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司馬遼太郎コミュの好きな一文(一節)

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同じようなトピックあったらすみません。

僕は会話文になりますが、
「項羽と劉邦」のカイ通と侯公の項で
「別れねばならないときがきたようだ」
というのが好きです。
2人の関係の全てがこの文に集約されている気がします。

コメント(458)

それよりすこし前、まだ中国との間に国交がひらかれていなかった時期、中国の代表団がここにきたそうですね。

十九世紀以来の中国は、ほとんど国の体をなさないほどに混乱し、各国から食いあらされて、死体のようになっていました。その中国をみずから救うには、風圧のつよい思想が必要だったのです。
自国の文明について自信の強い中国人が、そういう借り衣で満足していたはずはないのですが、ともかくもその思想でもって、中国人は、みずからの国の滅亡から救いだしました。ですから、この場所であなたに会ったひとびとは、そういう歴史の水と火をくぐってきたひとだったのでしょう。
 
そのなかの一人の女性代表が、あなたを仰いで泣いたといわれています。その女性代表はあなたについて多くを知っているはずはないのですが、あなたの風貌と容姿をみて、あなたのすべてと、あなたの志、さらには人の生涯の尊さというものがわかったのです。
 
殷という中国におけるはるかな古代、殷のひとびとの信仰の中に、旅人の死を傷む風習があったといわれています。旅人はいずれの場合でも行き先という目的をもったひとびとです。死せる旅人はそこへゆくことなく、地上に心を残したひとであります。
殷のひとびとはそういう旅人の魂を厚く祀りました。この古代信仰は日本も古くから共有していて、たとえば「残念様信仰」というかたちで、むかしからいまにいたるまで、私どもの心に潜んでいます。
 
ふつう、旅人の目的は、その人個人の目的でしかありませんが、それでも、かれらは、残念、念を残すのです。

あなたの目的は、あなた個人のものでなく、私ども日本人、もしくはアジア人、さらにいえば人類のたれもに、共通する志というものでした。

あなたは、そういう私どものために、志をもちました。そして、志半ばにして天に昇ったのです。その無念さが、あなたの大きさに覆われている私どもの心を打ち、かつ慄えさせ、そしてここに立たせるのです。
 
さらに私どもがここに立つもう一つのわけは、あなたを悼むとともに、あなたが、世界じゅうの青春をたえまなく鼓舞しつづけていることに、よろこびをおぼえるからでもあります。
 
「志を持て」
 
たとえ中道で斃れようとも、志をもつことがいかにすばらしいかを、あなたは、世界じゅうの若者に、ここに立ちつづけることによって、無言で諭しつづけているのです。

きょうここに集った人々は、百年後には、もう地上にいないでしょう。あなただけはここにいます。百年後の青春たちへも、どうかよろしく、というのが、今日ここに集っているひとびとの願いなのです。私の願いでもあります。
 
最後にささやかなことを祈ります。この場所のことです。あなたをとりまく桂浜の松も、松をわたる松籟の音も、あるいは岸打つ波の音も、人類とともに永遠でありますことを。





文章がいつ何の節目で書かれたものなのか詳細は失念しましたが、旅から帰って早速コピーし、職場の若い者たちに配りました

「百年後の青春たちへも、どうかよろしく」

いつ読んでも心が震えます

長々と失礼しました
> Van ‘The Man’さん

いずれは、と思いつつ、土佐未到の私です。

司馬さんの龍馬への思いの深さがひしひしと伝わりました。

大河効果が薄れた頃、参ります。

素晴らしい文章をご紹介いただき、ありがとうございましたわーい(嬉しい顔)
自分がベスト作品と思う「峠」からの一節。 「人はその長ずるところをもってすべての物事を解釈しきってはいけない。かならず事を誤る」(新潮文庫 下巻 P25)自分に自信がある事柄はつい自分の解釈が絶対だと思いがちってことですよね。今のビジネスにも通じる警句だと思います。
色々な作品の中の人物達が進退を決断する場面でしばしば出てくる心のつぶやきの「どうやら俺は死ぬらしい」という司馬さんの表現力がなんとも爽快で好きです!
古に倣えば今に通ぜず

世に棲む日々から吉田松陰
そのころ、沖田は、多摩川の南岸を、覚えているだけの童唄をうたいながら東へ向かって歩いていた。

燃えよ剣より。

土方さんの多々ある名台詞やかっこいい描写あるにも関わらず。
司馬先生の沖田像が好きなもので。
初めまして

新撰組血風禄より

武芸とは

無意識で体が動かねば

芸事とはいいがたい

…こんな男でありたいほっとした顔
始めまして。

坂の上の雲 あとがき 一

小説にかくつもりはなかった。調べるにつれて妙な気持になった。
......
そういうことを、書く。どれほどの分量のものになるか、いま、予測しにくい。

大作家の、見えない何かに突き動かされて「書かされている」感覚というか、
先生の執筆中の衝動、臨場感が物凄く生き生きと伝わってきて
ゾクゾクします。
「寛斎さん、人間というのはばかですね、自分も他人と同じということを知らずに生きているのですから。」

「胡蝶の夢」で、ポンペの執刀で人体解剖を初めてみたときの伊之助。
江戸の社会に生きていながら、身分が上とか下とかが感覚的に分からないで、
どこでもその振る舞いが無礼だとかっていじめられて、あまつさえ外国人のポンペにさえ嫌われて
破門された伊之助がマイペースにノートに人体の絵を描きながらいう台詞で、ぐっときました。。。
張良は事の急迫を告げ、
「卿の死ぬときがきた」
といった。


『項羽と劉邦』
鴻門の会の1シーン。
万策尽きて、あとは樊かいの勇気にたよるのみ。
劉邦を助けるべく奔走する張良と樊かいの、薄氷を踏む様な心情と、必死の思いが伝わってきて、ドキドキしました。
項羽と劉邦ですが

「では漢王については、如何」

武渉は、問うた。

「好きです」

「理由は?」

「私を用いてくれたからです」

と、答える韓信。一連の武渉とのやりとり。

あの時代のスーパースターなのに韓信の無邪気で誠実な感じがすごく好きです。
風神の門(下)より霧隠才蔵のセリフ「おそらく死んでいる。後藤又兵衛殿も、真田幸村殿も何万の士卒も、あの護り甲斐もない豊臣家のために死んだ。いずれも、すさまじいばかりの死にざまで死んだが、どの者もいまごろ冥土で後悔はしていまい。自分の男の一生をこれほどの合戦で飾ることができたからだ」ゾクッとしました!さすが司馬さん!名文です!
「世のために尽くした人の一生ほど美しいものは無い」

ですかね〜。「洪庵のたいまつ」
人間万事、いざ行動しようとすれば、この種の矛盾が群がるように前後左右に取り囲んでくる。大は天下のことから、小は嫁姑のことに至るまですべて矛盾に満ちている。この矛盾に,即決対処できる人間になるのが,俺の学問の道だ。

「峠」より
優柔不断の自分には身にしみる言葉です。
もう一つ
「わけ知りには、志がない。志がないところに、社会の前進はないのである」

「菜の花の沖」より
> SO-CAL the renegadeさん

私も小学生の時に読んで感銘を受けましたぴかぴか(新しい)

『露と置き露ときえぬるわが身かな 浪華のことも夢のまた夢』

太閤記より秀吉の辞世の句

誰よりも人を知り尽くした秀吉の最後の句
あまりにリアルで、秀吉の人生を凝縮した言葉です。

涙がでてきます。
>>ha★naさん
小学生の頃に既に「洪庵のたいまつ」を読んでいたあなたに感銘を受けました。


『二十一世紀に生きる君たちへ』より抜粋



歴史とは何でしょう、と聞かれるとき
「それは大きな世界です。かって何億という人生がそこにつめこまれている世界なのです。」
と、答えることにしている。ペン


私の人生は、すでに持ち時間が少ない。例えば、二十一世紀というものを見ることができないにちがいない。
君達はちがう。
二十一世紀をたっぷり見ることができるばかりか、そのかがやかしいにない手でもある。ペン


さて、君たち自身のことである。
君たちは、いつの時代もそうであったように、自己を確立せねばならない。
―自分にきびしく、相手にはやさしく。
という自己を。
そして、すなおでかしこい自己を。
二十一世紀においては、特にそのことが重要である。 ペン


君たち。君たちははつねに晴れあがった空のように、たかだかとした心を持たねばならない。
同時に、ずっしりとたくましい足どりで、大地をふみしめつつ歩かねばならない。
私は、君たちの心の中の最も美しいものを見続けながら、以上のことを書いた。
書き終わって、君たちの未来が、真夏の太陽のように輝いているように感じた。 ペン




小学校6年生の教科書(「小学国語」6年下(平成元年用)大阪書籍株式会社1989年5月)のために司馬さんは「長編小説を書くほどのエネルギーがいりました」と、話したそうです。

東大阪市の司馬遼太郎記念館に原稿が展示してありました。色鉛筆でグチャグチャになるまで推敲されたその文章は、日本の子供達、世界の子供達、いやまだ「未来を持っているすべての人」に発した、司馬さん渾身の遺書であったと思わずにはいられませんでした。ぴかぴか(新しい)

分かりやすく、きびしく、やさしく、うれしく、そしてちょっぴり悲しい言葉の贈り物です。

*写真は司馬遼太郎記念館(真ん中は司馬さんの書斎)
『項羽と劉邦』より

「人の話のどういう場所にユーモアを感ずるかということで、その人間の格調が察せられる、というのが、項梁の人間観察のやりかたの一つだった」

人との接し方の参考になります。
『翔ぶが如く』
・田原坂 より抜粋

「筆者の手もとに、一葉の古写真がある。
一人の薩摩兵の全身像で、一個の男子像としてこれほど渾身に闘志を蔵している姿をかつて見たことがない。
……
左手は刀のつばに親指をかけ、たくましげな腰に重心がずっしりとさだまり、いまにも跳躍するか抜刀するかといった感じがするが、全体としては静かな立ち姿にすぎない。
……
名前はわからない。無名の薩摩隼人といってもいい。」

鍛え抜かれた薩摩兵の気迫と自信に満ちたエネルギーが非常に伝わってきます。
新年明けましておめでとうございます。
年の初めにまとめて司馬遼太郎の名セリフを
「戦雲の夢」より
  50年の人生に、人はたった一瞬だけ、身を裂くほどの思いを持って決断すべ
 き日がある。盛親の場合、その一瞬を見送った。

  自分の運を愛さない者に運は微笑しない。女運ばかりではない。男としての
 人生の運さえも同じことだ。盛親は自分の運の悪さについてそう考えるように なっていた。
  (おれはかつて、おれ自身に惚れ込んだことがなかった。自分に惚れ込み、自
 分の才を信じて事をおこなえば人の世に不運などあるまい。運は天から与えら れるものではあるまい。おれが不運だとすれば、自分自身に対しておれは煮え
 きったことがなかったせいだろう)

「風神の門」より
  「このままおれほどの男があたらこの山中で朽ち果てるのか」
  名が欲しいわけでもなく、出世の欲もなかった。もともと幸村は大名の子に
 生まれただけにそういう出世の欲はなかった。
  「いわば男の欲というものかな」
  と、信州以来の郎党穴山小助に語ったことがある。
  「男の欲と申しますと」
  幸村は男はたれでも自分の才能を世に問うてみたい本能を持っている、と言
 った。男が世に生まれて生きる目的は衣食を稼ぐためではなく、その欲を満た したいがためだ、とも言った。
  「むろん煎じつめれば、それも屁のようなものさ。しかし、その屁のような
 ものも当人にとってみれば、たいそうなことだ。ひらずに死ぬかと思うと気が
 狂いそうになる」

「梟の城」
  「重蔵は男じゃ。男である以上、いつかは愛した女にも倦きるが、しかし仕
 事には倦きぬ。男とはそうしたものじゃ。薄情なこと申すようじゃが、重蔵は
 情けにおぼれて仕事を裏切るわけには参らぬ」

 まだあるけどとりあえずこんなとこ!
「関ヶ原」下巻より
※西軍敗北で、三成が下痢と闘いながら逃げる場面。そして、ある寺を訪れる。


僧 :「殿はいま、何を欲せられますや」
   ≪中略≫・・・なおこの男らしいダンディズムを捨てようとしなかった。
三成:「家康の首がほしい」


『腹下してるくせに、ダンディズム?!』
と、思わず突っ込んでしまいました。
そりゃあ、僧もあきれるわ。


菜の花の沖 六巻より

「嘉兵衛さん、蝦夷地でなにをしたのぞ」

と村の人がきいたとき

「この菜の花だ」

と言った。

このセリフがすごく重く
嘉兵衛の人生そのものを語っていると感じました。
きょうここに集まった人々は百年後にはもう地上にいないでしょう。
あなただけはここにいます。
百年後の青春たちへもどうかよろしくというのが、今日ここに集まっている
人々の願いなのです。


つい先日、桂浜にでかでかと飾られた司馬さんの文章を見てきたので、記念に。
峠(旧・上巻)

「いずれ、乱になる。乱を起こす者は、西より来る」
「城塞」下巻より
豊臣軍の山口兵内が、徳川軍の亀田大隅に合戦を吹っ掛けてその場を去るシーン。

「身を低くしているため、尻が盛っ立ち、
その割れ目の褌の赤さがばかばかしいほどに鮮やかで・・・《略》。」

生死がかかった緊迫のシーンにもかかわらず、その様子が滑稽だし、
褌の赤さを「ばかばかしいほどに鮮やか」と表現する司馬氏は流石。
久々にコメントします。

『坂の上の雲 1巻』より

「青春というのは、ひまで、ときに死ぬほど退屈で、しかもエネルギッシュで、こまったことにそのエネルギーを智恵が支配していない」

若いっていいな〜と思う一文です。
功名が辻
人の心は鏡

憎しみをもって相手を見れば、相手も憎しみを抱く。愛を持って接すれば、愛を持って変えしてくれる。ひとの心は鏡なり
【21世紀に生きる君たちへ】

例えば、友達がころぶ。
ああ痛かったろうな、と
感じる気持ちを、そのつど
自分でつくりあげていきさえすればよい。

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