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スピヴァコフコミュの2009年6月12日(金)のコンサート!

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6月12日(金)サントリーホールに、ウラジミール・スピヴァコフ指揮・ロシア・ナショナル管弦楽団のコンサートに行く。宇野広報?(笑)の「スピヴァコフはバーンスタインのショスタコ5番を超えた、それを生で聴けるこんなぎょう幸があろうか!」という大袈裟なコピーにまた載せられてしまった。宇野さんは当たり、ハズレの多い評論家だ。バーンスタインを超えることなんてできるのか?その真偽を確かめるために4000円のP席が取れたのでやってきた。
ロシア・ナショナル響は、プーチン時代に国の威信をかけて、エリートを結集した新しいスーパー・オーケストラだ。アメリカがトスカニーニのために、NBC響を作ったように、スピヴァコフのために作られたオーケストラだ。
本プログラムの前に「君が代」と「ロシア国歌」が演奏された。こんなことは、昨年のドゥダメルの初日以来だ!国を代表して来ているという気概を感じさせる。スピヴァコフの指揮は、エッジの効いた切れ味鋭いスタイリッシュなもので「ロミオとジュリエット」の後半によくはまっていた。それでも前半はまだウォーミングアップ、オケを温めているという感じだ。チェロのリプキンも可もなく不可もなく凡庸な出来だった。ただチェロの台の裏側にサインが沢山あることを発見!あの中にロストロポーヴィチやヨーヨー・マのサインもあるんだろうなと思った。空席も目立ったし、お客の反応も蒸し暑さのせいか鈍かった。
さていよいよ、後半問題のショスタコ5番!第1楽章が始まって、その弦の透明度と美しさに唖然とする。ピアノも入れて、これだけの大編成(ちなみにコントラバスは、通常とは、逆の古典的対向配置)でしかも寄せ集めなのに音に濁りが全くない。まるで氷のような冷徹さ(個人的にはラザレフ&日本フィルのように多少バラつきのある演奏も、一所懸命やってる感が伝わって来て嫌いではないのだが)。
なるほどバーンスタインを超えたのではなく、全く彼とは対局のアプローチをしているのだ。バーンスタインを熱い炎のショスタコとすると、スピヴァコフはさながら氷の宮殿のようなショスタコを造形したのだ。これは、これで全く新しい21世紀の正確無比でクールなショスタコだ。宇野さん、今日は大当たりの日でした。弦だけでなく、ブラスも打楽器も全くミスがない。第四回楽章は氷の青い炎の完全燃焼で、観客を圧倒する。それでいて決して機械的にはならない。客の反応は一転、拍手が鳴りやまず、三曲もアンコールをやり、終わったのは9時半!アンコールの一曲目シュニトケの「アダージョ」は美しいピアノソロで始まり、弦に移る、氷の世界から一転、ロマンティックなムードになり、最後はコミカルになり、プッツリ終わる。シュニトケはクレーメルもよく取り上げるが、本当に面白い曲を書く。どこかのレコード会社が低価格でシュニトケ全集を出してくれないものか。
チャイコフスキーの二曲は、リズミカルでたのしく観客を魅了する。スピヴァコフは変幻自在だ。去年、神尾真由子とアメリツアーに出て、神尾が、スピヴァコフに惚れ込んだ理由がよく分かった。本当にルックスもかっこいいが、指揮も歌舞伎役者の大見得のように、決まってる。アメリカツアーも大評判だったみたいで、神尾との凱旋共演が楽しみだ!まだみなとみらい、グリーン・ホール相模大野のチケット残ってます。このチャイコンを見逃すと、一生後悔しますぞ!と、宇野広報?してみる(笑)
今朝、スピヴァコフと辻井君とテレビにでてましたね。バンクライバーン・コンクールとチャイコフスキーコンクールの優勝者が参加してるツアーなんて、豪華ですね
曲目
チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』
・チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 op.33
(ガブリエル・リプキン・チェロ)
・チャイコフスキー:アンダンテ・カンタービレ:弦楽四重奏曲第1番 ニ長調 op.11から第2楽章(チェロ・ガブリエル・リプキン)
休憩
・ショスタコーヴィチ:交響曲第5番 ニ短調 op.47 「革命」
アンコール
・シュニトケ「アダージョ」
・チャイコフスキー「ハンガリー舞曲」・チャイコフスキー「くるみ割り人形」から「トレパーク」

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