Guerlain✿ฺParfumコミュの『ベチバー』

1959年
『Ｖｅｔｉｖｅｒ』
オーデトワレ
パヒューマー：Jean-Paul Guerlain
香調：ウッディー、フレッシュ
トップ：シトラス
ミドル：ウッディ、ベチバー
ラスト：タバコ、スパイス、トンカビーン

「ベチバー」という名前は、香水の成分として良く知られておりますが、熱帯原産のイネ科の植物の名前です。根から抽出するその香りは、熱帯特有のしっとりとしたグリーン香で、香りに広がりを持たせる上で欠かせない成分となっております。
「べチバー」その香りに深い感銘を受けたジャン　ポール・ゲランは、べチバーを基調に、フレッシュなシトラスとウッディーでスパイシーな香りを結びつけ、男のフレグランス、「べチバー」を創り出しました。
この時、ジャン　ポール・ゲラン、２２歳。調香師としての天性の資質を余すところなく発揮した傑作です。野性的でありながら洗練されたその香りは、迷宮のような深い緑の森を想わせます。さわやかな空気、木々の織り成す美しい陰影、樹木をうるおす水、わけいるほどに、その魅力を発見し、魅了され、もう出られなくなってしまうような緑の森。そして森は、植物・動物・鉱物･･･様々なものを抱え込みながら、ひとつの宇宙のような美しい調和を保ちます。
「べチバー」もまた、激しさと節度、無秩序と秩序、新鮮さと暖かさなど、相反するイメージを香り立たせながら、それらを分かちがたく結び付け、まとう人を包みます。フレッシュで透明感があり、官能的でありながらヘルシー、野性的でありながら抑制が効いている。やさしく、たくましく、知的な男性を想わせるその香りは、多くの支持を獲得し、愛用され続けてきました。
２０００年には、ボトル＆パッケージ、イメージビジュアルを一新してより現代的でドラマティックな雰囲気が加わった「ベチバー」。今を生きる魅力的な男性に、ナチュラルでエレガントなアクセントを加えるフレグランスとして、再び熱い注目を集めています。