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★竹内睦泰【代ゼミ→古神道】コミュの★代ゼミとむっちゃん

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かつてむっちゃんは代ゼミの日本史科の人気講師だった。

代々木本校の大教室はほぼ満席で、サテラインも担当していた。

歴代天皇名を授業開始と最後に生徒に唱えさせるパフォーマンスで有名だった。

授業は黒板全面に独特のクセのある小さな文字で書かれる板書と、板書をやめて時に絶叫しながらの語りが特徴。特に自分の好きなところは受験に出るとか役立つとかおいといて熱く語っていた。

夏期講習は一コマ丸ごと使って日本海海戦を語ったりとかね。

石原莞爾の世界最終戦論も熱かった。

彼いわく、山川の一問一答をやれ。さらに用語集を暗記しろ。それが全てだった。

そして、直前講習のビックバンクラッシュで分厚いテキストが配られる。

一年間の板書が丸ごと印刷されたテキスト。

それならば、春季講習でこれを配れば良くない?まともな代ゼミ生ならばそう思ったはず。

はっきりいって、彼の授業は受験には使えない。論述に対応してないので国公立や論述のでる私大には全くの的はずれだし。

一応、季節講習では論述のアプローチという講座もあったが、彼が代々木ライブラリーから出していた薄い問題集を立ち読みすれば、使えないのは一目瞭然だった。

国公立、並びに難関私大受験生はほぼ全員、八柏の授業を取っていたのではないだろうか?

当時、代ゼミには八柏と伊達、前田など数名の講師が通年の授業を担当していたし、講習も掛け持っていた。むっちゃんが合わないなと感じたひとはそっちを出ればいいのだ。

特に八柏とは真逆のスタンスだったので水と油だった。八柏は名指してむっちゃんのパネル式の授業、並びに歴代天皇名を暗唱させることなどを批判していた。

実際、八柏の板書の方が実践的だったし、話も為になった。ただし、ネトウヨが聴いたら発狂するような内容ばかりではあったが。

むっちゃんの歴史観はネトウヨそのものであり、ひょっとしたらネトウヨに与えた影響も少なからずあるのかもしれない。

彼はサクセスというバンド活動もしていた。友人である現代文講師の福ピーに曲を作ってもらって年に一度だけライブを行なっていた。

世界史の佐藤幸夫も参加していたが、嫌になったのかいつの間にか福ピーとのユニットになっていた。

八柏は絶対行きたくないと授業中に言ってた。

そして、毎年春には池袋公会堂で卒業イベントをやるのが恒例で、入場無料だが、個人情報を書かせようとしていた。なんのためだったんだろう?

東進の金谷からは神道系講師と名指しされていたように当時の予備校業界でも有名講師であったことは事実ではある。

菅野引退後の代ゼミにおいてパネル式授業を継承し、一定のニーズはあった。使えるか使えないかはともかく、彼の板書はなんとなくやった気にさせるものであったし、時たま板書を止めて絶叫する講義は受験生をなんとなく感動させるものでもあった。右も左もわからないうぶな受験生にとってむっちゃんはカリスマに見えただろうし、学校の無味無臭の授業に比べたら雲泥の差と感じるひともいたかもしれない。

実力派というよりもパフォーマンス講師として一世を風靡したような感じだった。

ただし、トークはよく噛んでいたし、流暢でもなく、どことなく胡散臭くもあり、知的好奇心がくすぐられるようなものではなかった。

むっちゃんの授業でなんとなく元気になれた生徒も中にはいただろうし、だからアレだけ支持されていたのだろうけど、一問一答を暗記しろという通り、所詮は暗記科目なのだ。彼がいなくてもなんとかなるし、さらにいうと日本史では受験は決まらないのだ。

八柏の授業もアクが強かったし、授業延長もかなりしていたので、合わないひとはむっちゃんに駆け込んでいたのかもしれない。

当時、英語の西谷と古文の椎名、日本史の八柏は代ゼミの延長スリートップだった。駿台の福井みたいな感じだ。

そしてそんなむっちゃんに転機が訪れた。

代ゼミに大量の人気講師がどっと移籍してきたのだ。

駿台からは英語の仲本、薬袋、数学の西岡、今野、真下、小島など。

西岡は駿台数学科で東進に移籍した長岡と並んでトップ人気だった。

英語の仲本は元同僚だった今井宏と確執があり、のちに今井宏は東進に移籍してしまったが。

東進からはかつて河合塾で人気講師だった英語のガケ、そして数学の湯浅が代ゼミに出戻り。

河合塾からは数学の浅井、古文の和田じゅん、そして日本史で東進でも教えていた若手人気ナンバーワンだった土屋文明。

仲本と土屋は今では代ゼミを支える人気講師となってる。

代ゼミにこれだけ他予備校から人気講師が移籍してくるのも珍しかったのではないだろうか?

数年後、河合塾から現代文の船口が移籍してきたが。西岡と同じ日本フォーラムという私塾でつながっていた縁だろう。

この時、土屋が代ゼミに移籍してきて、サテライン担当をむっちゃんと土屋で競うことになったのだ。

結果は土屋の圧勝だった。

土屋の下ネタを織り交ぜながらのマシンガントークは噛み噛みだったむっちゃんとは破壊力が違った。

むっちゃんはパネル式授業で板書をさせるのに対して土屋はサクナビというオリジナルプリントを使ってマーカーなどでチェックさせる形式。受験でよく出るところも指摘し、必要あらば板書も行い、論述に関する説明までする。

むっちゃんは一問一答の暗記を奨励していたが、土屋は授業でほぼ完結させ、授業ノートを清書しながら覚えることで日本史は仕上げさせようとした。

パネル式のむっちゃんに比べてコスパに優れ、しかも下ネタに時事ネタなども織り交ぜつつ飽きさせない授業。授業を録音して土屋マニアになる受験生まで現れた。

そうなるとむっちゃんに勝算はなかった。

八柏に土屋がいればむっちゃんはお呼びでない。

東進に移籍もないでしょ。東進には元関西代ゼミの重鎮横田がいたし、金谷もいる。

さらに駿台から須藤、野島なども一時期いたことがあったし、スタサプの伊藤賀一もいたくらいだ。

前年まで在籍した土屋に完敗するようでは戦力にもならないし。

そして、週刊ポスト事件がむっちゃんにトドメを刺した。

代ゼミの女子生徒を自宅に連れ込んで性交渉したことが週刊ポストに乗ってしまったのだ。

東進のゴロゴみたいな感じ。

さらに週刊金曜日にまでリークされてしまった。左翼系雑誌である週刊金曜日に載ったのは、同僚の八柏が関与したものだと噂された。

その後名誉毀損で週刊金曜日を訴えて、名誉毀損に関しては一部勝訴はしたものの、女子生徒に関する情事は曖昧にされた。

週刊ポストにはかなり生々しく書かれていたっけ。

上に乗って無理やり行為に及び、通い婚したいと生徒に迫ったとか。

一度のみならず、二、三回あったらしい。

嫌ならなぜむっちゃんのマンションに行くんだという話ではあるが、受験生という不安な立場にいる女子生徒に性行為を行なったわけだから。

西きょうじでさえ、卒業して数年後だったのに。

ゴロゴでさえ。

受験生に手を出したむっちゃんはサイテーというそしりを受けても仕方ないよな。

むっちゃんは授業中、女子生徒に手を出したなんてことはないと否定はしていた。

だが、歴代天皇名を唱える際、いつものキレ味は全くなかった。

講師室でも一人寂しく座っていたのを記憶している。

何もなかった。

でも、オレは見てしまったんだ。

代ゼミの今はなき一号館のエレベーターでむっちゃんと女子生徒が一緒に乗っていたとき、同乗したんだけども。

かわいいなあ、まるでお人形さんみたいや。

むっちゃんは女子生徒に対してまるで口説いてるかのようにそうささやいていた。

オレは内心、気持ち悪いなとは思ったけど、ただ素直にかわいいと思ってそうささやいただけだと思ったんだ。

週刊ポストの記事を見たとき、その時の情景が浮かんでしまった。

まあ、なくはないかもな、と。

八柏は、彼がそういうことをしたのは一度ではなく、前からそういう噂があった。前科もあった。

そんなことを言っていた。

そんな八柏は帰宅途中、駅で背後から襲われて怪我をしたことがあった。

それからなのか、護身のためなのか、八柏はボクシングを習い始めたようだ。

翌年の代ゼミのパンフレットからむっちゃんの名前は消え、毎年恒例だった豊島公会堂での卒業イベントも開催されることはなかった。

ブックマン社から出た超速日本史の参考書と早大日本史の問題集を置き土産にむっちゃんは消えてしまった。

早大日本史の問題集にはむっちゃんが入る予定の前方後円墳に納められるという個人情報を書き込ませるための読者感想ハガキが入っていた。

プリクラも貼ってほしいとか書いてあったような。

そんな早大日本史の問題集、悪問は捨てろというアドバイスがあった。それと問題が掲載されていた。

駿台の須藤が昨年出したザ早稲田を薄くしたような感じだったかな?福ピーが出した早大現代文の問題集の方が使えたかも。

それからのむっちゃんは、北斗総研とかいう私塾を立ち上げたり、土浦の予備校の校長になったりと講師業には戻ってきたけど、ぱっとせず。

2006年には早稲田ゼミナールの講師になってむっちゃん復活かと思ったらいつの間にかフェードアウト。

伊藤賀一の話によると、すでにこの頃はアル中で仕事をドタキャンしたりとマトモではなかったそうだ。その代講を彼が勤めたんだとか。

それから、mixiだとかブログだとかでたまーに近況報告などもしていて、交流会だとかセミナーかなんかも開催していたみたいだけど。

久しぶりに出したチノポスの参考書でユーチューブの動画講義も観れるとのことだったが、なんかショックだった。

すっかり、アル中でぶっ壊れていた。

こんなのむっちゃんじゃないや。

それでも元気だったらいいやと思っていた。いつか会いたいなとは思っていた。

そして、今年の一月、東進のゴロゴ婦女暴行で逮捕、むっちゃんが永眠。

享年53歳、まだ若いのに。

彼は前方後円墳に入ることが夢だと授業中に語っていた。そのための土地も購入してあると言ってた。

代ゼミを解雇され、年収数千万がなくなってからというものの、ブレイクしたわけでもなく。

財テクとかしていたのだろうか?

アル中だからね。酒で全部溶かしていたのだろうし。

ヤク中でないのがせめてものの救いなのか、アル中はドラッグに劣らず恐ろしいのか。

最後は酒に逃げてしまった。

代ゼミ講師としてほんの数年ではあったが、日本史でトップに立つことができた。それだけの実力があったひとなのに、色欲に負け、酒に負けてしまったのがなんとも切ない。

そして代ゼミも縮小し、代ゼミを辞めた講師もいる。

西きょうじは東進に、吉野は東進を経てユーチューバーに。

福ピーは飲食店オーナーを経て今は何をやっているのか。

八柏は札幌でのみ授業を行なっているらしい。

中にはむっちゃんより早く亡くなった人もいる。英語の津守、古文の椎名、日本史の伊達など。

命がけだったんだね。

そして今の日本はむっちゃんよりもむっちゃんらしい国になってしまった。

むっちゃんの授業を受けて大学生になり、社会人となってる元生徒もいいおじさん、おばさんになってるはずだ。

いまの日本をどう考えているのだろうか?

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