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日本の原始布コミュの葛布

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 葛布について トピックを立てました
葛布についての疑問、質問、アドバイス、提言、苦言などお受けします
葛の植物についても 知っていることお知らせください

 日本三大原始布に葛布は含まれていますが ほかの二つは何でしょうか?
みなさんおわかりになりますか?

コメント(22)

日本三大原始布とは、葛布、芭蕉布、しな布です。
大正解です。回答ありがとうございます。
・・・・が何故大麻布、苧麻布、藤布、太布などが入っていないのでしょうか?
 実は三大原始布を 決定した人に お話を聞きましたところ
大麻布は戦後、廃れ、苧麻布も紡績糸が出てきて席巻され、候補から漏れたそうです。
藤布はその当時あまり知られていない、もちろん太布もそうです。
 昭和50年頃 産地として確立してあり、昔ながらの製法を守っていることで
葛布、芭蕉布、しな布がピックアップされたようです。
 このうちどれが一番古いのでしょうか?
葛布の出土は新石器時代にあるので、考古学的には葛布が一番です。
が、寒帯地方に住む人たちに しな布の利用があったのではないかと考えています
ヨーロッパ北部 ロシア、北海道など緯度の高いところに科の繊維の利用があったのではないかと 推測しています。森林から平野へ人々が移動したことを思えば
森林の布(科布)から 平地への境(葛布)そして平地の布(麻布、苧麻布)に移行したのが順序かと思います。
植物繊維の取り出し方:
葛布は葛の蔓を煮て、その後ススキの室の中で発酵させます。数日発酵させると表皮が溶け、中の靱皮が出て、芯と分離しやすくなります。これは菌がセルロースを分解する作用があるからです。他の繊維では、一部の大麻、亜麻が発酵を取り入れているようです。これを私は生物的繊維の取り出し方と呼んでいます。
 さて、しな布や芭蕉布、藤布などは 灰汁炊きをします。これは灰汁のアルカリを利用した繊維の取り出し方と言えましょう。これは化学的繊維の取り出し方と私は呼んでいます。
 苧麻の苧引きのように 生の茎をそのままへらや貝殻で削り出す方法もあります。
これを私は物理的方法と呼んでいます。
 このように3つの方法に大別できますが、このうち2つの方法を併用したりする場合もあります。
 今後も葛布を中心に書き込んでみたいと思っています。
何故葛布は廃れたのか?
 いや、廃れないようにがんばっているのですが、やはり自然布の中ではマイナーですね。芭蕉布の知名度には及びもつかない・・・。
実は 古代中国では「夏の布」として葛布が用いられていたようです。古代中国のいろいろな文献に葛布は登場します。また日本でも平安時代には貴族の衣装として制定されていましたし(延喜式織殿寮雑染)神官の服、蹴鞠の袴、などに使われていました。
 しかし、麻、苧麻などの栽培植物とちがって採取しなければ成らないことが おおきな障害となり能率の面で大麻、苧麻にはかなわなくなり、その後木綿の出現で廃れたのだろうと思います。 葛布は繊維を少量採取するには一番簡単ではありますが、量を求めるとなると、とたん難しくなるのです。
 中国では唐の時代から文献の出ることが少なくなっていきます。
大麻、苧麻に取って代わったのではないかと思っております
ぬのさんありがとうございます
 古代中国では葛布を持つことはとても財力があることでした。呉王夫差(臥薪嘗胆の故事で有名)が臣下から20万反の葛布を献上されて臣下の財力に驚く話もあります。
さかのぼると、夏王朝の祖である兎が皇帝を禅譲されたときに葛布の衣をかけたとの神話があります。司馬遷の史記においても 夏の衣料として中心であったとの記述がありますし、孔子の禮記には葛布の衣の用い方が載っています。諸葛孔明は葛布の帽子、葛巾を愛用していたようです。

おそらく日本でも葛布はとても貴重なものであったろうと思います
伊勢神宮の神御衣(かんみそ)にも使われたことが最近分かりました。(自然・天然の布)
  天平8年に葛布の半ぴの盗難届けがありました。(正倉院文書)
 葛布の歴史的研究は誰もまだ詳しくしていません。今後葛布の文献が出てくることが
あると思います。が古い時代から葛布は使われていたと想像できます。
 大麻、苧麻は外来植物ですし、藤は日本にしかありません。葛はその点、日本列島が成立する前から 存在していたとされます。(津川教授伝)
 記紀には 葛垣打琴(かだがきうちこと)が載っています。伊弉冉尊の宮に葛の垣根があったとのことです。葛の葉に薄の穂がぶつかっている音をヒントに琴を作ったとされています。まさに国産みの時にあった植物でありました。
 古事記の藤布は 葛布ではなかったかとの指摘(津川教授伝)もあります。
藤と葛は長いあいだ混同されていました。もっとも中国語では葛藤は葛の植物を指します。大阪の藤井寺市にある名称のもととなったお寺は葛井寺(ふじいでら)といいます。
 古代の布 ゆふもしくは木綿(ゆう)は梶布とされていますが、葛布でもあったかもしれません。しかしその白さと柔らかさゆえ ゆふから早めに分離していった気がします。
 古代人の一番手近にあった植物が葛であったとおもいますし、蔓の長さと強度故、ひもや綱にしただろうし、編み物や織物の糸にしたとおもいますが、現在出土例が極端に少ないのが不思議でなりません。
葛布の話 続き
 静岡の葛布は 経糸を綿糸、麻で整経し、緯糸を撚りを掛けない葛の平糸で織り上げます。九州地方の葛布は経緯ともに撚りをかけた葛ですので、静岡地方の葛布がいつ頃から 撚りをかけなくなったのか とても疑問でした。
 江戸時代中期の葛布は ほとんどが経糸が木綿。福岡市立博物館所蔵の葛陣羽織は
経糸が大麻で緯糸は平糸の葛でした。経糸に絹をつかったものも見ました。
 先月、名古屋の徳川美術館でここなわれた「戦国ファッション」で出展された浅野長政の甲冑下が葛布でした。(桃山時代)これも緯糸平糸の葛 経糸はシルクでした。
が、東京国立博物館所蔵の小堀遠州の甲冑下が葛布(江戸時代初期) 緯糸は平糸の葛でしたが、経糸がなんと 撚り掛けした葛でした。これはとても意外でした。平糸の葛を使った時点で経糸は他の繊維をつかう交織布になったと 推定していましたが、そうではなかったのです。経緯葛をつかい 緯糸のみを葛の平糸にしていたことがわかったことで、葛の平糸使いの歴史が もっと遡る可能性が出てきました。 ひょっとしたら奈良時代ぐらいかもっと前に遡る可能性も出てきました。
 葛の光沢を効果的に使おうと 古代の人たちも考えていたようです。
アイヌ民族の代表的な衣装であるアツシ織
原材料はニレ科のオヒョウの木の内皮からなる。
衣装まで行き着くには、膨大な時間と手間をかけ
糸にして作品となる。
アイヌの友人は「とにかく固い。扱いが大変」と話す
糸も自分たちで作るが、織機も自分たちで作る。
友人が作れるので今度一緒にいろいろやらせてもらうことにしている
まさに「自然糸」の創作

アイヌの人々はよい布になる木を知っていたので木をみつけると、木の皮を少し取って口の中で噛んでみて、皮を取ってよいかをたしかめたそうです。

先人の知恵はすごいものがある
立ち木の皮をはぐ時も丸裸にしない。4分の一以上は残し、あとはヒモでしばっておく。枯らさないための
心遣いがある。

北海道の自然糸にアツがあります。ニレ科の木です
そして同時に、科も糸にして使っていたそうです。
ただ北海道の科はとても固いので、当時は
縄とか糸とかで、衣装にはしなかったとも聴きます。

縄文時代からですね。
温泉に糸をつけて何度も何度もしなやかになるまで
樹皮の内皮をなめすそして草木で染める

アイヌ民族の知恵ですが、
北海道に渡った倭人は随分と極寒の地でこの知恵に
助けられ、その反対に内地の事を教え
お互い共存して生きてきたわけだ。
いろいろな問題もあったかと思うが
こんなすばらしい文化がこの北の大地で遥か太古から
あったことは誇らしい。

アイヌの友人は「芭蕉布に通じている」と
言ってました
◆しな布について
アイヌの人たちは しな布を衣料に使っていなかった とは 発見ですね。
おもにアツでしょうか? 
 しなの利用は 北海道、東北、信濃などにあったようですが、数年前、中国ハルピンの民族博物館でしなの縄と漁網を見ました。 ドイツでは菩提樹をとても大切にしていて、
「昔この木で布を織った」 ことを聞いた人がいます。(シナノキは日本特産種だが、シナノキ属(ボダイジュの仲間)はヨーロッパからアジア、アメリカ大陸にかけての冷温帯に広く分布している。)
 寒冷地帯に帯のように 日本から中国、ロシアを経てドイツまで 科布の製織があったかもしれないと思っています。
 しな布のロマンですね。
 葛布のレクチャーを行います 6月20日 午后1時から
池袋 伝統産業センター二階です
 最新の研究成果を踏まえた 葛布と葛の話 服薬、抗菌の話など
予約必要です
http://texinfo.web.fc2.com/
染織情報サイトまで
 葛布のワークショップを8月25日〜29日まで開催します
今回が今シーズン最後のチャンスとなります。
どうぞ 興味の有る方ご参加ください
スポットでも可能です
葛布の盛衰について
遠州地方における 葛布の需要の激減は 明治維新のものが 大きい。
高級衣料として確立していた掛川の葛布は 明治維新後、公家の洋装化、武家の消滅によってその需要先を失います。それがおおきな需要の激減です。
とはいっても 生産量は他の繊維にたいして 微々たるものでありました。
 他の地方においての 葛布の盛衰については わからない事だらけです。
明治の時代まで 存在する葛布は 散見しますので その盛衰は 木綿の普及(紡績技術の機械化)であった可能性が高いです。甑島の葛布、佐志の葛布がその代表です。
 葛は採取するものですから 栽培でできる木綿と大麻、苧麻のように競合関係にあるものでないことに注意をむける必要があります。江戸時代の木綿の普及の影響より 江戸時代後期の木綿の飛躍的増産と明治維新の機械化が 山村や離島に安価で手軽な木綿を普及させた結果、山村離島の葛布に影響をあたえたのではないでしょうか。 これは葛布のみならず、藤布、太布などの原始繊維も同じような影響を受けたのでした。
 中国では紀元前、葛衣が主な服だったのが 大麻の生産性、絹の高級性に席巻されたとされます。唐の時代にはほとんど残らなかったみたいです。葛布の最初の大きな淘汰は 栽培によってできた大麻でありました。その後 大麻は苧麻に取って代わられ 大麻、苧麻は 木綿に席巻されたのでした。
 葛布、藤布、や太布などの直接ライバルは 実は栽培という方法をもちこんだ大麻、苧麻であったのだ。その後細々と続いていたそれらの原始布に最後の鉄槌を落としたのが 、肥料の確保による木綿の生産の飛躍的拡大、機械紡績と動力織機の導入による大量生産であった。安価な木綿の普及により
田畑の少ない山村離島にも木綿が流通し 原始布の生産が止まるのだ。
 従って 葛布の生産の激減は 大麻、苧麻などの栽培植物の出現が大きく、大量生産の木綿が息の根を止めた と考えたほうがよいであろう。
葛布と間違えられる布
 ヤフーのオークションに葛布が出ていたのでさっそくのぞいてみた。2つは掛川で作っている葛布の掛け軸だったが、一つは葛布とは表示してあっても葛布ではなかった。
出展者にその旨お知らせしようかとおもったが 営業妨害になってもと、あえて意見はしなかった。 しかしこの間違えはこの出展者だけでなく しばしは起こるので、ここで明記したい。
 葛布と言われているが 葛布でないもの
1.ふすま紙で「吉野葛布」とか「新葛布」とか名付けられているもの
 全く葛の繊維も使っていないのだが 葛布に似せて作っている。
 貼ったお客さんが「本当の葛布」だと思っている場合が多いので問題である。
 本当の葛布は『本葛布」などと表示されている。

2.帯地で葛布織りと称して 絹織物を見たことがある
 夏芭蕉とか 絹芭蕉とか称して 芭蕉布ではないものと 同じ系統である
 素材がちゃんと絹としてあるところが愛嬌である。
3.葛布の産地 掛川の織元から出てきた布
 昭和40年代以降 産地では 葛布の原料が不足し、マニラ麻、サイザル麻、紙布、
 大麻、菅などいろいろな 植物素材を織るようになる。私の先代もいろいろな素材を使ったのが 保管されている見本帳で判る。
 その後葛布織元の転廃業が相次ぎ 在庫の布が出回るが 葛布以外のものも葛布として出回るようになる。 その中でよく葛布と称されて骨董市場で取引されているのが
マニラ麻の織物 最近ではアバカともいうが、バナナの繊維であることからふすま業界では『芭蕉布」称されている。このことがとても問題を複雑にしている。
葛布なのか 芭蕉布なのか? じつはどちらでもないのだが・・・。
 今回のオークションに出展されているものは おそらくこれであろう。
他にも掛川地区で織られているものはすべて葛布との誤解がある。
少し前まではその誤解を助長するような産地の動きもあった。
 大麻などのすだれやシェードも葛布と誤解されやすい。

ともあれ 今回のオークション 葛布と称するより 芭蕉布と称したほうが高値がつくのかもしれない。「葛布」と称するなら 明らかに間違いだが、「芭蕉布」と称した場合、バナナの繊維なので 完全に間違いとも言えない(と思う)
アバカと芭蕉布(糸芭蕉)の違いについては 染織αに論文がのっているので
参照あれ。画像はアバカとスフの織物
大井川葛布のタオルを愛用しています。このまま使うのもいいのですが、初夏になってきたので細長くテープ状にして、自転車のハンドルに巻くことを思いつきました。毎日さわれるし、見た目も爽やかそう。確か旅のとき雨合羽のように多少の雨ならしのげたはず…。お揃いのサドルカバーも作りたくなりました。
葛布でマスク作りました。
はじめての葛布作り。
通気性がよくて息が楽です。
マスク用葛布、たくさん織りました。
だんだん、自分の好きな糸がわかってきた。
葛布マスク、呼吸の湿度で適度に柔らかくなり、顔に沿う感じがいいです。
今年は葛布カ−テンつくりたい。
少し白ぽくして、和洋どちらにもあう雰囲気で。
自然布の半幅帯に憧れる。
半幅帯はもったいない、と言われたけど、自然布、古代布はきちんと着るより、昔の人が生活のなかで利用していた雰囲気にロマンを感じる。気負わず、ざっくりと肌の一部のようにつかいたい。
その布が育まれた野山に自然布をまとって、風を感じながら歩いてみたい。

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