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ブックトークオフ――読書会コミュの☆読書会レポート☆2025年07月19日(土) 大人な読書会 ― 一冊の本を巡る読書会 居酒屋でゆるりと、『天使は見えないから、描かない』島本理生 の話をしよう

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☆読書会レポート☆2025年07月19日(土)
大人な読書会 ― 一冊の本を巡る読書会 居酒屋でゆるりと、『天使は見えないから、描かない』島本理生 の話をしよう
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開催日: 2025年7月19日(土)
開催所:ウメ子の家 有楽町駅前店
課題本:『天使は見えないから、描かない』(島本理生)

「私はこう読んだ」「この部分が引っかかった」――そんな感想を持ち寄り、語り合う中で、物語がより立体的に浮かび上がってくるかもしれません。

難しく考えず、感じたことを自由にざっくばらんに話しましょう。
飲みながら、話しながら、本を通じて、それぞれの読み方や感じ方をゆるやかに交わす時間です。
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■自己紹介
◯婚活で人と会うことに少し疲れを感じていて、仕事もテレワーク中心で人と出会う機会が限られていました。本を通じて、普段の人間関係とは異なる場所で交流できたらと思い、参加しました。タイトルに「結婚」的な要素を感じたので、内容にも興味が湧きました。

◯神保町に住んでおり、出版社で経理をしています。本は昔から好きで、以前はよく読書会にも出ていました。久々に参加しようと思い、課題本が島本理生だったので初めて読んでみようと。

□(主催):この読書会は30年以上続いています。以前も課題本形式を試みましたが、うまくいかないことも多く…。今回は久しぶりの挑戦でしたが、皆さんに来ていただけて嬉しいです。
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■感想など
●主人公・永遠子は、子どもの頃の事件をきっかけで叔父を好きになってしまい、その思いを抱き続けて大人になります。
一度は社会的に「正しい」結婚を選びますが、心から好きな人と生きることを選び直す。
言葉にしない、できない思いが描かれているところが印象的でした。
弁護士という立場で生きる彼女が、女性としてキャリアや家庭をどう選ぶか、そのリアリティも感じました。
ただ…読んでいて思ったのは、彼女はかなり恵まれているなと。司法試験には受かるし、経済的にも困っていない。恋愛でも選択肢が多い。そういう「選べる人」の話に思えてしまって。

■確かにそうですね。
私も読んでいて、「この人は最初から“選ぶ側”だな」と思いました。

●男性に困らず、仕事もできて、自立もしている。
読んでいて、「これは“勝ち組”の悩みじゃないか」とも。
結婚しても、年下の彼ができ、叔父とも再会し、どちらに行くか選べるなんて、ある意味“ノルウェイの森”的というか…。
ただ、だからこそ、その上で「満たされなさ」や「揺れ」を描こうとしていた気もします。

▲私はとても共感しながら読みました。
特に、親世代との価値観の違い、仕事か結婚か、という選択を迫られる感覚。
社会的に“正しい”道を選びながらも、どこか自分を偽っている感じ。
叔父の亮一さんは、彼女が唯一「弱さを見せられる」存在だったのではないでしょうか。

■彼女自身、自分をずっと受け入れられていなかった。
だから周囲とすれ違い、自分を取り繕って生きてきた。
ラストで友人と和解する場面、そして「泣いてもいいよ」って言われる場面で、ようやく他人の前で素直になれたのかなと感じました。
これは「自己受容と他者受容」の物語だったのかもしれません。

■少しだけ対話
●「あの結婚生活、読むのつらかったですよね…。ありがちだけど、嫌な感じ」
■「ね。晴彦とのズレも見てて痛々しい。共感というより“ああ、いるいる”っていう現実味がすごくあった」
▲「私はあの最後、叔父さんと一緒にいるって選んだことに、ちょっとホッとしました。“それでも自分を生きる”っていう姿勢に救われた気がします」
●「そうですね。あと、お父さんとお母さんの意外な一面が描かれたのも印象的でした。“真実”って年齢や立場で変わるんだなって」
■「そう。“見えないもの”って、まさにそういう感情や関係性なのかも」

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閑話休題 主催者調べ 著者の意図するところではない可能性もあります
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■「天使は見えないから、描かない」の由来と意味
この言葉は、
**19世紀フランスの画家ギュスターヴ・クールベ(Gustave Courbet)**
の言葉が由来とされています。
■ギュスターヴ・クールベ(1819–1877)
写実主義(レアリスム)を代表する画家。宗教的・神話的・理想主義的な表現を否定し、「見たものしか描かない」という徹底した現実主義を貫きました。
■クールベは、「あなたは天使を描かないのですか?」という質問を受けたとき、次のように答えたと伝えられています。
「私は天使を見たことがない。だから描かないのです。」
("I have never seen an angel. Show me an angel and I will paint one.")
この発言は、彼の芸術観――**「実在しないものは描かない」「理想や幻想ではなく、現実を描く」**という姿勢を明確に示したものです。
■本作との関連
島本理生の『天使は見えないから、描かない』のタイトルは、このクールベの言葉に由来しているのではないかと思います。
作品においても、主人公たちが「見たくない現実」「理想と現実のギャップ」と向き合っていく姿が描かれています。

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●【満員御礼】お散歩読書会――歩いて巡る、本屋さん、古本屋さん in 下北沢

●8月24日(日)本を楽しむゲーム読書会『ブック・ホームズ』
https://peatix.com/event/4489435

●8月31日(日)【大人な読書会】ブックトークオフ 居酒屋で読書会
https://peatix.com/event/4489448

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