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スペシャルXコミュの『グール』

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1986年。
少女ばかりを襲う「吸血鬼」。都市の地底を縦横に行き交うホラーマニアの「下水道殺人鬼」。そして「爆殺魔ジャック」。
ロンドンは複数の殺人鬼の跳梁に震撼していた。
スコットランドヤードの女警視正ヒラリー・ランドは、常識外れの殺人犯達と警察内部の保守派に追い詰められていた。
犯行を競い合うかのような殺人鬼達の背後には究極の殺人鬼「グール」がいた。
一方、海を隔てたRCMPのジンク・チャンドラー警部は、ヴァンクーバーの麻薬事件を追っているうちに、「グール」の存在に行き当たった。

コメント(3)

2作目。今度は主な舞台をロンドンに移し、同時にカナダ、それにアメリカの「ホラーの聖地」プロヴィデンスまで場面に登場する派手さ。
今回はホラーマニアへのサービスが満点で、なんといってもクトルフ神話がモチーフになっている!ついでにハードロック大好きな人へもサービスが。
後々のシリーズの主役になるジンクはこの巻から登場します。
ちなみに、この巻の後書きを書かれてるのは、現在、文春版の翻訳をなさっている夏来健次さんなのです。
・「クトルフ」という表記より「クトゥルー」「クトゥルフ」「ク・リトルリトル」の3つが定着しています。英語では「Cthulhu」(読み方が曖昧なようにラヴクラフトが書いた)。

・「クトゥルフの呼び声」「ピックマンのモデル」の2短編だけ読んでおけばとりあえず宜しいでしょう。

・ちなみにヒッチコックの「サイコ」原作のロバート・ブロックやラテン文学の巨人ボルヘス、スティーヴン・キングやクライヴ・バーカー、菊池秀行、佐野史郎までもがCthulhu神話小説を書いています。

・ハードロックというよりは若干パンク/ハードコア/ヘビメタですかね?

・ハマー・フィルムの「吸血鬼ドラキュラ」や「半魚人」、「サイコ」「鳥」など古典ホラー映画好きにもたまらないです。

#画像がCthulhu神話の「グール」です。
 ・・・しかし、この話にはやられましたねえ。前作読んでなくて、全く先入観なしに純粋なホラーだと思って読み始めたら何やらものすごい展開になってきて、挙げ句オチが“例のあれ”ですから(笑)。思わずページめくる手が凍り付き、そのままブッ倒れて悶絶してしまいました。
 でも、ある意味この物語が出版されたから、『姑獲鳥の夏』とかが脚光を浴びる事になったのではないでしょうか?

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