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演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュのヘンリー六世〜三部作

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『ヘンリー六世』 http://www.atre.jp/henry/index.html
シェイクスピアの壮大な歴史劇 〜三部作一挙上演!

第一部 百年戦争
第二部 敗北と混乱
第三部 薔薇戦争

【会場】新国立劇場 中劇場
【日程】2009年10月27日(火)〜11月23日(月・祝)
【作 】ウィリアム・シェイクスピア
【翻訳】小田島 雄志
【演出】鵜山 仁

私が観る日は
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=44919634&comm_id=379574

シェイクスピアの実質的デビュー作となった20代の作品で、彼の全作品中、唯一、三部に渡る壮大な歴史劇です。この作品により、シェイクスピアは一躍、人気作家へと駆け上りました。
時は15世紀、英仏間の「百年戦争」から、イギリス国内の王位継承問題に端を発した「薔薇戦争」まで、西ヨーロッパの激動を背景に、生後9ヵ月で王位につき、生涯を有力諸侯や権力闘争に翻弄されたヘンリー六世と、彼を巡る権力と愛憎を生き抜いた人間たちの「戦い」のドラマです。
ここにはイギリスとフランス、一般庶民と王侯貴族、親と子、男と女、赤いバラと白いバラ、実に様々な衝突が、コントラストが満ちあふれています。
ヘンリー六世役には大型ミュージカルで大活躍中の浦井健治が初のシェイクスピア劇に挑むほか、ジャンルを超えた人気、実力を兼ね備えた総勢37名の
キャストが集結、200役以上の登場人物を演じ分けます。
イギリスのみならず世界的にも「ヘンリー六世」の三部作一挙上演の機会は少なく、日本では1981年以来、新制作での上演になります。
三部構成とは言え、そのいずれも、完結した作品としてお楽しみいただけるよう、各部日替わりで上演。週末には三部作を通し公演として1日で一挙上演します。「過去から未来への高遠な広がりと、いつに変わらない人間の卑小さを、舞台上に写し取りたい。」芸術監督・演出の鵜山仁が長年温めてきた大型企画がいよいよ始動。
この秋の話題作、空前絶後、壮大なスケールで新国立劇場の舞台に登場する「ヘンリー六世」三部作、是非お見逃しなく。戦いは、今も…。


キャスト(台本順)
*役名は主要な役1つずつを表記しています。

浦井健治……………………… 王ヘンリー六世
中嶋しゅう……………………… グロスター公(王の叔父、摂政)
松山政路……………………… エクセター公(王の大叔父)
勝部演之……………………… ウィンチェスター司教(のちの枢機卿ボーフォート、王の大叔父)
水野龍司……………………… サマセット公(リチャード・プランタジネットの仇敵)
渡辺 徹………………………… リチャード・プランタジネット、のちにヨーク公
金内喜久夫…………………… ウォリック伯(リチャード・ビーチャム)
村井国夫……………………… サフォーク伯(グロスター公と対立)
木場勝己……………………… トールボット卿、のちにシュルーズベリー伯(イングランドの指揮官)
清原達之……………………… ジョン・トールボット(その息子)
鈴木瑞穂……………………… エドマンド・モーティマー(老貴族、リチャード・プランタジネットの叔父)
上杉祥三……………………… ウォリック伯(リチャード・ネヴィル、リチャード・ビーチャムの娘婿、キングメーカーと呼ばれる)
石橋徹郎……………………… バセット(ランカスターがたの貴族)
木下浩之……………………… シャルル(フランス皇太子、のちにフランス王)
立川三貴……………………… レニエ(アンジュー公、ナポリ王の称号をもつ)
前田一世……………………… アランソン公(フランス軍の公爵)
城全能成……………………… オルレアンの私生児(オルレアン公ルイの私生児)
中嶋朋子……………………… マーガレット(レニエの娘、のちにヘンリー六世と結婚する)
那須佐代子…………………… オーヴェルニュ伯爵夫人(フランスの貴婦人)
ソニン…………………………… 乙女ジャンヌ(ジャンヌ・ダルクと呼ばれる)
久野綾希子…………………… エリナー・コバム(グロスター公爵夫人)
今井朋彦……………………… エドワード(ヨーク公の息子)
岡本健一……………………… リチャード(ヨーク公の息子)
鈴木慎平……………………… クリフォード卿(王の忠臣)
浅野雅博……………………… クリフォード卿の息子
渕野俊太……………………… 騎士ハンフリー・スタフォード(暴徒たちの鎮圧を試みる)
古河耕史……………………… 騎士ウィリアム・スタフォード(ハンフリーの弟)
吉村 直………………………… シンコックス(偽不具者)
青木和宣……………………… 息子を殺した父親
小長谷勝彦…………………… 父親を殺した息子
内田亜希子…………………… ボーナ(ルイ十一世の義理の妹)

コメント(3)

11/23(月)昼〜夜公演 新国立劇場 中劇場
1階 18列(実質9列目) センターブロック

まず、総合的な感想を述べると、イベントに参加したという満足感を得たということです。厳しく言ってしまえば、そのことのみが収穫です。
ナショナルの劇場のチャレンジとして注目と話題を集め、
公演チケットも好調な売れ行きを見せ、新国立劇場の公演としては
かなりの成功を収めた公演といえると思います。
しかし、わたしはあまり感情移入することができませんでした。
要因は………座席が後方であったこともあるかもしれません。
また、学生時代に世界史を敬遠していたことも影響しています。
ヘンリー、リチャード、エリザベス、ルイ…。
正直、どの国のどの時代の人物なのか、しかも何世なのか同じ名前で何人もいれば
ちんぷんかんぷんになってしまいます。
さらには、ギリシャ悲劇であったり、シェークスピア戯曲の登場人物であったり、
そうしたカタカナ人物の名前が、かつてわたしの頭の中では
皆同じフィールドに並んでしまっていましたから。
最近になってようやく、同じ場所にいた人物が、
いくつかのフィールドに分かれて存在できるようになってきた感じです。
そんなレベルのわたしですから、この手の作品を興味深く楽しめる人間ではないですよね。
物語としては9時間の間ずっと、権力や富を手にしたいという強欲ばかりを見せつけられ、
その優位性があっちに傾きこっちに傾き、ゆらゆらと波間に漂うようにゆらめき、
裏切り裏切られ、たくさんの人が陰謀によって残虐な行為で殺されていくばかり。
げんなりしました。
舞台を観ながら、ぼんやりと考えていたのは、不思議で極端な家族愛についてです。
物語の中には、たくさんの怒りや復讐の炎が燃え上がっています。
それは愛しい家族を失ったこと、残虐な手段で殺され辱められたことから生まれています。
父を思う息子や娘の気持ち…。
息子や娘を思う父の気持ち…。
ここでは父と子どもたちが中心です。
母の存在としてフィーチャーされるのは、ヘンリー六世の妻マーガレットくらいです。
そうした家族愛を基盤にした権力抗争であるのに、
争いはまた家族間で行われているのです。
ここでの抗争の柱は、ヘンリー王の一家とヨーク公の一家の王位継承を巡ってのものです。
過去の陰謀によって搾取されたという王位継承権が取りざたされるわけですが、
そもそもそこで争っている祖先は兄弟なわけです。
現在は親戚、親族です。

おかしいではありませんか。
親子の絆は深く強いものであり、
そこに起きる不条理な行為(陰謀による殺戮など)に対しては、
家族愛を振りかざして復讐の鬼となり、執拗に敵を恨み、その仕返しには非情になるのです。
ところが兄弟では裏切り、足下をすくってやろうとします。
そこには家族愛が見えてきません。
見えるのは権力に対する欲望です。
一体どういうことなのでしょう、この矛盾は。

また、そうした権力の争奪戦に介入してくる宗教家の存在。
ここでの枢機卿、日本でいえば大きな宗派の僧侶。
人の生きる道を説き、幸福を唱えながら、権力を握ろうとする宗教家。
この矛盾は。

心が躍らず、人生の機微も感じられず、愉快な笑いも、恋するときめきもない物語は、
虚しさばかりが募っていきます。
それでも、木場勝巳さんはやはりひと味違いました。
名高き武将トールボットを、勇ましくもユーモラスに、そして愛情豊かに演じられました。
第一部では群を抜いて素晴らしかったです。
第三部では猟師をコミカルに演じられ、わずかな出演ながらも存在感を示されました。
ソニンさんのジャンヌ・ダルクは、勇ましいというよりも可憐に見えました。
強さよりも脆さや悲哀を感じました。
少し痩せられたように思います。
それでもやや肉感的で(魅力的ですが…)、ジャンヌのイメージとは違った気がします。
期待以上だったのは、新国立劇場演劇研修所1期生の前田一世さんです。
たくさんの役を演じられましたが、中でもリチャード三世の兄に当たる、
ヨーク公の二男ジョージで、今後を期待させる演技を見せてくれました。
今春に観た、同期の�眦舂茲気鵑判弍蕕気譴拭悒織淵肇后抛瑛佑法∩農欧蕕靴�ったです。
今回の1番の収穫だと思っています。

残念だったのは、同じく研修所1期生の内田亜希子さんの出番がとても少なかったこと。
第三幕の後半に、ルイ十一世の妹ボーナで登場し、期待したのですが、
扱いはぞんざいな感じで、台詞も少なくガッカリでした。
内田さんは来年の阿佐ヶ谷スパイダーズの新作に出演されます。
そちらに期待したいと思います。


作品の流れは…。
第一部「百年戦争」
第二部「敗北と混乱」
第三部「薔薇戦争」

第一部が他の二つと比べると、ちょっと異質です。
そして、第二部で話が転じ、
第三部でまとめる感じです。
第三部がまとめると言っても、二部を受けて、かなりスピード感のある展開です。
特に第三部の一幕は、激しく憎悪をたたみかけてきます。
特に王妃マーガレットの中嶋朋子さんは、これでもかというくらいの憎らしさを演じられます。
いやぁ、スゴイです。


ちょっと祭り騒ぎの感じです。

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