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企業の社会的責任(CSR)コミュの「CSRの本質を考えるイベント」後記

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先日このコミュニティを通じて参加したイベントのルポを開示したいと思います。

日本フィランソロピー協会主催のこのイベント、学生の私にはかなり勉強になりました。

以下詳細をアップしたいと思います。

***

(社)日本フィランソロピー協会
第200回定例セミナー記念シンポジウム
「いま、改めてCSRの本質を考える」
〜現在のCSRブームを評価し、今後の進むべき方向を探る〜

セミナー概要
(1)基調講演 写真家 管洋志氏
スライド「ブータンの幸せ」が語るCSRへのメッセージ
(2)パネルディスカッション
コーディネーター:佐藤裕一郎氏(共同通信)
パネリスト:河口真理子氏(大和総研)、鈴木均氏(NEC)、谷達雄氏(リコー)、デイビス・スコット氏(麗澤大学)

セミナールポ
(1)基調講演
・菅氏のテーマ:幸せとは何かという問い。
・国民総生産(GNP)ではなく、国民総幸福量(GNH)を基準とするブータン王国からのメッセージ:大事なのは「家族」と「地域」である。「家族」と「地域」を大切にすることが幸せを生む。

(2)パネルディスカッション概要
【前半】
Q.1 CSRブームについての見解と各々の取組み
鈴木氏(以下S):CSRの本質が定着しているのかは疑問を感じつつも、CSRを食う理君論では終わらせないように、CSRの布教活動に取り組んでいる。
河口氏(以下K):CSRはブームだなどと言って「導入するもの」ではない。企業がもっと内側から自分たちで、企業のミッションを考えるべき。
谷氏(以下T):まだまだブームと言えるほど、定着していない。これを一つの結果として、もっともっと理解を浸透させていきたい。リコーの取り組みは環境にやさしい製品づくりである。
デイビス氏(以下D):CSRはただコンプライアンスをやれば終わりというのではなく、CSRは価値創造であるので、CSRと本業のビジネスを分けず、CSRがビジネスであると捉えるべき。
Q.2 定着しない背景
K:ノウハウ的なものは理解されても、本質部分が理解されにくい。
Q.3 まずはCSR「導入」をと考える企業はどうすべきか。
S:CSRの要素は従来からあるもの。従来と今との違いは、今はよりステークホルダーを意識していること。ステークホルダーとの今後の関係が常連さもいるのかな。
Q.4. 認証(国際規格)どなどの批准の意義
T:1)企業存続、2)社会存続のため。
Q.5. CSRが日本において叫ばれるようになった背景
D:1)マーケットダイナミックの変化(人々はモノではなく価値に対してお金を払う)、2)企業と生活者の力関係の変化(市民の意見が企業にどんどんと繁栄される、市民の意見を企業が無視できない時代)。
Q.6. マーケットニーズとは
D:内外にステークホルダーがいる。だからPR的なCSRに反対。
Q7. 会社のオープンコミュニケーションの重要性について
S:従業員と企業の関係がよりドライになるにつれ、従業員が企業の不祥事を含めた内部情報を外部に出す事が可能に。それに伴い企業風土の透明化が求められるようなった。
K:ライフスタイルとして、現代人は会社と自分の生活を両立させたいと考えている。そのような中、従業員の会社に対する意識も変化。

【後半】
Q.1. CSRの原動力は何か?(不祥事?企業倫理?マーケットの変化?)
K:日本人の横並び特性がプラスにもマイナスにも働いているのでは?また、企業の中には、経営者がCSRの重要さに気づいたというケースもある。
Q.2. CSRと市場の関係性とは?
D:社会的責任投資(SRI)の二つの動機付け;1)理念に対する投資、2)Feel-good Investment. 日本のSRIは最近までは伸びていたが、近年落ち込んでいる。(理由;1)調査コストが多大、2)どのように銘柄の差別化を計るかという疑問)
S:お客様がCSRを求めている。
T:消費者がCSRのドライバーとなるという点でいうと、BtoBのビジネスに携わる企業はジレンマをかかえる。
Q.3. 具体的にはどうすべきか?これから何が必要?
K:何かこうすればいいという一つの施策は存在しない。現在のLOHASや環境に関する関心などをうまく盛り込みつつ、市民のCSRに対する認識を高めて行くことも重要。現段階では市民の理想(CSRは市民が主役となりすすめていく)と現実(実際はお得感にひかれて買い物をし、CSRはあまり重視されない)のギャップがあり、経営者の混乱を招いている。
個人的には以下の2点を質問しました。
1)CSRに対して、種々の見解(CSR=コンプライアンス的な超守りのCSRから、CSRはもともと企業経営の一部であるべきで、CSRなんてなくなってしまうのがいいのだというラディカルな意見まで)がある中で、長期的ビジョンと、短期目標の設定が必要なのでは?そのあたりも含めて、政府のアクションプラン的なものはないのでしょうか?
K: 一応各省庁の取り組みは存在する。しかし、それ以前に役所のSocial Responsibilitiesを徹底すべき。危機意識がないとなかなか取り組みができない。
2)企業の中にCSRという新しいうねりを提示していくのは容易ではない。どのようにまわりを説得していくべきか。
K: Generationの問題は時とともに解決するかもしれない。
S: 継続的に繰り返し、主張する事が重要。

コメント(2)

>makiさん
おおー、素晴らしいルポありがとうございます!!
最後に質問してくださった方ですね!
makiさんの質問、とってもいいポイントをついてらっしゃいました。
特に、企業人も一市民なのに、それを忘れてしまっていないか、
という質問は、結構ハッとさせられた方が多かったようです。
さすが、学生ならではの視点で、とってもいい視点です。

またぜひとも来てくださいね!
あと、第1部のスライドが見えにくくて、本当にごめんなさい。
主催者として大反省です。
ごまごろうさんへ、
どなたかは認識できませんでしたが、イベントはとてもよかったです。スライドも、懇親会の場で見る事ができたので!

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