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いしいひさいちコミュの(※ネタバレあり)『ROCA』シリーズについて

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『ROCA』シリーズについて、コメントしたい、感想を書きたい、ストーリーの考察をしたい…という人もいらっしゃるのでは?と思い、トピックを立ち上げてみます。

まだ読んでない、ネタバレはやめてほしい、という人にも配慮したいと思います。

私は『アホを装った大アホ』なので、気の利いたことは書けませんが、ちょくちょく顔を出したいと思います。

コメント(10)

ROCA本は偶然に入手できました。今後も楽しみにしています。わーい(嬉しい顔)
※ネタバレを含んだ感想です。


本編(ストーリーライブ)に負けず劣らず、エピソード集(花の雨が降る)もラストは衝撃的でした。

柴島商會焼失の原因は、美乃の証拠隠滅ではなく、宗勝の短絡的な犯行だった。

とはいえ、エピソード集の途中には、移転の条件などの確認をしたシーン、宗勝はカウンセリングを受けているシーンなどもありました。

『心神耗弱状態の弟による放火で社屋・倉庫焼失。柴島商會は決まりにより移転を余儀なくされる。世間体もあり社名を変更し再出発。弟もそれほど大きな罪には問われなかった。地元の人も柴島商會はもう名実ともなくなってしまったと思っている』となったのではないかと思います(『』内は私の妄想です)。

ロカと柴島商會との関係をなかったことにもできるし、柴島商會もギリギリ生き残ることができるように、宗勝をそそのかせて仕掛けた計画的犯行にも思えます。結局は美乃による、『証拠隠滅』だったともいえます。

そりゃ、柴島商會のじいさんの血を引く美乃ですから、これぐらいの知恵も働くだろうし、これぐらいのことで消えはしないと想像がつきます。

にしても、宗勝は『アホを装った大アホ』だったのか…と、落胆してしまいます。本編・エピソード集においていいとこなしです。

エピソード集は宗勝以外の脇役それぞれに見せ場がありました。ノザキさん、中村さんが主役の作品もありました。

『ROCA』シリーズはもう1作出るという話もあるし、『柴島商會物語』も1冊分ぐらいの作品数になるかもしれません。『ののちゃん』も含め、作者と読者が満足できるストーリーの骨格が出来上がった頃に、アニメ化や実写化の話もあるかな?と思います。
『ROCA』の魅力として多くの人が語っているのは、2人の少女の友情、そして別れ。

しかし、それ以外にも、アマチュア時代の地元でのエピソード、プロデビューまでの下積み、周りの人たちの支え…など、『スターの知られざる過去』が描かれています。

成長するにつれ、変わらないもの、変わっていったもの、変えていったもの、変えざるをえなかったもの…。多くの登場人物やエピソードの悲喜こもごも、喜怒哀楽が4コマという均等のサイズに収まっています。

好きなエピソードを4コマの作品番号で語れるのもいいですね。カードやフィギュアのコレクションみたいです。

現実の世界に生きる歌手や俳優、芸人やスポーツ選手など、スターにもそれぞれの過去があったのだろう、と思いを馳せてしまいます。

私は自分の好きなバンドのアマチュア時代からメジャーデビューまでの道のりを、『ROCA』のストーリーに重ねてしまいます。

そのバンドのアマチュア時代については、本人たち、地元の人、ライバルや後輩の音楽仲間、当時のレコード会社や事務所のスタッフなどの証言や、デビュー前の楽曲などが非公式にネットなどに散らばっており、私はその情報をかき集めながら、物語を想像して組み立てています。

『ROCA』はまさにその作業過程が作品になったようなものだと思います。まるで『吉川ロカ』という実在の歌手がいて、ルーツを探るために様々な人の証言を集めて、そのストーリーを映画や小説にしようとする途中。

いい話もそうでない話もあり、『吉川ロカ物語』という作品にする場合、語るべきか語らざるべきかを迷うエピソードもある。そのひとつひとつを並べて、「さて、どうまとめるか」…という状態。

その状態を作品にして読者に贈られたのが『ROCA』『花の雨が降る』の2冊だと思います。


…まとまりのない長文ですみません…。
久しぶりにこのトピに書き込みます。

最新作の『たまのののののちゃん』には、「伝・大森孫左衛門 柴島商會物語」が収録されています。

柴島美乃・宗勝姉弟の祖父、孫左衛門が孫たちに語るように、柴島商會の歴史が紹介されています。

美乃とロカのシスターフッドの追加エピソードを期待している読者は少し置いてきぼりにされますが…。

あらすじは…

孫左衛門はたまのの市の港から海を隔てた高松から連絡船でやって来た流れ者。柴島商會に妻子(1男2女)連れで転がり込みいつの間にか存在感を増していきます。

跡継ぎのいない商會の代表(御大)の夫婦養子となり、大森姓から柴島姓に変わるとともに、柴島商會を引き継ぎました。

…といった感じです。
で、柴島商會の御大は大森孫左衛門の能力を見込み、片腕として雇うよう考えますが、出自を部下に探らせます。

なんと孫左衛門は、高松では御大の屋敷の3倍の大きさを持つ、鯛網漁(大きな網で何千匹もの天然鯛を獲る漁)の網元の生まれだったのです。

作中には『大阪の奉公先や伯母さんとの関係』と、フレーズだけさらっとしか描かれていませんが、どうやら孫左衛門は奉公先かもしくは伯母さんとの間に何か問題を起こし、実家を出ていかざるを得なくなったのだと思います。

ここからは私の勝手なまったくの想像です。

やはり気になるのは妻子の存在です。奥さんの清乃さんは慎ましやかで品のありそうな顔立ち。おそらく戦前から戦後まもなくの頃ですが、洋服を着ており孫左衛門とは見た目が対照的で釣り合わないほどの女性です。清乃さんは大阪の奉公先の娘さんなのではないかと思います。

孫左衛門と恋仲となり子供を身ごもったものの、周囲からは反対され、駆け落ち同然で孫左衛門の実家のある高松に逃げた。しかし、実家をも追い出され、伯母さんの家に一時的に身を寄せ、子供を養うために仕事を求めたまののに流れ着いたのではないでしょうか。

清乃さんがたまのので衣料品店を開いた時、イトコの千代乃さん(名前のみの登場)の裁縫教室を併設しています。千代乃さんは伯母さんの娘(孫左衛門のイトコ)で、衣料品店を手伝ってもらったのではないでしょうか。

「大森」「衣料品店」というフレーズ、どこかで見たことが…。そう!やまだ家やキクチ食堂のご近所さんで、頑固そうなご主人と優しそうな奥さんの大森さんが営んでいる『大森商店』なのではないでしょうか!まつ子さんもパートでお手伝いをしていたこともあります。千代乃さんはこの奥さんか、それともご主人の母親かもしれません。

清乃さんの衣料品店の隣の店は、『餅とうどんのキクチ』です。現在の『キクチ食堂』だと思われます。

…今後、このあたりが明らかになるような物語がさらに描かれていってほしいなあ、と思います。
そして、なんといってもこの清乃さん(美乃と宗勝の祖母にあたる人物)が、いしいワールドの新たなスターキャラクターになるのではと思います。

慎ましやかで品のある顔立ちながら、夫の孫左衛門以上に金勘定が上手そうで、勝手に柴島商會の商談をまとめようとしたり、信用金庫から目一杯金を借りて、商店街の空き店舗を居抜きで衣料品店を開いたり、と豪快な一面を見せます。

しかしながらどんな時も表情ひとつ変えず、語気を荒げたりもしません。これまでのいしいキャラにもヤバい人(生物)はたくさんいましたが、ここまで喜怒哀楽が表情や言葉に出ないのは最底人以来なのではないかと思います。

まだ数作品のみの登場ですが、清乃さんの今後の活躍を期待したいところです。

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