東アジアの近代建築コミュの本を出版しました！

9月5日付で本を出版します。
「韓国に遺る日本の建物を訪ねて」（書肆侃侃房刊）
韓国ではかつて日本人が建てた家を「敵産住宅」などと呼んでいました。
当然よい感情は持たれておらず、金泳三大統領が旧朝鮮総督府を解体したようにこうした戦前物件は次々と解体、撤去されてきました。
しかし、南大門放火事件を境に韓国の方々もこれら戦前物件に関心を持ち、韓国文化財庁や各地の自治体が中心となって文化財指定され保護される方向に流れが変わってきました。

私はこうした建物を15年かけて撮影し、1冊の本にまとめました。
今回完成した拙著ではこのコミュニティーで紹介した建物、かなりの部分を入れてあります。
古い洋館、和風建築、オフィスビル、商店、お寺、工場など朝鮮王朝末期（大韓帝国時代）から日本が戦争に負けて引き揚げるまでの間に韓国全土に近代建築が日本人の手で建設されました。同時代の近代建築の中には全羅南道庁のように韓国人建築家の手によるものも少数ながらあります。
そんな産業文化遺産を100件余り紹介しています。
更にコラムではソウルと釜山の保存路面電車や戦前の日本から伝わった料理、お菓子、日本語の単語なども紹介してます。そして旅のヒントも。

この本を見て韓国各地の産業遺産を見て楽しんでみませんか？

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