ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

演劇舞台■観劇した思いを語ろうコミュの幽霊たち

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
会場:PARCO劇場
公演日程:2011年6月14日(火)〜7月3日(日)
原作:ポール・オースター
翻訳:柴田元幸
構成・演出:白井晃
出演:佐々木蔵之介 市川実日子
有川マコト 細見大輔 斉藤悠 原金太郎
   ・
奥田瑛二

白井晃演出で佐々木蔵之介×奥田瑛二×市川実日子が
ポール・オースターの傑作“幽霊たち”のスタイリッシュな世界に挑戦!

 現代アメリカを代表する作家のひとりであるポール・オースター。
 前衛的でありながら、同時に軽妙、洒脱、洗練された文学といわれるオースターの作品には、常に「自己とは何か」というアイデンティティや生きる意味を探すことが重要なテーマとなっています。そのポール・オースターの初期作品のひとつである「幽霊たち」をモチーフに、小説を演劇化することになりました。

 主演は、映画・テレビと映像で活躍しながらも、ホームグラウンドである舞台に定期的に出演し続ける佐々木蔵之介。軽い気持ちで受けた仕事によって、どんどん自分が追い込まれてしまうという私立探偵ブルーを演じます。そして、ブルーにあやし気な仕事を依頼するホワイトには俳優・監督として国内外の賞を数多く受賞しているベテラン奥田瑛二、ブルーの婚約者オレンジには独特の存在感で幅広い役を演じている市川実日子、小劇場で活躍している有川マコト、細見大輔、斉藤 悠、原金太郎という豪華で個性的な演技者達が出演いたします。
 どうぞご期待下さい!

http://www.parco-play.com/web/page/information/ghosts/

コメント(3)

6/17(金)夜公演 PARCO劇場
XA列(最前列) ど真ん中


暗転の中で、最前列に座るわたしの前に人影が。
ゆっくりと照明が入ると、そこには客席に背を向け舞台上を見つめる男。
舞台には弧に湾曲した壁があるだけです。
男が中央から舞台に上がり、壁が後方へ下がって始まります。

もうこの幕の開け方だけでもカッコイイ。

2011年上半期、群を抜いた作品です。
クールで、モダンで、スタイリッシュ。

心奪われる要素がたくさん盛り込まれています。

まずは舞台装置。
大道具はありません。
強いて言えば弧に湾曲した壁。
これも開演後に後方へ下がり、途中はほとんど意識しません。
舞台上にはその他には何もなくて、
あとは俳優たちが舞台袖から持ち込む机や椅子やベンチ。
その出し入れには
コンテポラリーダンスの要素を取り入れた振り付けが施されています。
暗めの照明が、人の生活を覗き見る探偵の話を際だたせます。
そして照明と見事にコラボレートしている映像がスゴイ。
最近、舞台作品にも、
優れた技術の見事な映像が使われることが増えていますが、
これはそれらとは一線を画した作りです。
映像は決して際だった主張をしていません。
ですが、明暗(コントラスト)を意識した照明にマッチした映像で、
明るく照らされた壁に浮かび上がる男のシルエット、
(男には照明が当たっておらず、浮き出て見えます)
にもかかわらず、壁に男の影がくっきりと存在し、
やがてその影が男と分身して離れていきます。



影武者…。
分身…。
離脱…。
幽霊…。
そして、他人によって形作られる自分…。
多くのことがその影に盛り込まれているように思えます。

街を歩く場面でも、バックに映る映像が流れていきます。
映像といってもはっきりとした町並みではなく、
ぼんやりとした明暗によって感じ取らせる町並みです。
その前を俳優陣が行き交いながら、
帽子を被り、取り、被せ、被され、
コートを羽織り、脱ぎ、羽織らせ、羽織らされ、
鞄を持ち、離し、持たせ、持たされ、
くるくると動き、絡み合いながら
場所の移動や、時間の経過を表現しています。

その格好良さに、ぐいぐいと作品の世界に引き込まれていくのです。




登場人物名はホワイト、ブラック、ブルー、グリーン…。
その人物とカラーの持つイメージがクロスオーバーして
作品の世界観を広げ深めてくれます。



ブラック&ホワイト…、あるいはブラックorホワイト…、
その裏表の存在。
ブルー…切なさ。



人間はどうやって自己存在価値を認めていくのでしょうか。
自分は自分のことを把握しているつもりでも、
本当にそれが自分の姿なのか…。


やがて、自分を描いた自分の作品が仕上がっていきます。

ゴースト(Ghosts)ライター。



裏と表。
黒と白。
監視することと監視されること。
監視させることと監視すること。



自信と過信。
不満と不安。
そして…確信。



やがて…狂気。



エンディングはオープニングのフィードバック。
佇む男はかすかに揺れています。
自信の揺らぎなのか…。



痺れる舞台です。




決して大柄ではない奥田瑛二さん。
舞台上での存在感の大きさにノックアウトされました。
佐々木蔵之介さんの目。
狂気に満ちた目は、観客の心をえぐる凶器です。

ぜひぜひ、多くの方に触れてもらいたい作品です。
えーーー!
かねともさんと同日に観劇予定でした。
が、社会人になって、こんな酷い風邪は引いたことがないというぐらいの風邪を引き、
寝込んでしまったので、父に代わりに言ってもらいました。

ただでさえ残念だったのに、ショックが倍増しました。

健康は大切ですね。トホホ

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

演劇舞台■観劇した思いを語ろう 更新情報

演劇舞台■観劇した思いを語ろうのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング