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映画『誰かが私にキスをした』コミュの宿世ナオミ◆堀北真希

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堀北真希さん演じる宿世ナオミについて
皆さんで語り合っちゃいましょうexclamation ×2わーい(嬉しい顔)


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コメント(2)

堀北真希:宿世ナオミさま
映画の感想を書くトピックがないのでここに書かせていただきます。

この映画をつまらないと言っている方もいましたが、ぼくは楽しめました。自分だけ過去の人間で、タイムスリップして数年後に来てしまったかのような戸惑い。それがよく出ていた。
舞台は東京のアメリカンスクール。ナオミ(堀北真希)はカメラを持ったまま階段から落ち、頭部を強打して数年間の記憶を失くしてしまう。
この数年間の自分がどんな人間だったのか、全く記憶にない彼女。
付添いをしてくれたユウジ(松山ケンイチ)は見ず知らずの他人なのに、彼に親しみを感じてしまうナオミ。これが間違いのもとだった。付き添いがミライ(手越祐也)だったらどうなっていただろう。見舞に来たミライだが、彼に親しい態度を取られても、どう返したらいいのか分からない。ミライはイヤーブックの共同編集者。そしてナオミの親友だがナオミは全く覚えがない。

シャツを貸してくれたのに、急に冷たい態度を取るユウジに驚くナオミ。

イヤーブックの編輯室へ行くと、ミライをはじめ、みんなが待ち構えていて、大歓迎を受ける。戸惑いながらもみんなの輪に加わるナオミ。申し訳ないがイヤーブックの編集者だったことを全く覚えていないナオミ。

違和感。新しい世界に対する違和感。ずっと先に進んでしまっている授業にもついていけない焦り。
エース(アントン・イェルチン)と言う若者が自分の恋人と言うが、彼のことを全く覚えていないナオミ。
違和感。
パーティに誘われたのにエースがいない。とりのこされた気分。なぜエースとはぐれてしまったのか。
飲めないお酒を飲んでしまったのはたぶんそのせい。
その後逢いに来て、ナオミへの思いを吐露するエースにも違和感。なぜそうセックスを求めてくるのか。

父親の恋人発覚。アリサワさんについては、お父さん(渡部篤郎)は嘘をついたわけじゃなく、今まで言う機会がなかっただけ。

違う自分になりたい。「昔」の自分と言われる自分を演ずるのにはほとほと疲れた。断髪してしまうナオミ。
ハムレットのお芝居をやるのもたぶんそのせい。昔の自分を強いられるよりは新しい自分を見つけたい。

けれど、それでもイヤーブックの仲間たちには早く順応したいと思う。
ハムレットをやる時の生き生きとしたナオミ。
ユウジも乗っている。彼にときめくナオミ。楽しい時間。

エースとのパーティは自分を取り戻すためにも楽しみたいけれど、カメラを手に困っているイヤーブックの後輩を見たとたん、カメラウーマンとしての自分がじっとしていられない。
カメラを持つとナオミは堂に入っています。
「俺の彼女だ」と勝ち誇るエースに対し、捨てゼリフのミライ。

セックスやる気マンマンのエースだけれど、ナオミは最初からこの男とセックスなんかする気がない。過去はどうあれ、今の彼女はそんなに軽い女ではない。部屋に来たのは、過去の自分、そして彼をもっと知ろうという気持ちがあったため。流されたわけではない。結果エースと別れることになるナオミ。

イヤーブックの後輩にハムレットの芝居に出ているところを見つかってしまうナオミ。
ナオミの気持ち。イヤーブックにも順応したいけれどしきれない。ユウジといる時だけがほっとできるけれど、彼は時々冷たい。
ほんとうの自分はどこにいるの? という戸惑い。思春期の感じやすい少女ゆえ、そのひりひりした心のささくれに必死に耐えている。

ミライの時々のCDのプレゼントは、きっとナオミもうれしいんだと思う。
けれどミライの存在が何なのか、何だったのか、ナオミにはまだわからない。

ユウジに身も心もまかせたいけれど、ユウジの気持ちがまるでわからない。
彼の病気って何。
人との壁。あるいは溝。
ユウジが危険なことを見抜いているお父さん。ナオミはユウジの何もわかってはいない。彼は間違いなく統合失調症。統合失調症と言う病気は常人には理解がほんとうにむつかしい病気です。
ユウジの言葉に振り回されるナオミ。

そして自分探しにもくたくたになるナオミ。
ミライと口ゲンカ。イヤーブックから身を引くナオミ。鍵をぶつけたのはミライへの怒りじゃなく、自分へのいらだちがほとんどだと思う。

けれども、壊れてもいいカメラをたくさん使って、たくさんのフォトを撮影するシーンはすごく刺激的。
そのさなか、階段を駈け下りようとするナオミを、必死に止めるミライは、常識的で意外性のない若者には違いないが、ナオミのことを心底思って心配している。
ユウジはナオミをもてあそぶ気はないにしても、結果的に振り回してしまっている。
すべての記憶がここで甦る。
何もかも甦ったことに戸惑うナオミ。

あの事故の直前、エースと別れる決意をし、ミライと気持ちを確かめ合った。あの時の映画館で交わした二人のキスはそういうキスだった。それをすべてナオミは事故のために忘れてしまっていた。何という残酷。
けれど、ミライとの仲は修復できない。
初めてミライの気持ちに気づいたナオミだったのに。

ユウジの煩悶の元は、大学に落ちるのが怖いとか言う以前の問題。
自分の将来に投げやりでどうでもいいのです。大学はたとえ合格しても、どうせ通えないんじゃないかと思っている。
病気のために身動きの取れないユウジは、自分のことでいっぱいいっぱいで、ナオミを思いやる余裕もない。

お父さんに嘘をついてカリフォルニアへユウジを追いかけて行ったこと。
カリフォルニアでのユウジの豹変。
こういうことはこの病気にはよくあるんです。
目的すら忘れてしまう。
サーフボードを取りに行って取ってこないユウジ。
確信があって行動しているはずなのに、行動に一貫性がない。
ユウジの心は分裂していて、一つじゃない。自分でもどうすることもできない。

こうなることはわからなきゃいけなかった。
カリフォルニアなんて、ナオミは最初から行くべきじゃなかった。こんなユウジについていったら、ナオミ自身もボロボロになる。
帰りの機内で自分のことを着実に取り戻しつつあるナオミ。そのきっかけをくれたミライのディスク。ありありと甦るすべての記憶。これが私なんだ。

ユウジはいますごく病気が悪化している。入院加療が必要な状態。
ミライは身勝手なナオミに怒りを感じつつ、戸惑いつつもナオミを思っている。二人がどうよりを戻すか。
ナオミは過去と現在のはざまで混乱している。そのために周りに多大な迷惑をかけていることを理解しているのに、済まないと思っているのに、どうすることもできない。自分の記憶のトラブルに大切な親友や愛する者を巻き込んでしまっている、戸惑い、苦しみ。そんな中で、ユウジを助けようとするナオミ。だが病気の知識もほとんどない彼女に、そんなことできるわけがないのだ。
ナオミはユウジの何を分かっているのだろう。病気を軽視し過ぎていることは確か。
そして、ユウジからの一方的な別れのひとことに、呆然とするナオミ。

一方、ミライとの失われた時は取り戻せないのだろうか。
ナオミは自分を取り戻しつつある過程で、エースと和解。
ミライが入院。イヤーブックの編集で無理しすぎたんだな。代打をミライに頼まれ快諾するナオミ。
イヤーブックにナオミが戻ってきた。
最後の仕上げも終り、イヤーブック完成。
恋人のムードが復活するミライとナオミ。現在の彼女であるウィニーには気の毒だけれど、ミライも自分に嘘をつきつづけるわけにはいかない。

島のリゾートホテルでのアリサワさんとお父さんの結婚。
それを心から祝福できる自分になっていることに気づくナオミ。ナオミは人間としてワンランク成長した。

そして本来のナオミは、浮気症でも移り気でもなく、ちゃんとした誠実な女の子だってこと。
やっと自分を取り戻せた。
ミライへの思いが再燃するナオミ。
卒業式。大切なカメラで撮るユウジの晴れ姿。
恋人ではなくなってしまったが、ユウジとの友情は続いている。

そして、腕を組み階段を下りてゆく、笑顔のミライとナオミ。

エンディングがもう少し印象的で余韻のあるものであったなら、もっといいものになっていただろう。この映画。
ナオミの自分探しの心の旅の過程。それがとてもわかりやすく丁寧に描かれていた。

面白かったです。

ものすごく人物の気持ちに入り込みやすい映画。それぞれの人物の人となりをよく考えてストーリィ、場面構成が出来ているし、そういうところがほんとうに巧み。編集の担当者は凄腕の人だと思う。
音楽は共感を得にくかったけれど、それなりに的確だったと思うし、もうちょっと考えてみてもよかったという残念な場面はあったけれど、重要な場面での音楽は的確だと思った。
ただ、ラストだけもうちょっとアクセントをつけて終ってほしかった。印象的なシーンとして。
何となく終ってしまうのがいちばんつまらない。
それだけが残念な映画だったと言えます。

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