イーグルスファンコミュの打線沈黙で借金４に

【２７日の予告先発】ソフトＢ中田が古巣中日戦に登板


◇交流戦

巨人・大竹―西武・野上（東京Ｄ）

ヤクルト・新垣―日本ハム・浦野（神宮）

ＤｅＮＡ・三浦―オリックス・東明（横浜）

中日・八木―ソフトバンク・中田（ナゴヤＤ）

阪神・藤浪―楽天・美馬（甲子園）

広島・大瀬良―ロッテ・イ・デウン（マツダ）




交流戦 阪神３―０楽天 （5月26日 甲子園）

塩見は５回から５者連続三振など１０奪三振と粘投したが、６回１／３を３失点で２敗目を喫した。

打線は岩田の前に沈黙。大久保監督は５回の攻撃前に円陣を組み発奮を促したが、

その後も快音は聞かれず３安打零封負けとなった。



交流戦開幕…昨季より２週間短縮、全１０８試合

プロ野球の「日本生命セ・パ交流戦」が２６日、開幕し、６試合が行われた。

１１年目を迎えた今季は、各球団が１カード２試合で計２４試合をこなした昨季までの方式から、

１カード３連戦の１８試合制に変更。日程も２週間短縮され、６月１４日まで全１０８試合が行われる。



【週刊山村宏樹・一発解投】後藤のスタメン落ちに疑問


先週の、楽天の明るい話題は、何と言っても辛島だ。今季はケガで出遅れていたが、

初登板初先発した２２日、西武の強力打線を相手に、８回を中村のソロ本塁打１本に抑える好投。

美馬も１軍に復帰し、則本、塩見、レイ、菊池と合わせて先発が６人そろった。

毎週６連戦が続く交流戦を前に、ローテーションのめどが立ったのは大きい。

一方、打線は細かいミスが目立つのが少し気になった。２２日には、藤田がらしくない送りバント失敗。

３割打者の銀次が２２日の試合で負傷、離脱し、打力低下は避けられない。

交流戦でセ・リーグは細かい野球をやってくるだろう。バントや守備でミスがないように改めて

心掛けてほしい。

また２３日は、現在チームで２０打点の藤田に次ぐ１９打点を挙げている後藤をスタメンから外し、

明らかにまだ調子が上がらない西田を起用。ベテランを休ませる方針なのかもしれないが、

疑問が残った。

チームは借金３で交流戦を迎えた。勝率５割が理想だったが、外国人打者の不調や、

則本がなかなか勝てなかったことを考えれば、全員で頑張ってギリギリのところで踏ん張っている。

２６日からは敵地・甲子園で阪神、調子が上向いている巨人との３連戦が続く。いきなり正念場だ。

交流戦を何とか５割、できれば２勝１敗ペースで戦ってほしい。

また、１８試合全て屋外球場で行われ、雨天中止が多いと日程が厳しくなる。

好天に恵まれることも期待したい。


Ｅ番ノート／香水作戦

打席に入った中川が鼻にリストバンドを押し当てている。汗でも拭っている？　実は、香水をかいで

いるのだという。


「ブランドとかはよく分かりませんが、甘い匂いです」。自他共に認めるあがり症だが、香水が

リラックス効果を発揮しているようだ。いま乗りに乗っている７年目の和製大砲候補。

現在、連続試合安打を１２に伸ばしており、２１日からは４番に座っている。


試合前、５、６人の記者が囲むと「ほんと、やめてくださいよ。めちゃくちゃ緊張しますよ」。

ファーム暮らしが長かっただけに、１軍で先発に名を連ねること自体がまだ重圧なのだろう。


「香水作戦」は大久保監督の助言で、若手選手を中心に浸透しだした。

「匂いをかぐことで、自然と深呼吸ができ、血流が良くなる」と監督は力説する。

中川が打席に立つと、打てそうなにおいが日に日に増しているような気がする。

香水作戦、そんなに甘くはないだろうが、中川に続くニューヒーローが出てこないか、

ひそかに注目している。