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映画のひとりごとコミュの続けて

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何本か映画の感想を書きます。

オススメ度(最高で★★★★★5つ、最低で★☆☆☆☆1つ)をつけておきますが、ひとりごとなのであまり気にせずに自分が観たいと思う映画を観てください。

ネタバレするかもしれないので・・・お気をつけて!



○「ICHI」・・・オススメ度★★★☆☆

人と関わりあいを持たずに1人で旅をする瞽女・市は、万鬼党のチンピラとのいざこざの最中に刀を抜けない藤平十馬という浪人と出会う。
その後、2人は旅の途中に立ち寄った宿場町で白河組と万鬼率いる万鬼党との争いに巻き込まれていく・・・女版の座頭市という感じの内容です。

全体的にいまICHIです!(駄洒落でゴメン)
座頭市というと、やっぱり勝新太郎さんですね!
それが正統派で、斬新さでいえば北野武監督の座頭市が素晴らしい。
時代劇というものに縁遠かった20代の私でも面白いと感じる事が出来た映画だった。
金髪の座頭市、CGによる血しぶきやタップダンスはまさに斬新で今までの誰もが持っていた座頭市の印象を塗り変える作品だった。
そして、今回の「ICHI」はというと・・・・・勝新太郎さんにはもちろん遠く及びません、そして女という以外は特に斬新さもありません。
なんとも中途半端な作品に仕上がっています。


白河組2代目・虎次を演じる窪塚洋介さんと万鬼役の中村獅童さん・・・映画「ピンポン」以来、この2人にどうしてこれだけの差できたのかという程の差があった。
ちょっと変わった役などが多い獅童さんはさすがという感じで万鬼を不気味に演じている。対照的に、窪塚さんの演技は安っぽい、若き2代目というよりただのチンピラだ。
時代劇というか、現代の不良学生みたいな感じにしか見えない演技。
窪塚さんは時代劇には向いてないのでは?と思いました。

市役の綾瀬はるかさんは相変わらず可愛いですね!
でも、前半の殺陣が酷かった・・・中盤のはまぁまぁ良かったですが、あれを観たらお客は帰りたくなると思います。
全体的に市は小綺麗で、内容ではなく綾瀬さんの見た目(可愛さ・綺麗さ)で勝負しようと考えているのでは?という印象を受けた。
そう感じるのは市が目をあけている場面が多いからだ。
どんな場面でもだいたい目をあけて顔を印象づけている。
回想シーンで他の仲間の瞽女達が目をつぶって三味線を弾いているのに、綾瀬さんだけは目をあけた状態で三味線を弾いている場面がある。どうして見えない目をそんなにひらいているのだろう?顔をきちんと見せる為以外に理由はないと思う。
北野武監督の座頭市では目をひらいたのは最後に1度だけだ・・・女優は顔も確かに大事だけど、演技力の方が重要じゃないの。
綾瀬さんも目をつぶって(最後だけとか、重要な場面でだけ目をひらいて)いれば女優としてさらに成長できたのではないかと思うけど・・・・・

大沢たかおさんは人生に疲れたような落ちぶれた役柄がよく似合うなぁ。
今回の藤平十馬もあのくたびれた果てた感じといい、とてもいい雰囲気が出ていた。
でも、十馬はもう少し活躍しろよ!
最後の最後以外は完全な役立たずでした。それに出来ればもう少し市と絡んで欲しかった。
そういった色恋をいっぱい絡めないと市が女である意味がないような気がするんだけど・・・




○「ブーリン家の姉妹」・・・オススメ度★★★★★

世継ぎ(男児)に恵まれないヘンリー8世が愛人を求めているという話を聞いたブーリン卿は、自分の長女・アンを王の愛人にしようと目論む。
国王がブーリン家を訪れる事となり、アンに国王を誘惑するように仕向ける。しかし、国王が目にとめたのはアンではなく、結婚したばかりの妹・メアリーだった。
国王の命令により一族そろって宮廷へと呼ばれる事となり・・・という内容です。


知的で野心溢れる姉・アンと献身的な妹・メアリーの1人の男を巡る愛憎劇は見ごたえ十分です。
最初に国王の寵愛を受け男児を生むメアリー。しかし、メアリーの妊娠中に国王の心を惹きつける姉・アン。
フランスの宮廷で身に着けた男を操る術を駆使して、どんどんとヘンリー8世を自分に惚れさせていきます。国王から贈り物が届いた時やそれを返した後などに浮かべた微笑が怖い・・・特に妹が男児を生んだ直後、国王を完全に奪い取った時のあの表情が怖い!
そんな仕打ちに耐えて、国王を愛し、姉にも献身的に愛情を注ぐメアリー。
姉妹の愛憎劇は、なんだか宮廷内の権力闘争の縮図にも見えました。
当時の女性というのは生む機械的な感じだったのでしょう。しかし、関係者にとっては一大事です。次の王を生むのがどこの家の娘なのか、それで一族の明暗が分かれるんですから(どこの国でも一緒なんでしょうね。日本の平安時代もそんな感じですよね、藤原氏と他の一族の権力争いみたいな・・・)
だけど、愛した男(狙った男)が悪かった。
ヘンリー8世はインテリだけど女好きで軽薄な感じがした。
メアリーが出産で苦しんでいる時に、隣の部屋で姉のアンを口説いているんだから。その後、やっと生まれた男児には会おうとせずに私生児扱い。(でも映画観て思ったけど・・・誰の子か確かに分からない。メアリーは夫がいたし、アンも・・・)そして、アンを処刑した後には4人も王妃を迎えている(計6人)
本当に最低な男だな!


16世紀のイングランドの宮廷内の雰囲気を味わう事が出来て、衣装等も綺麗で楽しめる映画でした。
アン・ブーリンを演じたナタリー・ポートマンとメアリー・ブーリンを演じたスカーレット・ヨハンソンは2人とも美しすぎです! 思わず見とれてしまいます。
でも、気になったのはキャサリン・オブ・アラゴン(ヘンリー8世の最初の王妃)役のアナ・トレントさんですね。“小娘共には負けない、私が本当の王妃だ!”という威厳と迫力を感じました。

最初は☆4つくらいかなと思ったのですが・・・
アン・ブーリンがいなければイギリス(イングランド)がローマ教皇庁との関係を断絶する事もなかっただろうし、カトリックからプロテスタントへと変わる事もなかった。そして、この宗教的な流れや争いが少し後のメアリー1世(血塗れのメアリー)やエリザベス1世(アン・ブーリンの娘)にまで影響を及ぼしていくと考えると、この映画はイギリスのとても重要な転換期を描いた作品なんですね。
アン・ブーリンが「イギリスを永遠に変えてしまった」と映画の最後に書かれていたが、それも嘘ではないのかもしれない。
そう考えるとなかなか深い映画でした。




○「おくりびと」・・・オススメ度★★★★★

2008年が終わるまでまだ少しのこっていますが、たぶん間違いなく今年1番の邦画はこの映画だと思います。
私は2回観ましたけど、2回とも泣きました。しかも2回目の方がより泣けた!

楽団が解散した為に職を失い、妻と共に故郷の山形に帰ってきた主人公の小林大悟が勘違いで納棺を行う会社に就職してしまう。家族や友人達の反対や様々な葛藤の中で納棺師としての道を歩みはじめる大悟・・・というお話です、かなり簡単に書いたけど。

納棺師としての仕事内容が映画の所々にでてくるが、その仕事は本当にやさしさに満ちている。
死というものは穢れている感じがするが、それを感じさせない神聖な儀式を見ている気にさせる。
その場面を見ているだけで少し目頭が熱くなるが、故人と家族の別れの場面がまた涙をさそう。
家族から感謝の言葉が出るのもわかる気がします。
私も死んだら納棺師さんに棺に入れてもらいたいです。(まぁ、棺おけは家族が買うんでしょうけど・・・せめて横に彫り物があるタイプで!)
映画の舞台である山形の自然が美しい。
何もないが素朴で春・夏・秋・冬とどの景色を見ても心が和む。

この映画にはいい役者さん達がたくさんでている。
主人公・小林大悟役の本木雅弘さんの演技はとても良かった。
納棺会社の社長役の山崎努さんの演技もまた素晴らしかった。
何とも味のある演技、あの役は山崎努にしかできないのではないかと思うくらいだ。
そして、あの「生き物は生き物を食って生きている」「死にたくなければ食うしかない、どうせ食うなら旨い方がいい」という言葉が印象的だった。あと、困ったことにうまいというのも笑えた。
あとチョイチョイ出てくる笹野高史さんもいい味だしてますね。
笹野高史さんのあの演技がとても好きです。
大悟の妻役の広末涼子さんはとても可愛らしい演技なんだけど・・・これから30過ぎたらどういう演技をするんだろう?とちょっと不安に。

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