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HIBIKINOコミュのinterview 1

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愛士道“WE ARE LaBUSHIDO”、ON AIR“ON AIR from RACROSS”を経て、今回T13としてのアルバムをリリースする彼ら。T13の本拠RACROSSにて、アルバムについて、そしてこれまでとこれからについての思いを、“ときめきメモリアル2”をプレイ中のT13総帥、SATTLEに訊いた。

インタビュー:ABE

下手なんだけど全力投球してる面白さっていうか、がむしゃらな感じ、そういうのを楽しんでもらえばいいのかなって思います。立ち居振る舞いには出てこないけど、自分の中には確実にある感情とか考えとかをクローズアップして、一曲一曲全力でぶつけてみたっていう感じなんで。


■ アルバムが完成した感想は?
SATTLE(以下S)「そうだな、やっと恩返しができたかなと。俺個人の問題だけど、恩返ししなきゃならないなっていうのがあったから。状況的に厳しくてメンバーが集まらなかったりとか、いろいろあったけど、俺が受けた恩の何千分の一かでも返せたんじゃないかと思ってますね。」

■ アルバムタイトル“金字塔”について。
S「タイトルはねぇ。正直、“金字塔”っていうタイトルを出されて「何だこいつら」って思う人もいると思うんだけど、このアルバムはすげーっていうものをアピールしたいが為の“金字塔”ってわけじゃなくて…ほら、これ“笑顔の決心”。これ基本だから。ぜひチェックしてもらって。それで…何だっけ?あー、“金字塔”か。だから、俺たちがすげーもんを作ったぞ的なことではなくて、俺が恩返しをしたい物が“金字塔”だったから、それが俺たちの軸というか求心力であることに変わりはないから、それを表したいってことで。かといって、タイトルそのまま出すとか、そういうのはつまんないから、それの異名というか、呼び声が高いっていう意味で“金字塔”。ときメモの金字塔としての功績に少しでも近づくような物を作れれば、それこそ俺らの“金字塔”になればいいな的な。こういうタイトルだから「振りかぶってるな」ととられてもしょうがないけど、でも実は裏の意味はそういう意味で“金字塔”。俺らにとってもT13名義では多分最初で最後のフルアルバムっていうことになると思うから。作るかもしんないけど、一旦区切りなんで。ファーストシーズン終了っていう意味で“金字塔”っていう感じにしました。」

■ 曲数も今までで最も多く、バリエーションに富んだ一枚になっていますね。
S「まぁ、曲調がね、分裂気味というか。笑」

■ リリックの内容も、曲調も、いろいろな物が詰まっていると思うのですが。
S「俺たち、HIP HOP畑の音楽は聴いてるけど、生活的にはホント普通のありふれた人たちなんですよ。でもやっぱその中でも一人一人それぞれの喜怒哀楽っていうのがあるわけで。ON AIRの“非凡に凡人”でも、生きてりゃ誰だって闘ってる的なことを言ってるんだけど、そういうのはあると思うから。それをできるだけ作品にしたいっていう思いが強かったかな。」

■ 今の自分たちの「リアル」を描くことに重点を置いたということですか?
S「そうっすねぇ。俺個人のことに関して言えば、一応俺主導でいろいろやってるから、どうしてもテーマや方向性的なことも俺が中心になって、俺の心境なり、状況なりが大きく反映されちゃうんだけど。私生活で思っているようなことをラップしてるから、この一年いろいろあっての俺の変化というか、落ちぶれ具合に応じて辛いことや怒ること、悲しいこともあって…でもそれだけじゃなくて、そういう中でこその楽しさがあったりとか。だからすごく濃くなってるつもり。一曲一曲被んないし、一曲一曲全身全霊かけてやってる感じなんで。まぁ、生活がハードコアなわけじゃないんだけど、かといってハードコアなラップが嫌いかっていうと、そういうのいっぱい聴いてるから、似たようなマインドになってきてる部分っていうのも多少なりともあると思う。かといって現実とかけ離れたら意味ないから、そういう思いを自分らの生活にのっとらせて、押し出したというか。今までとは違った辛さなり楽しさなりがあったから、それを強く感じたって言うのが大きかったかな。あとやっぱ、俺が京都からいなくなるんで、離れたりとかする奴も多いから、別れとか感謝とかについても考えることがあったりしてって感じです。」

■ 主導する立場にあったということで、アルバム全体を通してのプロデュースもされたということですが。
S「プロデュースって言っちゃえばすごくかっこいい言い方だけど、全然そういう感じじゃなくて。曲を作ろうってなったときに何がいるかって言うと、まず人が要る。で、その次に音が要るんだよね、当たり前だけど。ま、音作ってくれる奴もいるんだけど、ちょっと日程的に折り合いがつかなかった。それで、去年Mac買ったっていうこともあって、いじくってんのもそれなりに楽しくて、がんばって自分でトラック作りました。正直良いのができたときは嬉しいんだけど、誰かに歌ってもらう為にトラック作ろうっていう感じじゃなくて、俺たちがラップしたいからトラック作ってる、ぐらいのもんですけどね。だからホントは俺が好きなようなトラックを作ってくれる奴がいるんだったらやんないんだろうなとは思う。“プロデュース”については、アルバムでほとんど俺参加してて、T13のアルバムなのに俺ばっかりだな、みたいな雰囲気もあったんで、政宗とTHUNCHOとか、そういう取り合わせも当然のごとくやりたかった。その時もトラック俺が作ったし、こういう感じの曲でやって欲しいっていうのもアルバムの全体像の中から考えて、多少は意識してっていう感じで。自由にやってもらったけど、一応方向性はこんな感じ、くらいの感じですね、俺のプロデュース。アルバムに関しては、ホント歌いたいことを歌ってって、曲作ってって、何曲かできてきてから、こういうアルバムにしようって。まぁ、それもそこまでちゃんと考えてたらもっと曲調も滑らかになったと思うんだけど。歌いたいことがいっぱいあったから、被らないような曲をいっぱい並べていって、バラエティに富んだってさっき言ってもらったけど、そんな感じにして。こっちとこっち聴いて、似てる曲なんだけどこっちの方が好きってなったら、そっちしか聴かなくなっちゃったりとかもするかもしんないし。だから飽きないっていうのを意識しました。」

■ その意識は感じられる作品になっていますね。
S「味が濃すぎて、さらっと聴けないとは思うんだけど。うるせーのもあるし、おとなしいのもあるし。今日はこういう気分だから、このアルバム聴こうっていう感じじゃなくて。例えば、かっこいいことっていうか、まともなことを言ってる曲だけになっちゃうと、俺たちがそういう感じの人だととられちゃうだろうし。そういう部分があるってのはもちろん間違いじゃないんだけど、そういう感じだけじゃないよ、と。だからまぁ、俺らを知ってる人には共感してもらえるし、俺らを知らない人が聴いたら、こういうことも、ああいうことも考えてる人なんだって。例えばハードコアなラッパーがハードな精神性しか持ってないかって言ったらそんなことはないのかなと思うので。みんなあると思うけど、俺らは自分の中の多様性というか、多面性を出してみたいなっていう感じでこうしました。」

■ Skitの長さ、内容は特徴的ですね。
S「…うわ、会っちゃったよ。まぁ、しょうがないな。この人は会っちゃう…あのー、Skitに関しては、毎回そうなんだけど、俺らSkitにすごい力を入れるので。なんでかな。なんか面白いことをやりたいっていうのがあるのかな。正直、俺らのSkitで笑う人っていうのはあんまいないと思うんすけど、やってる時俺らが一番面白いから、それで良いんじゃないみたいな。で、こういう感じでやろうぜってなったら必然的に長くなっちゃうみたいな感じがあるんで。それ飛ばしてください。それかiTunesにインポートしないとか。そういう対策が考えられますんで。」

■ 愛士道の頃から毎回長めのSkitが収録されてますよね。
S「なんだよ…え?いやなんか、光が別に構わないぐらいの感じで…。構わないけど別に行きたくもないよって感じだったから…まぁ、それはいいんすけど。Skitっていう曲自体が、歌謡曲とかを聴いてきた中ではなかった経験だから、Skitってものがまず単純に面白かった。HIP HOPのアルバム作るってなったら、やっぱ必然的にSkitはやるだろうみたいな感じで。その新鮮さがいつの間にか自分の中で自然になってたみたいな。でもSkitに対する興味というか、面白さは全然消えてなくて。定着しちゃったけど飽きたわけではない、じゃやろうと。やるんだったら俺らなりに面白いことしたいじゃんっていうのがあったから、あんな風にやってみました。ON AIRやったときに、Skitが一番いいみたいな感想をもらって、複雑だったけど、その反面、そのくらい面白いことをやったつもりでもいたから。ウケて嬉しいけどそれが一番かい!みたいな。ON AIRにいたってはSkitが一番長いからね。」

■ 愛士道、ON AIRとリリースがあって、今回T13としての作品をリリースされるわけですが、変わった点、変わらない点というのはありますか?
S「まずラップ慣れは多少したかなっていう。トラックとかに関してもそうだけど。まぁ、トラックは正直トラックメイクってとこまではいってないんですけどね。でも慣れてはきたかなっていうのがやっぱあるし。これはラップのことに関してだけど、自分の中で多少固まってる部分と、こういうことやりたいなぁっていうのはいい感じで出てるんじゃないですかね、このアルバムは。俺がやるならって無意識的に考えていって、落ち着いてきたみたいな。内面に関しては、愛士道の頃は卒業間際で何かおもしろいことやろうぜって感じで、それまでも遊びでやってたから、その時はうかれたことしか出てこなかったし、いい感じの曲しか出てこなかった。いい意味で調子のってた。あれはあれでいいんだけど。ON AIRの時もその延長線上みたいな感じで、愛士道の時が楽しかったから次もやろうぜみたいな。そこから落ちてって、京都出ようってことになって、最後何か残そうやっていう感じで…(○×ボタン連打)これ俗に言うボルト勝ち。…まぁ、そんな感じっすかね。なんかすいませんね。片手間な感じで。俺に関してはなんかあんま変わってないし、そこまでうまくなってもない。でも正直、今回メインで参加してもらった政宗とかTHUNCHOとかのラップ聴いて「うわ、やべぇな」って思うこともけっこうあったんですよ。ぶっちゃけ、俺が最初に手つけたし、HIP HOPとかラップに対する造詣も、性格的に一番深いとか思ってたから、必然的にラップも一番うまいぜみたいな感じで調子こいて、いつもリーダー的なことをやってきたくせに、ちょっとこれやべぇんじゃねぇみたいな。そういう意味ではいい感じで競争意識というか、そういうのがあったと思います。俺はいつもラップ録り終わった後に、もっとできるんじゃねぇかっていうのがあるんですよ。もっとできるはずなのにそれが出せない自分がはがゆいっていうのが常にあって。満足できない感じが。それは今回もそうなんすけど。形式的には15曲やって、マスタリングにも出して、よっしゃあっていうのはあるんだけど、ラップとかトラックに関してはちょっとなぁっていうのはあります。まぁ俺らのできる範囲でできるだけのことはやったからいいや、と思って納得させてる部分もあるかな。ただやっぱまだまだ。」

■ T13というクルーは、少し特殊な形態のクルーだと思うんですが、どのようにして結成に至ったんですか?
S「まず俺と政宗が一緒に住んでて、二人ともラップ好きで聴いてて、俺がDJみたいなことを機材買ってやるぜって時に、MIX CD作ろうとしていれたソフトにマイク繋げば録音できんじゃんっていうことに気づいて、THUNCHOとおふざけでやったのが始まり。俺らがやってて、お前もやろうぜって感じでいろんな奴誘ってみて、今回は三人がメインだけど、こーへーとかKAMISTAとかTOMMYとか、あんまHIP HOP詳しくない奴とかも誘ったりしていきました。RHYMESTERの“ザ・グレート・アマチュアリズム”に勇気づけられたっていうのもあって。で、いろんな奴とやってって、その都度ユニット名とかつけるんだけど、いちいちそのユニットのメンバーだメンバーじゃないだとかいうのがめんどくさくなってきて。俺と政宗とTHUNCHOでやろうぜってなったら、“へんないきもの feat.政宗”とか、じゃあ政宗とTHUNCHOでやる時は何になんの、とか。だから新日本プロレスみたいに一個でかい団体みたいな形にして、その中にいろんなのが入ってる形にすればいいんじゃないかって。で、基本ここRACROSS中心でやってるから、ここでできたやつは全部それっていうことにしようやって。名前は、たまたま“ときメモ2”という超大作に俺がようやく辿り着いた時にそういう話になったからこういう形になりました。やっぱり“ときめきメモリアル2”っていうのはシリーズの中では最高傑作だと思ってて、ほかもいいけどやっぱ“2”への愛が深くて。全員クリアした時くらいに、名前どうするってなって、登場人物が13人いるから、TOKIMEKI13で、T13だろって。だから決して13人いるとかじゃない。」

■ メンバーの数とは関係ない、と。ではこれから増えていく可能性も?
S「多分、俺がこれからもこんなことやってて、それを見て興味を持つ奴とかも少なからずいるだろうし、政宗の周りでもやるって言い出す奴がいるかもしれない。それは全部T13っていうことで。ま、ここがルーツなんで。根っこはしっかり固めておいて。これから増えていく可能性もあるし、減ることもあるし。減るのは基本的にはないんだけど、“ときめきメモリアル”への愛を忘れた奴は、除名を考えます。処分委員会で検討するって感じで。基本ここに来た奴は通ってる道だから。で、絶対DISって帰る奴はいないというか、皆よかったって言って帰るから、やっぱこれは普遍的に良いもんなんだっていう風に見方が変わって。皆通ってる共通点だから。はっきり言って、メンバー内でTOMMYとKAMISTAは全然仲良くないし、こーへーとYASSANもほとんど面識ないし、みたいな感じだけど、RACROSSとか俺らとかこのゲームとかを介せば、一つに繋がるっていうのがあるんで。そんなこればっかやってるわけじゃないけど、まぁ、象徴的ではあるなって。」

■ それがアルバムタイトルの“金字塔”にも表れてますね。
S「そうですね。ルーツとして、一個おっ立てておこうかなって。」

■ では、このアルバムの聴き所を挙げてもらえますか。
S「ポイントは、空回り感。それを楽しんで欲しいかなっていう。まぁ、イントロでもうすでに空回ってるんで。政宗に一人でやってもらったんすけど。ちょっと出番が少ないぞって。あいつねー、リリック書くの遅いんすよ。で、録りにいくまでが遅いんで、あんま曲できなかったっていうのがあって。じゃあ、イントロやってやみたいな感じで。あれにも表れてる通り、下手なんだけど全力投球してる面白さっていうか、がむしゃらな感じ、そういうのを楽しんでもらえばいいのかなって思います。立ち居振る舞いには直接出てこないけど、自分の中には確実にある感情とか考えとかをクローズアップして、一曲一曲全力でぶつけてみたっていう感じなんで。だから、出来とかに関して、聴く人が聴けば文句はいっぱいあると思うけど、それでも俺らは俺らなりにやったんで…前から欲しかったんだ香水の小瓶…」

■ 今後の活動はどうしていくんですか。
S「そうですね、一旦活動休止というか。皆バラバラになるし。多分俺が原動力になってると思うんで、俺が声かけなきゃ皆やんないと思うし。その俺が一旦ペンを置こうかな、マイクを置こうかなっていう感じだから、必然的に活動も緩やかになるんじゃないかなと思うけど、それぞれ色んな音源を聴きながら、ビジョンを固めてもらうとかそういう下地作り的な活動はやってってくれるんじゃないですか、勝手に。ただ表立って曲作ったりっていうことはしばらくお休みかな。また俺がやろうってなったら、皆にも声かけるだろうから、そのときまでは。やっぱ趣味としてすごい面白いし、音楽好きだし、ずっと続けていきたいなって思うから、終わりはないかなと。とりあえず“金字塔”ってもう言っちゃったから、一応ルーツになるもんだし、それをしばらくは聴いてもらおうかなって。聴いてくれる…よねぇ?」

■ では、今後の活動にも期待ということで。
S「まぁ、今後は期待しないで待っててもらう感じで。正直、内輪のもんなんで。環境が変わったら聴く人も変わるし。でもまぁ、素人なりに提示できるものはできたと思うんで、これがある限りは、もういいやってなんないかなって。15曲のアルバムを一回出すことによって、1本線を越えたと思うんで、燻ってる炎が消えることはないのかなって。常に自分の中にはあるっていうところにはいったのかなって。形として残ってることによって、それがそのまま自分のラップへの意欲に今後もなると思うので。」

■ では、最後にこれからアルバムを聴く人たちに向けてメッセージを。
S「素人が集まって、素人芸をやってみたので、全然「ラップやってきたぜ」みたいな奴らじゃないし、普段HIP HOPとか聴かない奴もいるから。例えばHIP HOPが元々好きで、でも自分はラップしてないって人とか、HIP HOP別に好きじゃなくても、何か面白いことをやってみたいっていう人は、これを聴いて、俺ならもっとできんじゃねぇみたいな、俺の方がうめーぜっていうのを実証するみたいな感じで。だからって敢えて下手にやってるわけじゃないんだけど。精一杯やってるんだけど。まぁ、そんな感じで思ってくれればいいのかなって。誰の耳にもいい感じに聞こえるHIP HOPっていうのもあるけど、それだけじゃないから。これを聴いて、DIS曲とかで「やっぱ怖いこと言うんだ」って思う人もいるかもしれないけど、怖いこと言ってる横で、下ネタ言ってたりとか、ゲームの話をしてたりとか、そういうのもあったりするんで。誰にでもそういう日常があって、それにまつわる言いたいことっていうのはあると思うから、生きてれば。素人としては、そういうの形にすんのやっぱおもしろいから、とりあえずやってみたらいいんじゃないかなとは思いますね。T13入団者求む!」

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