イーグルスファンコミュの松井裕樹を支える２つの魔球チェンジアップ＆スライダーを本人解説

【３０日の予告先発】ルーキー高木勇ＶＳ４０歳黒田

◇セ・リーグ

巨人・高木勇―広島・黒田（東京Ｄ）

ヤクルト・小川―阪神・岩田（神宮）

ＤｅＮＡ・久保―中日・若松（那覇）

　◇パ・リーグ

日本ハム・浦野―オリックス・西（函館）

ロッテ・石川―楽天・則本（ＱＶＣマリン）




デーブ監督、頭痛い１２球団ワースト５４失策…４連敗で５位転落


パ・リーグ 楽天３―７ソフトバンク （6月28日 コボスタ宮城）


守備の乱れが美馬の足を引っ張り、楽天は４連敗で５位に転落した。初回１死一、

二塁で遊撃手・後藤がゴロをファンブル。満塁と傷口を広げ、松田に先制の２点左前打を許した。

３回にも中堅・聖沢が目測を誤るミス（記録は二塁打）。大久保監督は「美馬の時に

守ってあげられない。申し訳ない」とかばった。

８回には内野の守備位置を入れ替えた指揮官は「バッテリー中心に守ることができていない」と

１２球団ワーストの５４失策に頭を抱えた。





安楽１回無失点　見せた“プロの意地”「まだ数カ月ですけど」


ユニバーシアード日本代表壮行試合 ＮＰＢ選抜―大学日本代表 （6月29日 神宮）


安楽がＮＰＢ選抜の先発として登板し、１回を無安打無失点に抑え“プロの意地”を見せた。

ボールが先行し、先頭の佐藤（立教大）に四球を与えたものの、高山（明治大）を左飛、

吉田（青山学院大）を中飛に仕留め、ドラフト上位候補として注目される茂木（早稲田大）との対戦では

２球目にボークで走者を二塁に進めてしまったものの、茂木を一直に打ち取って無失点で切り抜けた。

「年上の方が多いので胸を借りるつもり」で上がったマウンド。大学進学ではなく、高校から直接

プロへ進む道を選んだ安楽。「まだ数カ月ですけど、（プロは）濃いものがあるので、そこの意地だけは

見せようと思っていた」と汗をぬぐった。



松井裕樹を支える２つの魔球

チェンジアップ＆スライダーを本人解説


理想は金子千尋のチェンジアップ

僕にとって理想のチェンジアップはオリックスの金子千尋さんのような変化をするボールです。

本当にストレートと同じ腕の振り、同じようなスピードで、そのままホームベース付近で変化する。

バッターにしてみたら本当に打ちにくいボールだと思います。

金子さんと比べたら僕のは完成度的にはまだまだですけど、今シーズンはチェンジアップでも三振が

取れるようになって、ピッチングにおいてはすごく重要なボールになっています。ゲームの中で投げる

割合も多くなっていますし、勝負どころでストレートやスライダーだけでなく、「チェンジアップもあるぞ」と

思わせられますから。

良いチェンジアップを投げるポイントは「どれだけストレートのように投げられるか、

リリースができるか」。その点に尽きます。同じように肘を高く上げ、思い切って腕を振ることが大前提。

それを踏まえた上で握りは人さし指、薬指、親指の３本で持ちます。その際に親指は添える程度の

感覚。そこでボールを無理に“ロック”し過ぎてしまうと良いチェンジアップは投げられないので。

あとはリリースの際に「ボールを抜こう」と思わないことです。特殊な握りなので、その意識ばかりが

働いてしまいますが、とにかくスッポ抜けてもいいのでストレートと同じように投げる練習を


繰り返してください。

また、手首を使わず、手のひらを下に向けたままボールを離すのもコツの１つです。



それでも思うようにボールが変化してくれない場合のアドバイスとして、薬指と小指をくっ付けて

投げてください。僕自身も高校時代（桐光学園高）に投げ始めたときに試したことがある握りですが、

この方がボールに変化を与えやすいので、紹介した握りで変化しない場合はぜひ試してほしいです。

当然のように僕もすぐに投げられるようになったわけではないですし、こういった試行錯誤を

繰り返して、今の握りや投げ方にたどり着きました。皆さんも根気強くチャレンジしながら、


自分に一番合った握りやリリースポイントを見つけてください。

現在のチェンジアップの改善点を挙げるなら、左バッターに投げるときですかね。

右（バッター）にはある程度狙いどおりに攻められているのですが、左（バッター）にはまだ大ざっぱに

投げてしまっている感があります。そういった精度をさらに高めていければ、スライダーとの相乗効果で

もっと有効なボールになってくれると思っています。


伝家の宝刀・スライダーは抜くように投げる


スライダーは高校時代からずっと投げているボールですが、一番の特徴はボールをかなり深めに

握っているところです。覚え始めたころはいろいろな握りを試しましたが、こうすることによってボールに

より強いスピンをかけられることが分かっています。ボールの持ち方は人さし指と中指を縫い目に

掛け、親指にもそこそこ力は入れます。薬指はほとんど意識していません。

リリースは本当に言葉で説明するのが難しいのですが、指をキャッチャーに向けてひねらず、

抜くように投げているというのが感覚的には近いかもしれません。フィニッシュの際にボールを

切ったり、押し込んだり、ねじ込んだりという感覚ではありません。

あとはチェンジアップと同じように、いかにボールが抜けることを怖がらずにストレートと同じように腕を

振れるか。そこが良いスライダーを投げられるか、否かのポイントになってくると思います。

最後にワンポイントアドバイスをするなら、親指の位置をほんの少し動かすだけでボールの変化や

軌道はだいぶ変わってきます。ここで公開した握りでうまく曲がらない場合は親指を微調整して

投げてください。練習していけばきっと曲がるようになるはずです。