株式相場＆投資全般コミュの来週の見通し（金・白金）12/8～

＜金＞
今週の東京金は、円高・原油安などを売り材料に下落し、値位置を引き下げての越週となった。
来週は、今週の下落により戻り頭が重いことを確認した形となったため、買い気の盛り上がりに欠けるさえない取引を強いられそうだ。世界経済の悪化懸念を背景にＮＹ原油相場の地合いが軟化し、株価の調整局面も当分続きそうなことから、投資環境の改善が望み難いことも模様眺めムードを強める要因になりそうだ。ただ、世界的な利下げ基調や海外において金上場投資信託（ＥＴＦ）が買われているため、値ごろ感から切っ掛け次第で強含む局面があるかもしれない。
来週の先限予想中心レンジは、２１００円～２４００円。

＜白金＞
東京白金は直近のレンジ下限でもみ合い。需要面では、月初に発表された１１月の新車販売台数は国内・米国ともに記録的な低水準となったが、米自動車大手３社への公聴会の審議の行方に不透明感が漂うことから積極的な商いは見送られた。また供給面では、主要生産国の南アフリカ共和国で、鉱山会社が行う人員削減に歯止めを掛けるための対策チームが結成されたが、解決策が示されず問題が長引けば、生産コスト増大により鉱山経営が圧迫され、供給懸念が台頭する可能性があり、こちらも不透明感が強い。需要と供給が共に減少するなかでの価格均衡点を見出すにはまだ時間が掛かると考えられ、来週の白金市場は外部環境に左右されながら荒い値動きが続くと予想される。
来週の先限ベースの予想中心レンジは２１００円～２８００円。