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ボストーク8号コミュの詩歌

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感情の衝動

旋律の振動

言葉の震動

歌声の扇動


※感想は【感想トピック】に、よろしくお願いします。

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コメント(10)

【LIFE on the kitchen.】


彼女はタマゴを二個、割った。

フライパンを火にかけて、ラジオから流れる今日の天気予報を聴いた。

菜箸でタマゴをかき混ぜて、恋人が今日も笑ってるかどうかを考えた。


最初の朝。

人殺しのニュース。

宛のない手紙。

真っ白な皿。


今日の最高気温と最低気温なんて、明日には忘れてしまうだろうし

今日は何を食べたのかなんて、一週間後には忘れてしまうだろうし

もしかしたら忘れた事さえ、忘れてしまうかもしれなかったけれど。


彼女はタマゴを二個、割った。

フライパンを火にかけて、ラジオから流れる今日の天気予報を聴いた。

菜箸でタマゴをかき混ぜて、恋人が今日も笑ってるかどうかを考えた。


キッチンの中に、オムライスの香りが、フワリと舞った。
【LIFE in the pocket.】


僕はタバコを一本、吸った。

メンソールに火をつけて、テレビから流れる今日の天気予報を眺めた。

灰皿にタバコを置きかけて、恋人が今日を笑ってるかどうかを考えた。


最後の朝。

人救いのニュース。

宛のない手紙。

真っ白な煙。


今日の最高気温と最低気温を、明日にだって覚えているだろうし

今日は何を食べたのかさえ、一週間後だって覚えているだろうし

あの日の台詞を、何度だって思い出すだろう。


僕はタバコを一本、吸った。

メンソールに火をつけて、テレビから流れる今日の天気予報を眺めた。

灰皿にタバコを置きかけて、恋人が今日を笑ってるかどうかを考えた。


ポケットの中の、どうしようもない自分に、ヒトリで泣いた。
【日食】


蝶はお前を救わずに 蜘蛛もお前を救わない

鷹はお前を見ようともせず通り過ぎ 燕はお前を撫でるだろう

其れでもお前よ 汚れを知らぬお前よ どうして高く 空を見上げるのか


今日はお前を掬わずに 雲もお前を掬わない

風はお前を見ようともせず通り過ぎ 雨はお前を撫でるだろう

其れでもお前よ 汚れを知らぬお前よ どうして高く 空を見上げるのか


何処かの少女は空を見上げるのを止め

数億年先の白よりも 数分間先の黒に手を伸ばした

月は満ち 足掻いては欠け 水槽の中の金魚のように 呼吸困難だ


満月は太陽を飲み込む

やがてお前の番が来る

お前が満月に飲み込まれる番が来る

お前はそれを知る為に 空を見上げていたのだろ


全ての白は憂いの最中に

全ての黒に屠られるだろう

目を閉じるな 耳を澄ませろ 息を吸え

口を閉じるな 喉を鳴らせろ 息を吐け


そうしてお前は一点の 零れる白を知るだろう

満月が太陽の全てを飲み込む最中に一点の 零れる白を知るだろう

それを何と呼ぶか お前は知っているか 汚れ果ててしまったお前よ その名を知っているか


失われたお前よ お前は何も 失われてなどいないのだ

お前に宿った一点の白を どうか手放すなよ

それがお前の 太陽の欠片なのだ
【何色】


僕が言いたい事は 何時だって とても単純で

言いたい事だけが 何時だって 上手く言えないんだ

誰もが難しい言葉ばかり 伝えたがっているよ

世界が何色に染まったとしても 何にも関係ないんだ


特別な人間なんてね 本当は何処にも居ないって事

だけれど君の存在を 特別に感じるって事


選ばれた人間なんて 本当は何処にも居ないって事

だけれど僕等は常に 選び続けてるって事


生ぬるい空気を吸い込んで 君を想ってみたんだ

暑苦しい汗が流れて だけれど手を繋ぎたいと感じる

世界が何色に染まったとしても 何にも関係ないんだ

世界が何色に染まったとしても 何にも関係ないんだ
【希望】


希望よ

僕の希望よ


平凡な日常を懸命に繰り返し

糧を得る為の生活を積み重ね

泥濘の奥底を丁寧に掘り返す

生きとし 生ける 僕の希望よ


零れ落ちたモノは多くて

拾い上げたモノは少ない

忘れ果てたモノは遠くて

思い出したモノは触れられない


見落とし 手放し 泣き 無くし

呆れ 飽き果て 諦めながら

尚 冷める事のない

僕の希望よ


指先 爪の先でも良いよ

微かな光よ その輪郭よ

道を照らしてくれないか

悲しく 優しい 此の先を


希望よ

僕の小さな希望よ


希望よ

僕の希望よ


希望よ

僕の大きな希望よ


希望よ

僕の希望よ
【アイン】


毎日は幸せか?


色々を経て また此処に辿り着き

背丈も 容姿も 感情も

変わったけれど

温度は36.5℃のまま暮らすんだ


僕等は大人になった

嘘は嘘のままだぜ

大して悲しいことなんか無い


アインには真実を伝えてくれ

それから どうか君自身にも


毎日は幸せか?


それは生まれて何度目の涙なんだろう

過去も 昨日も 思い出も

変わらないのに

速度は4.8/hのまま進むんだ


僕等は子供だった

本当は本当のままだぜ

嬉しいときには笑ってみせろよ


アインには真実を伝えてくれ

それから どうか君自身にも
【アビス】


水溜まりの中 在る宇宙にさ

顔を突っ込んだって 汚れるだけさ

泥水を飲み込んで ようやく気付いたんだ

あんなモンは全然 泥水なんかじゃ 無かったな


希望は何時も 朝早く 音を鳴らして 目を覚ますんだ
【鉄】


僕は鉄塔の向こう側に行きたい

その向こう側 その向こう側に存在する

鋼鉄のモチーフみたいな 君に触れたい


ザラリとした感触 錆びた味 オブジェクト思考

君は僕なんて 知りはしないから 見せ付けたい


剥がしてくれペイント 僕の上っ面の全て

嘘吐きな電気を流し込んでくれ

感電して十秒


エレクロトニカル

そしてまた 血液
【Trekking boots】


君が踏み出した一歩は 足の裏で感じていれば良いよ

目は真っ直ぐに 往くべき先を見て 背は凛と伸ばして

どんな足跡だろうか だなんて 振り返らない方が良い

君が踏み出した一歩は 悲しくも優しき 覚悟を決めた一歩だ


例えば 真っ白な雪の上 振り返り

自分の足跡を眺めながら 真っ直ぐに歩くなんて

とてもじゃないが難しいってこと 想像するのは あまり難しくない


ところが 時の流れや 季節の移り変わりってのは

そんな簡単なことさえ 分からなくさせてしまうから 厄介なのさ

転ぶ前に 迷う前に 自分の道を見失っちまう前に 君は知っておくべきなのさ


君が残した足跡ならば

他の誰かが 君を大切に想う誰かが ちゃんと見てるさ

君は気付けないだけさ

自分の足跡を見ることに ずっと必死だったのだからさ


君が踏み出した一歩は 足の裏で感じていれば良いよ

目は真っ直ぐに 往くべき先を見て 背は凛と伸ばして

どんな足跡だろうか だなんて 振り返らない方が良い

君が踏み出した一歩は 悲しくも優しき 覚悟を決めた一歩だ


さぁ 真新しき 強き一歩を 踏み締めるんだ
【さよなら、ボストーク。】


さよなら ボストーク。

こんにちは 僕のリリー。


君は僕の名を 呼んだ。

とまったまま 何度も。


さよなら ボストーク。

ひさしぶり 僕のサリー。


君は僕の手を 引いた。

わらったまま 何度も。


さよなら、ボストーク。

いこうか、僕のマリー。


君は僕の命を 抱いた。

からまったまま 一度だけ。

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