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巨匠チェリスト讃コミュのフルニエ讃

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ピエール・フルニエ(1906〜1986年。フランス)

上品で端正な演奏から「チェロのプリンス」と親しまれました巨匠です。やさしい人柄がそのまま演奏にあらわれたような、感情を抑制しつつ曲想を盛り上げる演奏に感動します。ギターの巨匠セゴビアから音色の変化を学び、そしてフランス人でありながらドイツ音楽に名演が多いという異色さは興味深いです。
バッハの「「無伴奏チェロ組曲」、ドヴォルザークのチェロコン(セル指揮)の名演を筆頭に、室内楽ではベートーヴェンのチェロソナタ・ピアノトリオ(ケンプ、シェリング)、ブラームスのチェロソナタ(2種)などが知られています。
あなたのお好きなフルニエの名演・名盤を教えて下さい。

コメント(40)

・バッハ 無伴奏チェロ組曲 1960アルヒーフ

バッハの無伴奏で今私が一番注目しているのが、フルニエです。フィリップス盤以外の3種(1959,1960,1972)入手しましたが、1972ライブより2つスタジオ録音の方が音が滑らか。1959は1960より情熱的。いずれにせバッハ無伴奏に関しては、録音の数からしてもフルニエはロストロポーヴィチを上回るのではないでしょうか。
後は他のコミュで書いたのと重複しますが、ブラームスのチェロ・ソナタ1955とピアノ三重奏曲1972です。
私の持っているバッハ無伴奏チェロ組曲もフルニエ1960年録音のものでした。チェロはヨー・ヨー・マくらいしか聴いたことなかったのですが、てっちゃんの名曲喫茶で教えていただきました。そのとき一緒に教えていただいたエルガーのチェロ協奏曲もいいなあと思ってます。(スミマセン、あまり他のもの聴いたことないのに。ここで情報収集して対象を拡げます!)
お二人とも同じ曲ですね。
バッハの「無伴奏チェロ組曲」!
カザルスのトピでもこんなに書かれなかったような。フルニエの誠実な人柄が演奏に出てるかのような暖かいものを感じます。
それにしてもビュッヒラインさん、3種も凄いですね。

ブラームスのチェロソナタは2種ありますが、やはりバックハウス盤がいいですね。老齢なのにどんどんあおっていくバックハウスに息子の年齢ほどのフルニエが終始ひきずられているようにも聞こえますが、速いテンポのなかで弦をたっぷり響かせて、なおかつブラームスの渋さがよく出ている名演だと思います。
ブラームスのチェロ・ソナタの新しい方の録音(1965 ピアノ:フィルクシュリー DG)を今朝聴きながら出勤しました。バックハウス盤の方が優れているのは揺るがないと思いますが、これはこれで素晴らしい演奏でした。今度は若干年上のフルニエの方が伴奏者をリードしている演奏です。バックハウス盤と逆の立場になりますから、そういう意味でも存在意義がある演奏ではないでしょうか。上品で美しいチェロの心地よい声が絶え間なく歌いかけてくるのです。私はブラームスのこの曲がとても好きなのですが、今日よい演奏に接して「こんなにまですごい曲とは知らなかった」と改めて惚れ直しました。フルニエ様ありがとうございます。
エルガーの音楽に不覚にも涙した。

一昨日仕事の帰りにエルガー「チェロ協奏曲」を聴いた。

フルニエ(VC)ウォーレンスタイン/ベルリンPO 1966 DG

これはデュ=プレ/バレンボイム盤よりもさらに感動的だった。エルガーには失礼だと思うが、私は最初「エルガーなんて」と言う頭だった。けれどもまたもやフルニエの演奏で開眼した。これは音楽史的な最高傑作ではないかもしれないが、私にとって紛れもなく名曲になった。まずチェロの音を良く聴かせるように相当工夫がされていること、それから全体的に「暗い」イメージだがメロディーが大変美しいということ。デュ=プレの演奏ではもう少しで涙するところだったが、フルニエの演奏でとうとう涙してしまった。いくつかチェロ協奏曲を聴いたが、ドヴォルザークの次に感動的なのはこのエルガーの曲になるかもしれない。たとえシューマンやサン=サーンスの曲が凝っているとは言え、それほど凝っていない曲がより大きな感動をもたらすということもあるのだ。
フルニエのバッハ無伴奏を初めて聴きました。おみごとという名演。
1番の最初のアルペジオを聴いた瞬間から馥郁たる香気がひろがります。カザルスのようにゴツゴツレていなくて、なめらかに磨かれた木の肌を思わせます。
2番ではこうしたコントロールされた表現で、かえって悲劇性が伝わるように思われます。マタイの中の一曲かのようです。これまで私の中では、2番という曲は地味な曲で、スケールの大きさと悲劇性という点でもう一つの短調の曲である、5番に劣ると寿えていましたが、今回の演奏を聴いて完全に評価を改めました。
3番はともすれば統制を緩めてべト7的なスケールの大きさを強調しがちになるのですが、フルニエではむしろ均整に重点をおいたアルカイックな調和の美を表出しようとしているかのように感じます。
4〜5番の感想はまた今度。
さて、フルニエのバッハを聴いていて気付くのですが、装飾音符の扱いが非常にシンプルですね。DCで反復する所などで、最小限のダイナミクスとニュアンスの差異で変化を付けています。普通だと装飾音符をいろいろ使って変化を付けるのですが、それがとっても少い。

4番と言う曲は「これは」といういい演奏が見当らないように感じていましたが、これはイケますね。冒頭の分散和音が充分に歌われていて、後も全体に「歌」が支配していて快適です。
次に5番ですがこの曲は、べルイマンの映画で使われていたせいか、どうもヘビーな音楽というイメージが私の中ではできています。フルニエの演奏は妙に深刻ぶった所がなく、「暖かい」演奏。あるいは純粋な器楽演奏の楽しみを味わえる演奏です。それから、ややゆったり目のテンポ設定が絶妙で実に心地よいと感じます。カザルスの嵐のような音楽とはまた違う、包まれるような暖かみがあります。
最後に、個人的には一番好きな曲である6番ですが、この曲のいいところはバッハにしては珍らしいブリリアンスとディベルティメント的な性格だと思います。そういう美点を損わないで、落着いたエレガンスをきちっと表現していると思います。

一つ前の投稿、誤字が多かったです。CLIEの手書き文字認識が誤認識し、突拍子もない誤字が生まれてます。
ビュッヒラインさん
コメント遅くなり失礼しました。ブラームスのチェロソナタの聴き比べは興味をそそりますね。詳しいお話ありがとうございます。

ま〜坊さん
「無伴奏」の詳しいご感想ありがとうございます。何気ないところに巨匠の端正な息づかいを感じるというところでしょうか。まだまだ私も新たな発見がありそうな気がしてきました。今度聴き直してみます。

パパゲーナさん
虎ノ門ライヴですか。これは知りませんでした。興味津々です。ちゃんと聴けるものは1番のビュッヒラインさんの書き込みに詳しいですが、一般的には1970年録音のアルヒーフ盤が有名です。
虎ノ門ライヴ1972年というのは、トピックにある写真のCDがそれです。ライヴならではの闘志満々のフルニエの演奏に興奮します。
ビュッヒラインさん
さすがにお詳しい。知らないで写真載せてました…。ぜひ探してみます。
パパゲーナさん
情報ありがとうございます!

バッハ無伴奏に話題が集中していますが、ブラームスのトリオ(シェリング・ルービンシュタイン)やチェロソナタ(バックハウス)は私としてはベスト盤だと考えています。ドヴォルザークのチェロコン(セル指揮)も最もオーソドックスなスタイルではないかと常々思っています。あらためてじっくり聴きたいチェリストですね。
>ブラームスのトリオ(シェリング・ルービンシュタイン)
初めてこの曲を聴きました。この演奏でですが、えらくすばらしい曲ですね。ピアノ三重奏というと華やかなイメージある編成ですが、こういう編成からもブラームスは分厚くて暖かい音楽を紡ぎだせるんですね。
1番の冒頭のチェロをフルニエが朗朗と歌うわけですが、グッと琴線に触れるものがあります。
ブラームスのピアノ三重奏曲の第1番の第1楽章は本当に見事な美しい曲で私も大好きです。

ピアノ・トリオの演奏では、次の録音があります。

【シェリング、フルニエ、ルービンシュタイン】RCA
・ブラームスの3曲
・シューベルトの第1番、第2番
・シューマンの第1番

【シェリング、フルニエ、ケンプ】DG
・ベートーヴェンの1.2.3.5.6.7番

>ドヴォルザークのチェロコン(セル指揮)

これは、ロストロポーヴィチ/カラヤンと並んで同曲屈指の名盤ではないでしょうか。

協奏曲ではハイドンの2曲(特に第2番)の演奏も秀逸だと思います。

バウムガルトナー/ルツェルン音楽祭管弦楽団 DG

ロストロポーヴィチもいくつか録音がありますが、ハイドンに関しては私はフルニエに軍配です。
フルニエの美質から推測するに、エルガーはいいでしょうね(皆さんそうおっしゃってますね)。
それからアルペジオーネソナタも(録音あれば)きっと、すばらしいんじゃないかな〜。
ビュヒラインさんのご指摘のように、ハイドンのすばらしさも想像できますね。
アルペジオーネソナタの録音はあります。フォンダ(P)DG
それから同じ演奏者でメンデルスゾーンの協奏的変奏曲Op17もとても素晴らしい演奏です。

DGのピエール・フルニエの芸術(CD19枚)に収録されています。
まー坊さん
ブラームスのピアノトリオはどれもすばらしい曲です。1番は若い頃の作品を大成した後に改訂したのですが、旋律はどれも若きブラームスの青春そのものを感じますね。もちろんフルニエらの演奏は何度聴いても名演だと思います。

ビュッヒラインさん
べートーヴェンのトリオ選集はケンプが加わってレーヴェルが違うせいかブラームスと音色が変わり堅いイメージがあるんですけどカッチリした分ベートーヴェンにふさわしい感もあります。「ピエール・フルニエの芸術」は聴きたいなあ。アルペジオーネも未聴です。
アルペジオーネソナタを聴きました。
小林道夫の伴奏、81年の石橋メモリアルホールの演奏。
全体には、晩年にもかかわらず、きわめてエネルギッシュ、元気な演奏です。
シューベルトは、メランコリーを排した厳しい骨太な演奏。シューベルトに何を求めるかで、好き嫌い分かれるかも。
圧巻はドビュッシーのソナタ。穴蔵の隠花植物としてのドビュッシーではなく、明るいところで「ちゃんと弾いて、ちゃんと歌う」演奏。
マルティヌーも面白い曲で、若々しい演奏です。
いつもの健全なエレガンスも、しっかり聴けます。
DG録音集成の輸入盤BOXが安く買えるようになりました(日本盤「フルニエの芸術」は従来入手が難しかったですが)。
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=1454327
セルとのドヴォコンを始め、ブラームス・ショパンのソナタ、小品集まで入っていてフルニエファン必携です!(DG録音の「シェロモ」「コル・ニドライ」は入っていません)。
はじめまして〜。若輩者なりにフルニエ聴いてます。バックハウスとのブラームス2曲を一生の宝として聴いている以外は…

ケンプ共演のベートーヴェン、「マカベウスのユダ」変奏曲が力まず緩まず、とても気に入っています。
フルニエが手が動かなくなって、そのち亡くなる最後の頃、草津音楽祭で彼の演奏を聴きました。残念ながら、年齢的なものもありコンサートの内容は不振でした。名だたる日本の演奏家が、何人か「フルニエも歳だな。」とか呟いて拍手の中会場を去ってゆきましたが、アンコールでは消える蝋燭が明るくなるように、まったく泣けてくるような名演奏で奇跡を起こしました。カメラータにはたぶん録音が残されていると思います。シングルでよいのであのアンコールはもう一度聴いてみたいですね。
アルペジオーネ・ソナタ、圧巻でした`,+(♡'∀`●)+,`
そして、今まさに取り組んでいる曲・・・
もう聴くだけでいい:泣
はじめまして。フルニエさんのCDは、むかーし、
駅で売ってた千円のバッハの無伴奏が、その後の無伴奏
を集めるきっかけになりました。今もやっぱり大好き。
1と4と5番しか入ってなくって、6番聞いてみたいと
思ってます。何故かまだ聞いてないけど。憧れです。
そして、デンオンのフルニエチェロ小品集、ヘンデルのラルゴ
なんか、いいですー。
http://www.youtube.com/watch?v=tGprIaYIAAA

こんなのが残っています。
あまりのすごさにびっくりしました。
いいですねぇ。さすがです。

ちょっと話ずれてしますのですが
このフルニエが弾いてる版ってなんなんでしょう・・・。
あまり聞いたことがないような・・。
こんな難しいのありましたっけ?
はじめまして。私が大学生時代に、はじめて自分で買ったクラシックのレコード(当時はLP)が,デンオンから出ていた、フルニエの小品集でした。針をおろすと,シューマンのアダージョとアレグロが、深みのあるふくよかな音色で部屋に流れ,ああークラシックっていいなあと,幸福感につつまれたことを今も覚えています。そして私はあ[クラシカル音楽研究会]というサークルの一員となり,法学部なのにクラシックざんまいの学生生活を送ることになるのです・・・
かずぴーさん、私が昔LPで買い、CDで買いなおしたのは69年のGRAMMOPHON盤。白鳥やDvorakのロンド、チャイコの感傷的なワルツ他。 クラウソンというピアニストとのもの。ひょっとしてDENON盤はオケ伴奏ですか?そういえば愛聴盤と同じ曲目でしかもオケ伴奏のCDみかけたことあったような気がして。 
チェロさんごめんなさい,私思い違いをしてました。上記のコメントはまさにそのグラモフォン盤についてでした・・・。
大学の部(クラシカル音楽研究会)に同じような曲目のオケ伴奏の彼の小品集のCDがありましたがあれがたしかデンオン盤だったような気が・・・。
しかし69年の小品集いいでしょう?買いなおしただけの価値はありますよねV
かずぴーさんへ、価値はありました。2通りの録音があると言う事はよほど愛奏曲だったという事ですよね。いつかオケ伴奏版もきいてみたいな。でも69年のはホントいい。CHOPINノクターン、ラルゴ、やっぱり全部ですね。コンチェルトやソナタより小品のほうが名人の味わいってよくわかりますね。
チェロさんのおっしゃる,「大曲より小品のほうが名人の味わいがわかる」って本当ですね。ヴァイオリンなど他の楽器でもそうだと思います。

あと,私は,特に弦楽器に関しては,テクニックより精神性より音色が美しいことが第一条件なのですが(あくまで個人的な志向ですが),フルニエの音は本当に好きです
フルニエは私が最も敬愛し、あこがれるチェリストです。バッハ無伴奏のスタンダードはフルニエ、というのは、私にとっては動かないところです。
最近、「バロック協奏曲集」というCDを見つけて聴いてみたところ、チェロ初心者がきまって弾くヴィヴァルディのソナタを、協奏曲に編曲して演奏していました。
こここ、こんないい曲だったんですか! と驚嘆し、ミを弾いたらレを押さえる位置が判らなくなるような演奏をしていた中学・高校時代の自分を深ーく恥じました。

まったく「名人」という言葉がぴったりの偉大な音楽家で、ロストロの超絶技巧もカザルスの濃厚な味も好きですが、フルニエの、どんな難曲も自分のものにして、音楽本来の美しさを完璧に引き出す力は、並大抵のものではありません。

やすやすと弾いているように聴こえますが、バッハ無伴奏の、フルニエが校訂した楽譜を見たら、ほかのどの楽譜よりも技巧的な要求が厳しいので、びっくりしました。
優れたチェリストはたくさんいますが
「気品」ということに関してなら、たぶんこの先もこの人をしのぐ人はそうそう出ないでしょうね・・・

ところでこの人は小児麻痺(だったでしょうか)で足をいためて、ピアノからチェロに転向したとのこと。私はチェロは弾いたことがないのですが、足が不自由でも影響ないんでしょうか。ピアノはたぶん、ペダルを踏むのが困難であきらめたのだと思いますが。
結果的にはそのおかげで私たちはフルニエの美しいチェロの演奏を聴く恩恵にあずかれたのだから、本当に感謝なことです。(それにピアニストはチェリストよりずっと多くいますし)
初めまして。
小学生の頃、文化会館でフルニエやナヴァラ、ジャンドロンのライブを聴いた年代です。
 
Vivaldiのソナタ第5番をコンチェルト編成にした盤。
 
ことしチェロDUOで舞台で2度弾きましたが
とにかくフルニエのこの演奏は私にとっての 「神」 でした。
 
第1楽章のあの ぐさりと魂に刺さるような演奏。
最終楽章の典雅ながら激しさを感じる演奏。
 

VIVALDIなんて中身のない作曲家ってイメージを勝手に持っていた自分にとって
こんなに深い音楽を書くひとだったか、と再認識させてくれた 演奏です。
 
生涯のレパートリーとして大事にしたい。
 
したがって、この曲の通奏低音を 深く色っぽくDUETしてくれるパートナーを常に求めております。
 
実はコントラバスの名手と合わせてみたい…という野望もあったりします(^^;
 

RV40.  聴いたことのない方は ぜひ。 


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