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関東 亀山野球コミュのプロ野球 先発投手の結果と勝敗の関係

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実際のところ先発投手の成績って
勝敗にどれくらい直結しているのでしょうか?

というのが今回のテーマです。

先発完投が当たり前の時代であれば,
先発投手の結果がそのまま試合の結果に直結したでしょうが,
現代は投手分業の時代です。

先発投手は試合の大半を投げるわけですが,
それでも投げる量は減ってきています。

そういう時代の流れを受けて,
先発投手が試合の結果に果たす重要性をひとつ分析してみたいと思います。




分析データ

NPB12球団で2006〜2010年までに実施されたリーグ戦のうち,
引き分けの試合を除いた4212試合,計8424チーム分のデータを分析対象としました。

データは「プロ野球ヌルデータ置き場」を参照させていただきました。

全ての試合の総失点35091のうち,先発投手の自責点は21783で約62%を占めています。

野球の失点の約6割は先発投手によって生まれている,
ということです。

残りの約4割を占めるその他ですが,
これは先発投手が登板中の自責点以外の失点と,
降板してからの失点を示しています。

以降の分析では,このデータを「先発投手が降板してからの失点」として扱っていきます。


先発投手の投球回数

さて,先発投手の失点が全体に占める割合がわかりましたがいくつか注意点があります。

そのひとつに投球回数があります。

先発投手は初回から投げますが,
降板するタイミングは毎回違います。

したがって失点だけを見るのではなく,
何回投げて何点取られたか?
ということが重要になってきます。



データから言えることは,

・先発投手が5回以上登板すればその後は0点になる可能性が一番高い

・先発投手が長く投げれば投げるほど,その後の失点の確率は低くなる


しかし,5回以上登板すればその後は0点になる可能性が一番高いとはいえ,
5回で降板したらその後を0点で抑えられる可能性は約5割ですから,
できれば6回以上登板してもらいたいということがわかってきます。

更に分析をすすめていくと・・・

・自責点が0〜1の場合は,かなり勝率が高く有利である。

・自責点が2〜3の場合は,勝率は五分五分である。

・自責点が4点異常は,かなり勝率が低く不利である。


ということがわかりました。

この結果から,
先発投手は5回以上登板して

・自責点が0〜1の場合は好投。
・自責点が2〜3の場合は及第点。
・自責点が4点以上は,先発失敗。

と,判断しても良いと思います。


・・クオリティ・スタート再考・・

 さて,クオリティ・スタートについて,
今回のデータから少し考えてみたいと思います。

クオリティ・スタートとは,
以下のような指標です(Wikipediaより引用)。
 
野球における投手の成績評価項目の1つ。

先発投手が6イニング以上を投げ,
かつ3自責点以内に抑えた時に記録される。

スポーツライタージョン・ロウが
フィラデルフィア・インクワイアラー紙で執筆していた1985年に提唱した。

ESPN.comは,先発投手が,
QSを記録しながら敗戦投手になることをタフ・ロス(不運な敗戦)。

逆に,QSの条件を満たさずに先発勝利を挙げることをチープ・ウィン(安っぽい勝利)と定義した。

要するに,
先発投手の合格ラインを6回以上登板して3失点以内に抑えることとした指標です。

SMR BASEBALL LABでも,
クオリティ・スタートについて分析がなされているのですが,
そこでは,クオリティ・スタートを達成した場合
その試合の勝率は70%前後となっています。

これはNPBもMLBも変わらないようです。

今回のデータでも,
6回以上登板して3失点以内に抑えた場合の勝率は68.2%とSMR BASEBALL LABとほぼ変わらない結果となっています。

しかし,今回の分析のデータを見れば,
3失点以内に抑えた場合でも,
自責点が0〜1の場合と自責点が2〜3の場合では,
その後の勝敗に及ぼす影響力が異なります。


クオリティ・スタートを達成した場合でも,
自責点が0〜1の場合と自責点が2〜3の場合で評価を変えて採点すれば,
先発投手の実力をもっと詳しく評価できるようになるかもしれません。





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