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現代聖書 《7012年版》コミュの第2章

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1.【不思議な店】
(SE)すずむしの音 (SE)2人のゆっくりとした足音


妻   『あっ、流れ星!』
 
蔵宮 『えっ?どこ?』

妻   『あそこらへんで流れたんだよ。きっと私の日ごろの行いが良いから見れたんだよ。』

蔵宮 『それじゃーまるで、僕が悪い事してるみたいじゃないか』

妻  『どうだかねー(笑)踏まれて出来たタンコブを高さに代えて♪流れ星の流れるあの場所まで行こう♪』
蔵宮 『その歌・・』

妻  『ああ、うん。この歌、どこで聞いたのか分からないんだけど、なんか口ずさめるんだよね。世界一      高い踏み台に♪君ならさーなれるよね♪約束だよ、もう踏まれぬほどの高い高い踏み台だよ     ♪あっ!こんな所に面白そうな雑貨屋があるよ。入ってみようよ』

蔵宮  『君って、本当こういう少し古い感じの店、好きだよね』

妻    『少しでも気になった店は、何かしらの縁がある店なんだよ。きっと。ホラ、入ろうよ』

●木の扉を開く (SE)お店のBGMで石ころの歌〔オルゴール〕がかかっている

「いらっしゃい。」

妻  『ねえ、この枕、見てよ。おかしな夢を見る枕って書いてあるよ』

蔵宮  『おかしな夢って、夢は、たいがい、おかしなものじゃない』

妻   『すいません。これ、2つ下さい』

蔵宮  『えっ、僕の分も買うの?』

妻    『面白そうだし。買ってみようよ〜、』

(店のおじいさんの声)「2つで、3049円です」

妻  『はい、 3000と…40…あっ、ちょうどありました。はい・・9円っと』

(店のおじいさんの声)「確かにお受け取り致しました」

●店から出る

妻  「あの店でかかっていた曲なんて曲だろう。いい曲だったなー」

蔵宮 「ああ。あの曲は石ころの歌とかいう曲だよ。昨日テレビでやってたよ。」

妻  「ふーん。今度、聞いてみよーっと。あっ、そうだ。あなたに渡したいものがあったんだ。ジャーン!    これなーんだ?はい、そうです、腕時計です。あなたに似合いそうだなって思って買っちゃった。」

蔵宮 「わー、ありがとう。嬉しいよ。さっそく、つけてみてもいい?」

妻  「いいよ。私がつけてあげる」



2.【NASA】

(SE)ノックの音

倉宮  『どうぞ入って』

妻    『あー良かった。突然、メールで職場に来て欲しいだなんて驚くじゃない。あなたに何かあった       のかと思ったわよ』

蔵宮  『ああ、すまない』

妻    『それにしても宇宙機関の研究所って凄いわね。警備が厳重すぎて、本当に通して貰えるのか      ドキドキしたわよ。それに、そこらじゅうに難しそうな装置ばっかり。』

蔵宮   『実は、君に話しておきたい事があってね。』

妻    『どうしたの?やけに、あらたまっちゃって・・』

蔵宮   『これを、見て欲しい』

妻    『これは?』

蔵宮   『これはアカシックレコードに入り込む装置なんだ。これを使えば好きな時間、好きな場所に        意識を飛ばせるんだ。』

妻    『まさか。そんな事、出来るわけないじゃない(笑)』

蔵宮   『付けてみて。いくつか君に見せたい場所があるんだ』

妻    『あなた。これ本当に?』

蔵宮   『ああ』


(SE)機械音 (SE)意識が飛んでいく音



3.【アカシックレコード】


゛私、ここ知ってる・・  なんでだろう? 始めて来た場所なのに、何度も見てる気がする・・・゛

ここは、僕たちが前世で住んでいた場所だよ。

゛ここは地球?゛

いや、ここは   という星だよ。

゛あれ・・? 私・・・この時、あなたに会ってる・・ ラブレターという絵本を受け取って・・・゛

そう。ここで僕は絵本作家をしていた。そして君と出会った。

゛誰かの記憶が流れ込んでくる。怖い・・自分が他の誰かに変わってしまうみたい゛

大丈夫。 それは前世の君の記憶なんだ

゛私・・・ 私はルナという名で、あなたはガイア゛

ああ

●無数に流れるアカシックレコードのワンシーンを見て

゛あっ!あの人、テレビで見たことがあるわ。有名な人よ。そう オメテオトル船長だわ。あの船長が見つけた星にあなたの名前を付けたって言っていたわ゛

僕の名をかい?

゛ええ。なんでも、子供の頃から、あなたのファンだったんですって゛

それで今住んでいる星の名がガイアなんだね。なんだか恥ずかしいや

゛名誉な事よ゛

ああ

゛ところで、なんで私をここに連れてきたの?゛

これを見て

●無数に流れるワンシーンの一番初めを見せる

ここは宇宙の始まり

゛知りたい?っていう誰かの気持ちが流れ込んでくる。これは誰の声なの?゛

これが宇宙の意思ってやつだよ

゛知りたいってどういう事?゛

宇宙は自分の全てが知りたくなりシナリオを作り上げたんだ。それが今、君がいるアカシックレコードと呼ばれている世界なんだ。ここには過去から未来にかけて全てのシナリオが存在している。僕たちは、このシナリオの通りに動いたり、話したりしているんだ。

゛えっ、ちょっと待って。それじゃー私たちは宇宙の意思のあやつり人形じゃない。そんな事あるわけない゛
●無数に流れる未来のワンシーンを見せる

これを見て・・

゛えっ、ちょっと待って。それじゃー私たちは宇宙の意思のあやつり人形じゃない。そんな事あるわけない゛

゛え?これって・・゛

そう、未来は全て決まっていて絶対に変えられないんだ。

゛そんな・・ 私は今まで自分の意思で、あなたと結婚して・・・゛

不安にならなくても大丈夫。君の行動は、未来のシナリオに必要な行動なんだ。君の思うままに、行動すればいいんだ。

今見ている世界を、全て現代聖書に記すのが僕の使命なんだ。そして君もその使命を担っている一人だったんだ

゛私が?゛

あぁ、君がいなければ、このシナリオの世界は誰にも伝えられない。

君がいなくては、現代聖書の1章さえも存在していないんだ。

君をここに連れてきた訳は、再現する世界を終わらせるためなんだ。

それを、君に伝えたかった。

゛終わり?゛

終わりというのは、宇宙が完全になるってことなんだ。それは、個となっている全ての命が使命を果たし終わるという事なんだ。

現代聖書が世に出ると同時にスイッチが入るんだ。

僕は、これから先、僕を捨てる君に、この真理を知って欲しかった。

゛私があなたを?そんなわけ・・゛

僕も個である以上、この宇宙の法則に従い生きなくてはならない。悲しむという感情を、宇宙が僕に与えている以上、それを受け入れて生きていかなくてはならない。

゛私、あなたと絶対に別れたりしないよ゛

ああ。今、君が本当にそう思ってくれているという事が幸せだよ。これから心変わりをしても何も気にしないでいいんだよ。今、君が愛してくれている。それが嬉しいんだ。

゛未来のシナリオなんてウソよ。絶対にウソ。私にも、その未来を見せてよ。どうして、別れなくちゃいけなくなるのか見せてよ。゛ 

決して変えられない未来を知ることは不幸なことなんだ。

゛見せて。どうしても知りたいの。わたし、そんな未来にならないようにするから。初めてシナリオを変える命になってみせる゛




4.【石ころの歌】

僕には素晴らしい声や顔や 取り柄なんてもんは無いけどさ
人生は比べれるものじゃないし これが僕だ それが全ていいじゃないか
結局 自分はただの石ころ なんて決め付けて 磨くのを止めたら
ダイヤの原石だったときに もったいない以上に悔しいじゃん
人は頑張るときに輝くもの 美しく美しく見えるもの
だから僕も精一杯磨くんだ ただの石ころがホラ 宝石になる
みんなで磨こう それぞれの石を 泥だらけだって かまいはしないさ
宝石にだって負けないくらいの きれいな きれいな 石になろうよ

5.【逆時計】

ずっとずっとずっと好きでいる 今も僕はあなたの事を 恋人になり浮かれたこともあった
楽しくて このままでいたいと思った でも気付いたときは そう僕ら2人は赤の他人で
いつかは こんな日が来ると 覚悟をしていたけど  心の準備なんて 何にも役に立たないんだな
あなたにもらった時計 この時間をさす時には まだ付き合っていたね 反対に時計を回してみた
時間だけが空回り やっぱり戻れないのかな? 握り締めた 手の中には まだ涙は溢れてた


6.【闇落崩し】

拙者蔵宮真三は 伊賀で一番の忍者
今宵 敵の姫君を攫うでござる
しかしなんとも厳重に警護を固められている
まずは城に忍び込むための忍法
“変化の術” あ ドロン
「そっちは異常ござらんか?」
はい 特に異常ありませぬ
「新月か 共に目を凝らし見張ろうぞ。」
はい …では
「おやおや? ちょっと待たれよ。」
ギクリ
「お主 見かけぬ顔だなぁ。」
ムムム これはまずいぞ
“忍法 壁隠れの術”
「なっ!どこへ行った!? であえ!であえ!曲者じゃー!」
忍 忍 忍 忍 「おのれ どこへ行った!? そんなに遠くまでは行っていないはずだ!」
忍 忍 忍 忍 「探せ! あ 探すのじゃあ〜!」
「そこに居るのは誰じゃ?」
よくぞ見破りましたなぁ
「わらわは、第一大奥の北条綾音なるぞ。武術もお手のものなのじゃ。」
おっと 姫君でしたか 探す手間が省けたでござる
「さては敵国の忍びだな 返り討ちにしてくれるわ。」
ふふふ 噂に違わぬじゃじゃ馬ぶり
〔カキーン!〕
おっと あなたは大切な人質だ 殺すわけにはいかんのでな…
“忍法 闇落崩しの術”!
「頭が、割れるように痛い…。」
“説明しよう!
闇落崩しの術とは、蔵宮真三が編み出した忍術であり
読んで字の如く、闇に落とし、心を崩す、云わば生け捕りにする忍術である!”
「うぅ…なんという音じゃ…、あ、そうじゃ、耳をふさげばよいのじゃ。」
「ええい!」〔ズバッ!〕
「ぐふぅ!」
そ、そんなバカな! 拙者が負けるだなんて…。そなた、綾音姫ではござらんな…。
「そうよ 姫の影武者さ。」
どうりで強いはずだ
「あたいは甲賀のくノ一さ 本名は“シズク”なのさ。武術は日本一なのじゃ。」
シズク? お前まさか 蔵宮雫か?
「なっ! なぜその名を!?」
“解・変化の術” ドロン
「その顔は まさか兄上!?」
あぁ、幼い頃に生き別れた妹に、こんな形で再会するなんてなぁ…
「そ そんな…!」
雫、お前、強くなったなぁ…。それに、綺麗になった。
「兄上 あたい、ずっと捜してたんだよ!
兄上に自分の名が届けばと、甲賀の里でひたすら忍術に励んでいたんだよ。」
あぁ…、俺もだ…。しかし、皮肉なものだ…、お前の名を付けたこの技が、お前に破られるなんて…。
「私の、名…?」
あぁ…“やみらくくずし”逆から読むと“しずくくらみや”… あッ…
「兄上… 兄上…? 兄上ー!!」


9.【目覚め】

あ〜ぁ… よく寝たわい。

若い頃の自分達に この枕を売るだなんて
ほんとにおかしな夢ばかり見る枕じゃわい

おや? ポケットの中にどうしてこんなたくさん小銭が入っているのじゃろう…

まぁええか  散歩にでも行こう 病院を抜け出して 散歩にでも行こう 

看護婦さん 『蔵宮さん病室に戻りましょうね 』

すいませんが娘を見かけましたら どうか伝えてください すまんかったと…




10.【ガンコじじい】

医者  「蔵宮さん。身寄りも無いし意識が戻る見込みもなさそうだ。もう少し様子を見て意識が戻らない      ようだったら生命維持装置を切っておいてくれ」

看護婦 「わかりました。」


娘が何度か連れてきた 男は素朴な若者で
悪い人間じゃなかろうが 結婚なんて認めへんぞ
ガンコなジジイと思ったろ だけどあれには訳がある
お前とワシを捨ててった 母さんの最後の言葉じゃて
「早過ぎる結婚だから 青春全てが子育てなんて
私不幸な女です。 自由になりたいの。」
だから十六になったばかりのさ お前が結婚したいなんて
あの時の母さんと同じに見えてしまった
お前がさ 大切だから 幸せになって欲しいから
結婚なんて早過ぎると 反対をしたんじゃよ
娘が家を出て行った 男と町を出て行った
二人がそこまで真剣な気持ちと気付いてやれなんだ
いつか帰ってくるだろうと 三人分の飯作り
一人ぼっちで食べる日々 気付けばあれから二十年
すいませんが うちの娘 見かけましたら伝えてください
「すまんかった」と謝るで 帰って来ておくれ
“3049号室の蔵宮さん。ずっと前に娘さんが駆け落ちをしてね、
なんでもその日に事故にあって亡くなられたんですって。
よっぽどショックだったんでしょうね。ああやって自分が謝っていれば、
いつか帰ってくるんだって、本気で信じているんですから…”
すまんかったなぁすまんかったなぁどうか戻ってきておくれ
この声が届くまで 謝り続けるで
すまんかったなぁホンマすまんかったなぁどうか戻ってきておくれ
この声が出なくなるまで、何度でも謝るで。
(お父さん)
おぉ!かよ! 戻ったのか、よぅ戻った、よぅ戻った。また一緒に暮らそう。
(お父さん、ごめんなさい。私、少ししか居れないの…)
なぜじゃ!? あの時の事をまだ怒っとるのか?
もう反対なんてせん。たかし君はどこじゃ? 上がってもらいなさい。
(お父さんにひとつ、言っておきたかった事があって、それで…)
あぁ、お茶を入れよう。お前が好きだったカステラもある。
ほら、見てみぃ、お前が植えた苗が、こんな立派な樹になって…、なぁ。
(お父さんッ)
積もる話がいっぱいあるんじゃ、いっぱい、いっぱいあるんじゃ。
もう、どこにも行かんでくれ。
(ごめんなさい、ごめんなさい…)
お前が謝る事はない。悪いのは全部ワシなんじゃ。
(お父さんは何も悪くないよ、私を男手ひとつで育ててくれて、すごく感謝してます。
それなのに私、自分のことばっかりで、家を飛び出して…きっとバチが当たっちゃったんだね)
バチだなんて、バカな事を言うな!
(お父さん、親よりも先に死ぬなんて、本当親不孝な娘だよね。ごめんなさい。
それと、どうしても伝えておきたかった事、16年間、私を育ててくれてありがとう。
私はお父さんの子供で本当に幸せでした。)
あぁ、ワシもじゃ…。

看護婦  「蔵宮さん。ごめんなさいね」  

パチッ


11.【完全なる宇宙へ】

シナリオの再現が終わり 宇宙は全てを知りました

フラクタルな世界が一つに戻り パズルのピースは集まった

僕らの意識は一つだった宇宙と共有していたんだ 多くの世界を見るため魂は分裂を繰り返す
喜び怒り泣いて笑って録画を終えたビデオテープ 番号通り並べられ宇宙の中に保管されていく
全ての命 全ての感情 何一つかけがえの無いもの

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