あとは、割にプログラマの人って・・・・・・まあ、印象批評ですが、「舶来品珍重主義」っぽい部分が見えますね(危険発言?)。つまり、「外人が書いて外人に評判が良い」のは無制限に褒めるけど、「日本人が書く」と割に簡単に叩いちゃう、と言うか・・・・・・。
例えば、個人的な観点では、アスキーから出てる「プログラミング言語Lisp」って本は割にコンセプトとしては「実践Common Lisp」に近い、んですよ。結構な意味で良書なんじゃないのか、と思います。
ただ、対象が「Macintosh Common Lisp」だったんですよね。読んでくと分かるんですが、殆ど「Common Lispで実践的な"みんなが求めるアプリケーションを作りたい"」と言う発想がまずあって、それで「Macintosh Common Lisp」と言う著者の選択だったんです。それで例えばMacintosh Common LispでGUIとかやるわけですよ。
ただ、これは「実践Common Lisp」だけじゃなくって殆どのLisp系の本が避ける話題でしょ?ところが「プログラミング言語Lisp」の著者はそれを敢えて実装依存でも「挑戦した」わけです。この野心、ってオーケーなんじゃないか、とか思うんですが、まあ、Amazonの書評とか見るとみんな責める責める責める(笑)。こう言う変り種の本が一冊くらいあっても良いとは思うんですけどねえ。
そもそも「最初が急勾配」ってのはこの本に限らず、どのLisp系の本でも大体似たりよったりだと思います。「プログラミング言語Lisp」だけの特徴じゃない、と。じゃあ、エエんちゃうの?とか思うんですけど。
ホント、「意欲的な本」を下手に貶しちゃうと「定番で」「ありきたりの」構成の本しか出なくなっちゃうでしょ?言語もフツー、構成もフツー、じゃ、どのみちK&Rの「焼き直し」しか残らないのです。そうなっちゃう。
JavaにもOpenGLラッパーやprocessingのようなものもあるので、
Clojure in a boxのような環境をもう少し強化して、
Javaの知識がなくてもClojureからprocessingなどのライブラリが使えるような
ドキュメントがあれば、「プログラミング言語Lisp」のように、
Clojureでプログラミング入門ていうのも熱いですね。
ただ、自分もEmacsを使っているのですが、本当の初心者に
Clojure in a box のEmacsを使わせるっていうのはどうですかね。
そこで引かれてしまうのが心配です。それは些細な問題ですが。