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ポジティブに環境問題を考えるコミュの上杉鷹山の言葉【ポジティブに環境問題を考える】・特別編

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今日は、私の尊敬する上杉鷹山の言葉をご紹介します。


楽天ブログでかなり以前に書いたものですが、ポジティブに
環境問題を考える上で参考になると思いますので、再掲する
ことにしました。




■自助・互助・扶助



一村は、互いに助け合い、互いに救い合うの頼もしきこと、
朋友のごとくなるべし。


【上杉鷹山(ようざん)】



これは米沢藩主、上杉鷹山の言葉である。

この現代においても、最も必要な心がけではないだろうか。

鷹山は、「藩主は、国家と人民を私有してはいけない。人民
の父母として尽力しなければならない」と考えていた。

そして、「三助」を理念として、窮乏を極めていた米沢藩の
立て直しを図った。

ここで「三助」とは、もちろん「さんすけ」ではなく、「さんじょ」
と読む。

すなわち、自ら助ける「自助」、近隣社会(コミュニティ)が
互いに助け合う「互助」、藩の政府が手を貸す「扶助」のこと
である。


「子供は親の言うことはせずに、親のするようにする」。


こんな言葉があるが、まさに鷹山は人民の親となり、行動・
実践というお手本となったのである。


その結果、見事に藩の財政を立て直したばかりでなく、あの
「天明の大飢饉」を無事に乗り切ることができたのだ。



◆鷹山の政策



鷹山は、次のような政策を実行した。


1.藩士、領民の区別なく、一日あたり、男、米3合、
  女2合5勺の割合で支給し、粥として食べさせる。

2.酒、酢、豆腐、菓子など、穀物を原料とする品の製造
  を禁止する。

3.比較的被害の少ない酒田、越後から米を買い入れる。


特筆すべきことは、

「鷹山はもちろん、上杉家の全員も領民と同様に、三度の
食事は粥とした」

ということだ。


これを見ていた富裕者層も、貧しい者を競って助けたという。


凄い感化力だ。


「自助努力」とか「痛みを分かち合う」とか言いながら、相変
わらず経済成長や飽食を目指しているどこかの政治家さん
たちとは大違いだ。




◆仮想水



とりわけ、2の「穀物を原料とする品の製造を禁止する」と
いうのは、現在でも、アフリカや東南アジアの飢餓を救う
極めて有効な政策である。


たとえば、鶏肉1キロを食べるのは穀物を2キロ食べるの
と同じなのだ。

同様に、豚肉は4〜5キロ、牛肉に至っては8〜10キロ
以上の穀物を必要とする。


たいていの場合、これらの動物を育てる場合に穀物飼料を
用いるからだ。


とくに日本の場合は、穀物のほとんどが輸入に頼っている
ので、和牛などといっても外国の穀物からできていると言
える。


ついでに、「水」のことにも触れておこう。


まるで昨日までの「環境問題」の話の続きのようだが、大切
なことなので我慢してお聞きいただきたい。


1キロの穀物を輸入するのは、「1トンの水を輸入している
のと同じ」なのだ。

実際に水を輸入するわけではないが、穀物を育てるために
大量の水が必要で、これを「バーチャル・ウォーター(仮想水・
実際に必要な水)という。」


最近、「1キロ1トン」という数値が一人歩きしているが、
実際にはたいていの場合、もっと多い。


総合地球環境学研究所の沖助教授の研究によると、トウモ
ロコシで1キロあたり1.9トン、小麦粉で2.0トン、精米後の
米で3.6トンの水を利用していることが分かったそうだ。


そしてもし、これらをエサとして使って日本で家畜を育て
た場合、鶏肉でも4.5トン、豚肉で5.9トン、牛肉では
何と21トンの水を利用してことになる。


牛丼1杯食べるのは、2トン以上の水を飲んでいるのと同じ
ことなのだ。



◆鷹山の魂を引き継ぐ



鷹山の時代は、一村が国家に相当した。

現代は、一国が国家なのかも知れない。

しかし、地球のすべてはつながっていて、連動している。

だから、21世紀の国家とは「ひとつの地球」でなければ
ならない。


さあ、冒頭に掲げた鷹山の言葉、「一村は、互いに助け合い、
互いに救い合うの頼もしきこと、朋友のごとくなるべし」を
書き換えよう。


「ひとつの地球は、互いに助け合い、互いに救い合うの頼も
しきこと、世界中の人々が朋友のごとくなるべし」。



上杉鷹山を尊敬する人は多い。

でも、崇め奉っても鷹山は喜ばないだろう。


一村を地球に拡大することこそ、偉大な先人の魂を引き継
ぐ者としての責任ではないだろうか。


そう、それが「進化」というものだから。




◆為せば成る



えっ、「そんなことを言っても難しい」って!


鷹山は、まるでこの反論を予測していたかのような言葉を
残している。



為せば成る
為さねば成らぬ何事も、
成らぬは人の為さぬなりけり。



このあまりにも有名な言葉は、今でも煌々と輝きを放って
いる。


行動・実践。


これこそが、すべての成功法則の原点だと思う。


ただし、「為せばなる〜」を曲解すると、ボクのような軽薄
者は「無謀」な行動を取りかねない。


しかし鷹山は、「謙虚であること」「感謝すること」「物を
大事にすること」「節約をすること」を行動・実践の基礎に
おいていたそうだ。


ホントにすごい政治家がいたものだ。


あのジョン・F・ケネディが、「日本で最も尊敬する政治家は
上杉鷹山」と語った話は有名だが、その氣持ちはホントに
よく分かる。


またイギリスの女流探検家イザベラ・バードは、明治初年
に日本を訪れたとき、「米沢周辺はエデンの園、アジアの
アルカディア(桃源郷)である」と語ったそうだ。


言うまでもなく、その100年前に困窮の場所を「エデンの
園・桃源郷」に蘇らせたのが上杉鷹山なのである。


私もこれまで「米沢中央高校」など2カ所で環境問題につい
ての講演をさせていただいたことがあるが、景色といい人の
心といい、まさに桃源郷であった。


ボクは全国で、すべての都道府県の1000カ所以上の地
で講演させていただいたが、この米沢は何回もお邪魔した
い「我がお気に入りの場所」のひとつである。




◆鷹山の師・細井平州



さて、上杉鷹山とくれば、江戸時代の教育者であり大儒の
「細井平州」(以下、平州先生)を忘れることはできない。


鷹山の若かりし頃の師として、計り知れない影響を与えた
に違いない。

平州先生の教えは、

「学んだことを生かす」

「先施の心」

「人にとって大切なのは、譲り合う心」

「勇気をもってことにあたり夢をかなえる」

など、まるで現在の「成功哲学」「人生哲学」そのものだ。


米沢藩に「興譲館」という学校があったが、「譲り合う心を
興す」から名付けられたと言うことだ。


平州先生は、「思い上がり」、「相手のことを考えない自分
中心の行い」が最も人の道にはずれたことだと説いている。


そして、「人と人との交わりにあっては、思い上がりの気持
ちをなくして、譲り合う気持ちをもてば、お互いの心が通じ
合い、物事もうまく運ぶ」と教えている。


ここで、「先施の心」の「先施」とは、先に施すということだ。

「自分がして欲しいことを先にこちらから施す」という黄金
律の実践である。

相手にして欲しいことを相手がしてからするのではなく、
「相手よりも先に自分からして差し上げる」ということだ。


マーケティングに

「返報性の原理(してもらったことを相手にして返したくなる)」

というものがあるが、

平州先生の「黄金律」は

「施しを先にする方になれ」

と説いているように思う。



ともかく、「ひとつの地球」「地球はひとつ」という自覚を
持って、自分から率先して、行動を為していきたいと思う。

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