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第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ) ��p623〜��p640
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−1
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
（��p623／��p623〜��p640）
>p623-1行〜
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
すでに何度も繰り返して述べた如く日本書紀の雄略天皇と
武烈天皇とは偽歴史や偽系図をでっちあげるために名を取り
替えられているのである。故にこの章で書く雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬(おほはつせの)
幼武皇子(わかたけるのみこ)は日本書紀の允恭天皇(いんぎょうてんのう)皇子となっている雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)の
ことではなく、日本書紀で仁賢天皇皇子となっている武烈天
皇のことであり、武烈天皇(ぶれつてんのう)小泊瀬稚鷦鷯皇子(おはつせのわかさざきのみこ)は仁徳天皇皇子
であり、雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)は仁賢天皇皇子であること
をもう一度断って置くものである。
武烈天皇と雄略天皇とが名を取り替えられたのは、武烈天
皇が宋書の倭国王 讃(さん)であり、雄略天皇が宋書の倭王 武(ぶ)だった
からである。それで倭の五王が大和朝廷のどの天皇に相当す
るか判らなくするためにごまかしたのである。武烈天皇と言
う諡は非常に猛々しく気性の激しい天皇と言う意味であり、
雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)と言う諡は「雄々しく智略に富んだ天皇」と言う様
>p624
な意味ではなく、雄略(をはぶき)即ち男を略(はぶ)いた天皇と言う意味なので
ある。雄略天皇は４５０年に仁賢天皇(にんけんてんのう)と皇后 春日大郎皇女(かさがおほいらつのひめみこ)と
の間に双子の皇子の一人として生まれたのである。双子の皇
子のもう一人が継体天皇(けいたいてんのう)だったのである。
仁賢天皇は双子の皇子が生まれた時、將来皇位継承の爭い
が起こることを心配して、双子の皇子の一人を里子に出した
のである。それで天皇の皇子として皇位を嗣いだ大泊瀬幼武(おほはつせのわかたける)
皇子(のみこ)に対して雄略天皇(をはぶきてんのう)即ち男子を略(はぶ)いて即位した天皇と言う
意味の諡を奉られたのである。仁賢天皇は双子の皇子の一人
を大吉備津日子命の二男 彦湯產隅命(ひこゆむすみのみこと)の子である大筒木眞若王(おほつつきのまわかのみこ)
の子 磐衝別命(いはつくわけのみこと)の子孫 三国君(みくにのきみ)の所へ里子に出したのである。し
かし雄略天皇大泊瀬幼武皇子に世嗣(よつぎ)の皇子がいなかったこと
から、三国君の所へ里子に出されていた双子の皇子の一人が
大泊瀬幼武皇子の後継者となって継体天皇(けいたいてんのう)として国を治めた
のである。
>p625
大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)は４７８年に二十九才で即位したのであり、
その年に宋へ遣使したのである。それは宋の順帝の昇明二年
のことである。そして大泊瀬幼武皇子は宋の順帝から使持節(しじせつ)
都督倭(ととくわ)、新羅(しんら)、任那(みまな)、加羅(から)、秦韓(しんかん)、慕韓(ぼかん)六国(ろっこく)諸軍事(しょぐんじ)安東大將(あんとうだいしょう)
軍倭王(ぐわおう)の称号を贈られたのである。更にその翌年の４７９年
南斉の高帝の建元元年に遣使して高帝から鎮東大將軍の称号
を贈られているのである。大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)は更に５０２年、
梁(りょう)の武帝(ぶてい)の天監元年に遣使して征東大將軍の称号を贈られて
いるのである。更に大泊瀬幼武皇子の治世は４７８年から５
０２年迄でも二十五年に亘っていたのである。
雄略天皇大泊瀬幼武皇子は４７８年に二十九才で即位して
５０６年に治世二十九年、享年五十七才で死去したのである。
そして日本書紀は雄略天皇大泊瀬幼武皇子が死去した５０６
年を基点として神武天皇以来の日本歴史の年数を六百五十八
年水増しして皇紀を過去へ繰り上げたのである。だから日本
>p626
歴史の年代が事実とは大きく食い違うのは雄略天皇の死去し
た５０６年以前であり、５０６年以降の年代については若干
の食い違いはあるけれども大差はないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−1 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃく)大泊瀬幼武皇子��p623-1行〜��p626-3行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年(2024)二月
證明(✡しょうめい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−1
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
（��p623／��p623〜��p640）
>p623-1行〜
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
すでに何度も繰り返して述べた如く日本書紀の雄略天皇と
武烈天皇とは偽歴史や偽系図をでっちあげるために名を取り
替えられているのである。故にこの章で書く雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬(おほはつせの)
幼武皇子(わかたけるのみこ)は日本書紀の允恭天皇(いんぎょうてんのう)皇子となっている雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)の
ことではなく、日本書紀で仁賢天皇皇子となっている武烈天
皇のことであり、武烈天皇(ぶれつてんのう)小泊瀬稚鷦鷯皇子(おはつせのわかさざきのみこ)は仁徳天皇皇子
であり、雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)は仁賢天皇皇子であること
をもう一度断って置くものである。
武烈天皇と雄略天皇とが名を取り替えられたのは、武烈天
皇が宋書の倭国王 讃(さん)であり、雄略天皇が宋書の倭王 武(ぶ)だった
からである。それで倭の五王が大和朝廷のどの天皇に相当す
るか判らなくするためにごまかしたのである。武烈天皇と言
う諡は非常に猛々しく気性の激しい天皇と言う意味であり、
雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)と言う諡は「雄々しく智略に富んだ天皇」と言う様
>p624
な意味ではなく、雄略(をはぶき)即ち男を略(はぶ)いた天皇と言う意味なので
ある。雄略天皇は４５０年に仁賢天皇(にんけんてんのう)と皇后 春日大郎皇女(かさがおほいらつのひめみこ)と
の間に双子の皇子の一人として生まれたのである。双子の皇
子のもう一人が継体天皇(けいたいてんのう)だったのである。
仁賢天皇は双子の皇子が生まれた時、將来皇位継承の爭い
が起こることを心配して、双子の皇子の一人を里子に出した
のである。それで天皇の皇子として皇位を嗣いだ大泊瀬幼武(おほはつせのわかたける)
皇子(のみこ)に対して雄略天皇(をはぶきてんのう)即ち男子を略(はぶ)いて即位した天皇と言う
意味の諡を奉られたのである。仁賢天皇は双子の皇子の一人
を大吉備津日子命の二男 彦湯產隅命(ひこゆむすみのみこと)の子である大筒木眞若王(おほつつきのまわかのみこ)
の子 磐衝別命(いはつくわけのみこと)の子孫 三国君(みくにのきみ)の所へ里子に出したのである。し
かし雄略天皇大泊瀬幼武皇子に世嗣(よつぎ)の皇子がいなかったこと
から、三国君の所へ里子に出されていた双子の皇子の一人が
大泊瀬幼武皇子の後継者となって継体天皇(けいたいてんのう)として国を治めた
のである。
>p625
大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)は４７８年に二十九才で即位したのであり、
その年に宋へ遣使したのである。それは宋の順帝の昇明二年
のことである。そして大泊瀬幼武皇子は宋の順帝から使持節(しじせつ)
都督倭(ととくわ)、新羅(しんら)、任那(みまな)、加羅(から)、秦韓(しんかん)、慕韓(ぼかん)六国(ろっこく)諸軍事(しょぐんじ)安東大將(あんとうだいしょう)
軍倭王(ぐわおう)の称号を贈られたのである。更にその翌年の４７９年
南斉の高帝の建元元年に遣使して高帝から鎮東大將軍の称号
を贈られているのである。大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)は更に５０２年、
梁(りょう)の武帝(ぶてい)の天監元年に遣使して征東大將軍の称号を贈られて
いるのである。更に大泊瀬幼武皇子の治世は４７８年から５
０２年迄でも二十五年に亘っていたのである。
雄略天皇大泊瀬幼武皇子は４７８年に二十九才で即位して
５０６年に治世二十九年、享年五十七才で死去したのである。
そして日本書紀は雄略天皇大泊瀬幼武皇子が死去した５０６
年を基点として神武天皇以来の日本歴史の年数を六百五十八
年水増しして皇紀を過去へ繰り上げたのである。だから日本
>p626
歴史の年代が事実とは大きく食い違うのは雄略天皇の死去し
た５０６年以前であり、５０６年以降の年代については若干
の食い違いはあるけれども大差はないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−1 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃく)大泊瀬幼武皇子��p623-1行〜��p626-3行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年(2024)二月證明(✡しょうめい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−2
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p626／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p626-4行〜
さて日本書紀では武烈天皇、本当は雄略天皇を非常な暴君
としているのである。例えば武烈紀では天皇は刑罰を好み、
罪人を処刑して見物することを楽しみにしていたと言う。そ
して二年の秋九月には妊婦の腹を割(さ)いて胎児の形を見たとか、
三年の冬十月に人の指の爪を抜いて暑預(いも)を堀らせたとか、四
年の夏四月に人の頭の髪を抜いて木に登らせ、その木を伐(き)り
倒して登っている人を落(おと)して殺したとか、五年の夏六月に人
を池の樋(ひ)の中に入らせ、外に流れ出て来るのを三叉(みつまた)の矛(ほこ)で刺
し殺したとか、七年の春二月に人を樹に登らせて弓を以って
射落(いおと)して笑ったとか言う様な残酷な行為をして楽しんだと言
う様なことがもっともらしく書かれているのである。
しかし私はこの様な残酷な行為を大泊瀬幼武皇子がしたと
>p627
言うのはすべて大嘘であると断定するのである。日本書紀で
は天皇はあまりにも暴虐(ぼうぎゃく)な君主であったから治世も八年と短
かった様に書いてあるが、実際は雄略天皇の治世は二十九年
続いているのであるのであるから短いとは言えないのである。そして
本当にそんな暴虐な君主であったならば治世が二十九年も続
く訳はないのである。
雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)の二十九年の治世の歴史の殆どす
べては古事記と日本書紀から消されてしまったのである。そ
の理由は大泊瀬幼武皇子が宋書や梁書に書かれている倭王武で
あるからでもある。しかし後世の天皇らが雄略天皇の治世二
十九年を八年にしてごまかし、歴史の殆どを消して暴虐な君
主であるかの様なことを書いたのはもっと別の重要なことを
隠すためだったのである。
雄略天皇 大泊瀬幼武皇子の都は泊瀬列城宮(はつせのなみきのみや)である。武烈紀
では元年の春三月に春日娘子(かすがのいらつめ)を立てて皇后(きさき)とすると書いてあり、
>p628
（未だ娘子(いらつめ)の父を詳(つまがらか)にせず）と説明が加えられている。しか
しいやしくも皇后の父母の名が判らないと言う様な馬鹿げた
ことは有り得ないのである。およそ全く氏素性も知れない庶
民の娘を皇后に立てることは考えられないのである。春日郎
女の父の名は判らなかったのではなく、書いたら具合が悪い
から判らないことにして書かなかった丈である。
春日娘子(かすがのいらつめ)と言う名自体が上流階級の女性であることを明確
に示しているのである。春日郎子の本当の名は春日大郎皇女(かすがのおほいらつめのひめみこ)
であり、父の名は武烈天皇(ぶれつてんのう)小泊瀬稚鷦鷯皇子(おはつせのわかさざきのみこ)である。即ち雄
略天皇大泊瀬幼武皇子の皇后は仁賢天皇 皇后 春日大郎皇女で
あり、雄略天皇の実母だったのである。だから仁賢天皇 皇后
春日大郎皇女と仁賢天皇 皇子 大泊瀬幼武皇子とは実の母と子
でありながら夫婦として結ばれたのである。それで後世の天
皇らがそのことを自分達の恥だと思ってごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−2 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p626-4行〜��p628-14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）ニ月
證明(✡しょうめい)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p626／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p626-4行〜
さて日本書紀では武烈天皇、本当は雄略天皇を非常な暴君
としているのである。例えば武烈紀では天皇は刑罰を好み、
罪人を処刑して見物することを楽しみにしていたと言う。そ
して二年の秋九月には妊婦の腹を割(さ)いて胎児の形を見たとか、
三年の冬十月に人の指の爪を抜いて暑預(いも)を堀らせたとか、四
年の夏四月に人の頭の髪を抜いて木に登らせ、その木を伐(き)り
倒して登っている人を落(おと)して殺したとか、五年の夏六月に人
を池の樋(ひ)の中に入らせ、外に流れ出て来るのを三叉(みつまた)の矛(ほこ)で刺
し殺したとか、七年の春二月に人を樹に登らせて弓を以って
射落(いおと)して笑ったとか言う様な残酷な行為をして楽しんだと言
う様なことがもっともらしく書かれているのである。
しかし私はこの様な残酷な行為を大泊瀬幼武皇子がしたと
>p627
言うのはすべて大嘘であると断定するのである。日本書紀で
は天皇はあまりにも暴虐(ぼうぎゃく)な君主であったから治世も八年と短
かった様に書いてあるが、実際は雄略天皇の治世は二十九年
続いているのであるのであるから短いとは言えないのである。そして
本当にそんな暴虐な君主であったならば治世が二十九年も続
く訳はないのである。
雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけるのみこ)の二十九年の治世の歴史の殆どす
べては古事記と日本書紀から消されてしまったのである。そ
の理由は大泊瀬幼武皇子が宋書や梁書に書かれている倭王武で
あるからでもある。しかし後世の天皇らが雄略天皇の治世二
十九年を八年にしてごまかし、歴史の殆どを消して暴虐な君
主であるかの様なことを書いたのはもっと別の重要なことを
隠すためだったのである。
雄略天皇 大泊瀬幼武皇子の都は泊瀬列城宮(はつせのなみきのみや)である。武烈紀
では元年の春三月に春日娘子(かすがのいらつめ)を立てて皇后(きさき)とすると書いてあり、
>p628
（未だ娘子(いらつめ)の父を詳(つまがらか)にせず）と説明が加えられている。しか
しいやしくも皇后の父母の名が判らないと言う様な馬鹿げた
ことは有り得ないのである。およそ全く氏素性も知れない庶
民の娘を皇后に立てることは考えられないのである。春日郎
女の父の名は判らなかったのではなく、書いたら具合が悪い
から判らないことにして書かなかった丈である。
春日娘子(かすがのいらつめ)と言う名自体が上流階級の女性であることを明確
に示しているのである。春日郎子の本当の名は春日大郎皇女(かすがのおほいらつめのひめみこ)
であり、父の名は武烈天皇(ぶれつてんのう)小泊瀬稚鷦鷯皇子(おはつせのわかさざきのみこ)である。即ち雄
略天皇大泊瀬幼武皇子の皇后は仁賢天皇 皇后 春日大郎皇女で
あり、雄略天皇の実母だったのである。だから仁賢天皇 皇后
春日大郎皇女と仁賢天皇 皇子 大泊瀬幼武皇子とは実の母と子
でありながら夫婦として結ばれたのである。それで後世の天
皇らがそのことを自分達の恥だと思ってごまかしたのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−2 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p626-4行〜��p628-14行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）ニ月證明(✡しょうめい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−3
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p628／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p628-15行〜
その当時も近親相愛は非常に邪悪な行為、けがれた行為と
>p629
して忌み嫌われていたのである。それでその事実をうやむや
にしてごまかしたのである。春日大郎皇女(かすがのおほいらつのひめみこ)は武烈天皇の晩年
に生まれた子であるから仁賢天皇と結婚した時大体十六才か
ら十八才位だったと考えられるのであり、仁賢天皇が死去し
た４６１年に春日大郎皇女は三十七才から四十才迄の間位の年
令だったのであり、大泊瀬幼武皇子は十二才だったのである。
それで若くして未亡人となった春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇
子との間に近親相愛の関係が生じたのである。若くして夫に
死別した女性が我が子と性的関係を持つ例は稀ではないので
あるが、それが不道徳な行為と考えられているために秘密に
されることが多い丈である。
しかし春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との母子相愛は秘密
にすることが出来なくなったのである。それは母子の間で性
的関係が続いている丈であれば秘密に出来るのであるが、二
人の間に子供が生まれたために秘密にすることが出来なくな
>p630
ってしまったのである。春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との
間に生まれた子が手白香皇女(たしらかのひめみこ)と春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)の二人である。
手白香皇女と春日山田皇女の二人は仁賢天皇皇女となって
いるけれども、それは全くの大嘘であることを知らねばなら
ないのである。手白香皇女は系図の上では大泊瀬幼武皇子の
姉となっているのである。そして雄略天皇が死去した後、日
嗣の皇子がいないために三国から継体天皇を迎えて皇位を嗣
ぎ、継体天皇は仁賢天皇 皇女 手白香皇女(たしらかのひめまこ)を皇后に迎えて欽明(きんめい)
天皇を生んだことになっているのである。
雄略天皇の享年は武烈紀には書いてないけれども、五十七
才が本当なのである。継体紀には雄略天皇が死去した年に継
体天皇は五十七才であったと書かれているのである。雄略天
皇と継体天皇とは双児の兄弟であるから雄略天皇が五十七才
で死去した５０６年に継体天皇も五十七才だったのは当然の
ことである。
>p631
古事記も日本書紀も雄略天皇が死去した後、日嗣の皇子が
いないために三国(みくに)から継体天皇を迎えて天皇に立てたことに
なっているのであり、それから後に継体天皇は仁賢天皇 皇女
手白香皇女(たしらかのひめみこ)を皇后に迎えたことになっているのである。従っ
て手白香皇女が仁賢天皇 皇女であり雄略天皇の姉であるなら
ば、雄略天皇が五十七才で死去した５０６年に手白香皇女
は六十才位になっていたと考えねば計算が合わないのである。
では五十七才で天皇に立てられた継体天皇が世嗣ぎの皇子
を生むために六十才位の手白香皇女を皇后に迎えると言う様
なことが考えられるであろうか。また手白香皇女が六十才迄
未婚であったと考えることが正しいであろうか。この様なこ
とは理性を以って判断しなければ本当のことは判らないので
ある。手白香皇女が雄略天皇の姉ではなくても仁賢天皇の皇
女であるならば、生年はどんなに遅くても仁賢天皇が死去し
た４６１年以前でなければならないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−3 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p628-15行〜��p631-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）ニ月
證 明(✡しょう めい)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p628／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p628-15行〜
その当時も近親相愛は非常に邪悪な行為、けがれた行為と
>p629
して忌み嫌われていたのである。それでその事実をうやむや
にしてごまかしたのである。春日大郎皇女(かすがのおほいらつのひめみこ)は武烈天皇の晩年
に生まれた子であるから仁賢天皇と結婚した時大体十六才か
ら十八才位だったと考えられるのであり、仁賢天皇が死去し
た４６１年に春日大郎皇女は三十七才から四十才迄の間位の年
令だったのであり、大泊瀬幼武皇子は十二才だったのである。
それで若くして未亡人となった春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇
子との間に近親相愛の関係が生じたのである。若くして夫に
死別した女性が我が子と性的関係を持つ例は稀ではないので
あるが、それが不道徳な行為と考えられているために秘密に
されることが多い丈である。
しかし春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との母子相愛は秘密
にすることが出来なくなったのである。それは母子の間で性
的関係が続いている丈であれば秘密に出来るのであるが、二
人の間に子供が生まれたために秘密にすることが出来なくな
>p630
ってしまったのである。春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との
間に生まれた子が手白香皇女(たしらかのひめみこ)と春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)の二人である。
手白香皇女と春日山田皇女の二人は仁賢天皇皇女となって
いるけれども、それは全くの大嘘であることを知らねばなら
ないのである。手白香皇女は系図の上では大泊瀬幼武皇子の
姉となっているのである。そして雄略天皇が死去した後、日
嗣の皇子がいないために三国から継体天皇を迎えて皇位を嗣
ぎ、継体天皇は仁賢天皇 皇女 手白香皇女(たしらかのひめまこ)を皇后に迎えて欽明(きんめい)
天皇を生んだことになっているのである。
雄略天皇の享年は武烈紀には書いてないけれども、五十七
才が本当なのである。継体紀には雄略天皇が死去した年に継
体天皇は五十七才であったと書かれているのである。雄略天
皇と継体天皇とは双児の兄弟であるから雄略天皇が五十七才
で死去した５０６年に継体天皇も五十七才だったのは当然の
ことである。
>p631
古事記も日本書紀も雄略天皇が死去した後、日嗣の皇子が
いないために三国(みくに)から継体天皇を迎えて天皇に立てたことに
なっているのであり、それから後に継体天皇は仁賢天皇 皇女
手白香皇女(たしらかのひめみこ)を皇后に迎えたことになっているのである。従っ
て手白香皇女が仁賢天皇 皇女であり雄略天皇の姉であるなら
ば、雄略天皇が五十七才で死去した５０６年に手白香皇女
は六十才位になっていたと考えねば計算が合わないのである。
では五十七才で天皇に立てられた継体天皇が世嗣ぎの皇子
を生むために六十才位の手白香皇女を皇后に迎えると言う様
なことが考えられるであろうか。また手白香皇女が六十才迄
未婚であったと考えることが正しいであろうか。この様なこ
とは理性を以って判断しなければ本当のことは判らないので
ある。手白香皇女が雄略天皇の姉ではなくても仁賢天皇の皇
女であるならば、生年はどんなに遅くても仁賢天皇が死去し
た４６１年以前でなければならないのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−3 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p628-15行〜��p631-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）ニ月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−4
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p632／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p632-1行〜
若し仮に手白香皇女の生年が４６１年であるとしても、継
体天皇が即位した５０７年に手白香皇女は四十七才になって
いたことになるのである。女性が四十七才で初婚と言う例は
ないこともないし、五十才位になって子供が生まれると言う
こともない訳ではない。しかし五十八才の天皇が四十七才以
上の女性を皇后に迎えて皇子の誕生を期待すると言う様なこ
とは先づ考えられないであろう。更に継体天皇が三国に住ん
でいた時に生まれた皇子である安閑天皇(あんかんてんのう)が、継体天皇皇后と
なった手白香皇女(たしらかのひめみこ)の異母妹 春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)を皇后にしたと言う
ことは更におかしいのである。
安閑天皇が継体天皇の皇子である以上安閑天皇の年令は継
体天皇より二十才以上年下であると考えねばならないのであ
る。そして安閑天皇 皇后 春日山田皇女が仁賢天皇の皇女であ
るならば、春日山田皇女は安閑天皇よりもかなりの年上であ
ったと考えなければ計算が合わないのである。だからこの様
>p633
な点から考えても手白香皇女(たしらかのひめみこ)と春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)の二人は絶対に
仁賢天皇 皇女ではないと断言出来るのである。
仁賢紀では仁賢天皇が和珥臣日爪(わにのおみひつめ)の娘 糠君娘(あらきみのいらつめ)を妃として生
んだ子が春日山田皇女となって居り、一書には和珥臣日觸(わにのおみひふれ)の
娘 大糠娘(おほあらのいらつめ)を妃として生んだ子が山田大娘皇女(やまだのおほいらつのひめみこ)となっているの
である。しかし和珥臣日爪(わにのおみひつめ)は春日和珥臣深目(かすがのわにのおみふかめ)と同一人物であ
り、糠君娘(あらきみのいらつめ)は春日和珥臣深目の娘 童女君(おみなぎみ)と同一人物であり、
糠君娘(あらきみのいらつめ)が仁賢天皇妃と言うのは嘘であり、春日山田皇女が仁賢
天皇 皇女と言うのも嘘であると断定するのである。
仁賢天皇が死去した４６１年に皇后 春日大郎皇女はまだ四
十才にはなっていなかったものと断定出来るのであり、大泊(おほはつ)
瀬幼武皇子(せのわかたけるのみこ)は十二才だったのである。春日大郎皇女と大泊瀬
幼武皇子との母子相愛がいつ頃始まったかは明らかではない
が、仁賢天皇が死去して一年か二年のうちであろうと考えら
れるのである。そして男性の生殖能力は十五六才位になった
>p634
ら出来るものと思うのである。
だから仁賢天皇が死去した後、数年以内に春日大郎皇女と
大泊瀬幼武皇子との間に手白香皇女が生まれ、それから三年
位後に春日山田皇女が生まれたものと思うのである。仮に手
白香皇女が４６５年頃に生まれたとすれば、春日大郎皇女は
やっと四十才を少し越した位の年令であり、大泊瀬幼武皇子
は十六才位であるから子供が生まれても不思議ではない年令
だった訳である。
更に大泊瀬幼武皇子が他の女性を妃にしていた形跡はない
のである。春日大郎皇女は年令よりもずっと若く見えてしか
も美しい女性だったと考えられるのである。だから大泊瀬幼
武皇子は若々しくて美しい母との愛に喜びや満足を感じてい
たから他の女性を求めようとしなかったのだと考えられるの
である。大泊瀬幼武皇子に何人もの妃があったにもかゝわら
ず歴史や系図から消されたと言うことは考えられないのであ
>p635
る。世間の多くの人々は男性は自分より若い女性を愛するこ
とを好むと考える場合が多いけれども、受動的に年上の女性
に愛されることを喜ぶ男性もいるのである。雄略天皇(りゅうりゃくてんのう)大泊瀬(おほはつせ)
幼武皇子(のわかたけるのみこ)は年上の女性と愛し合うことの好きな性格の皇子だ
ったのである。だから若々しくて美しい母皇后との愛に喜び
や満足を得ていたから他に若い女性を妃に迎えようとも思わ
なかったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−4 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p632-1行〜��p635-7行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p632／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p632-1行〜
若し仮に手白香皇女の生年が４６１年であるとしても、継
体天皇が即位した５０７年に手白香皇女は四十七才になって
いたことになるのである。女性が四十七才で初婚と言う例は
ないこともないし、五十才位になって子供が生まれると言う
こともない訳ではない。しかし五十八才の天皇が四十七才以
上の女性を皇后に迎えて皇子の誕生を期待すると言う様なこ
とは先づ考えられないであろう。更に継体天皇が三国に住ん
でいた時に生まれた皇子である安閑天皇(あんかんてんのう)が、継体天皇皇后と
なった手白香皇女(たしらかのひめみこ)の異母妹 春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)を皇后にしたと言う
ことは更におかしいのである。
安閑天皇が継体天皇の皇子である以上安閑天皇の年令は継
体天皇より二十才以上年下であると考えねばならないのであ
る。そして安閑天皇 皇后 春日山田皇女が仁賢天皇の皇女であ
るならば、春日山田皇女は安閑天皇よりもかなりの年上であ
ったと考えなければ計算が合わないのである。だからこの様
>p633
な点から考えても手白香皇女(たしらかのひめみこ)と春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)の二人は絶対に
仁賢天皇 皇女ではないと断言出来るのである。
仁賢紀では仁賢天皇が和珥臣日爪(わにのおみひつめ)の娘 糠君娘(あらきみのいらつめ)を妃として生
んだ子が春日山田皇女となって居り、一書には和珥臣日觸(わにのおみひふれ)の
娘 大糠娘(おほあらのいらつめ)を妃として生んだ子が山田大娘皇女(やまだのおほいらつのひめみこ)となっているの
である。しかし和珥臣日爪(わにのおみひつめ)は春日和珥臣深目(かすがのわにのおみふかめ)と同一人物であ
り、糠君娘(あらきみのいらつめ)は春日和珥臣深目の娘 童女君(おみなぎみ)と同一人物であり、
糠君娘(あらきみのいらつめ)が仁賢天皇妃と言うのは嘘であり、春日山田皇女が仁賢
天皇 皇女と言うのも嘘であると断定するのである。
仁賢天皇が死去した４６１年に皇后 春日大郎皇女はまだ四
十才にはなっていなかったものと断定出来るのであり、大泊(おほはつ)
瀬幼武皇子(せのわかたけるのみこ)は十二才だったのである。春日大郎皇女と大泊瀬
幼武皇子との母子相愛がいつ頃始まったかは明らかではない
が、仁賢天皇が死去して一年か二年のうちであろうと考えら
れるのである。そして男性の生殖能力は十五六才位になった
>p634
ら出来るものと思うのである。
だから仁賢天皇が死去した後、数年以内に春日大郎皇女と
大泊瀬幼武皇子との間に手白香皇女が生まれ、それから三年
位後に春日山田皇女が生まれたものと思うのである。仮に手
白香皇女が４６５年頃に生まれたとすれば、春日大郎皇女は
やっと四十才を少し越した位の年令であり、大泊瀬幼武皇子
は十六才位であるから子供が生まれても不思議ではない年令
だった訳である。
更に大泊瀬幼武皇子が他の女性を妃にしていた形跡はない
のである。春日大郎皇女は年令よりもずっと若く見えてしか
も美しい女性だったと考えられるのである。だから大泊瀬幼
武皇子は若々しくて美しい母との愛に喜びや満足を感じてい
たから他の女性を求めようとしなかったのだと考えられるの
である。大泊瀬幼武皇子に何人もの妃があったにもかゝわら
ず歴史や系図から消されたと言うことは考えられないのであ
>p635
る。世間の多くの人々は男性は自分より若い女性を愛するこ
とを好むと考える場合が多いけれども、受動的に年上の女性
に愛されることを喜ぶ男性もいるのである。雄略天皇(りゅうりゃくてんのう)大泊瀬(おほはつせ)
幼武皇子(のわかたけるのみこ)は年上の女性と愛し合うことの好きな性格の皇子だ
ったのである。だから若々しくて美しい母皇后との愛に喜び
や満足を得ていたから他に若い女性を妃に迎えようとも思わ
なかったのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−4 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p632-1行〜��p635-7行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−5
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p635／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p635-8行〜
その様な点から考えると大泊瀬幼武皇子は一生母の皇后一
人に愛を捧げた純情な心の持ち主だったと言えるのである。
だから武烈紀に書かれている様な暴虐な行為をする様な天皇
ではなかったのである。日本書紀が武烈紀に於いて仁賢天皇
皇子 大泊瀬幼武皇子のことを暴虐の君主としてありもしない
大嘘をでっちあげてひどく悪く書いているのは、大泊瀬幼武
皇子と母の春日大郎皇女との母子相愛を天皇家の恥と思い、
歴史から消すことが目的だったのである。つまり暴虐の君主
>p636
と言うイメージを先入観として植えつけられていると、まさ
かこの天皇が母の皇后と愛し合った人だとは想像もつかない
からである。日本書紀の目的はそこにあったのである。
近親相愛は地球人の社会では古来から近親相姦と呼ばれて
非常に邪悪でけがれた行為と考えられて避難や処罰
の対象とされて来た例が多いのであるが、神の世界や自然界
の法則そのものは近親相愛を罪悪とかけがれた行為とか恥づ
べき行為と断定している訳ではないのである。近親相愛は優
生学とか遺伝学と言う面からは問題もあるけれども、倫理道
徳的な面から見ると必要な場合もあり素晴らしい行為である
と言える場合も多いのである。だから近親相愛を近親相姦と
稱して罪悪視したり処罰したりするのは地球人の倫理道徳観
が誤っているからであるとも言えるのである。
さて仁賢天皇が４６１年に死去した後、顕宗天皇が即位し
たけれども顕宗天皇と皇后 難波小野王との間には皇子も皇女
>p637
もいなかったのであるから顕宗天皇が死去した後は必然的に
異母弟の雄略天皇が皇位を嗣ぐことになっていたのである。
そして雄略天皇には母の春日大郎皇女との間に生まれた手白
香皇女と春日山田皇女の二人の子があったけれども皇子はい
なかったのである。若し大泊瀬幼武皇子が母の春日大郎皇女
以外の若い女性を妃に迎えていたならば皇子が生まれていた
可能性は充分あったはずである。だから大泊瀬幼武皇子が二
十九才で即位した後も群臣達は世嗣の皇子を生むために若い
女性を妃に迎える様にしきりにすゝめたものと思うのである。
しかし大泊瀬幼武皇子は母との愛を大切にしたいと思った
からこそ遂に母以外の女性を妃に迎えようとしなかったのだ
と私は思うのである。従って大泊瀬幼武皇子が死去した後は
皇女の手白香皇女か春日山田皇女のいずれかが女帝として即
位するしかない訳である。しかし手白香皇女と春日山田皇女
は春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との母子相愛によって生ま
>p638
れた皇女であるから群臣達も女帝として立てることをあまり
快く思わなかったであろうことは容易に想像出来るのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−5 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p635-8行〜��p638-2行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p635／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p635-8行〜
その様な点から考えると大泊瀬幼武皇子は一生母の皇后一
人に愛を捧げた純情な心の持ち主だったと言えるのである。
だから武烈紀に書かれている様な暴虐な行為をする様な天皇
ではなかったのである。日本書紀が武烈紀に於いて仁賢天皇
皇子 大泊瀬幼武皇子のことを暴虐の君主としてありもしない
大嘘をでっちあげてひどく悪く書いているのは、大泊瀬幼武
皇子と母の春日大郎皇女との母子相愛を天皇家の恥と思い、
歴史から消すことが目的だったのである。つまり暴虐の君主
>p636
と言うイメージを先入観として植えつけられていると、まさ
かこの天皇が母の皇后と愛し合った人だとは想像もつかない
からである。日本書紀の目的はそこにあったのである。
近親相愛は地球人の社会では古来から近親相姦と呼ばれて
非常に邪悪でけがれた行為と考えられて避難や処罰
の対象とされて来た例が多いのであるが、神の世界や自然界
の法則そのものは近親相愛を罪悪とかけがれた行為とか恥づ
べき行為と断定している訳ではないのである。近親相愛は優
生学とか遺伝学と言う面からは問題もあるけれども、倫理道
徳的な面から見ると必要な場合もあり素晴らしい行為である
と言える場合も多いのである。だから近親相愛を近親相姦と
稱して罪悪視したり処罰したりするのは地球人の倫理道徳観
が誤っているからであるとも言えるのである。
さて仁賢天皇が４６１年に死去した後、顕宗天皇が即位し
たけれども顕宗天皇と皇后 難波小野王との間には皇子も皇女
>p637
もいなかったのであるから顕宗天皇が死去した後は必然的に
異母弟の雄略天皇が皇位を嗣ぐことになっていたのである。
そして雄略天皇には母の春日大郎皇女との間に生まれた手白
香皇女と春日山田皇女の二人の子があったけれども皇子はい
なかったのである。若し大泊瀬幼武皇子が母の春日大郎皇女
以外の若い女性を妃に迎えていたならば皇子が生まれていた
可能性は充分あったはずである。だから大泊瀬幼武皇子が二
十九才で即位した後も群臣達は世嗣の皇子を生むために若い
女性を妃に迎える様にしきりにすゝめたものと思うのである。
しかし大泊瀬幼武皇子は母との愛を大切にしたいと思った
からこそ遂に母以外の女性を妃に迎えようとしなかったのだ
と私は思うのである。従って大泊瀬幼武皇子が死去した後は
皇女の手白香皇女か春日山田皇女のいずれかが女帝として即
位するしかない訳である。しかし手白香皇女と春日山田皇女
は春日大郎皇女と大泊瀬幼武皇子との母子相愛によって生ま
>p638
れた皇女であるから群臣達も女帝として立てることをあまり
快く思わなかったであろうことは容易に想像出来るのである。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−5 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p635-8行〜��p638-2行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
『日本の歴史と最後の審判』〈29〉−6(章終)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p638／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p638-3行〜
また母子相愛によって生まれた皇女の夫君になりたいと言
う上流階級の男性や、母子相愛によって生まれた皇女を妃に
迎えたいと言う上流階級の男性は恐らくいなかったのだと思
うのである。だから手白香皇女を女帝として立てることも、
手白香皇女に夫君を迎えて夫君を天皇に立てることも困難だ
ったものと思われるのであり、手白香皇女と春日山田皇女の
二人は結婚適令期を過ぎても独身だったのである。
その様なことから大泊瀬幼武皇子と春日大郎皇女は相談し
て大泊瀬幼武皇子の双児の兄弟で越前の三国の君の所へ里子
に出されていた継体天皇を迎えて次の天皇として立て、手白
香皇女を皇后に迎えて貰うことにしたのだと思うのである。
だから継体天皇が後継者として迎えられたのは雄略天皇の死
後ではなく生前だったのである。継体天皇と手白香皇女との
>p639
間に欽明天皇(きんめいてんのう)が生まれたのは４９９年だったのである。だから継体天皇は雄略天皇が死去する５０６年よりも十年位前に
すでに皇太子として迎えられ、手白香皇女と結婚していたの
である。だから継体天皇と手白香皇女が４９７年頃に結婚し
たとすればその年に継体天皇は四十八才だったことになり、
手白香皇女は４６５年頃の生まれと考えると三十三才位だっ
たことになるのである。
古事記も日本書紀も雄略天皇の治世を以って仁徳天皇系の
皇統が絶えたために、応神天皇五世の子孫 継体天皇を迎えた
ことにしているけれどもそうではないのである。雄略天皇と
継体天皇とは仁賢天皇の双児の皇子であり、継体天皇 皇后 手
白香皇女は雄略天皇と春日大郎皇女との母子相愛によって生
まれた皇女であり、継体天皇と手白香皇女との間に生まれた
欽明天皇がその後の天皇家の祖となったことを恥と思って歴
史や系図を大巾に書き変えてごまかしたのである。
>p640
手白香皇女と春日山田皇女の父は雄略天皇 大泊瀬幼武皇子
であるから仁賢天皇の孫と言うことになる訳である。しか
し手白香皇女と春日山田皇女の母は春日大郎皇女であるから
手白香皇女と春日山田皇女は雄略天皇と継体天皇、更に朝嬬(あさづまの)
皇女(ひめみこ)と樟氷皇女(くすひのひめみこ)らの異父妹、同母妹でもあり、娘或は姪でも
あると言う複雑な間柄となるのである。故に継体天皇にとっ
ては手白香皇女は姪であると共に同母妹だったのである。当
時は叔父と姪との結婚、異母兄妹との結婚は認められていた
けれども、父と娘、母と息子、同母の兄妹の結婚は禁じられ
ていたのである。だから春日大娘皇女と大泊瀬幼武皇子とは
結婚してはならない間柄だったのであり、継体天皇と手白香
皇女も叔父と姪であると共に同母兄妹と言う間柄であるから
結婚出来ないことになっていたのである。しかるに天皇が二
代に亘ってその禁を犯した訳であるから重大問題となったの
である。後のことは次章に於いて詳しく説明する。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−6(章終) 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p638-3行〜��p640-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：令和 六 年（2024）三月
證 明(✡しょう めい)
第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子(おほはつせのわかたけのみこ)
（��p638／��p623〜��p640）
✡ 執筆：平成 七 年（1995）安原 修
>p638-3行〜
また母子相愛によって生まれた皇女の夫君になりたいと言
う上流階級の男性や、母子相愛によって生まれた皇女を妃に
迎えたいと言う上流階級の男性は恐らくいなかったのだと思
うのである。だから手白香皇女を女帝として立てることも、
手白香皇女に夫君を迎えて夫君を天皇に立てることも困難だ
ったものと思われるのであり、手白香皇女と春日山田皇女の
二人は結婚適令期を過ぎても独身だったのである。
その様なことから大泊瀬幼武皇子と春日大郎皇女は相談し
て大泊瀬幼武皇子の双児の兄弟で越前の三国の君の所へ里子
に出されていた継体天皇を迎えて次の天皇として立て、手白
香皇女を皇后に迎えて貰うことにしたのだと思うのである。
だから継体天皇が後継者として迎えられたのは雄略天皇の死
後ではなく生前だったのである。継体天皇と手白香皇女との
>p639
間に欽明天皇(きんめいてんのう)が生まれたのは４９９年だったのである。だから継体天皇は雄略天皇が死去する５０６年よりも十年位前に
すでに皇太子として迎えられ、手白香皇女と結婚していたの
である。だから継体天皇と手白香皇女が４９７年頃に結婚し
たとすればその年に継体天皇は四十八才だったことになり、
手白香皇女は４６５年頃の生まれと考えると三十三才位だっ
たことになるのである。
古事記も日本書紀も雄略天皇の治世を以って仁徳天皇系の
皇統が絶えたために、応神天皇五世の子孫 継体天皇を迎えた
ことにしているけれどもそうではないのである。雄略天皇と
継体天皇とは仁賢天皇の双児の皇子であり、継体天皇 皇后 手
白香皇女は雄略天皇と春日大郎皇女との母子相愛によって生
まれた皇女であり、継体天皇と手白香皇女との間に生まれた
欽明天皇がその後の天皇家の祖となったことを恥と思って歴
史や系図を大巾に書き変えてごまかしたのである。
>p640
手白香皇女と春日山田皇女の父は雄略天皇 大泊瀬幼武皇子
であるから仁賢天皇の孫と言うことになる訳である。しか
し手白香皇女と春日山田皇女の母は春日大郎皇女であるから
手白香皇女と春日山田皇女は雄略天皇と継体天皇、更に朝嬬(あさづまの)
皇女(ひめみこ)と樟氷皇女(くすひのひめみこ)らの異父妹、同母妹でもあり、娘或は姪でも
あると言う複雑な間柄となるのである。故に継体天皇にとっ
ては手白香皇女は姪であると共に同母妹だったのである。当
時は叔父と姪との結婚、異母兄妹との結婚は認められていた
けれども、父と娘、母と息子、同母の兄妹の結婚は禁じられ
ていたのである。だから春日大娘皇女と大泊瀬幼武皇子とは
結婚してはならない間柄だったのであり、継体天皇と手白香
皇女も叔父と姪であると共に同母兄妹と言う間柄であるから
結婚出来ないことになっていたのである。しかるに天皇が二
代に亘ってその禁を犯した訳であるから重大問題となったの
である。後のことは次章に於いて詳しく説明する。
《日本の歴史と最後の審判〈29〉−6(章終) 第２９章 雄略天皇(ゆうりゃくてんのう)大泊瀬幼武皇子��p638-3行〜��p640-15行》
✡ 執筆：平成 七 年（1995）
五 瀬 命 正 統
国常立尊分霊.. 安原 修(やすはら おさむ)
✡ 記：
令和 六 年（2024）三月證 明(✡しょう めい)
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