『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p673-1行〜��p694-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう) *p673
※この写しは本人の許可は得て居ません。私が頂いた物を写しています。苅場 扶士男
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）五月
證 明(✡しょう めい)
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p673-1行〜��p694-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
「この論文は私が神の御意志のもとに書いたものであり、これが本当の正しい日本歴史なのですからそのつもりでお読み頂きたいと思います。安原 修」
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう) *p673
※この写しは本人の許可は得て居ません。私が頂いた物を写しています。苅場 扶士男
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）五月證 明(✡しょう めい)
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コメント(7)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−1
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p673／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p673-1行〜
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)
安閑天皇は継体天皇(けいたいてんのう)が父の仁賢天皇から越前(えちぜん)の三国君(みくにのきみ)の家
へ里子に出され、三国に住んでいた頃に尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子(めのこ)
媛(ひめ)を妃に迎えて生んだ子である。安閑天皇が生まれたのは４
７２年であり継体天皇が二十三才の年だったのである。継体
紀では継体天皇は五十七才の時に雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)が死去したので天
皇として迎えられたことになっている。そして継体天皇は五
十八才の年即ち５０７年に即位して治世二十五年で死去した
ことになっているから享年八十二才で丁度年令の計算は合う
ことになっているのである。
しかるに安閑紀では安閑天皇の治世は二年となって居り、
安閑天皇は七十才で死去したことになっているのである。継
体天皇は５３１年に八十二才で死去したことになって居り、
安閑天皇はそれより四年後の５３５年に七十才で死去したと
すれば父子の年令差は十六才となり、安閑天皇は継体天皇の
>p674
十七才の年に生まれたことになるのである。男性が十六才で
結婚して子供が生まれる可能性はあると思うけれども、安閑
天皇が継体天皇の十七才の時の子と言うのは嘘である。
安閑天皇の本当の治世は５２３年から５３１年の九年だ
ったのである。そして欽明天皇の元年が５３２年であり、宣(せん)
化(か)天皇の治世は存在しないのである。古事記と日本書紀では
安閑天皇と宣化天皇は共に継体天皇の皇子で兄弟と言うこと
になっているけれどもそれは大嘘である。宣化(せんか)天皇は安閑天
皇の皇子ではあるが天皇になったことはなかったのである。
宣化天皇 桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は安閑天皇の皇子で天皇になったこと
はないめもかゝわらず、檜隈高田皇子を安閑天皇の弟とし、
安閑天皇の死後天皇として即位したことにしてごまかしたこ
とについては重大な理由があったのである。
日本書紀は継体紀の最後に奇怪な註を加えている。それは
次の如くである。（或本(あるふみ)に云(い)はく、天皇、二十八年歳次甲寅(ほしきのえとらにやどるとし)
>p675
に崩(かむあが)りましぬといふ。而(しか)るを此(ここ)に二十五年歳次辛亥(ほしかのとのゐにやどるとし)に崩りま
しぬと去へるは、百済本記(くだらほんき)を取(と)りて文(ふみ)為(つく)れるなり、其の文
に云へらく、太歳幸亥(かのとゐのとし)の三月(やよい)に、軍進(いくさすゝ)みて安羅(あら)に至(いた)りて、乞(こつ)
托城(とくのさし)を営(つく)る。是(こ)の月(つき)に、高麗(こま)、其(そ)の王安(こきしあん)を弑す。又聞(き)く、日(やま)
本(と)の天皇及び太子(ひつぎのみこ)、皇子(みこ)、倶(とも)に崩薨(かむさ)りましぬといへり。此(これ)に
由(よ)りて言(い)えば、辛亥(かのとゐ)の歳は、二十五年に当(あた)る。後(のち)に勘校(かむが)へむ
者(ひと)、知らむ）岩波書店日本書紀下参照
右の註は百済本記を利用してごまかそうとしているのであ
る。つまり百済本記に辛亥(かのとゐ)の年即ち５３１年に日本の天皇と
皇太子と皇子らが共に死去したと書いてあるのは事実だった
のである。それでその事実を判らなくするために系図や歴史
を書き変えてごまかして置きながら、百済本記にはこの様な
ことが書いてあるが意味がよく判らないと言う様にとぼけた
ことを書いて知らぬ顔をしているのである。
５３１年に死去した天皇は継体天皇ではなく安閑天皇だっ
>p676
たのである。そして皇太子が桧隈高田皇子であり、皇子と言
うのは桧隈高田皇子の幼い子だったのである。だから５３１
年に安閑天皇と皇太子 桧隈高田皇子と桧隈高田皇子の幼子ら
が死んだのである。しかしそれが病死であったならば別段ご
まかす必要はなかったのである。安閑天皇と皇太子桧隈高田
皇子らは欽明天皇らによって一家皆殺しにせられたのである。
欽明天皇は安閑天皇と皇太子 桧隈高田皇子らの一家を皆殺し
にして天皇になったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−1 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p673−13行〜��p676−8行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）五月十六日(木)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p673／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p673-1行〜
第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)
安閑天皇は継体天皇(けいたいてんのう)が父の仁賢天皇から越前(えちぜん)の三国君(みくにのきみ)の家
へ里子に出され、三国に住んでいた頃に尾張連草香(をはりのむらじくさか)の娘 目子(めのこ)
媛(ひめ)を妃に迎えて生んだ子である。安閑天皇が生まれたのは４
７２年であり継体天皇が二十三才の年だったのである。継体
紀では継体天皇は五十七才の時に雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)が死去したので天
皇として迎えられたことになっている。そして継体天皇は五
十八才の年即ち５０７年に即位して治世二十五年で死去した
ことになっているから享年八十二才で丁度年令の計算は合う
ことになっているのである。
しかるに安閑紀では安閑天皇の治世は二年となって居り、
安閑天皇は七十才で死去したことになっているのである。継
体天皇は５３１年に八十二才で死去したことになって居り、
安閑天皇はそれより四年後の５３５年に七十才で死去したと
すれば父子の年令差は十六才となり、安閑天皇は継体天皇の
>p674
十七才の年に生まれたことになるのである。男性が十六才で
結婚して子供が生まれる可能性はあると思うけれども、安閑
天皇が継体天皇の十七才の時の子と言うのは嘘である。
安閑天皇の本当の治世は５２３年から５３１年の九年だ
ったのである。そして欽明天皇の元年が５３２年であり、宣(せん)
化(か)天皇の治世は存在しないのである。古事記と日本書紀では
安閑天皇と宣化天皇は共に継体天皇の皇子で兄弟と言うこと
になっているけれどもそれは大嘘である。宣化(せんか)天皇は安閑天
皇の皇子ではあるが天皇になったことはなかったのである。
宣化天皇 桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は安閑天皇の皇子で天皇になったこと
はないめもかゝわらず、檜隈高田皇子を安閑天皇の弟とし、
安閑天皇の死後天皇として即位したことにしてごまかしたこ
とについては重大な理由があったのである。
日本書紀は継体紀の最後に奇怪な註を加えている。それは
次の如くである。（或本(あるふみ)に云(い)はく、天皇、二十八年歳次甲寅(ほしきのえとらにやどるとし)
>p675
に崩(かむあが)りましぬといふ。而(しか)るを此(ここ)に二十五年歳次辛亥(ほしかのとのゐにやどるとし)に崩りま
しぬと去へるは、百済本記(くだらほんき)を取(と)りて文(ふみ)為(つく)れるなり、其の文
に云へらく、太歳幸亥(かのとゐのとし)の三月(やよい)に、軍進(いくさすゝ)みて安羅(あら)に至(いた)りて、乞(こつ)
托城(とくのさし)を営(つく)る。是(こ)の月(つき)に、高麗(こま)、其(そ)の王安(こきしあん)を弑す。又聞(き)く、日(やま)
本(と)の天皇及び太子(ひつぎのみこ)、皇子(みこ)、倶(とも)に崩薨(かむさ)りましぬといへり。此(これ)に
由(よ)りて言(い)えば、辛亥(かのとゐ)の歳は、二十五年に当(あた)る。後(のち)に勘校(かむが)へむ
者(ひと)、知らむ）岩波書店日本書紀下参照
右の註は百済本記を利用してごまかそうとしているのであ
る。つまり百済本記に辛亥(かのとゐ)の年即ち５３１年に日本の天皇と
皇太子と皇子らが共に死去したと書いてあるのは事実だった
のである。それでその事実を判らなくするために系図や歴史
を書き変えてごまかして置きながら、百済本記にはこの様な
ことが書いてあるが意味がよく判らないと言う様にとぼけた
ことを書いて知らぬ顔をしているのである。
５３１年に死去した天皇は継体天皇ではなく安閑天皇だっ
>p676
たのである。そして皇太子が桧隈高田皇子であり、皇子と言
うのは桧隈高田皇子の幼い子だったのである。だから５３１
年に安閑天皇と皇太子 桧隈高田皇子と桧隈高田皇子の幼子ら
が死んだのである。しかしそれが病死であったならば別段ご
まかす必要はなかったのである。安閑天皇と皇太子桧隈高田
皇子らは欽明天皇らによって一家皆殺しにせられたのである。
欽明天皇は安閑天皇と皇太子 桧隈高田皇子らの一家を皆殺し
にして天皇になったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−1 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p673−13行〜��p676−8行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）五月十六日(木)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−2『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p676／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p676-9行〜
だから欽明天皇が即位したのは５３１年であり、５３２年
を欽明天皇元年として５７１年迄の四十年が欽明天皇の治世
だったのである。欽明天皇は非常に邪悪でけがれた人物だっ
たのである。しかし後世の天皇らは欽明(きんめい)天皇の子孫であるか
ら欽明天皇の悪事を隠すために嘘の系図や歴史をでっちあげ
てごまかしたのである。継体天皇は治世十六年、享年七十三
才で５２２年に死去し、皇太子の安閑(あんかん)天皇が即位したのであ
>p677
る。そして安閑(あんかん)天皇の九年、５３１年に欽明(きんめい)天皇が安閑天皇
と皇太子 桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)らを殺して即位したのである。
しかるに後世の天皇は欽明(きんめい)天皇の子孫であるから欽明天皇
の悪事を隠すために継体(けいたい)天皇が５３１年に死去したことにし、
欽明天皇の治世四十年を三十二年に減らしてごまかし、継体
天皇の死後 安閑(あんかん)天皇が即位し、安閑天皇の死後 宣化(せんか)天皇が即
位し、宣化天皇の死後 欽明(きんめい)天皇が即位したことにしてごまか
したのである。それで百済本記に書いてあることの本当の意
味が判らなくなったのである。
安閑天皇は４７２年に継体天皇の子として越前の三国で生
まれたのである。そして継体(けいたい)天皇が雄略(ゆうりゃく)天皇から皇太子とし
て迎えられる前に近江国坂田郡を領土としていた息長麿子王(おきながまろこのみこ)
の娘 神前郎女(かみさきのいらつめ)と結婚していたのである。その後継体天皇が雄
略天皇の皇太子として迎えられたことから安閑天皇も一緒に
樟葉宮(くすはのみや)へ行ったのである。そして継体天皇は雄略天皇皇女手(た)
>p678
白香皇女(しらかのひめみこ)を妃として迎え、安閑天皇は手白香皇女の妹 春日山(かすがのやま)
田皇女(だのひめみこ)を゙妃に迎えることになったのである。それは或る意味
で言えば雄略天皇が押しつけた政略結婚と言ってもよいので
ある。そして４９９年に継体天皇と手白香皇女との間に欽明
天皇が生まれ、同じ年に安閑天皇と神前郎女(かみさきのいらつめ)との間に桧隈高(ひのくまたか)
田皇子(たのみこ)が生まれたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−2 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p676−9行〜��p678−6行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和六年（2024）五月笑 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−3
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p678／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p678-7行〜
だから雄略(ゆうりゃく)天皇 大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)が５０６年に死去した時 欽(きん)
明(めい)天皇と桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は共に八才だったのである。そして継
体天皇が治世十六年、享年七十三才で死去した時、安閑天皇
は五十一才であり桧隈高田皇子と欽明天皇は共に二十四才に
なっていたのである。継体天皇は生前安閑天皇を皇太子に立
てたけれども、雄略天皇は継体天皇と手白香皇女との間に生
まれた欽明天皇に皇位を嗣がせて貰いたいと遺言をして死ん
だ可能性はあろう。しかし雄略天皇と母の春日大郎皇女の母
子相愛によって生まれた手白香皇女はあまりにも血が濃くな
>p679
り過ぎていたのである。その上更に雄略(ゆうりゃく)天皇とは双児の兄弟
であり、手白香皇女(たしらかのひめみこ)とは同母の兄妹に当たる継体(けいたい)天皇が手白
香皇女と結婚したのであるから欽明(きんめい)天皇は極めて濃厚な近親
結婚の血の悪影響を受けていたのである。そして欽明天皇は
非常に邪悪で心のけがれた人物であったから継体天皇も欽明
天皇に皇位を嗣がせることをためらっていたものと考えられ
るのである。だから雄略天皇が死去した後、継体天皇は早速
安閑(あんかん)天皇を皇太子に立てたのであり、継体天皇が死去すると
すぐに安閑天皇が即位したのである。
安閑天皇は更に桧隈高田皇子を皇太子に立てたのである。
それでこのまゝでは自分は天皇になれないと考えた欽明天皇
はひそかに兵を集めて安閑天皇の宮を急襲し、天皇と皇后春
日山田皇女と妃の神前郎女らを皆殺しにし、更に天皇とは別
居生活を送っていた皇太子の桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)と妃の橘媛(たちばなひめ)、更に
桧隈高田皇子と橘媛との間に生まれた皇子（名は不明）らを
>p680
皆殺しにして天皇になったのである。
安閑紀には天皇が二年の冬十二月に勾金橋宮(まがりのかなはしのみや)で死去したの
でその月に河内の旧市高屋丘陵(ふるいちのたかやのおかのみさざき)に葬ったと書いてある。更に
皇后 春日山田皇女及び天皇の妹 神前皇女(かみさきのひめみこ)をも同じ陵墓に合葬
したと書いているのである。これは極めて異例のことである。
天皇が死去した場合かなりの期間 殯(もがり)を行うのが例であって
死去してすぐに陵墓に埋葬することはないのである。また安
閑天皇以前で天皇陵に合葬したと言う例もなく、いわ
んや天皇の妹を合葬したと言う例はないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−3 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p678−7行〜��p680−9行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和六年（2024）五月
笑 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p678／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p678-7行〜
だから雄略(ゆうりゃく)天皇 大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)が５０６年に死去した時 欽(きん)
明(めい)天皇と桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)は共に八才だったのである。そして継
体天皇が治世十六年、享年七十三才で死去した時、安閑天皇
は五十一才であり桧隈高田皇子と欽明天皇は共に二十四才に
なっていたのである。継体天皇は生前安閑天皇を皇太子に立
てたけれども、雄略天皇は継体天皇と手白香皇女との間に生
まれた欽明天皇に皇位を嗣がせて貰いたいと遺言をして死ん
だ可能性はあろう。しかし雄略天皇と母の春日大郎皇女の母
子相愛によって生まれた手白香皇女はあまりにも血が濃くな
>p679
り過ぎていたのである。その上更に雄略(ゆうりゃく)天皇とは双児の兄弟
であり、手白香皇女(たしらかのひめみこ)とは同母の兄妹に当たる継体(けいたい)天皇が手白
香皇女と結婚したのであるから欽明(きんめい)天皇は極めて濃厚な近親
結婚の血の悪影響を受けていたのである。そして欽明天皇は
非常に邪悪で心のけがれた人物であったから継体天皇も欽明
天皇に皇位を嗣がせることをためらっていたものと考えられ
るのである。だから雄略天皇が死去した後、継体天皇は早速
安閑(あんかん)天皇を皇太子に立てたのであり、継体天皇が死去すると
すぐに安閑天皇が即位したのである。
安閑天皇は更に桧隈高田皇子を皇太子に立てたのである。
それでこのまゝでは自分は天皇になれないと考えた欽明天皇
はひそかに兵を集めて安閑天皇の宮を急襲し、天皇と皇后春
日山田皇女と妃の神前郎女らを皆殺しにし、更に天皇とは別
居生活を送っていた皇太子の桧隈高田皇子(ひのくまたかたのみこ)と妃の橘媛(たちばなひめ)、更に
桧隈高田皇子と橘媛との間に生まれた皇子（名は不明）らを
>p680
皆殺しにして天皇になったのである。
安閑紀には天皇が二年の冬十二月に勾金橋宮(まがりのかなはしのみや)で死去したの
でその月に河内の旧市高屋丘陵(ふるいちのたかやのおかのみさざき)に葬ったと書いてある。更に
皇后 春日山田皇女及び天皇の妹 神前皇女(かみさきのひめみこ)をも同じ陵墓に合葬
したと書いているのである。これは極めて異例のことである。
天皇が死去した場合かなりの期間 殯(もがり)を行うのが例であって
死去してすぐに陵墓に埋葬することはないのである。また安
閑天皇以前で天皇陵に合葬したと言う例もなく、いわ
んや天皇の妹を合葬したと言う例はないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−3 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p678−7行〜��p680−9行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和六年（2024）五月笑 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−4
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p680／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p680-10行〜
安閑天皇を死後間もなく葬ったと言うのはまともな葬儀を
しなかったと言うことであり、皇后春日山田皇女と神前郎女
をも合葬したと言うことは安閑天皇と皇后春日山田皇女と神
前郎女らが一緒に殺されたから別々の陵墓に葬るのは面倒だ
から一つの陵墓に埋葬したのである。それは欽明天皇の仕業
である。それに神前郎女が天皇の妹であるならば、妹が何故
>p681
天皇陵に合葬されたかと言うことを考えねばならないのであ
る。神前郎女(かみさきのいらつめ)は継体天皇の皇女ではなく、息長麿子王(おきながまろこのみこ)の娘で
あり安閑天皇の妃であったからこそ天皇の宮殿で春日山田皇
女と共に暮らしていて欽明天皇に殺され、一つの陵墓に合葬
されたのである。
また宣化紀には天皇が四年の春二月に桧隈盧野宮(ひのくまのいほりのみや)で死去し
たので冬十一月に大和の身狹桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのかみのみさざき)に葬ったと書いて
ある。そして皇后橘皇女とその孺子(わくご)を同じ陵墓に合葬したと
書いているのである。更に皇后の死去した年は不明とし、孺(わく)
子は天皇皇后の若い頃に幼くして死んだ皇子であろうかと思
わせる様な書き方をしているのである。これは宣化(せんか)天皇の享
年を七十三才と考えたら騙されるのである。桧隈高田皇子は
５３１年の十二月に三十三才で殺されたのである。故に妃の
橘媛もまだ三十才にはならない若さだったのであり、二人の
間に生まれた皇子もまだ十才にはなっていない幼い子だった
>p682
のである。それで皇子の名を書かずに孺子(わくご)としてごまかして
いるのである。
桧隈高田皇子と橘媛と孺子らは同時に殺されたのである。
だから一緒に一つの陵墓へ合葬されたのであり、何年か後に
合葬されたのではないのである。桧隈高田皇子は二月に死去
したことになっているけれども、それは十二月に死去したと
書けば嘘がばれるから二月に死去したことにしてごまかして
いるのである。桧隈高田皇子の子は何人もあることになってい
るが、桧隈高田皇子と橘媛との間に生まれた子は孺子(わくご)が一人
丈だったのである。欽明紀には欽明天皇は宣化天皇の皇女を
皇后にしたと書いているが、それは全くの大嘘である。桧隈
高田皇子と欽明天皇とは同じ年だったのである。だから桧隈
高田皇子の娘を欽明(きんめい)天皇の皇后や妃にすることは絶対になか
ったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−4 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p680−10行〜��p682−14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和六年（2024）五月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p680／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p680-10行〜
安閑天皇を死後間もなく葬ったと言うのはまともな葬儀を
しなかったと言うことであり、皇后春日山田皇女と神前郎女
をも合葬したと言うことは安閑天皇と皇后春日山田皇女と神
前郎女らが一緒に殺されたから別々の陵墓に葬るのは面倒だ
から一つの陵墓に埋葬したのである。それは欽明天皇の仕業
である。それに神前郎女が天皇の妹であるならば、妹が何故
>p681
天皇陵に合葬されたかと言うことを考えねばならないのであ
る。神前郎女(かみさきのいらつめ)は継体天皇の皇女ではなく、息長麿子王(おきながまろこのみこ)の娘で
あり安閑天皇の妃であったからこそ天皇の宮殿で春日山田皇
女と共に暮らしていて欽明天皇に殺され、一つの陵墓に合葬
されたのである。
また宣化紀には天皇が四年の春二月に桧隈盧野宮(ひのくまのいほりのみや)で死去し
たので冬十一月に大和の身狹桃花鳥坂上陵(むさのつきさかのかみのみさざき)に葬ったと書いて
ある。そして皇后橘皇女とその孺子(わくご)を同じ陵墓に合葬したと
書いているのである。更に皇后の死去した年は不明とし、孺(わく)
子は天皇皇后の若い頃に幼くして死んだ皇子であろうかと思
わせる様な書き方をしているのである。これは宣化(せんか)天皇の享
年を七十三才と考えたら騙されるのである。桧隈高田皇子は
５３１年の十二月に三十三才で殺されたのである。故に妃の
橘媛もまだ三十才にはならない若さだったのであり、二人の
間に生まれた皇子もまだ十才にはなっていない幼い子だった
>p682
のである。それで皇子の名を書かずに孺子(わくご)としてごまかして
いるのである。
桧隈高田皇子と橘媛と孺子らは同時に殺されたのである。
だから一緒に一つの陵墓へ合葬されたのであり、何年か後に
合葬されたのではないのである。桧隈高田皇子は二月に死去
したことになっているけれども、それは十二月に死去したと
書けば嘘がばれるから二月に死去したことにしてごまかして
いるのである。桧隈高田皇子の子は何人もあることになってい
るが、桧隈高田皇子と橘媛との間に生まれた子は孺子(わくご)が一人
丈だったのである。欽明紀には欽明天皇は宣化天皇の皇女を
皇后にしたと書いているが、それは全くの大嘘である。桧隈
高田皇子と欽明天皇とは同じ年だったのである。だから桧隈
高田皇子の娘を欽明(きんめい)天皇の皇后や妃にすることは絶対になか
ったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−4 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p680−10行〜��p682−14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和六年（2024）五月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−5
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p682／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p682-15行〜
安閑紀には安閑天皇には子女は一人もなかったことになって
>p683
いるのである。しかし欽明(きんめい)天皇皇后は安閑(あんかん)天皇の皇女だった
のである。安閑天皇と神前郎女との間に生まれた子は桧隈高(ひのくまたか)
田皇子(たのみこ)、石媛皇女(いしひめのひめみこ)、小石媛皇女(こいしひめのひめみこ)と倉稚綾媛皇女(くらわかあやひめのひめみこ)の四人だった
のである。そして長女の石媛皇女(いしひめのひめみこ)が欽明(きんめい)天皇皇后となり、小
石媛皇女は安閑天皇皇子宅部皇子の妃となったのであ
る。欽明天皇が安閑天皇と春日山田皇女と神前郎女らを殺し、
更に桧隈高田皇子と妃の橘媛と孺子を殺しながら、ともかく
も陵墓を造って埋葬したのは皇后石媛皇女が安閑天皇皇女で
あった手前があるから仕方なく造ったのである。安閑天皇陵
と宣化天皇陵がその前後の天皇陵に較べて小さいことを不審
に思っている歴史学者もいる様であるが、その理由は安閑天
皇と桧隈高田皇子らはらは一族皆殺しにせられて後継者がなく、
殺した方の欽明天皇らが仕方なく陵墓を造ったから合葬にし
て小さい陵墓を造ったのである。
古事記と日本書紀では宣化天皇と皇后橘仲皇女との間に生
>p684
まれた子が石媛皇女、小石媛皇女、倉稚綾媛皇女らとなって
いるが、この三人は安閑天皇と神前郎女との間に生まれた皇
女だったのである。次に宣化(せんか)天皇と大河内稚子媛(おほしかふちのわくごひめ)との間に生
まれたことになっている子が上殖葉皇子(かみえはのみこ)、火焔皇子（ほのほのみこ）
の二人である。しかし大河内稚子媛(おほしかふちのわくごひめ)は宣化天
皇の妃ではなかったのであり、大河内稚子媛の子となってい
る上殖葉皇子(かみえはのみこ)らは宣化天皇の子ではないのである。では大河
内稚子媛は一体誰の妃だったのであろうか。
欽明紀(きんめいき)に欽明天皇紀 春日日抓臣(かすがのひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)が春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)と
橘麻呂皇子(たちばなのまろのみこ)を生んだと書いてある。春日日抓臣(かすがのひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)は仁
賢天皇妃となっている春日日爪臣の娘 糠君娘(あらきみのいらつめ)と同一人物であ
り、春日山田皇女も仁賢天皇皇女となっている春日山田皇女
と同一人物である。それでこれは欽明紀の誤りと考える人が
多いのである。しかし日本書紀は大勢の悪党が集まって相談
してでっちあげたものであって校正も何度もしているはずで
>p685
あるからこんな初歩的で簡単な誤りを見落す訳はないのであ
る。これは誤りではなくわざと大嘘を書いているのである。
ここで重要なのは橘麻呂皇子(たちばなまろのみこ)である。橘麻呂皇子と言っても
欽明天皇の皇子ではないのであり橘王(たちばなのみこ)と言うべきものである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−5 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p682−15行〜��p685−4行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和六年（2024）五月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p682／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p682-15行〜
安閑紀には安閑天皇には子女は一人もなかったことになって
>p683
いるのである。しかし欽明(きんめい)天皇皇后は安閑(あんかん)天皇の皇女だった
のである。安閑天皇と神前郎女との間に生まれた子は桧隈高(ひのくまたか)
田皇子(たのみこ)、石媛皇女(いしひめのひめみこ)、小石媛皇女(こいしひめのひめみこ)と倉稚綾媛皇女(くらわかあやひめのひめみこ)の四人だった
のである。そして長女の石媛皇女(いしひめのひめみこ)が欽明(きんめい)天皇皇后となり、小
石媛皇女は安閑天皇皇子宅部皇子の妃となったのであ
る。欽明天皇が安閑天皇と春日山田皇女と神前郎女らを殺し、
更に桧隈高田皇子と妃の橘媛と孺子を殺しながら、ともかく
も陵墓を造って埋葬したのは皇后石媛皇女が安閑天皇皇女で
あった手前があるから仕方なく造ったのである。安閑天皇陵
と宣化天皇陵がその前後の天皇陵に較べて小さいことを不審
に思っている歴史学者もいる様であるが、その理由は安閑天
皇と桧隈高田皇子らはらは一族皆殺しにせられて後継者がなく、
殺した方の欽明天皇らが仕方なく陵墓を造ったから合葬にし
て小さい陵墓を造ったのである。
古事記と日本書紀では宣化天皇と皇后橘仲皇女との間に生
>p684
まれた子が石媛皇女、小石媛皇女、倉稚綾媛皇女らとなって
いるが、この三人は安閑天皇と神前郎女との間に生まれた皇
女だったのである。次に宣化(せんか)天皇と大河内稚子媛(おほしかふちのわくごひめ)との間に生
まれたことになっている子が上殖葉皇子(かみえはのみこ)、火焔皇子（ほのほのみこ）
の二人である。しかし大河内稚子媛(おほしかふちのわくごひめ)は宣化天
皇の妃ではなかったのであり、大河内稚子媛の子となってい
る上殖葉皇子(かみえはのみこ)らは宣化天皇の子ではないのである。では大河
内稚子媛は一体誰の妃だったのであろうか。
欽明紀(きんめいき)に欽明天皇紀 春日日抓臣(かすがのひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)が春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)と
橘麻呂皇子(たちばなのまろのみこ)を生んだと書いてある。春日日抓臣(かすがのひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)は仁
賢天皇妃となっている春日日爪臣の娘 糠君娘(あらきみのいらつめ)と同一人物であ
り、春日山田皇女も仁賢天皇皇女となっている春日山田皇女
と同一人物である。それでこれは欽明紀の誤りと考える人が
多いのである。しかし日本書紀は大勢の悪党が集まって相談
してでっちあげたものであって校正も何度もしているはずで
>p685
あるからこんな初歩的で簡単な誤りを見落す訳はないのであ
る。これは誤りではなくわざと大嘘を書いているのである。
ここで重要なのは橘麻呂皇子(たちばなまろのみこ)である。橘麻呂皇子と言っても
欽明天皇の皇子ではないのであり橘王(たちばなのみこ)と言うべきものである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−5 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p682−15行〜��p685−4行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和六年（2024）五月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−6
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p685／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p685-5行〜
では橘王と言うのは誰の子孫かと言うと大吉備津日子命の
三男彦狭島命の二男で紀伊国の吉備の海部の祖となった和田
叔奈麿の子孫である。紀伊国の吉備海部は現在の和歌山県有
田郡吉備町を本拠として有田川流域を支配していたのである
が、大和朝廷でも大きな力を持っていたのである。吉備海部
の系図は天賦天皇や持統天皇らによって没収せられ消されて
しまったけれども、橘王はその頃の紀伊国の吉備海部の正統
であり、橘王の妹が安閑天皇皇子桧隈高田皇子の妃となった
橘媛だったのである。しかるに橘媛を仁賢天皇皇女 橘仲皇女
として素性をごまかしたのである。
そして安閑天皇と宣化天皇を兄弟と言うことにし、安閑天
>p686
皇皇后は仁賢天皇 皇女 春日山田皇女、宣化天皇 皇后は仁賢天
皇 皇女 橘仲皇女と言うことにしてごまかしたのである。
大河内稚子媛は
宣化天皇妃ではなく、紀伊国の吉備海部 橘王(たちばなのみこ)の妃だったので
ある。橘王と大河内稚子媛との間に生まれた子が上殖葉王(かみえはのみこ)、
火焰王(ほのほのみこ)の二人である。
しかるに桧隈高田皇子を安閑天皇の弟としてごまかし、安
閑天皇の子を宣化天皇の子としてごまかし、桧隈高田皇子の
妃であった橘媛の兄橘王の二人の子を宣化天皇皇子としてご
まかしたのである。そして宣化天皇の子と言われている人がもう
二人ある。それは日影皇女(ひかげのひめみこ)と宅部皇子(やかべのみこ)である。しかし日影皇
女と宅部皇子の母の名は消されているのである。それは母の
>p687
名を書いたら具合の悪いことがあるからである。日影皇女(ひかげのひめまこ)と
宅部皇子(やかべのみこ)の二人も宣化(せんか)天皇の子ではなく安閑天皇の子であ
る。しかし安閑天皇には子女がないことにしてごまかしいる
から宣化天皇の子としたのである。
安閑紀には天皇には四人の皇妃があったと書いてある。安
閑天皇皇后は春日山田皇女であるが更に許勢男人大臣(こせのをひとのおほおみ)の娘 紗(さ)
手媛(てひめ)、紗手媛(さてひめ)の娘 香香有媛(かかりひめ)、物部木蓮子大連(もののべのいたびのおほむらじ)の女 宅媛(やかひめ)の三人
を妃にしたけれどもいずれも子はなかったことになっている
のである。そして実際には安閑天皇の最初の妃は神前郎女(かみさきのいらつめ)で
あったにもかゝわらず、神前郎女は天皇の妹と言うことにし
てごまかされてしまったのである。それは安閑天皇が欽明天
皇を皇太子に立てなかったことに対する腹いせから安閑天皇
には一人の子もいなかったことにして消したと言うことも考
えられるであろう。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−6 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p685−5行〜��p687−14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和六年（2024）六月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p685／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p685-5行〜
では橘王と言うのは誰の子孫かと言うと大吉備津日子命の
三男彦狭島命の二男で紀伊国の吉備の海部の祖となった和田
叔奈麿の子孫である。紀伊国の吉備海部は現在の和歌山県有
田郡吉備町を本拠として有田川流域を支配していたのである
が、大和朝廷でも大きな力を持っていたのである。吉備海部
の系図は天賦天皇や持統天皇らによって没収せられ消されて
しまったけれども、橘王はその頃の紀伊国の吉備海部の正統
であり、橘王の妹が安閑天皇皇子桧隈高田皇子の妃となった
橘媛だったのである。しかるに橘媛を仁賢天皇皇女 橘仲皇女
として素性をごまかしたのである。
そして安閑天皇と宣化天皇を兄弟と言うことにし、安閑天
>p686
皇皇后は仁賢天皇 皇女 春日山田皇女、宣化天皇 皇后は仁賢天
皇 皇女 橘仲皇女と言うことにしてごまかしたのである。
大河内稚子媛は
宣化天皇妃ではなく、紀伊国の吉備海部 橘王(たちばなのみこ)の妃だったので
ある。橘王と大河内稚子媛との間に生まれた子が上殖葉王(かみえはのみこ)、
火焰王(ほのほのみこ)の二人である。
しかるに桧隈高田皇子を安閑天皇の弟としてごまかし、安
閑天皇の子を宣化天皇の子としてごまかし、桧隈高田皇子の
妃であった橘媛の兄橘王の二人の子を宣化天皇皇子としてご
まかしたのである。そして宣化天皇の子と言われている人がもう
二人ある。それは日影皇女(ひかげのひめみこ)と宅部皇子(やかべのみこ)である。しかし日影皇
女と宅部皇子の母の名は消されているのである。それは母の
>p687
名を書いたら具合の悪いことがあるからである。日影皇女(ひかげのひめまこ)と
宅部皇子(やかべのみこ)の二人も宣化(せんか)天皇の子ではなく安閑天皇の子であ
る。しかし安閑天皇には子女がないことにしてごまかしいる
から宣化天皇の子としたのである。
安閑紀には天皇には四人の皇妃があったと書いてある。安
閑天皇皇后は春日山田皇女であるが更に許勢男人大臣(こせのをひとのおほおみ)の娘 紗(さ)
手媛(てひめ)、紗手媛(さてひめ)の娘 香香有媛(かかりひめ)、物部木蓮子大連(もののべのいたびのおほむらじ)の女 宅媛(やかひめ)の三人
を妃にしたけれどもいずれも子はなかったことになっている
のである。そして実際には安閑天皇の最初の妃は神前郎女(かみさきのいらつめ)で
あったにもかゝわらず、神前郎女は天皇の妹と言うことにし
てごまかされてしまったのである。それは安閑天皇が欽明天
皇を皇太子に立てなかったことに対する腹いせから安閑天皇
には一人の子もいなかったことにして消したと言うことも考
えられるであろう。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−6 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p685−5行〜��p687−14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和六年（2024）六月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈31〉−7
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p687／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p687-15行〜
そして安閑天皇と物部木蓮子大連(もののべのいたがのおほむらじ)の娘 宅媛(やかひめ)との間に生まれ
>p688
た皇子が宅部皇子であると思うのである。崇峻(すしゅん)天皇の時代に
物部守屋(もののべのもりや)が穴穂部皇子(あなほべのみこ)を天皇として立てようとして蘇我馬子(そがのうまこ)
らに殺されたのであるが、その時 穴穂部皇子(あなほべのみこ)と宅部皇子(やかべのみこ)も殺
されているのである。それは宅部皇子の母が物部木蓮子大連(もののべのいたがのおほむらじ)
の娘 宅媛(やかひめ)であったことから宅部皇子は物部守屋らとも親しか
った関係で蘇我馬子らに殺されたのだと思うのである。宅部(やかべ)
皇子(のみこ)の名は宅媛(やかひめ)の宅(やか)と物部(もののべ)の部(べ)を組み合わせて作られた名で
あると言えるのである。
次に日影皇女(ひかげのひめみこ)の母の名が判らないのは何故か。日影皇女と
言うのは本当の名ではないのである。日の当たる場所に出ら
れない皇女だから日影皇女と言う名にしてごまかしているの
である。日影皇女の母は春日山田皇女であろうと思う。春日
山田皇女には子がなかったから妃の名を後世に伝えるために
匝布屯倉(さほのみやけ)を賜ったと言うことになっているがそれは嘘である
とも考えられるのである。そうすると日影皇女は春日山田皇
>p689
女と安閑天皇との間に生まれた子であるにもかゝわらず、後
世に安閑天皇には子がなかったと言うことにしてごまかすた
めに本名を消して日影皇女と言うことにしたと考えられるの
である。日影皇女を橘仲皇女の子としなかったのは母が安閑
天皇 皇后 春日山田皇女であったから別にしたとも考えられる
のである。
日影皇女は欽明(きんめい)天皇の妃となって倉皇子(くらのみこ)を生んだことにな
っているが嘘であると思うのである。倉皇子(くらのみこ)は古事記では宗(そ)
賀之倉王(がのくらのみこ)となっているが事績や子孫のことは全く書かれてい
ない。その点から考えて倉皇子は欽明天皇の皇子ではないと
断定出来るのである。古事記では宗賀之倉王(そがのくらのみこ)は欽明天皇と春(かす)
日和珥臣日柧臣(がわにのおみひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)との間に生まれた皇子で橘麿呂王(たちばなまろのみこ)の
弟と言うことになっているのである。その点から考えて宗賀(そが)
之倉王(のくらのみこ)は吉備の海部 橘王(たちばなのみこ)の弟で、蘇我(そが)の地に住んでいたから
宗賀之倉王と言うのだと考えられるのである。そして日影皇
>p690
女は紀の国の吉備海部橘王の子上殖葉王の妃となったの
であり、上殖葉王と日影皇女との間に生まれた子が橘麻呂王、
十市王、倉王の三人だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−7 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p687−15行〜��p690−3行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和六年（2024）六月
證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』
第３１章 安閑天皇(あんかんてんのう)
（��p687／��p673〜��p694）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p687-15行〜
そして安閑天皇と物部木蓮子大連(もののべのいたがのおほむらじ)の娘 宅媛(やかひめ)との間に生まれ
>p688
た皇子が宅部皇子であると思うのである。崇峻(すしゅん)天皇の時代に
物部守屋(もののべのもりや)が穴穂部皇子(あなほべのみこ)を天皇として立てようとして蘇我馬子(そがのうまこ)
らに殺されたのであるが、その時 穴穂部皇子(あなほべのみこ)と宅部皇子(やかべのみこ)も殺
されているのである。それは宅部皇子の母が物部木蓮子大連(もののべのいたがのおほむらじ)
の娘 宅媛(やかひめ)であったことから宅部皇子は物部守屋らとも親しか
った関係で蘇我馬子らに殺されたのだと思うのである。宅部(やかべ)
皇子(のみこ)の名は宅媛(やかひめ)の宅(やか)と物部(もののべ)の部(べ)を組み合わせて作られた名で
あると言えるのである。
次に日影皇女(ひかげのひめみこ)の母の名が判らないのは何故か。日影皇女と
言うのは本当の名ではないのである。日の当たる場所に出ら
れない皇女だから日影皇女と言う名にしてごまかしているの
である。日影皇女の母は春日山田皇女であろうと思う。春日
山田皇女には子がなかったから妃の名を後世に伝えるために
匝布屯倉(さほのみやけ)を賜ったと言うことになっているがそれは嘘である
とも考えられるのである。そうすると日影皇女は春日山田皇
>p689
女と安閑天皇との間に生まれた子であるにもかゝわらず、後
世に安閑天皇には子がなかったと言うことにしてごまかすた
めに本名を消して日影皇女と言うことにしたと考えられるの
である。日影皇女を橘仲皇女の子としなかったのは母が安閑
天皇 皇后 春日山田皇女であったから別にしたとも考えられる
のである。
日影皇女は欽明(きんめい)天皇の妃となって倉皇子(くらのみこ)を生んだことにな
っているが嘘であると思うのである。倉皇子(くらのみこ)は古事記では宗(そ)
賀之倉王(がのくらのみこ)となっているが事績や子孫のことは全く書かれてい
ない。その点から考えて倉皇子は欽明天皇の皇子ではないと
断定出来るのである。古事記では宗賀之倉王(そがのくらのみこ)は欽明天皇と春(かす)
日和珥臣日柧臣(がわにのおみひつめのおみ)の娘 糠子(あらこ)との間に生まれた皇子で橘麿呂王(たちばなまろのみこ)の
弟と言うことになっているのである。その点から考えて宗賀(そが)
之倉王(のくらのみこ)は吉備の海部 橘王(たちばなのみこ)の弟で、蘇我(そが)の地に住んでいたから
宗賀之倉王と言うのだと考えられるのである。そして日影皇
>p690
女は紀の国の吉備海部橘王の子上殖葉王の妃となったの
であり、上殖葉王と日影皇女との間に生まれた子が橘麻呂王、
十市王、倉王の三人だったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈31〉−7 第三十一章 安閑天皇(あんかんてんのう)��p687−15行〜��p690−3行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
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