イーグルスファンコミュの開幕投手は立候補制！競争あおる星野監督

楽天開幕投手は立候補制！競争あおる星野監督　松井裕にもチャンス


貪欲に上を目指してほしい。その言葉にはそんなメッセージも込められている。楽天の星野監督は沖縄・久米島キャンプ第１クール最終日に今季の開幕投手について「“投げたい”と言うやつに投げさせる」と仰天プランを明かした。

　

超異例と言える開幕投手の「立候補制」。そこにはチーム事情がある。昨季２４勝無敗で日本一に貢献した田中がヤンキースに移籍。エースが抜けた穴を埋めるため、星野監督は競争意識をあおることで投手陣全体の底上げを狙う。


候補については冗談ぽい笑顔を浮かべて「戸村以外の全員」と言った。開幕投手を担える候補は、則本、美馬、松井裕、宮川、森、辛島、永井、塩見、ブラックリー、上園に「いじられキャラ」の戸村も含めた　１１投手だ。最有力は昨季、ＷＢＣ出場の疲労がたまっていた田中に代わり、新人ながら開幕投手を務めるなど１５勝で新人王も獲得した則本。日本シリーズで２勝を挙げてＭＶＰに輝いた美馬も有力だ。

佐藤投手コーチも「（立候補制で）候補が増えるのは大歓迎」と同調。開幕戦（３月２８日、西武ドーム）の相手である西武が昨季対右投手の通算打率・２６１に対し、左が・２４９だけに「実績は則本、美馬（ともに右投手）だけど、左もチャンスはある」と話した。


左の１番手として期待される辛島は、この日フリー打撃に登板してジョーンズに切れのある直球を連発。「去年は“開幕投手を狙う”と言ってケガ（左肘痛）をしたので」と慎重も実戦で結果を残して立候補するシナリオを描く。ドラフト１位の松井裕（桐光学園）もチャンスは十分。戸村も「僕も忘れてほしくない」と意気込んだ。

星野監督は早朝に宿舎近くの海岸で今季の目標を海に向かって叫ぶ「声出し」でも「みんな言うことが小さい」と嘆く。東京都知事選にも負けないぐらいの立候補者の続出を願っている。




楽天　初の休日　星野監督　青空に「もったいないなあ」


楽天は７日が今キャンプ初の休日、新人は恒例のクルマエビ養殖場の見学と松井裕、内田ら未成年以外は泡盛「久米仙」工場を見学した。

宿舎で静養した星野監督はリラックスムード。このところ天候に恵まれなかったが、練習休みのこの日は晴れ、指揮官は空を見上げて「もったいないなあ」とぼやいていた。

８日からは第２クールに突入、超大物新助っ人のユーキリス（ヤンキース）も合流、９日には紅白戦が予定され実戦モードに入っていく。






ＡＪが変身、ランニングも遠投も率先


「ＹＪ砲」結成へ、準備はできている。楽天アンドリュー・ジョーンズ外野手（３６）が６日、今キャンプ初めて現役投手の球を打った。フリー打撃で、辛島から計１９スイングで安打性３本。いずれも左方向へ引っ張った速い打球で、持ち味を見せた。「投手への対応を思い出したよ」とニヤリ。手には、キューバ産葉巻コイーバ。第１クールを終え、うまそうに吸った。

ＡＪが変わった−。来日２年目を迎え、そんな証言が聞こえる。１年前の来日直後は、ランニングについていけなかった。キャッチボールも封印していた。この日は、みんなとグラウンドを２周。遠投で７０メートルを投げた。１年の経験と言えば、それまでだが、最大の変化は心だ。「野球の楽しさを再認識した。毎朝起きて、今日も５打席立てると思うことが、どんなに楽しかったか。国に帰って、友達や家族に言って回ったよ」。メジャー４３４本塁打も、近年は出場機会が限られた。つぶらな瞳をキラキラさせながら明かした。

今日７日、メジャー１５０本塁打のユーキリスが来日する。「ユークが一塁なら、自分は外野もやる」とジョーンズ。ユーキリスとの「ＹＪ砲」で、日本一連覇を目指す




ドラ１松井裕、初休日でクルマエビの水揚げ体験！


楽天の新人が７日、初の休日を満喫した。まずは久米島で生産が盛んなクルマエビの養殖場を見学。水揚げを体験したドラフト１位の松井裕樹投手（１８）＝桐光学園高＝は「職人さんはすごい」とリフレッシュした様子で話した。

その後、大学と社会人から入団の新人は泡盛の製造工場を訪問。優勝したら開けようと球団創設２年目から毎年泡盛を注いで造っていた計８つの「勝利のつぼ」を開封した。ことしも新たに造り、ドラフト８位相沢晋（２６）＝日本製紙石巻＝は「来年の新人が開けられるよう頑張りたい」と意気込んだ。






ドラ１松井裕がフォーム修正　佐藤コーチ３つの指摘



楽天のドラフト１位・松井裕樹投手（１８）＝桐光学園高＝が６日、佐藤義則投手コーチ（５９）から３つの修正点を指摘された。沖縄・久米島キャンプで予定されている紅白戦には登板せず、ダルビッシュ、田中らを見てきた名コーチの下で、じっくりと英才教育を受ける。

「ヨシボール」ならぬ“ヨシウォール”だった。この日は、２日連続４度目のブルペン入り。捕手を座らせ、スライダーなど変化球も交え、キャンプ最多の８２球を投げた。途中、後ろで見守っていた佐藤コーチが右側に立ちはだかった。自らが“壁”となり、投球後に体が右に流れてしまうクセを矯正したようだ。

　佐藤コーチは投球時の

　〈１〉「真っすぐ立ったときに左のかかとが捕手の方に向いてしまう」

　〈２〉「右肩の開きが早い」

　〈３〉「体が反ってしまう」
の３点を指摘。９、１１、１２日に予定されている紅白戦は「（登板予定者に）入っていない」とした。理由については「どれくらいできているか見る段階。故障されても困るし、急いでもらっても困る」とした。

一方で、「変化球は（プロで）通用する。スピードもいいので、直球のコントロールが付けば」と素質は高く評価。修正についても、「『こうしろ』と言って、腕の振りなど、悩ませてはいけない。今のままでやってもらって、直せるものは注意する。『これは合いません』と言ったらやめればいい」と“金の卵”を割らないように指導する。

この日で第１クールが終了。８日からの第２クールは「質のいいボールを続けて投げられるようにしたい」とルーキー左腕。慌てず、焦らず成長していく。






北川　打撃手応え生き残りへ結果残す


３年目を迎えた楽天北川倫太郎外野手（２０）が１軍生き残りへアピールした。６日から投手が打撃投手を務め、北川は宮川、福山と“対戦”した。計２０スイングで、安打性の当たりは６本。中堅から逆方向の左へライナーを続け「タイミングは取れました。自分は引っ張りにいくと結果が出ない。こすったフライが多かったので、遊撃の頭を越すことを意識しています」と手応えを口にした。


キャンプは２軍スタートだったが、３日から４日連続で１軍キャンプに参加中。このまま居座りたい。９日には初実戦の紅白戦が控えている。「僕みたいな選手は、結果を残さないと残っていけませんから」と気合十分だ。この日で第１クールを終えたが、仁村チーフコーチは「打撃は評価できる」と言った。第２クールでもアピールを続ける。




内田　早朝から2100スイング


楽天のドラフト２位内田靖人捕手（１８＝常総学院）が７日、２軍久米島キャンプのアーリーワークで汗を流した。

午前７時過ぎから室内練習場でトス打撃。約３００球を７セット行い、２１００本振り込んだ。終了したのは午前９時半頃で「めちゃめちゃ疲れました。

プロの練習はハードです」と話した。その後、朝食を取るため宿舎に戻り、午前１０時には再びグラウンドで練習を再開していた。




パがＣＳ日程発表　10月11日にセと同時開幕


パ・リーグは７日、日本シリーズの出場権を争うクライマックスシリーズ（ＣＳ）を発表し、セ・リーグと同じ日程で実施することになった。

１０月１１日からリーグ２位と３位によるファーストステージ（３試合制）を行い、ファーストステージ勝者とリーグ優勝チームによるファイナルステージ（６試合制）は同１５日に開幕する。



Ｄバックスからスタート　田中将、ヤ軍で新たな一歩


米大リーグは、７日（日本時間８日未明）にアリゾナ州スコッツデールでダイヤモンドバックスのバッテリー組が他球団に先駆けて始動し、キャンプインする。

プロ野球楽天からヤンキースに移籍した田中将大投手は１５日にフロリダ州タンパで黒田博樹投手とともにキャンプをスタートさせ、新たな一歩を踏み出す。

レンジャーズの開幕投手を任されるダルビッシュ有投手、レッドソックスの上原浩治投手らは１７日に始動。野手組も加わった全体練習も順次始まり、ヤンキースのイチロー外野手、ロイヤルズの青木宣親外野手はともに２０日が初日となる。

キャンプはアリゾナ、フロリダ両州に１５球団ずつが集まって行われ、オープン戦は２６日に開始。公式戦は３月２２日にシドニーで始まり、同３０日には北米でも開幕する。