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横浜隼人の野球☆コミュの終わらない夏 02 

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第91回全国高等学校野球選手権大会。
甲子園球場。
開会式の門をくぐって芝生の緑を踏む選手たちのことを、
水谷哲也監督は「奇跡の子供たち」と呼ぶ。
地方大会を勝ち抜いた49代表校は
「野球の神様に味方してもらった子供たちだから」と。
挑み続けて、負け続けた21年という時間が、
万感の思いをより強くしていた。
激戦区神奈川と人は呼ぶ。
200近い参加校のうち、
神奈川で甲子園に行ったことがあるのはたった20校たらず。
わずか1割だ。
しかも、過去20年を見ると、
その出場校は強豪校9校に限られ、
いずれも時代時代のスターを生みながら球史に強さを刻んでいた。
横浜が9度、以下、桐蔭学園4、桐光学園3、横浜商大高2、
横浜商、日大藤沢、平塚学園、慶応義塾、各1・・・
そんな常勝軍団で固められたこの歴史の中に、
夏はベスト4を一度経験しただけの横浜隼人が仲間入りできるなんて。
門をくぐる選手たちをスタンドから眺め、
水谷は夢心地に浸っていた。
「神奈川県代表、横浜隼人高校」
場内にアナウンスが流れると、
そのユニホームを見た観客から割れんばかりの拍手が起こった。
それもそのはず。
デザインはそっくりそのまま「阪神タイガース」。
帽子にロゴも「H・T」が「Y・T」になっただけで、
よく見ないと本物と間違えてしまう仕上がりだ。
「すげえ。阪神効果じゃん。オイシイかも!」
全員が神奈川育ちのメンバーの中で、
いち早くその「人気」を感じたのは捕手の船木吉裕だ。
「頼んだぞハマトラ!」
「阪神がだらしないぶん、頑張りぃやー!」
激励の関西弁が次々と飛んでくる。
大会前、スポーツ紙の関西版が関東版を差し置いて、
横ハマのトラ軍団・・・
つまり「ハマトラ」をカラー裏一面で取り上げたものだから
「イヨッ!待ってました!」の大喝采だ。
商人の町・徳島出身で、阪神ファンな水谷が考案したユニホームは、
シャレのわかる関西人の心を一瞬で虜にしていた。
全国の阪神ファンの人口が1500万人と言われているから、
神奈川県の人口900万人と合わせて・・・
2400万人を味方にした計算になる!?
とにかく、西と東、大きな追い風を受けて、
ハマトラ軍団はのびのびと甲子園で戦った。

(続く・・・)

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