あなたの1ホール大叩き記録は幾つだろうか？
恥ずかしながら私は１３回。OBと池とバンカーで苦しんだ結果である。大体皆さんも同じくらいではなかろうかと思う。
プロゴルファー中嶋 常幸氏はオーガスタナショナルの13番パー5で13打ったことがある。これはオーガスタにおける1ホール最多打数だが、実はトム・ワイスコフが12番で13回打ったことがあり、こちらはパー3なので、１ホールでの最多オーバー記録はこっちの方である。
プロの1ホール最多打数記録は３４で、オーストラリアのケル・ネーグルが記録した。が、これは実はスコア誤記である。彼はこの日の前半9ホールを３４（つまり2アンダー）で回った。ところが、彼のマーカーがこの３４を9番ホールの欄に記してしまったのである。ネーグルは疑いも無くこのスコアカードにサインをしてしまった。ルールで、過大申告はそのまま通用することになっている。ネーグルのこの日のスコアは１０８に跳ね上がり、彼が荷物をまとめてコースを後にしたことは言うまでも無い。
実際に打った数での男子プロの最多打数記録は、恐らくは２３である。この記録を作ったのはなんと殿堂入りプレーヤーで名手として名高いトミー・アーマーである。1927年ショニーオープンでのこと。OBを連続10発打ったというが、途中でクラブを代えようとか思わなかったのだろうか。如何にも頑固なスコットランド人らしい。ちなみに彼はこの年、全米オープンに優勝している。
女子プロでは３４の記録があるようだ。アイルランドのプロだったらしいが名前は分からない。スコットランドの深いバンカー。まぁ、アゴの高さが２ｍもある絶壁のバンカーだったらしいが、そこにぶち込んだ彼女は入った切り出てこられなくなり・・・、そのバンカー内だけで３０打も打った。数えるマーカーも大変だっただろう。彼女が泣いていたかどうかは定かではない。
プロであっても何が起きても不思議は無いゴルフのこと。アマチュアによる大たたき記録はいったい幾つなのだろうか。上記プロの大叩き記録を上回る記録をお持ちの皆様。ご安心ください。大丈夫です。とんでもない記録があるのですから。
1913年のことである。アメリカはフィラデルフィアに住んでいた主婦、ジョーン・F・ミーハンは、とあるコースで競技会に参加していた。彼女はアベレージ100前後。当時としてはなかなかの腕前の持ち主であった。
16番ホールは126ヤード。パー3。グリーンの手前にはかなり大きな川が流れていた。ミーハンは良いボールを打ったが、惜しいところでボールは川の中に落ちた。
当時のボールはガッティ。水に浮いたのである。流れ下って行くボール。ミーハンはそれを見て応援に来ていた夫に向けて叫んだ。「あなた！そこに繋いであるボートを持ってきて！早く！」
本来ならばウォーターハザードの処置をすれば良いはずだったが、彼女は兎に角ボールはあるがままにプレーしなければと思い込んでいたのだった。夫が言われるがまま漕ぎ出したボートの舳先に立ち、浮いたボールにめがけてクラブを振り下ろした。二打、三打、四打・・・。
夫婦共々ずぶ濡れになりながら、ようやくボールを岸に打ち出した時には、ずいぶんと下流に来てしまっていた。ボールとミーハン夫婦の前には鬱蒼たる森が立ち塞がっていた。しかしながら後退を知らないミーハン婦人はいかなるライからもアンプレヤブルを宣言することなく突き進む。
挙句にはボールが岩に挟まれるという災難を蒙りながら、岩をもぶち割ってプレーを続けたミーハン婦人がホールアウトした時、スコアを黙々と数え続けた夫が呟いた数字はなんと「１６１」。恐らくはもはや破りようが無い数字であろう。
恥ずかしながら私は１３回。OBと池とバンカーで苦しんだ結果である。大体皆さんも同じくらいではなかろうかと思う。
プロゴルファー中嶋 常幸氏はオーガスタナショナルの13番パー5で13打ったことがある。これはオーガスタにおける1ホール最多打数だが、実はトム・ワイスコフが12番で13回打ったことがあり、こちらはパー3なので、１ホールでの最多オーバー記録はこっちの方である。
プロの1ホール最多打数記録は３４で、オーストラリアのケル・ネーグルが記録した。が、これは実はスコア誤記である。彼はこの日の前半9ホールを３４（つまり2アンダー）で回った。ところが、彼のマーカーがこの３４を9番ホールの欄に記してしまったのである。ネーグルは疑いも無くこのスコアカードにサインをしてしまった。ルールで、過大申告はそのまま通用することになっている。ネーグルのこの日のスコアは１０８に跳ね上がり、彼が荷物をまとめてコースを後にしたことは言うまでも無い。
実際に打った数での男子プロの最多打数記録は、恐らくは２３である。この記録を作ったのはなんと殿堂入りプレーヤーで名手として名高いトミー・アーマーである。1927年ショニーオープンでのこと。OBを連続10発打ったというが、途中でクラブを代えようとか思わなかったのだろうか。如何にも頑固なスコットランド人らしい。ちなみに彼はこの年、全米オープンに優勝している。
女子プロでは３４の記録があるようだ。アイルランドのプロだったらしいが名前は分からない。スコットランドの深いバンカー。まぁ、アゴの高さが２ｍもある絶壁のバンカーだったらしいが、そこにぶち込んだ彼女は入った切り出てこられなくなり・・・、そのバンカー内だけで３０打も打った。数えるマーカーも大変だっただろう。彼女が泣いていたかどうかは定かではない。
プロであっても何が起きても不思議は無いゴルフのこと。アマチュアによる大たたき記録はいったい幾つなのだろうか。上記プロの大叩き記録を上回る記録をお持ちの皆様。ご安心ください。大丈夫です。とんでもない記録があるのですから。
1913年のことである。アメリカはフィラデルフィアに住んでいた主婦、ジョーン・F・ミーハンは、とあるコースで競技会に参加していた。彼女はアベレージ100前後。当時としてはなかなかの腕前の持ち主であった。
16番ホールは126ヤード。パー3。グリーンの手前にはかなり大きな川が流れていた。ミーハンは良いボールを打ったが、惜しいところでボールは川の中に落ちた。
当時のボールはガッティ。水に浮いたのである。流れ下って行くボール。ミーハンはそれを見て応援に来ていた夫に向けて叫んだ。「あなた！そこに繋いであるボートを持ってきて！早く！」
本来ならばウォーターハザードの処置をすれば良いはずだったが、彼女は兎に角ボールはあるがままにプレーしなければと思い込んでいたのだった。夫が言われるがまま漕ぎ出したボートの舳先に立ち、浮いたボールにめがけてクラブを振り下ろした。二打、三打、四打・・・。
夫婦共々ずぶ濡れになりながら、ようやくボールを岸に打ち出した時には、ずいぶんと下流に来てしまっていた。ボールとミーハン夫婦の前には鬱蒼たる森が立ち塞がっていた。しかしながら後退を知らないミーハン婦人はいかなるライからもアンプレヤブルを宣言することなく突き進む。
挙句にはボールが岩に挟まれるという災難を蒙りながら、岩をもぶち割ってプレーを続けたミーハン婦人がホールアウトした時、スコアを黙々と数え続けた夫が呟いた数字はなんと「１６１」。恐らくはもはや破りようが無い数字であろう。
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