日本神道コミュの第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命

『日本の歴史と最後の審判』
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命 ...p*695
一、倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ) ...p*695
二、孝元(こうげん)天皇 ...p*704
三、内色許男命(うつしこをのみこと) ...p*719
四、開化天皇(かいかてんのう) ...p*734
五、女帝倭迹迹日百襲媛命の治世 ...p*747～p*756

　✡ 論文執筆：平成７年（1995）
　　　　五瀬命正統
　　　　国常立尊分霊.. 安原修(やすはらおさむ)

　✡ 記：令和４年（2022）證明(しょうめい)

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[1] mixiユーザー 06月16日 09:51

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)①[p695／p695-p756]

【一の上】倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ) [p695／p695-p703]

>p695-1行～

　倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は孝霊(こうれい)天皇と皇后大倭玖邇阿礼媛命(おほやまとくにあれひめのみこと)の長女として西紀１４９年に生まれたのである。

そして孝霊(こうれい)天皇が１６５年に即位して数年後に須佐之男命(すさのをのみこと)の子孫で陵部(さざきべ)の頭(かしら)国玖琉命(くにくるのみこと)と饒速日命(にぎはやひのみこと)の子孫で葬儀部(もののべ)の頭(かしら)内色許男命(うつしこをのみこと)らの反乱が起こったのである。

そして激しい戦乱が十年にも亘って続き、
１８０年に孝霊(こうれい)天皇が死去するに及んで皇太子比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)は反乱軍と和睦し、
大和の国

>p696

にやうやく平和が訪づれたのである。

　孝霊天皇皇后倭国香媛命(やまとくにかひめのみこと)に対する諡(おくりな)が大倭玖邇阿礼媛命(おほやまとくにあれひめのみこと)であり、
玖邇阿礼(くにあれ)とは国荒(くにあれ)と言い意味であり、
十年に亘(わた)る激しい戦乱によって大和の国は荒れ果(は)ててしまったのである。

それで孝霊(こうれい)天皇の時代に魏志東夷伝(ぎしとういでん)に記録せられている倭国大乱が起こり大和の国が戦乱で荒廃してしまったと言うことを孝霊天皇皇后に対する諡(おくりな)として後世に伝えたのである。

　そして孝霊天皇の皇太子比古伊佐勢理毘古(ひこいさせりひこ)

>p697

命(のみこと)が倭国大乱を収拾するために反乱軍と和睦し、
反乱軍の主将国玖琉命(くにくるのみこと)と副将内色許男命(うつしこをのみこと)らを被差別階級から解放し、
彼らにも大和朝廷の官職に就く機会を与え、
更に内色許男命(うつしこをのみこと)の娘細媛命(ささひめのみこと)を皇太子妃に迎えようとしたことから稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)らの反対に会い、
皇太子比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)は天皇として即位することを断念したのである。

　それで比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)の姉である倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が代わって皇位に就き大和朝廷

>p698

で最初の女帝となったのである。

倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が魏志東夷伝(ぎしとういでん)に記録せられている倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ)である。

しかし倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が魏(ぎ)の国へ使者を派遣したことを恥と考えた後世の天皇達は倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が天皇であったことを歴史から消し、
代わりに天皇ではなかった三人の人物を天皇だったことにして大嘘の歴史をでっちあげたのである。

　第八代孝元(こうげん)天皇、第九代開化(かいか)天皇、
第十代崇神(すじん)天皇の三人は実在の人物ではあったが天

>p699

皇ではなかったのである。

第七代孝霊(こうれい)天皇の次の第八代天皇は孝元(こうげん)天皇ではなく、
孝霊(こうれい)天皇皇女、
女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)だったのである。

しかし倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が魏(ぎ)へ遣使したことが魏志東夷伝(ぎしとういでん)に記録せられていることを恥と考えた後世の愚かな天皇達によって女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の歴史は消されたのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命①
【一の上】倭国の女王卑弥呼 p695-1行～p699-7行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[2] mixiユーザー 06月24日 09:12

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)②[p699／p695-p756]

【一の下】倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ) [p699／p695-p703]

>p699-8行～

　倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は180年に即位して、
248年に死去する迄ずっと女帝だったのである。

しかし日本歴史の紀年法(きねんほう)では180年

>p700

迄を孝霊(こうれい)天皇の治世として計算するから、
倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世元年は181年となるのであり、
181年から248年迄の六十八年が倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世だったのである。

しかるに女王卑弥呼(ひみこ)こと倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世六十八年を消して孝元(こうげん)天皇の治世五十七年、
開化(かいか)天皇の治世六十年、
崇神(すじん)天皇の治世六十八年と言う全くありもしない治世をでっちあげたのである。

　故に女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世六十八年

>p701

が消されて代わりに孝元(こうげん)、開化(かいか)、崇神(すじん)の仮空の三天皇の治世百八十五年がでっちあげられて差引き百十七年も日本紀元が過去へ繰り上げられたのである。

女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は西紀１４９年に生まれ、
１８０年に三十二才で女帝として即位し、
１８１年から２４８年迄の治世六十八年、
享年百才で死去したのである。

享年百才と言えば信じない人が多いであろうけれども本当なのである。

魏志東夷伝(ぎしとういでん)も「其人寿考、或は百年、或は八九十年」と

>p702

書いて居り、倭人には長寿の人が多く、
百才或は八九十才迄生きる人がいることを伝えているのである。

　魏志東夷伝(ぎしとういでん)には倭国の女王卑弥呼(ひみこ)が死去した後のことについて「更立男王、国中不服、更相誅殺、当時殺千余人」と書かれている。

女王卑弥呼(ひみこ)即ち女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が死去した後に立てられた男王とは垂仁(すいにん)天皇こと活目入彦伊佐佐知命(いくめいりひこいさちのみこと)だったのである。

そして垂仁(すいにん)天皇が即位して間もなく起こった反乱は狭穂(さほ)

>p703

彦王(ひこのおほきみ)の乱だったのである。

　だから女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は孝霊(こうれい)天皇が死去した後に即位し、
垂仁(すいにん)天皇が即位する前に死去しているのである。

故に孝霊(こうれい)天皇が死去した年の翌年から垂仁(すいにん)天皇元年の前年迄が六十八年であったものを、
倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世を消して、
孝霊(こうれい)天皇死去から垂仁(すいにん)天皇即位迄の間を孝元(こうげん)天皇の五十七年、
開化(かいか)天皇の六十年、
崇神(すじん)天皇の六十八年をでっちあげてごまかしたのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命②
【一の下】倭国の女王卑弥呼 p699-8行～p703-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[3] mixiユーザー 07月10日 09:31

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)③[p704／p695-p756]

【二の一】孝元(こうげん)天皇 [p704／p704-p718]

>p704-1行～

　すでに述べた如く孝元(こうげん)天皇は日本の歴史をごまかすために作られた仮空の天皇である。

古事記、日本書紀いずれも孝元(こうげん)天皇を孝霊(こうれい)天皇の皇子としているけれども、
孝元天皇は孝霊天皇の皇子ではなく、
出雲神話の国引物語で知られる八束水臣津努命(やつかみずおみつぬのみこと)の子であり神武東遷の時東征軍に手ひどい反抗をして被差別階級民に堕とされた五十猛命(いそたけるのみこと)の子孫である。

　孝元(こうげん)天皇は仮空の天皇であるから治世は全

>p705

く存在しないのである。
孝元天皇の都と言われる軽堺原宮(かるのさかひはらのみや)も宮ではなく国玖琉命(くにくるのみこと)の屋敷だったものであろう。

だから孝元天皇皇后とされている内色許男命(うつしこをのみこと)の妹内色許売命(うつしこめのみこと)も皇后ではなく国玖琉命の夫人だった訳である。

　国玖琉命(くにくるのみこと)の系図も子孫が大巾にごまかされているので説明しようと思う。

国玖琉命と内色許売命(うつしこめのみこと)との間に生まれた長子は大彦命(おほひこのみこと)である。

そして大彦命の名は祖先の地である出雲の国の熊野神社の境内を流れる意宇(おう)川の名に因(ちな)ん

>p706

でいると考えられるのである。

それは国玖琉命(くにくるのみこと)の名が国来(くにく)ると言う意味で八束水臣津努命(やつかみずおみつぬのみこと)の国引き物語りを表わしていることからも明らかである。

　古事記では国玖琉命(くにくるのみこと)と内色許売命(うつしこめのみこと)との間に生まれた子は大彦命(おほひこのみこと)、
少名日子建猪心命(すくなひこたけゐごころのみこと)、
若倭根子日子大毗毗命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)の三人となっている。

しかし若倭根子日子大毗毗命は孝霊(こうれい)天皇の長子であって国玖琉命の子ではないのである。

また少名日子建猪心命(すくなひこたけゐごころのみこと)は国玖琉命の子ではない

>p707

のである。
　更に古事記では国玖琉命(くにくるのみこと)が内色許男命(うつしこをのみこと)の娘伊迦賀色許売命(いかがしこめのみこと)を妃にして生んだ子が比古布都押之信命(ひこふつおしのまことのみこと)、
河内の靑玉(おをたま)の娘波邇夜須毗売(はにやすひめ)を妃として生んだ子が建波邇夜須毗古命(たけはにやすひこのみこと)となっている。

しかし内色許男命の娘伊迦賀色許売命(いかがしこめのみこと)は国玖琉命の妃ではないのであり、
比古布都押之信命(ひこふつおしのまことのみこと)も国玖琉命の子ではないのである。

それは比古布都押之信命(ひこふつおしのまことのみこと)は垂仁(すいにん)天皇の時代の人であるから時代が違うのであり国玖琉命の

>p708

子でないことは断言出来るのである。

　次に河内の靑玉(おをたま)の娘波邇夜須比売(はにやすひめ)が国玖琉命(くにくるのみこと)の妃であったのは事実であり、
建波邇夜須毗古命(たけはにやすひこのみこと)は本当に国玖琉命の子である。

　日本書紀では国玖琉命と内色許売命(うつしこめのみこと)との間に生まれた子は大彦命(おほひこのみこと)と稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)と倭迹迹媛命(やまとととひめのみこと)の三人となっている。

しかし稚日本根子彦大日日命は孝霊(こうれい)天皇の長子であり、
倭迹迹媛命(やまとととひめのみこと)は倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)のことである。

日本書紀が何故この様なことを書いた

>p709

のかと言うと理由があるのである。

　倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は孝霊天皇の皇女である。

そして稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は倭迹迹日百襲媛命の兄である。

だから稚日本根子彦大日日命は孝元天皇の子ではなく、
本当は孝霊(こうれい)天皇の皇子なのだと言うことをそれとなく教えているのである。

世間には倭迹迹日百襲媛命は孝霊天皇の皇女ではなく孝元天皇の皇女だろうと考えている者もかなりいる様であるが、
その様な馬鹿は歴史の研究などやめた方がよ

>p710

いのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命③
【二の一】孝元天皇 p704-1行～p710-1行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年

[4] mixiユーザー 07月19日 10:02

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)④[p710／p695-p756]

【二の二】孝元(こうげん)天皇 [p710／p704-p718]

>p710-2行～

　国玖琉命(くにくるのみこと)は須佐之男命(すさのをのみこと)の子孫の人々にとっては尊敬すべき英雄だったのである。

しかるに偽歴史や偽系図がでっちあげられて国玖琉命が須佐之男命の系図から消され、
天皇家の系図に入れられることは、
須佐之男命の子孫の人々にとっては耐え難いことだったのである。

それで国玖琉命を孝霊(こうれい)天皇皇子孝元(こうげん)天皇としてごまかすに当たって、
国玖琉命、国牽天皇(くにひきのすめらみこと)と言う名を見れば、
孝元天皇は孝霊天皇

>p711

の皇子ではなく、須佐之男命(すさのをのみこと)の子孫であり、
自分達の同族だったのだと言うことが判る様に仕組んだのである。

　その反対に天皇家の系統の人々にとっては孝霊(こうれい)天皇皇子稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)が須佐之男命(すさのをのみこと)の子孫の孝元(こうげん)天皇の子にせられてしまうことは忍び難かったのである。

それで稚日本根子彦大日日命を孝元天皇皇子として偽系図を作りながらも、
孝霊天皇皇女倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の名を倭迹迹媛命(やまとととひめのみこと)と変えて稚日本根子彦(わかやまとねこひこ)

>p712

大日日命(おほひひのみこと)の妹としたのである。

それによって見る人が見れば稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は孝元(こうげん)天皇の皇子ではなく孝霊(こうれい)天皇の皇子であり、
倭迹迹日百襲媛命(やまとととひめのみこと)の兄であることが判る様にしたのである。

　次に日本書紀では妃の伊香色謎命(いかがしこめのみこと)が彦太忍信命(ひこふつおしのまことのみこと)を生んだと書いているがすでに述べた如く内色許男命(うつしこをのみこと)の娘伊香色謎命(いかがしこめのみこと)は国玖琉命(くにくるのみこと)の妃ではなく、
彦太忍信命もまた国玖琉命の子ではないのである。

そして河内の靑玉(おをたま)の娘埴安(はにやす)

>p713

媛(ひめ)が武埴安彦命(たけはにやすひこのみこと)を生んだと言うのは事実である。

故に以上のことを綜合して考えて見れば国玖琉命(くにくるのみこと)の妃は内色許男命(うつしこをのみこと)の娘内色許売命(うつしこめのみこと)と河内(かわち)靑玉(おをたま)の娘埴安媛(はにやすひめ)の二人であると断定出来るのである。

そして国玖琉命の子は内色許売命との間に生まれた大彦命(おほひこのみこと)と河内(かわち)靑玉(おをたま)の娘埴安媛(はにやすひめ)との間に生まれた武埴安彦命(たけはにやすひこのみこと)の二人丈である。

　では内色許男命の娘伊香色謎命は誰の妃だったのかと言うと国玖琉命の子大彦命(おほひこのみこと)の妃だ

>p714

ったのである。
そして大彦命(おほひこのみこと)と伊香色謎命(いかがしこめのみこと)との間に生まれた長男が少名日子建猪心命(すくなひこたけゐごころのみこと)なのである。

古事記では大彦命の子は建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)、
比古伊那許士別命(ひこいなこじわけのみこと)の二人となっている。

しかし建沼河別命は大彦命の長男ではないのである。

それは名前に別(わけ)がつくのは分家をすると言う様な意味で別(わけ)をつけるのであって長子ではなく、
次男や三男であることを示しているからである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命④
【二の二】孝元天皇 p710-2行～p714-9行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[5] mixiユーザー 07月29日 09:03

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑤[p714／p695-p756]

【二の三、終】孝元(こうげん)天皇 [p714／p704-p718]

>p714-10行～

　そして国玖琉命(くにくるのみこと)の子となっている少名日子(すくなひこ)

>p715

建猪心命(たけゐごころのみこと)については妃のことも子孫のことも事績も何も書かれていないのである。

これは太安万侶(おほのやすまろ)と稗田阿礼(ひえだのあれ)が天皇ではなかった国玖琉命(くにくるのみこと)を孝元(こうげん)天皇としてごまかすために、
孝元天皇には立派な皇子が大勢いたことにして見栄を張って、
孫や曽孫を孝元天皇皇子としてごまかしたものである。

　古事記では孝元天皇皇子比古布都押之信命(ひこふつおしのまことのみこと)が尾張連(をはりのむらじ)らの祖意富那毗(おほなび)の妹葛域(かづらき)の高千那媛(たかちなひめ)を妃にして生んだ子が味師内宿祢(うましうちのすくね)、木国造(きのくにのみやつこ)の

>p716

祖宇豆比古(うづひこ)の妹山下影媛(やましたかげひめ)を妃にして生んだ子が武内宿祢(たけのうちのすくね)としている。

しかし武内宿祢は後世の神功(じんぐう)皇后、
応神(おうじん)天皇の時代に活躍し、
仁徳(にんとく)天皇の時代迄生きていた人物である。

だから武内宿祢が孝元天皇の孫と言うのは全く年代が合わないのである。

　国玖琉命(くにくるのみこと)の長男が大彦命(おほひこのみこと)であり、
大彦命の長男が少名日子建猪心命(すくなひこたけゐごころのみこと)であり、
少名日子建猪心命の長男が比古布都押之信命(ひこふつおしのまことのみこと)であり、
比古布都押之信命の長男が屋主忍男武雄心命(やぬしおしをたけをごころのみこと)であ

>p717

り、屋主忍男武雄心命(やぬしおしをたけをごころのみこと)の長男が味師内宿祢(うましうちのすくね)であり、
次男が武内宿祢(たけのうちのすくね)なのである。

それで丁度年代が一致するのである。

だから武内宿祢は国玖琉命(くにくるのみこと)から五代目の子孫に当たる訳である。

　次に大彦命(おほひこのみこと)の娘御眞津媛(みまつひめ)が崇神(すじん)天皇皇后となって垂仁(すいにん)天皇を生んだことになっている。

御眞津媛が大彦命の娘であるのは事実である。

故に大彦命と伊香色謎命(いかがしこめのみこと)との間に生まれた子は少名日子建猪心命(すくなひこたけいごころのみこと)と建沼河別命(たけぬなかわわけのみこと)と比古伊那(ひこいな)

>p718

許士別命(こじわけのみこと)と御眞津媛命(みまつひめのみこと)との四人であると断定出来るのである。

　倭国大乱が終わり、女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世になってからの国玖琉命(くにくるのみこと)のことは不明である。

しかし国玖琉命は軽(かる)の堺原(さかいはら)即ち現在の橿原市大軽町のあたりに屋敷を持ち、
大和朝廷の要職に就いたものと思う。

そして倭国大乱が終わって約二十年足らず後の二世紀末に享年五十七才で死去し、
今の橿原市石川町剣池(つるぎがいけ)の上の墓に葬られたのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑤
【二の三、終】孝元天皇 p714-10行～p718-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[6] mixiユーザー 08月14日 10:31

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑥[p719／p695-p756]

【三の一】内色許男命(うつしこをのみこと) [p719／p719-p733]

>p719-1行～

　すでに述べた如く内色許男命は神武天皇に反抗した兇賊饒速日命(にぎはやひのみこと)の子孫であり、
被差別階級民で葬儀を仕事とする葬儀部(もののべ)の頭(かしら)だったのである。

そして同じく被差別階級民であった須佐之男命(すさのをのみこと)の子孫で陵部(さざきべ)の頭(かしら)国玖琉命(くにくるのみこと)と協力して孝霊(こうれい)天皇に反抗を起こしたのである。

　内色許男命については生年、歿年、享年のいずれも不明であるが、
内色許男命の娘細媛命(ささひめのみこと)が孝霊天皇皇子比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)の妃に

>p720

なったこと、内色許男命の娘伊香色謎命(いかがしこめのみこと)が国玖琉命の長男大彦命の妃になったこと、
そしてもう一つ崇神(すじん)天皇こと御眞木入彦印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)が開化(かいか)天皇の皇子ではなく、
内色許男命(うつしこをのみこと)の末子だったことなどから僅かに想像出来るのみである。

　内色許男命は国玖琉命(くにくるのみこと)とほぼ同年配であり、
大体西紀１３５年から１４０年頃迄の間に生まれたものと思うのである。

内色許男命の子女については非常にあいまいであり、何人の

>p721

子があったのかも判っていないのである。

　孝霊(こうれい)天皇皇子比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)またの名大吉備津日子命(おおきびつひこのみこと)は倭国大乱を收拾するために陵部(さざきべ)の国玖琉命(くにくるのみこと)と葬儀部(もののべ)の内色許男命(うつしこをのみこと)らを被差別階級民の地位から解放し、
更に彼らに大和朝廷の官職に就く機会を与え、
そして内色許男命の娘細媛命(ささひめのみこと)を妃に迎えて彼らとの心からの和睦を図り、
平和な大和の国を建設しようと努力したのである。

　比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)が細媛命(ささひめのみこと)と結婚したの

>p722

は孝霊天皇が死去し、大和朝廷と反乱軍側との和睦が成立した後のことであり、
西紀１８０年の春のことである。

その年に比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)は二十九才だったのである。

　では細媛命(ささひめのみこと)はその年に何才位だったのであろうか。

細媛命が比古伊佐勢理毘古命よりかなり年下であったことは確かである。

しかし正確な年令は判らないのである。

内色許男命(うつしこをのみこと)の子で生年、歿年、享年がはっきり判っている人物は末子の崇神(すじん)天皇こと御眞木入彦印恵(みまきいりひこいにえ)

>p723

命(のみこと)一人丈である。

　崇神(すじん)天皇は魏志東夷伝(ぎしとういでん)の倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ)こと女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の歴史を消すために後世の大和朝廷がでっちあげた孝元(こうげん)天皇、
開化(かいか)天皇、崇神(すじん)天皇の三人の偽天皇の一人である。

孝元(こうげん)天皇が孝霊(こうれい)天皇の皇子でない如く、
開化(かいか)天皇も孝元(こうげん)天皇の皇子ではなく、
崇神(すじん)天皇も開化(かいか)天皇の皇子ではなく、
この三人は天皇ではなかったのである。

　崇神(すじん)天皇については後で詳しく述べるけれ

>p724

ども、生年は西紀１７１年であり、
２５８年に享年八十八才で死去したのである。

崇神(すじん)天皇は内色許男命(うつしこをのみこと)の末子で１７１年の生まれであるから、
内色許男命の子らは１７１年以前に生まれたことになるのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑥
【三の一】内色許男命 p719-1行～p724-5行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[7] mixiユーザー 08月25日 11:27

f第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑦[p724／p695-p756]

【三の二】内色許男命(うつしこをのみこと) [p724／p719-p733]

>p724-6行～

　内色許男命の子は樂樂森彦命(ささもりひこのみこと)、伊香色雄命(いかしこをのみこと)、細媛命(ささひめのみこと)、伊香色謎命(いかがしこめのみこと)、大水口宿祢(おほみくちのすくね)、御眞木入彦印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)の六人であると思うのである。

樂樂森彦命は内色許男命の長男で細媛命の兄であり、
大吉備津日子命(おほきびつひこのみこと)の重臣として吉備の国

>p725

へ来て活躍した人であるが、
素性を消されて吉備の国の土着の豪族とされてしまったのである。

　伊香色雄命(いかしこをのみこと)は内色許男命の二男で１６０年頃の生まれである。

細媛命(ささひめのみこと)は１６３年頃の生まれであり、
１８０年に大吉備津日子命(おほきびつひこのみこと)と結婚した時が大体十八才位だったのである。

また伊香色謎命(いかがしこめのみこと)は孝元(こうげん)天皇妃と言うのは大嘘であり、
国玖琉命(くにくるのみこと)の子大彦命(おほひこのみこと)の妃だったのである。

それは大吉備津日子命が細媛命と結婚し

>p726

た後、国玖琉命(くにくるのみこと)の長男大彦命(おほひこのみこと)と細媛命(ささひめのみこと)の妹伊香色謎命(いかがしこめのみこと)を結婚させることによって大吉備津日子命と大彦命は義理の兄弟、
親族となれることを配慮したのである。

大彦命の生年は大体１６０年頃であり、
伊香色謎命(いかがしこめのみこと)の生年は１６５年頃であり、
二人が結婚したのは１８０年から二三年の内と考えられるのである。

　次に穂積臣(ほづみのおみ)の遠祖と言う大水口宿祢(おほみくちのすくね)は饒速日命(にぎはやひのみこと)の五世の孫内色許男命(うつしこをのみこと)の弟大綜麻杵(おほそうまき)の子と言われているが、
これはごまかしである。大(おほ)

>p727

綜麻杵(そうまき)を大綜麻杵(おほへそき)と読む者もいるが、
それでは何のことか意味が判らないのである。

　大綜(おほそう)とは親分とか親方と言う様な意味であると私は思うのである。

麻杵(まき)とは槇(まき)の木のことである。

そして古事記では須佐之男命が槇(まき)の木は棺桶に使用すればよいと教えているのであり、
槇(まき)と言えば棺桶の材料にする木と考えられていたのである。

だから大綜麻杵(おほそうまき)とは「棺桶を作る人々の親方」と言う意味になるのである。

そして大綜麻杵(おほそうまき)とは内色許男命(うつしこをのみこと)の

>p728

弟のことではなく、
内色許男命(うつしこをのみこと)の職業の名が大綜麻杵(おほそうまき)だったのである。

即ち内色許男命は葬儀を仕事とする葬儀部(もののべ)の頭(かしら)である。

　葬儀部(もののべ)の人々にとっては故人の遺体を納める棺桶を造ることは非常に重要な仕事だったのである。

当時の天皇や皇族らの棺(ひつぎ)は現代の如く薄い板を釘で留めた丈の箱ではなく、
直径が七八十センチもあろうと思われる様な大木を伐り倒し、
中を刳(く)り抜いて丸木舟の様にした大きくて重い物だったのである。

だから棺

>p729
桶一つ作るのでも一人や二人の力で簡単に作れるものではなく、
一つの棺桶を作るにも大木を伐り倒して所定の位置迄運搬し、
それを刳(く)りぬいて棺桶に仕上げるには多くの人々の労力と相当の日数がかゝったと考えられるのである。

故に棺桶を作るには親方がいて多くの職人を指図しなければならなかったのであり、
棺桶作りの親方のことを大綜麻杵(おほそうまき)と言っていたのだと思うのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑦
【三の二】内色許男命 p724-6行～p729-9行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[8] mixiユーザー 09月04日 09:48

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑧[p729／p695-p756]

【三の三、終】内色許男命(うつしこをのみこと) [p729／p719-p733]

>p729-10行～

　だから棺桶作りの親方即ち大綜麻杵(おほそうまき)が葬儀(ものの)

>p730

部(べ)の頭(かしら)内色許男命(うつしこをのみこと)だったのである。

それを内色許男命の子伊香色雄命(いかがしこをのみこと)が物部(もののべ)氏の祖先となり、
内色許男命の弟大綜麻杵(おほそうまき)の子大水口宿祢が穂積臣(ほづみのおみ)の祖となったことにしてごまかしたのである。

だから伊香色雄命(いかがしこをのみこと)と大水口宿祢(おほみくちのすくね)はどちらも内色許男命(うつしこをのみこと)の子であり兄弟だったのである。

　また穂積臣(ほづみのおみ)らの素性が不明であるが、
穂積臣の祖大水口宿祢の名は農業用水の溜池などの水口(みずくち)を管理する役目を表しているのであ

>p731

る。穂積(ほづみ)とは稲穂(いなほ)を積(つ)むと言う意味である。

古代の稲作では石庖丁(いしぼうちょう)で稲の穂を切り取って高倉などに貯蔵していたものと考えられるのであり、
現代の如く稲の株を根本から鎌で刈り取る稲刈はセンバこぎと呼ばれる農具が発明されてから後(のち)のことであり、
それ迄は稲の穂先丈を切り取る穂摘(ほづみ)だったのである。

　饒速日命(にぎはやひのみこと)の子孫は被差別階級民に堕とされて或る者は葬儀を仕事とする葬儀部(もののべ)に所属し、
或る者は天皇家や貴族の家に所属する農奴(のうど)の

>p732

如き身分になって他人の農作業に従事し、
稲穂を摘(つ)んでは高倉に保存する仕事をしていたものと考えられるのである。

大水口宿祢(おほみくちのすくね)はそうした農奴達の頭(かしら)になって農業用水の管理をする役目をしていたものと思うのである。

　そしてもう一人内色許男命(うつしこをのみこと)の末子御眞木入彦(みまきいりひこ)がある。

御眞木入彦の眞木(まき)は父の内色許男命の職業である大綜麻杵(おほそうまき)の名を継いでいるのであり、
御眞木入彦自身が若い頃には父と共に棺桶作りをしていたかも知れない。

もっと

>p733

も御眞木入彦(みまきいりひこ)が生まれたのは１７１年であるから倭国大乱が始まっていたのであり内色許男命らは棺桶作りをやめて天皇家との戦争に全力を尽くしていたのかも知れない。

しかし御眞木入彦の名は彼が葬儀部(もののべ)の出身で棺桶作りと密接な関係を持っていたことを示しているのである。

　内色許男命(うつしこをのみこと)の子女は以上の六人であると思うのである。

そして内色許男命の歿年と享年は今は判らない。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑧
【三の三、終】内色許男命 p729-10行～p733-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[9] mixiユーザー 09月18日 08:05

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑨[p734／p695-p756]

【四の一】開化(かいか)天皇 [p734／p734-p746]

>p734-1行～

　開化天皇もまた女帝倭迹迹日百襲媛命を歴史から消すために作られた仮空の天皇であり、
治世も都も存在しないのである。

日本書紀は開化天皇の都は春日(かすが)の率川宮(いざかわのみや)と書いているが開化天皇は仮空の天皇であるから都などないのである。

開化天皇こと稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は孝霊(こうれい)天皇の長子であり女帝倭迹迹日百襲媛命の兄だったのである。

　稚日本根子彦大日日命は倭国大乱が終わり

>p735

倭迹迹日百襲媛命が女帝として即位して以来孝霊天皇の都であった黒田の盧戸宮(いほとのみや)を去って春日の率川(いざかわ)に移ったものであろう。

それは稚日本根子彦大日日命の妃は孝霊天皇の兄天押帯日子命(あめおしたらしひこのみこと)の娘千千速媛命(ちぢはやひめのみこと)であり、
天押帯日子命の妃は春日県主(かすがあがたぬし)の娘春日千千速真若若媛(かすがちぢはやまわかわかひめ)であり、
稚日本根子彦大日日命と春日の地と春日県主らの一族とは非常に親密な関係にあったのである。

　それで稚日本根子彦大日日命は春日の率川(いざかわ)

>p736

へ移住したのだと思うのである。

日本書紀では開化天皇は父の孝元(こうげん)天皇の妃であった伊香色謎命(いかがしこめのみこと)を皇后に立て崇神(すじん)天皇を生んだと書いてあるが全くの大嘘大出鱈目である。

更に開化天皇は谷波竹野媛(たにはのたけのひめ)を妃として彦湯産隅命(ひこゆむすみのみこと)を生んだとしているが谷波竹野媛は彦湯産隅命の妃であって稚日本根子彦大日日命の妃ではなかったのであり、
彦湯産隅命の妃であった竹野媛を開化天皇妃とし、
彦湯産隅命の母としてごまかしたのである。

そして彦湯産隅命

>p737

は稚日本根子彦大日日命の子ではなく、
弟の比古伊佐勢理毘古命(ひこいさせりひこのみこと)の二男だったのである。

　日本書紀は更に開化天皇は和珂臣(わにのおみ)の祖姥津命(ばばつのみこと)の妹姥津媛(ばばつひめ)を妃にして彦坐王(ひこいますのみこ)を生んだと書いているのである。

稚日本根子彦大日日命の妃が孝霊天皇の兄天押帯日子命の娘千千速媛命(ちぢはやひめのみこと)であり、
あだ名が糞媛(ばばつひめ)或はお尻媛(けつひめ)と呼ばれた女性であることは事実である。

しかし彦坐王(ひこいますのみこ)は大嘘の歴史と系図をでっちあげるために作られた仮空の皇子なのである。

>p738

　また古事記では若倭根子日子大毗毗命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)が丹波大県主由基理(たにはのおほあがたぬしゆきり)の娘竹野媛(たけのひめ)を妃にして生んだ子が比古由牟須美命(ひこゆむすみのみこと)、
庶母(ままはは)の伊迦賀色許売命(いかがしこめのみこと)を皇后にして生んだ子が崇神(すじん)天皇こと御眞木入日子印恵命(みまきいりひこいにえのみこと)と御眞津比売命(みまつひめのみこと)の二人、
丸邇臣(わにのおみ)の祖日子国意祁都命(ひこくにおけつのみこと)の妹意祁都媛命(おけつひめのみこと)を妃にして生んだ子が日子坐王(ひこいますのみこ)、
葛域(かづらき)の垂見宿祢(たるみのすくね)の娘鸇比売(わしひめ)を妃にして生んだ子が建豊波豆羅和気王(たけとよはづらわけのみこ)となっているのである。

　しかしすでに述べた如く丹波大県主由基理(たにはおほあがたぬしゆきり)

>p739

の娘竹野媛は彦湯産隅命(ひこゆむすみのみこと)の妃であり、
彦湯産隅命は比古伊佐勢理毘古命の二男である。

伊迦賀色許売命は大彦命の妃であり御眞木入彦(みまきいりひこ)は内色許男命の末子であり、
御眞津媛(みまつひめ)は大彦命の娘であり御眞木入彦の妻である。

丸邇臣(わにのおみ)日子国意祁都命(ひこくにおけつのみこと)の妹意祁都媛(おけつひめ)は確かに稚日本根子彦大日日命の妃だったのであるが、
彦坐王(ひこいますのみこ)は仮空の人物である。

そして葛域(かづらき)の垂見宿祢(たるみのすくね)の娘鸇媛(わしひめ)は比古伊佐勢理毘古命の二男彦湯産隅命の妃であり、
建豊波豆羅和気王は彦湯(ひこゆ)

>p740

産隅命(むすみのみこと)の諡(おくりな)だったのである。

それを別人に仕立てて開化天皇の皇子の数を増やしたのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑨
【四の一】開化天皇p734-1行～p740-3行より。

[10] mixiユーザー 09月24日 08:53

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑩[p740／p695-p756]

【四の二】開化(かいか)天皇 [p740／p734-p746]

>p740-4行～

　だから稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)の妃は天押帯日子命(あめおしたらしひこのみこと)の娘千千速媛命(ちぢはやひめのみこと)が一人丈だったのである。

そして稚日本根子彦大日日命は病弱な皇子であったために子女は一人もいなかったのである。

しかるに偽歴史と偽系図をでっちあげるために天皇ではなかった稚日本根子彦大日日命を開化(かいか)天皇としてごまかし、
一人しか

>p741

なかった妃を数人にしてごまかし、
一人もいなかった子女を何人も作ってごまかしたのである。

　稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は天皇にはならなかったけれども、
妹の倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が女帝になったので、
何かと妹の女帝を佐(たす)けていたのである。

開化(かいか)天皇の諡(おくりな)は文明開化と言う意味の開化(かいか)である。

明治維新がヨーロッパ文明を輸入しての文明開化であったのに対して女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が即位して大和の国が平

>p742

和になってからは、
特に先進国である中国の文明を輸入して大和の国の文化の発展を図るための努力がなされていたのである。

　女帝の兄君(あにぎみ)であった稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は特に中国の文明を輸入することに熱心だったのであり、
とりわけ老子の教えである道教(どうきょう)を学ぶことに熱心だったのである。

道教の教団そのものは二世紀末にはまだ成立してはいなかったけれども老子の教えは伝えられていたのである。

>p743

　後漢の時代に張陵(ちょうりょう)が創始したと伝えられる天師道(てんしどう)、
別名五斗米教(ごとまいきょう)が老子の教えを説く宗教だったのである。

そして後漢の末期には戦乱の中国から安住の地を求めて日本へ亡命して来る中国人の有力者もかなりあったと考えられるのである。

特に倭国大乱が終わって大和の国が平和になり、
女王卑弥呼(ひみこ)が即位して倭国を治める様になったことを伝え聞いた中国人の有力者が次々と日本へ亡命して来たものと考えられるのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑩
【四の二】開化天皇p740-4行～p743-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[11] mixiユーザー 09月30日 09:17

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)⑪[p744／p695-p756]

【四の三、終】開化(かいか)天皇 [p744／p734-p746]

>p744-1行～

　それらの亡命中国人の中には天師道(てんしどう)の布教師や信者もあったはずである。

稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)はそれらの中国人亡命者を優遇し、
天師道(てんしどう)を信仰したり、中国の進んだ文化を学び受け入れて大和の国の文化の発展を図ろうと努力したのだと思うのである。

だから二世紀末から三世紀初めの大和の国は中国文化の流入による文明開化の時代だったと言えるのである。

　その様なことから天皇ではなかった稚日本(わかやまと)

>p745

根子彦大日日命(ねこひこおほひひのみこと)を天皇だったことにしてごまかすに当たり、
当時の大和の国の文明開化を諡(おくりな)として用い、
開化(かいか)天皇としたのである。

また大日日命(おほひひのみこと)と言う名は「大いなる太陽の徳を持たれた方」と言う様な意味である。

太陽のことを昔から「お日(ひ)」とか「お日様(ひさま)」と言っているが「お日日(ひひ)」とか「お日日様(ひひさま)」と言う場合もあったのである。

だから大日日命(おほひひのみこと)とは「偉大なる太陽の命(みこと)」と言う意味になるのである。

>p746

　稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)の享年は古事記では六十三才、
日本書紀では百十五才となっているが六十三才が本当である。

故に稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)は１４６年頃に孝霊(こうれい)天皇の長子として生まれ、
享年六十三才で２０８年頃に死去したのである。

開化(かいか)天皇陵と伝えられている春日率川坂本陵(かすがのいざかわのさかもとのみさざき)は北域東西五段、
南北五段で他の天皇陵に較べてあまりにも小さいのであり、
それは稚日本根子彦大日日命(わかやまとねこひこおほひひのみこと)が天皇ではなく一人の子女も居(い)なかったからである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑪
【四の三、終】開化天皇p744-1行～p746-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[12] mixiユーザー 10月12日 08:58

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世⑫[p747／p695-p756]

【五の上】女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)[p747／p747-p756]

>p747-1行～

　孝霊天皇皇女倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は魏志東夷伝(ぎしとういでん)の倭国(わこく)の女王卑弥呼(ひみこ)であったために女帝としての治世の歴史を消されたのである。

倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)と言う名は女帝に対する諡(おくりな)であることを知らねばならないのである。

諡(おくりな)の倭(やまと)は倭(やまと)の国の女帝であることを示すもので他の意味はない。

迹迹(とと)は父(とと)と言う意味である。

日は太陽のことであるから迹迹日(ととひ)は父日(ととひ)で父なる太陽と言う意味である。

>p748

　だから倭迹迹日(やまとととひ)とは大和の国の父なる太陽の讃美と尊敬の言葉である。

しかし女性の天皇に対する諡(おくりな)が「父なる太陽」ではおかしいではないかと言う人が多いであろう。

昔の日本では妹(いもうと)のことを弟(おと)と言って弟(おとうと)と同じ呼び方をしていた例もあり、
夫(おっと)も妻(つま)も共に「つま」と言っていた例もあるのである。

そして父(とと)の反対は母(かか)であろうけれども、
故人に対する諡(おくりな)は特に語呂(ごろ)の良い言葉を好んで用いていたのである。

>p749

　故に女帝に対する諡(おくりな)であるから本来ならば母日(かかひ)即ち母なる太陽とすべきであろうけれども、
倭加加日(やまとかかひ)ではすこぶる語呂が悪いのである。

そして古代の日本では男性と女性を区別する言葉が現在程はっきりと分けて用いられていた訳ではないのである。

そして天皇と国民とは親と子の様な関係に例えられていたのである。

だから女帝に対する諡が父日(ととひ)であっても「父なる太陽」と解釈せず、
「母なる太陽」と解釈してもよく、
父とか母と言う意味

>p750

にこだわらず、「親なる太陽」と解釈してもよいと思うのである。

　次に桃襲媛命(ももそひめのみこと)とは「百才(ももち)迄生きられた媛」と言う意味であるが、
もう一つ百(もも)は全部、すべてと言う意味もあり、
襲(そ)は世襲(せしゅう)、相続の意味があり、
天皇として即位することは、
前の天皇から大和の国のすべてを相続したと言う様な意味になるから、
百襲媛とは(孝霊天皇から大和の国の)すべてを相続せられた媛と言う意味でつまりは女性の天皇と言う意味に

>p751

もなると思うのである。

　故に倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)と言う名は
「大和の国の母なる太陽にして、日嗣(ひつぎ)ぎの君として大和の国のすべてを相続し、百才迄生きられた媛」
と言う様な讃美と尊敬の意味を込めた諡(おくりな)であり、
大和朝廷で最初の女帝に対する立派な諡(おくりな)だったのである。

　さて倭国の女王卑弥呼(ひみこ)と言うのは女王の本名ではなく尊称であったものを中国の人々が女王の名と思い違いして書いたものと思うの

>p752

である。
卑弥呼(ひみこ)は日皇子(ひみこ)で天皇と言う意であり、
日本語では「日(ひ)の御子(みこ)」と発音にはの、を入れるけれども、
漢字で書く場合はのの字を書かなくても適当にのと言う発音を加えるのが習慣になっている。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑫
【五の上】女帝倭迹迹日百襲媛命の治世p747-1行～p752-5行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

[13] mixiユーザー 10月22日 10:28

第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世⑬[p752／p695-p756]

【五の下】女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)[p752／p747-p756]

>p752-6行～

　しかし中国語では日本語「の」は必要ないから「日(ひ)の御子(みこ)」は「日御子(ひみこ)」でよいと思うのである。

そして卑弥呼(ひみこ)の発音は北方の北京音(ぺきんおん)ではなく、
南方系の発音で書かれたものが魏志にそのまゝ書き伝えられたものである

>p753

と思うのである。
それは古代の日本人は中国の江南地方の呉国(ごこく)などとよく交流していた形跡があることからも、
江南地方の人々が早くから倭国の女王即ち「日御子(ひのみこ)」の即位したことを知って卑弥呼(ひみこ)の字を当てはめて書いたものが北方の魏へ伝えられたのではないかと思うのである。

　とに角私は卑弥呼(ひみこ)は日御子(ひみこ)で日嗣(ひつぎ)の君、
天皇と言う意味の尊称だったものを中国人が倭国の女王の名と思い違いしたのだと思うので

>p754

ある。だから倭国の女王卑弥呼(ひみこ)は孝霊(こうれい)天皇皇女、
女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)であると断定して何の矛盾もないと思うのである。

　古事記は女帝倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の歴史を完全に消し去っている。

それに対して日本書紀は崇神(すじん)天皇の治世の出来事として倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)のことを少しばかり書いている。

しかし日本書紀は倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が女帝であったことを覚られない様にするために、
倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)が大神神社(おほみわじんじゃ)の巫女(みこ)だったかの様に

>p755

書いて巧くごまかしているのである。

それは倭国の女王卑弥呼(ひみこ)を日御子(ひみこ)即ち天皇であると覚らせないで、
日巫女(ひみこ)即ち大神神社(おほみわじんじゃ)の巫女(みこ)だったと思わせるためにでっちあげた嘘である。

　倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は優れた霊感者でありシャーマンではあったけれども、
女帝として皇祖天照大神の祭祀を行ないながら政治をしていたのであって、
決して大神神社(おほみわじんじゃ)に奉仕する巫女(みこ)ではなかったのである。

そして倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は生涯独身で過ごしたのであって、
大(おほ)

>p756

物主神(ものぬしのかみ)の妻になったなどと言うのは全くの大嘘である。

　倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)は149年に孝霊(こうれい)天皇皇女として生まれ、
180年に女帝として即位し、
248年に治世六十八年、享年百才で死去したのである。

倭迹迹日百襲媛命(やまとととひももそひめのみこと)の治世の歴史は消されてしまったけれども、
或る程度の復元は可能である。

それについては他の人々と関連させながら次章に於いて詳しく述べたいと思うのである。

【1995年、安原修氏の執筆】
《日本の歴史と最後の審判》
第十一章女帝倭迹迹日百襲媛命⑬
【五の下】女帝倭迹迹日百襲媛命の治世p752-6行～p756-10行より。

☆福田扶士男☆五瀬之月☆平成三十年(2018年)

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