、おそらく皆さんも気になっている、2010年のレース戦略・ピット戦略についてです☆

今年から、レース中の給油は禁止となり、レーススタート時に約200リッター以上のガソリンを積んでスタートすることになりました。これにより、ピット作業もタイヤ交換のみとなり、噂では「今年のピット作業時間は、約3秒だろう」と言われています。給油がなくなることによって、ピット戦略の考え方も、ずいぶんと変わり、またしても予想不可能なレース展開になっていくことが予想されます。
それでも、新しくなるピット戦略の考え方を、少しでも覚えておいて、2010年のF1を少しでも楽しみたいという方がほとんどだと思います☆

そこで!!
今回は、2010年のピット戦略による順位争いを、“予想ではありますが”ご紹介したいと思います☆

※注意※
今回は、お題自体が複雑なため、少しマニアックな内容になっています。どちらかといえば、昨年までF1を見ていた人向けの内容になっていますので、ご了承ください。



2010年の給油禁止に関するルール
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=49556986&comm_id=461146




【給油ありのピット戦略を復習!】
今までのルールで見てみると、なぜピット作業を行っていたのか?を復習してみましょう☆
F1マシンが速く走るためには、重量(重さ)は大敵です。特にレース中に使うガソリンの総量は約220リッター(220kg)と言われているため、このガソリンを積めば積むほど、ライバルに対してハンデを背負うことになってしまいます。

この原理を利用して1994年から導入されたルールが「途中給油はOK!」というルールです。これにより、どのタイミングでどれぐらいのガソリンを積んで走るかによって、より効率的に決勝レースを走り切って勝利を手にするという考え方が生まれました。これを我々はピット戦略と呼んでいます☆


■給油ありのピット戦略の考え方■
※ここから先は、かなり複雑な話になります。この特集を一度読まれた方向けの内容になっていますので、まだ読んでいない方がいらっしゃいましたら、一度見ていただけると幸いです。

〜基礎編〜
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=4101754&comm_id=461146
〜応用編〜
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=42396367&comm_id=461146




【給油禁止になっても、ピット作業は必要!!】
昨年までもそうでしたが、基本的にピット作業を行うことは大きな「タイムロス」となります。ライバルがゴールに向かって全開で走っている最中に、(作業時間+ピットロード通過時間)約25秒間も停止している計算になるからです。
この考え方は、基本的に今年も変わりません。むしろ、今年はマシン同士の「フューエルエフェクト(燃料搭載量の違いによるラップタイムの違い)」もない(全員が同じ満タン状態でスタートし、レース中に給油を行わないから)ので、ピット作業を行えば行うほど、大きなハンデ(タイムロス)となってしまいます。

「じゃあ、ピット作業をしなければいいじゃん?」

ということを思いついた人!大正解です☆今年のルールでいくと、ピット作業を極力減らす、というかピット作業を行わない「0(ノー)ストップ作戦」を敢行することが、優勝への一番の近道になります☆

が、しかし!!
各チームやドライバーを悩ませるルールが、一つ残っているのです☆
それが、このルールです↓

■2010F1スポーティング(競技)レギュレーション<2010年2月10日改訂版>■
〜〜第25条4項(e)〜〜
全てのドライバーは、レース中に必ず供給された2種類のドライ(晴れ用)タイヤを1セット以上、使用しなければならない。
※雨天により、インターミディエイト(雨用)タイヤ、ウエット(豪雨用)タイヤを使用した場合は例外となる


つまり、タイヤメーカーが用意するドライタイヤ2種類(ソフトタイヤとハードタイヤ)を、決勝レースで必ず両方使わなければいけないのです。ということは、タイヤ交換のために必ず1回はピットに入らなければいけません!!

今年は、この1回のピットのタイミングをどこにするかが勝敗を左右する大きな鍵になってくるのです☆





【ソフトタイヤとハードタイヤ、どう使い分けるべきなのか?】
さて、ここから少し難しくなってきます!
今年のルールでは、タイヤに関するノルマ(2種類のタイヤを使うルール)を果たすために、全員が最低1回のタイヤ交換が必要というところまでは明確になりました。
ここでは、どのタイミングでタイヤ交換をするべきなのか?そもそもスタート時は、どっちのタイヤを装着した方が良いのか?

もちろん、2010シーズンが開幕していないので、予想できない部分ではありますが。
想定される状況を組み合わせた「仮想ラップタイム」を設定し、決勝レースのシュミレーションを作りました☆



■設定内容■※分からないと思うので、スルーしてください^^;
<使用コース>
・コース:鈴鹿サーキット(1周5.803km)
・決勝レース:53周
<燃料に関する設定>
・空タン時のパフォーマンス:1分30秒500
・フューエルエフェクト:1周あたり、約0.124秒速くなる計算

・満タン(スタート時)のラップタイム:1分37秒100
<タイヤに関する設定>
・ソフトタイヤとハードタイヤのパフォーマンスの差:ラップ当たり0.6秒
・ソフトタイヤのタレ(消耗):13周で約1秒遅くなる計算
・ハードタイヤのタレ(消耗):27周で約1秒遅くなる計算
<ピット作業に関する設定>
・ピットロードでのロスタイム:15.5秒
・ピット作業時間:4.5秒

という設定で、紙の上で“仮想”の決勝レースをしてみました☆




◆◆1ストップ勝負:ソフト→ハードvsハード→ソフト◆◆
スタート時にソフトタイヤをつけて、ピット作業でハードタイヤに履き替えて後半を戦う戦略を考えている『ドライバーA』
これに対し、スタート時はハードタイヤで我慢し、燃料が軽くなった後半時にソフトに履き替える『ドライバーB』
このドライバー2人の戦略だと、どちらが速いのでしょうか?

No.1/ドライバーA(ソフト23周、→ハード30周)
S:■■■■■■■■■■■■[P]◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇:G
No.2/ドライバーB(ハード30周、→ソフト23周)
S:◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇[P]■■■■■■■■■■■■:G

この戦略で比べてみると、2人のレース結果はこのようになりました☆
ドライバーA:1時間24分51秒052
ドライバーB:1時間24分52秒951(+1.899)

“シュミレーション上では”ソフトタイヤをスタート時に使ったほうが、若干ですが速いという結果が出ました。
ガソリン量が多いレース前半で、比較的タイムの伸びないハードタイヤを使ったことにより、ペースが上がらなかったことが原因のようです。

ただ、実際のレースでは満タンの状態でソフトタイヤを使うと、「ソフトタイヤの磨耗の速度は、予想できないほど早まるかもしれない。」という見方が強まっているので、シュミレーション上で1秒しか変わらないと出ているBの作戦を選んでくるチームが大半になると思います☆
おそらく今年のF1は、ハード→ソフトでの1回ストップ作戦が主流になってくると思います。

しかし、本当にこれだけなのでしょうか?
最初の段階で「不利」と言われている2回ストップ作戦だと、本当に太刀打ちできないのでしょうか?ということで、こちらも試してみました☆




◆◆1ストップvs2ストップ◆◆
レース前半でのソフトタイヤの消耗を気にするのであれば、ソフトタイヤの使用時間を短くするために、先ほどより少ない16周で1回目のピットストップを行い、第2スティントも16周も短めの16周に設定します。これにより、ソフトタイヤをできるだけ傷つけずに、満タン状態のレース前半を戦おうという作戦です☆

No.1/ドライバーA(ハード32周、→ソフト21周)
S:□□□□□□□□□□□□□□□□[P]◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆:G
No.2/ドライバーB(ソフト16周、→ソフト16周、→ハード21周)
S:■■■■■■■■[P]◆◆◆◆◆◆◆◆[P]○○○○○○○○○○○:G

この状態でスタートすると・・・
<15周目>『ドライバーB』→→4.8秒→→『ドライバーA』
ソフトタイヤを履いているドライバーBは、Aに対して1周あたり0.5秒速く、Bが1回目のピットストップをする頃には4.8秒の貯金ができています☆

<16周目>『ドライバーA』→→15.5秒→→『ドライバーB』
2回ストップ作戦のうちの、1回目のピット作業を行ったドライバーBは20秒(ピットロード15.5秒+作業時間4.5秒)後退し、ドライバーAの15.5秒後ろでコースに復帰します。


<30周目>『ドライバーA』→→0.5秒→→『ドライバーB』
新品のソフトタイヤで第2スティントを走れるドライバーBは、Aより1周当たり1.1秒ペースが速く、30周目にはAの真後ろに追いついてしまいます。一方のAはハードタイヤで元々ペースが良くなく、さらに消耗までしてきているタイヤなので、なかなかペースを上げることができません。

ここからが、今年のルールならではの“駆け引き”の始まりなのです☆


<32周目>
ドライバーAが唯一のピット作業を行います。予定ではBも同じ32周目にタイヤ交換を行う予定でしたが、タイヤの消耗具合を考えて、「1周タイミングを遅らせればAの前に出られる」と判断します!

ドライバーAがコースに復帰した時点で、両者のタイム差は20.8秒。これで33周目にBがピットに入ってハードタイヤに交換。20秒のロスタイムで作業を完了できれば、ドライバーAの0.8秒前でコースに復帰することができるのです☆

2回ピット作戦で、1回ピット作戦のドライバーを逆転することは“シュミレーション上”では可能なのです!!
しかし・・・その続きもあります。

<34週目〜ゴール>
逆転で前に出たドライバーBが履いているのはハードタイヤ。一方のAはソフトタイヤです。1周当たり0.5秒もタイムが違うので、BはAにコース上で抜かれてしまうリスクが高いのです。
もちろん、抜かれないように守りきれば、Bの勝ちですが、一度Aに抜かれてしまうと再逆転がなかなかできません。


なので、シュミレーションの結果としては、最後まで追い抜かれなければ、ドライバーBの勝ちとなります☆





いかがだったでしょうか??
今回の内容は、かなり難しかったと思います。申し訳ありません。

今回のシュミレーションは、実際に各チームが行っているものよりも簡易的なものなので、正確なものとは言い切れません。
ただ、ひとつだけ分かったことは、「2010年のピット戦略は1ストップ作戦(ハード→ソフト)以外にも有効な戦略はいくつかある」ということです☆

今まで、ピット戦略での順位争いを楽しみにしていた方にとっては、今年も同じようにピット戦略で楽しめるのではないかなと思います☆

今回は、分からない部分がたくさんあったかと思います。どんどん質問など書き込んでいただければと思います☆

コメント(2)

すごくためになりましたうまい!

初心者にもわかりやすくこういうのは面白いです。

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

F1初心者の会☆ 更新情報

F1初心者の会☆のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング