「なるほど
橘と神成を倒したお前は、素人とは思えなかったが
本当に素人じゃなかったとはな」
寺澤が苦笑混じりに言う
「龍門寺会の武闘派少年」
寺澤の呟いた一言に、黒シャツもはっとする
老婆はなんじゃそりゃと寺澤に言う
「噂ですが
龍門寺会の武闘派グループに、滅法強い少年がいると聞いたのですが…
少年ということだったのですが、少女の可能性も考え調査していましたが、龍門寺会が徹底して素性を隠していたので調べられませんでした。
しかし、まさか本当に少女だったとは。しかも、志乃のひ孫。」
「うん、男の子のフリしてた
女の子だってバレると、いろいろ危ないんだって」
オレンジジュースを吸う結
「なるほどな
オヌシのことが少しわかったわい
そんな危ない連中と関われば、学校では自然と力をセーブするわけじゃな
それで、陸上大会のときも、本気で走らなんだわけか」
老婆の言葉に、しかし結は首を横に振った
「あれは違うの
あれはね
小６の身体測定のときに、速く走りすぎたら、お父さん呼び出されて
でね……
覚醒剤やってるだろって先生に言われた」
【次ページ】
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【前ページ】
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『コメント』
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『目次』
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橘と神成を倒したお前は、素人とは思えなかったが
本当に素人じゃなかったとはな」
寺澤が苦笑混じりに言う
「龍門寺会の武闘派少年」
寺澤の呟いた一言に、黒シャツもはっとする
老婆はなんじゃそりゃと寺澤に言う
「噂ですが
龍門寺会の武闘派グループに、滅法強い少年がいると聞いたのですが…
少年ということだったのですが、少女の可能性も考え調査していましたが、龍門寺会が徹底して素性を隠していたので調べられませんでした。
しかし、まさか本当に少女だったとは。しかも、志乃のひ孫。」
「うん、男の子のフリしてた
女の子だってバレると、いろいろ危ないんだって」
オレンジジュースを吸う結
「なるほどな
オヌシのことが少しわかったわい
そんな危ない連中と関われば、学校では自然と力をセーブするわけじゃな
それで、陸上大会のときも、本気で走らなんだわけか」
老婆の言葉に、しかし結は首を横に振った
「あれは違うの
あれはね
小６の身体測定のときに、速く走りすぎたら、お父さん呼び出されて
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