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河鍋暁斎が好き♪コミュの河鍋暁斎記念美術館昨年(2008年)の展示

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河鍋暁斎記念美術館は1-3ヶ月ごとに、展示全作品の展示替えが行われます。
ホームページに紹介されている作品も、そのたびに変わります。
ですから、過去に展示された作品は、美術館でもホームページでも、
少なくとも暫くは見られないのです。

そこで、昨年の展示作品を、過去のホームページから少し紹介させていただき
ます。 お出でにならなかった方は、ぜひご覧になってください。解説もホーム
ページに出ていた解説を使わせていただきました。

まず、今回は昨年1-3月の展示「七福宝づくし」から、3つの作品です。

1.新板大黒天福引之圖 惺々暁斎画/印:暁斎画 大判錦絵三枚続 明治20年12月か 武川卯之吉版
家来のネズミたちに宝引き(ほうびき、一種のくじ引き)をさせる大黒天が画面いっぱいに描かれ、大黒天の後ろには豪華商品が山積みにされています。正面に控えるネズミにお多福が持ってきたのは大判小判の山で、これは一等賞ではなく二等賞です。一等賞が正宗の四斗樽(よんとだる)であたりは、いかにも暁斎らしい好みといえます。十一等賞の二股大根は大黒天の大好物であると同時に多産の象徴でもあり、お多福の着物には寿の文字と束ね熨斗(のし)に松竹梅の模様が入っており、めでたい尽くしの一枚となっています。

2、鯛を捕まえる恵比寿 応需洞郁暁斎画/印:酒仲画鬼 掛軸 紙本彩色、明治17年
がっぷりと鯛を取り押さえる恵比須さんが描かれています。両の手の平を広げ、鯛の蓋骨と腹を押さえつける姿は、捕らえた魚を決して離すまいとする力がみなぎっているよう。いつも笑顔の恵比須さんが今回ばかりはどこか真剣な眼差しです。眼前に現れた幸運を絶対に離すまいとする恵比須さんのエネルギッシュな姿勢は人間の本能そのものかもしれません。これをかつて所蔵していた人も、鯛のなかに自分の幸福を見て、決して幸を離すまいと決意を新たにしたのでしょうか。人間の貧欲さを恵比須さんの可愛らしさで表現した、なんとも暁斎らしい作品です。

3.『狂斎百図』 狂斎 本 明治19年刊 錦絵 大倉版
『狂斎百図』は暁斎が狂斎と号した時代の代表作の一つであり、文久3年(1863年)から3回に分けて順次版行されたと言われています。しかしかなり人気があり、明治に入ってからも版元をかえて何度も出版されました。これは、明治19年の「御届印」が見られます。『狂斎百図』はいわゆる諺(ことわざ)絵本で、1図につき、2つから3つの諺(ことわざ)が書かれ、暁斎は諺に合わせた絵を描いています。『狂斎百図』にもやはり登場するのがおなじみの七福神たちで、100図のうち「正直の頭上に神主る(やどる)」「猫に小判」「笑う門には福来る」の3つの諺に登場します。
写真は「猫に小判」です。

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