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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part3 その120

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「おはようございます。」
久美子は大川教授の後ろから言った。大川教授が振り返ると久美子と純子が笑顔で立っていた。
「おはよう。」
大川教授は力なく言った。
「今朝は元気がないですね。」
純子が言うと
「そんなことはないさ。」
大川教授は言った。
「そうですか?」
純子が言うと
「あとでお時間がありますか?」
久美子は言った。
「うん。」
大川教授が言うと
「お昼休みに教授室にお伺いします。」
久美子は言った
「待っているよ。」
大川教授は久美子に言った。

「おはようございます。」
俊之は笑顔で言った。
「社長室にまで押しかけてしまってすみません。」
桜田は言った。桜田の横にはいつものように菊池も立っていた。
「お座りになってください。」
俊之が言うと
「すみません。」
菊池は言った。
「恐縮です。」
桜田が言うと
「今日はどうかされましたか?」
俊之は言った。陽子が珈琲を持って入って来ると
「今日は高村さんにお願いがあって来ました。」
桜田は丁寧な口調で言った。陽子が珈琲を置いて会釈をすると
「僕に出来ることなら何でもおっしゃってください。」
俊之は桜田と視線を合わせて言った。
「はい。」
桜田が言うと
「いつもすみません。」
菊池は言った。陽子が自分の席にまで歩いて行くと
「すでにお気づきと思いますがアメリカのマクマホンファミリーと中国の青い龍が総武に危害を加えてくる可能性があります。」
桜田は言葉を選びながら言った。
「それは翔ちゃんから聞いています。」
俊之が言うと
「厄介なことにウェブジャパンと中日本鉄道グループが裏で繋がっていることも解かっています。」
菊池は言った。
「それも聞いていますよ。」
俊之は落ち着いた口調で言った。
「いずれは麻薬や誘拐などの事件を起こす可能性を否定出来ません。」
桜田が言うと
「それは困りますね?」
俊之は言った。
「高村さんの周辺で何かが起こる可能性が高いと思います。」
菊池が言うと
「僕もそれは予測していました。」
俊之は言った。
「その時には我々に一般人の範囲を超えた協力をお願い出来ないでしょうか?」
桜田ははっきりとした口調で言った。陽子はその瞬間に表情を変えたが
「解かりました。」
俊之が言うと
「高村さんの生命は我々警察が全力で保証します。」
菊池は言った。
「高村さんはピストルの弾も避けることが出来るので安心しています。」
桜田が言うと
「大げさに言わないでくださいよ。」
俊之は冗談交じりに言った。
「社長の安全を必ず保障してください。」
陽子は確認するように言った。
「我々を信じてください。」
菊池が言うと
「それでも心配です。」
陽子は言った。
「僕なら大丈夫だよ。」
俊之が言うと
「私は心配です。」
陽子は言った。
「僕には翔ちゃんや大輪さんもついているよ。」
俊之が言うと
「そうでしたね。」
陽子は言った。
「僕でよければ何でも協力をさせていただきます。」
俊之が言うと
「ありがとうございます。」
菊池は言った。
「今回は捜査二課も絡んできます。」
桜田が言うと
「それはやりがいがありますね?」
俊之は言った。
「危険なことはダメですよ。」
陽子が言うと
「うん。」
俊之は言った。

「失礼します。」
久美子はドアを開けると言った。大川教授が久美子に顔を向ける久美子は会釈をした。久美子が大川教授の前まで歩いて来ると
「座ってください。」
大川教授は言った。
「失礼します。」
久美子が言うと
「困ったことになったよ。」
大川教授は言った。
「お嬢さんのことですね?」
久美子が言うと
「奈穂が誘拐されたよ。」
大川教授は言った。
「犯人の要求は何ですか?」
久美子が言うと
「身代金は5000万円だよ。」
大川教授は言った。
「すぐに対応しましょう。」
久美子が言うと
「5000万円という大金も用意するのは難しい。」
大川教授は言った。
「犯人は他に条件を言いませんでしたか?」
久美子が言うと
「総武の高村社長を公証人にしてほしいと言ってきたよ。」
大川教授は言った。
「解かりました。」
久美子が言うと
「堀川さんから高村さんにお願いしてくれないか?」
大川教授は哀願するように言った。
「私に任せてください。」
久美子は言った。
「助かるよ。」
大川教授が言うと
「奈穂さんはお辛い状態でしょうね?」
久美子は言った。
「私もそれが心配だよ。」
大川教授が言うと
「すぐにお願いしてみます。」
久美子は言った。
「堀川さんにはお世話をかけるね。」
大川教授が言うと
「それはお互い様ですよ。」
久美子は言った。
「ありがとう。」
大川教授が言うと
「私は俊さんが危険な状態に合わないことを願うだけです。」
久美子は小さな声で言った。
「何か言ったかい?」
大川教授は言った。
「いいえ。」
久美子が言うと
「私も覚悟を決めるよ。」
大川教授は言った。
「この件は警察に知らせましたか?」
久美子が言うと
「まだ知らせていないよ。」
大川教授は言った。
「すべて俊さんに任せましょう。」
久美子が言うと
「私は堀川さんに任せるよ。」
大川教授は考えるように言った。久美子が微笑むと教授室のドアが開いて純子が顔を出した。大川教授が少しだけ和んだ顔をすると
「失礼します。」
純子は会釈をしながら言った。
「椿さんが顔を見せてくれるのは珍しいね?」
大川教授が言うと
「久美子が来ていると思ったから顔を出しました。」
純子は言った。
「椿さんは勘が鋭いね。」
大川教授が言うと
「私も話に入れてくださいよ。」
純子は言った。
「講義の内容で質問かな?」
大川教授が言うと
「大川教授の説明は難し過ぎますよ。」
純子は言った。
「それは教授に失礼ですよ。」
久美子は純子に言った。

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