(入隊、特派員・・・) 19才でイギリス空軍に入隊後、1956年から1958年まで勤務。 その後イースタンディリープレスのレポーターとしてジャーナリズムの世界に入り、1961年にロイター通信社の特派員としてパリ、西ドイツ、チェコスロバキアで過ごす。 1965年にBBC放送入りし、1967年にナイジェリア内戦(ビアフラ独立戦争)取材の特派員として現地入りした。 そして1970年に、フランスのシャルル・ド・ゴール大統領暗殺未遂事件を書いた処女作『ジャッカルの日 (The Day of the Jackal)』を世に送り出した。
(クーデター支援) フォーサイスを語る上で欠かせない逸話として赤道ギニアのクーデター支援がある。 『ジャッカルの日』の印税により、ナイジェリアでの独立戦争に敗れ祖国を失ったビアフラ人のために傭兵部隊を雇い、赤道ギニア共和国に対しクーデターによる政権転覆を1972年に図った。 しかし、計画は船への武器積み込み予定地であるスペインで、事前に買収していたスペイン国防省の役人の裏切りにより傭兵隊長がスペインで身柄を拘束され頓挫した。 このノンフィクションを下地にして、執筆されたのが第3作目にあたる『戦争の犬たち (The Dogs of War)』でこの物語では作戦は成功している。 後年、アカデミー賞俳優のクリストファー・ウォーケン主演で映画化された。