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プロジェクトI@MAYOコミュの「それぞれのゲームセンター」

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「それぞれのゲームセンター」


8月も終盤にさしかかったある日の事。都内のゲームセンターの入口にあやねと早雪と花梨がいた。

「……いくらダンスのレッスン場が休みだからってなんでゲームセンターのダンスゲームやりにこないといけないのよ!」

「あ、あやねさん。お気持ちはわかりますが落ち着いて下さい」

「早雪さんの言う通りだよ。それに社長からみんなお金ももらっているんだしさ」

花梨は自分の財布から千円を取り出してあやねにみせた。

「はぁー…。なにかの映画みたいね。それで後の三人は?」

「もう中に入ってみたいだよ」

「その時点ですでに不安なんだけど…。」

「まぁともかくここにいても始まらないので私達も中に入りましょうか」

三人がゲームセンターに入ってまず目についたのは三ヶ所に出来てる人盛りであった。

「なんでしょうかねー?」

「さぁー」

『うぉー!?なんでこんな小さな女の子に勝てないんだ!コンボが…コンボが上手すぎるー!!』

人盛りの一部からそんな声があがった。

「茅穂さんみたいですねー」

「茅穂ですね」

「はぁ…。」

『おい見ろよ!さっきからあのツインテールの女の子。GETするのが難しいビックサイズのお菓子をあんなにGETしてるぞ!!』

「…麻宵だね」

「麻宵ね」

「たくさんのお菓子はちょっとうらやましいですね」

『す、スゲー…この女の子さっきからクイズの問題を凄い速さで正確に答えてるぞ…。』

「…藍理ぽいわね」

「そうですねー」

(あのクイズゲームのランキング一位の『アイリ』ってやっぱり藍理だったんだ…。)

「あぁ〜藍理までとは思わなかったわ…早雪さんは麻宵を、花梨は藍理を捕獲して連行してきて。私は茅穂に行くから」

二人に指示をしてあやねは茅穂のいる場所へと向かった。

『ダメだ勝てない…。ちくしょー次の奴で負けたら50連勝されちまう…』

「あはは!兄ちゃん達弱いね〜!やっぱりあたいったら…」

「大馬鹿よ!!!」

あやねが茅穂の頭を拳骨で叩いた。叩かれた茅穂はアホ毛の隣にたんこぶができて、ぐったりとした。

「失礼しました。さ、茅穂行くわよ」

そのままあやねは茅穂を引きずって行くのを他のお客はポカーンとみていた。


「麻宵さん凄い数のお菓子ですねー」

「あ、早雪さん!早雪さんもお菓子いりますか?」

そう聞く麻宵はポッキーを加えながらまたお菓子をGETしていた。

「いいんですか?ありがとうございます。それでは、このプリッツをいただきますね」

「どうぞどうぞ〜」

「それにしてもこんなに沢山お菓子を取ってどうするんですか?」

「えっと他のみんなにもあげたり、あと妹の千草のお土産にしようと思っていますね!」

「麻宵さんは本当に妹思いなのですね」

「そうですか?早雪さんにそういってとっても貰えると嬉しいです!」

「あ、そういえば先ほどから気になっていたのですが、こちらの機械は一体なんなのでしょう?」

そう言って早雪はスロットを指差した。

「それですか?それはスロットマシーンといってお金を入れると中央の三列のイラストが回転するので揃うように下のボタンで止めるんです。試しにやってみるといいですよ!」

「わかりました。ちょっとやってみますね」

「ちなみに7が揃うと大当たりなんですよ!」

「なるほど7ですね。…エイッ、エイッ、エイッ……あ、揃いましたよ麻宵さん」

「ふぇ!?ほ、本当ですね!凄いですよ早雪さん!!」

「そうなのでしょうか?集中すれば7で止めれますよ。」

「えぇ!?早雪さん目利きがてぎるんですか?凄いです!!」

その後早雪の快進撃は続きゲームセンターの伝説になったのだった。

『Boys,be ambitious.これを訳すとなにか?』

クイズゲームの液晶画面に問題が映しだされた。

(え、英語…。こんなのわからないよー…。)

適当に答えを入力しようとする花梨に藍理はは後ろから小さな声で答えをいった。

「…少年よ大志を抱け」

「え、そうなの藍理?えっと…し・ょ・う・ね・ん・よ………本当だ!当たってた!えぇ?わ、私が優勝!?」
「優勝おめでとうございます花梨」

「あ、ありがとう」

(ほとんど藍理が答えを教えてくれたんだけどな〜)

「そういえばも藍理も凄いよね!ここのゲームほとんど藍理が一位だよね」

「そうでもありません。私にも全然出来ないものがあります」

「えっ?藍理でもできないものってなに?」

「これです」

「UFOキャッチャー?景品は……今流行ってる肌触りがフワフワなぬいぐるみフワネコ…?プッ、フフフ」

花梨が吹き出すと藍理は少しムッとした表情をしたように見えた。
「いけませんか花梨?」

「え?あ!そ、そうじゃなくて藍理もやっぱり女の子なんだなーと思ってさ♪」

「どういう意味でしょうか?」

「まぁまぁ気にしない気にしない!そうだ笑っちゃったお詫びにこのぬいぐるみをとってあげましょう!」

「取れるのですか花梨?」

「任せて藍理!見ててね。こうゆうのはだいたいクレーンで掴もうとしてもアームが弱い場合が多いから、こうやって…少しずつずらしていって……」

その後300円を投入してついに景品は穴に落ちた。

「よし!はい藍理。私からのプレゼントだよ♪」

「凄いですね花梨。大変勉強になりました。」

「べ、勉強だなんてそんな大げさだよー。藍理にはいろんな意味でいろいろご迷惑かけてるからねぇ〜…」

(ロボットとか疑ったり…。)

「あの……」

「えっ?は、はい。なんでしょうか?」

「あ…ありがとうございます花梨。大事にしますね」

藍理はぬいぐるみをしっかり抱いて少し照れ、そして少し笑顔で花梨にお礼を言った。

「藍理…うん。そうだ!そのぬいぐるみに名前つければ?」

「名前。ですか?」

「そう。実は私は持ってるぬいぐるみ全然に名前つけていてね。だから藍理もどうかなーなんて?」

「わかりました。それでは花梨から頂いた物ですので、私の名前と花梨の名前を使って『アイリン』というのはどうでしょうか?

「アイリン。うん!アイリンとっても良いと思うよ。それに私の名前まで使ってくれてありがとう藍理。これからよろしくねアイリン!」

花梨はアイリンの頭を撫でた。

「それじゃ、そろそろあやね様の所に戻ろうか藍理、アイリン!」

「そうですね」

その頃、そのあやね様と茅穂のコンビはダンスのゲームをやっていたのだが、茅穂が途中でトイレに行ったまま帰ってこない状況であった。

「ふぅ…それにしてもトイレに何分かかるのよ茅穂は…。まさかまた格闘ゲームをやりに行ったんじゃ…」

「そうじゃないよ!」
「茅穂…。遅…わっ!な、何!?」

あやねが振り返ると顔に何かを押しつけれられた。

「じゃーん!あやねにウッサッサーのぬいぐるみをあげよう!」

「わ、わかったから顔に押しつけるのやめてくれない」

「はーい!改めてはい!あやね!!」

「ありがとう…。か、かわいいウサギのぬいぐるみね。茅穂が取ったの?」

「そうだよ!本当は優しいあやねにピッタリだと思ってさ!あたい頑張って取ったんだー!!」

「なっ!?茅穂…と、とりえずお礼をいっとくわ。ありがとう」

「どう致しましてー!そしてウッサッサーには秘密があるんだよー!!」

「秘密?」

「ウッサッサーの両手のボタンを押すと…」

ボタン押すとぬいぐるみと両手からカシャーンと鋭い爪が飛び出した。

「どうあやね〜?優しいけど怖いあやねにピッタリでしょ!」

「ち…ほ……。」

「うん?なーにー??」

「私のいろんな感情を返しなさいよー!!」

「にょえー!?あやねにも手から鋭い爪がみえるよー!!!」

しばらくして花梨と藍理があやね達のところに戻ってきた。

「ごめんね遅くなってーって、あやね様そのぬいぐるみどうしたの?そしてなんで茅穂は泣いてるの?」

「あやね様って呼ばないでっていつも言ってるでしょ。ぬいぐるみと茅穂はいろいろあったのよ。」

「へ、へぇ〜…。」

(まぁだいたい予想はつくけどね)

「……。」

「どうしたのよ藍理?」

「いえ。別になんでもありません」

藍理は心の中で、あやねが持っているぬいぐるみもかわいくていいなーと思っていたのだった。

「早雪さんと麻宵は?」

「さぁ。その内来ると思うけど」

「おーい!」

「あ!噂をすればだね。おーい麻…」

「でかっ!?!?」

麻宵の声の方を向いた花梨が見たものは早雪と麻宵が二人がかりで特大ぬいぐるみのエクレアさんを運んで来ていた。

「…ふぅー到着!早雪さんお疲れ様でした〜」

「はい。麻宵さんもお疲れ様でした。皆さんお待たせしてしまって本当にすみませんでした」

「それは良いですけど、このぬいぐるみどうしたんですか??」

「実は私がスロットなる物を麻宵さんに習って初めてやってみたのですが…」

「そうしたら早雪さん凄く当てて、ここの店長さんが『好きな景品あげますからもう勘弁してください!!』って言ってきたので貰ってきたというわけです!」

「私はいりませんと言ったのですが…」

「貰えるものは貰った方が絶対良いですよ早雪さん!!」

「と、おっしゃるので頂いてきました」

「頂いて来るのは良いとして、どこに置くのよ麻宵?」

あやねが特大ぬいぐるみを見ながら聞いた。いつのまにか復活したのが茅穂がぬいぐるみをかまっているのが見えた。

「えっと…やっぱり事務所…かな〜」

「社長に大目玉喰らうと思うわよ」

「それは嫌!それなら…うーん……」

「事務所の倉庫に置きましょう」

さきほどまで特大ぬいぐるみをジッと見ていた藍理が突然話に入ってきた。

「事務所の倉庫に置くにもやっぱり社長の許可が必要だと思いますよ藍理さん?」

「問題ありません。社長は私が説得します」
「藍理が?」

「説得します」

力強く藍理は答えた。
「ま、まぁそこまで言うなら反対はしないけど…」

(藍理なんで必死なんだろう……まぁいいか)

「ところで皆。後お金いくら持ってる?私は100円しかないんだけどね…」

「私もダンスのゲームに使ったから100円だけあるわね」

「私もスロットと二階にもありましたダンスのゲームを麻宵さんとやりましたので100円だけですね」

「私はお菓子とダンスのゲームでなくなりましたー!」

「あたいは藍理とあやねとダンスゲームをやって、後は全部使ったから無しだよ!」

「私も茅穂の言う通り一緒にダンスのゲームをした後に残りはすべて使ってしまったのでありません」

「つまり残り300円ってことかー。ねぇそれなら最後に皆でプリクラ撮らない?」

「さんせーい!!」

麻宵と茅穂はすぐに花梨のアイデアに同意した。

「まったくいきなりね…まぁとりあえず全員ダンスのゲームはやったんだからとりあえずいいかしらね。私も賛成よ」

「藍理と早雪さんは?」

「私もかまいません」

「私も良いのですが、そもそもプリクラって何なのですか?」

早雪の発言に一瞬だけ時が止まった。

「えっと…簡単に言うとですね。皆で写真を撮ろうということです」

「し、写真ですか…写真は私ちょっと…写真は魂が…」

「抜けませんから!えーいこうなれば…藍理!早雪さんを抑えてプリクラの機械まで強制連行して!」

藍理は「イエス」といって早雪を掴み移動した。

「あ、ちょっと藍理さん!?あ〜れぇ〜」

「本当に連行ね…」

「よし。それじゃ私達も行こ!」

「オォー!!」

このあと無事?全員でプリクラを撮影して各自思い思いの物に写真を貼り付けますます互いの絆を深めたのだった。


その夜、事務所の倉庫ではアイリンのぬいぐるみとエクレアさんのぬいぐるみに囲まれて幸せそうな表情で眠る藍理の姿があった事はぬいぐるみ意外誰も知らない。

END

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