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「雨のあとに虹」 コミュニティコミュの雨のあとに虹・Part2 その30

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「春香が元気そうでよかったよ。」
ケンは笑顔で言った。待合せの喫茶店に入って来たケンは春香の目に清々しく見えた。
「私も会えるのを楽しみにしていたわ。」
春香はケンの顔を見て懐かしそうに言った。
「春香とはどれくらい会っていなかったかな?」
ケンは言った。
「7ヶ月ぶりよ。」
春香が言うと
「7ヶ月も経ったのか。」
ケンは言った。
「ケンにとてもお世話になったままね。」
春香が言うと
「それはお互い様だよ。」
ケンは言った。
「高村さんにも会えるでしょう。」
春香が言うと
「せっかく日本に来たのだから俊之にも会うよ。」
ケンは言った。
「仕事もうまくいくといいわね。」
春香が言うと
「日本に進出するのだから頑張るよ。」
ケンは言った。
「ケンは責任者として日本に赴任したのだから凄いわ。」
春香が言うと
「日本は素晴らしい国だね。」
ケンは言った。

「サッカーの三田選手だ!」
歩いているひとりの若者は言った。久美子が声を聞いて視線を向けると家電量販店のテレビから三田がインタビューに応じている映像が見えた。
「俺が出ればどんな試合でも勝てますよ。」
三田は言った。
「先日は惨敗でしたよ。」
女性アナウンサーの朝日園子は三田に言った。
「あれはチームメイトがミスをしたからだよ。」
三田が言うと
「三田選手のゴールも全然決まりませんでしたよ。」
園子は言った。
「それは相手チームにハンデをあげただけだよ。」
三田が言うと
「三田選手は意外に傲慢な男性ね。」
ひとみは言った。久美子が見るといつの間にか久美子に横に来ていたひとみが立っていた。
「ここで会うのは珍しいですね。」
久美子はひとみに言った。
「本社がこの近くなのよ。」
ひとみは言った。
「店長も本社の会議に参加してからお店を管理するのは大変ですね。」
久美子が言うと
「今日は良いことがあったから嬉しいわ。」
ひとみは言った。

「陽子!」
国分は陽子に言った。陽子は足を止めたがすぐに歩くスピードを速めた。国分は陽子にとっては会いたくない相手である。
「迷惑だから来ないでください。」
陽子が言うと
「そんな冷たいことを言うなよ。」
国分は陽子に追いついて来ると言った。
「川嶋さん。」
俊之は走って来ると言った。
「社長。」
陽子は振り返って俊之を見てから言った。
「帰るところなのにすまないね。」
俊之は言った。
「どうかされましたか?」
陽子は言った。国分はそれをただ見ているだけであった。総武企画を中心とする総武グループ本社ビルの前は警備員が国分を意識していた。
「たまには食事をしようよ。」
俊之が言うと
「本当ですか?」
陽子は嬉しそうに言った。
「うん。」
俊之が言うと
「とても嬉しいです。」
陽子は言った。陽子はすぐに俊之の腕をとって自分の腕を絡ませてきた。
「どこかおしゃれな店にでも行こうよ。」
俊之が言うと
「はい。」
陽子は言った。俊之は陽子をエスコートして歩き出した。国分はそれを黙って見ていた。俊之と陽子は国分が見えない所まで歩いて来ると立花と恵子が笑いながら立っていた。
「さすが社長ですね。」
恵子が言うと
「社長はエキストラの経験が生かされていますよ。」
立花は言った。
「主演男優賞は間違なしです。」
恵子が言うと
「私も社長に男を感じました。」
陽子が言うと
「川嶋さんまで冗談を言うから調子が狂ってしまうよ。」
俊之は言った。
「これもかわいい秘書のためですよね?」
立花が言うと
「歴代社長の中で部下のために演技をしてくれたのは高村社長だけですよ。」
恵子は言った。
「みんな褒めるのがうまいね。」
俊之は微笑みながら言った。
「とても優秀な社長だからですよ。」
陽子は俊之に言った。

「京野育子さんですね。」
桜田は言った。育子は振り向いて桜田と視線を合わせた。桜田の横で菊池は育子を観察した。育子が見ると桜田は微笑んでいた。エリート官僚を思わせる風貌の桜田と見るからに刑事だと解る菊池は良い意味でバランスがとれたコンビであった。
「そうです。」
育子が言うと
「捜査ではないのですがご協力をお願い出来ませんか?」
桜田は育子に警察手帳を見せながら言った。

「久美子さん。」
翔太は久美子に言った。繁華街に近く人の流れも多い場所である。久美子すぐに振り返って翔太を見ると微笑んだ。翔太は謎の部分がある反面に親しみもあった。
「いつもお疲れ様です。」
久美子は明るく言った。
「三田選手がしつこく久美子さんに接触していますね。」
翔太が言うと
「先日は育子さんが三田選手の手首をひねってくれました。」
久美子は言った。
「あとは僕と関口で退治しますよ。」
翔太が言うと
「無理をしないでくださいね。」
久美子は言った。
「泰子さんも協力してくれるはずですから期待していてください。」
翔太が言うと
「ありがとうございます。」
久美子は言った。

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