ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part5 その82

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 北京国際空港に日本広域航空の定期便が定刻より5分ほど遅れて滑走路を着陸した。機体はゆっくりと空港の建物に近づいて来ると係員が誘導して飛行機がゆっくりと停止した。さらに係員が両手を前に出すとエンジン音が少しずつ小さくなった。
「高村さんと会うのは久しぶりだ。」
林は緊張したように言った。すぐに客室乗務員が期待から出て来ると最初の乗客が出て来た。日本人のビジネスマンであった。次には旅行客の老夫婦が出て来た。さらに同じ旅行客のOLが3人出て来た。そして健春が出て来ると俊之と久美子が出て来た。陽子と恵子が出て来ると立花と恵子が出て来た。育子と大輪が出て来ると林は近づいて行った。
「林さん!」
健春は言った。林が駆け寄ると健春が素早く近づいて来た。
「お疲れ様でした。」
林が言うと
「ミスター高村が中国領内にいらっしゃる間は責任を持って護衛してください。」
健春は小さい声で言った。俊之と久美子が近づいて来ると
「これで全員ですか?」
林は言った。
「別便でいらしているはずです。」
健春が言うと
「ここに居ます。」
翔太は言った。林が振り返る翔太と泰子が立っていた。その後ろに関口と理佐が立っていた。その横には弘子と遠藤も立っていた。
「これで全員です。」
健春が言うと
「案内します。」
林は言った。健春が周囲を見ると魯の姿も見えた。大輪が近づいて来ると
「魯は私たちに協力してくれるはずです。」
健春は小さい声で言った。
「解ったよ。」
大輪が言うと
「これから昼食にしましょう!」
林は言った。俊之たち一行が久しぶりに降り立った北京の街は経済成長の痕跡が見え隠れしていた。翔太は魯と視線を合わせると軽く顔を動かした。

「こちらの部屋をご自由にお使いください。」
馬陽臣は俊之たちを見て言った。
「ありがとうございます。」
俊之は言った。
「私はフロントで待機しています。」
馬が言うと
「はい!」
俊之は言った。馬は一礼をするとエレベーターホールに向かって歩き出した。翔太や育子が見ていると
「部屋は適当に決めていいかい?」
俊之は確認するように言った。
「私は構いません。」
恵子が言うと
「この階は私たちだけのようです。」
陽子は言った。
「このホテルは中国政府が用意したのでしょうか?」
立花が言うと
「日本側が用意出来たとは思えないよ。」
俊之は言った。
「警戒しなくて大丈夫でしょうか?」
泰子が言うと
「心配になってきましたよ。」
理佐は言った。
「あまり神経質になってはいけないよ。」
俊之は優しい表情で言った。
「高村さんの言うとおりだわ!」
弘子が言うと
「闘真拳のみなさんがついていてくれますよ。」
関口は言った。
「とりあえずあたり前のことにはきをつけましょう!」
遠藤が言うと
「笹川さんがいないですよ。」
久美子は言った。
「どこに行ったのかしら?」
育子が言うと
「翔ちゃんならすぐに帰って来るよ。」
俊之は言った。
「大輪さんと健春さんは別のホテルにいらっしゃるのですね?」
陽子が言うと
「早速大輪さんたちと情報交換しているみたいだよ。」
俊之は言った。

「私たちのメンバーが既にミスター高村たちの護衛をしています。」
大輪は言った。健春が横で頷くと
「青い龍も居るよ。」
翔太は確認するように言った。3人はホテルに近い公園でベンチに座って会話をしていた。
「今回は魯にも協力をさせました。」
大輪が言うと
「解りました。」
翔太は言った。健春はふたりが会話をしている間にも周囲を見て警戒していた。
「ミスター高村が日中間の交渉をすることは両国では公になっていないのですが安心は出来ません。」
大輪が言うと
「僕は一度部屋に戻ります。」
翔太は言った。
「定期的に携帯電話を鳴らします。」
大輪が言うと
「私も確認しておくことがあります。」
健春は言った。翔太が歩き出すと大輪と健春も目的に場所に向かって歩き出した。翔太がホテルに向かって歩き出す魯が歩いて来た。翔太は魯だと気づかない素振りをすると
「高村さんは我々がしっかり守ります。」
魯は小さい声で言った。
「ありがとう!」
翔太が言うと
「白い虎の連中に気をつけてください。」
魯は言った。北京市内街並みは平和を象徴するように平和で活気に満ちていた。

「矢島さん!」
桜田は低い声で言った。矢島は振り返ると桜田と菊池が立っていた。
「警部!」
矢島は言った。
「お忙しいところすみません。」
桜田が言うと
「俺はそれほど忙しくないよ。」
矢島は言った。
「それならちょうどよかったです。」
菊池が言うと
「高村のことを知りないようですね?」
矢島は言った。
「明日には日中交渉が行われると思われます。」
桜田は考えるように言った。
「今頃はホテルでゆっくりしているはずですよ。」
矢島が言うと
「日中交渉が終わってから北京総武ホテルを視察なさるご予定でしたね?」
菊池は言った。
「総武百貨店も視察すると言っていたよ。」
矢島が言うと
「それまでは公の場には出られないでしょうね?」
菊池は言った。
「今はどこのホテルに泊まっていらっしゃるのでしょうか?」
桜田が言うと
「北京王朝ホテルだそうです。」
矢島は言った。
「北京王朝ホテルは政府の要人でも利用することが難しいと聞きました。」
桜田は表情を変えずに言った。
「闘真拳の李先生が用意させたのではないですか?」
矢島が言うと
「明日以降の交渉に期待しましょう!」
桜田は言った。

To be continued

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

「雨のあとに虹」 コミュニティ 更新情報

「雨のあとに虹」 コミュニティのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング