原題は Benoît Peeters『Lire la Bande Dessinée』(Flammarion[フラマリオン社]、1999年[でしたっけ…?])。『Les Cités Obscures(闇の都市)』(http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=3679293&comm_id=424387)やフレデリック・ボワレ作品の原作者として知られる作者は、『タンタンの冒険』研究をはじめとして、BDの研究家としても知られている。元々はロラン・バルトのもとで(!)勉強をしていたとのことで、その博士論文(?)はバルトの『S/Z』をモデルに『タンタン』を読み解くといったものだった模様。本書はそのペータースが、BD全般を、通時的にではなく意味生成の機能に着目して論じたものである。章構成は以下のとおり。
Introduction : Éloge de la Bande Dessinée(序:バンド・デシネの称賛) Ch.1 : De Case en Case(第1章:コマからコマへ) Ch.2 : Les Aventures de la Pages(第2章:ページの冒険) Ch.3 : Sens Interdit(第3章:禁じられた意味) Ch.4 : Lisible, Visible(第4章:読みやすい、見やすい) Ch.5 : L’écture de l’autre(第5章:他社のエクリチュール)